花束を咲良先生に（保育士）

１２ お散歩（人数確認） ①

１２　お散歩（人数確認）

①園舎内の生活と，お散歩のように外へ出ての活動がある。今日は，近くの公園へお散歩に行く日だった。引率は，いつもの主任の真理先生，保育補助の栄子先生が一緒なので咲良先生は安心している。
　行く途中で，前に経験した「壁ぺったん」をする場も通過して，公園についた。まず，人数確認である。咲良先生は，公園の様子が下見の時と違っていないか公園内を確認に出かけ，栄子先生が人数確認，真理先生が遊びの説明をしてくれることになっている。
　栄子先生が手を上げて，
「みんな，早く並んで～」
  しかし，やんちゃな弘君や太子君は，まわりのことが気になって，正しく並べない，さらに，苺ちゃんは，すべり台に走ってしまいそうだったので，真理先生が静止した。
　栄子先生は，怒ったように，
「早くちゃんと並ばないと，遊ぶ時間が短くなっちゃうよ，ほ～ら，早く，早く並ぶ！」
　並ぶことよりも回りのことに興味を持っているのは，他の園児も同じで，今にも走りそうな園児がいる。
「ちょっと，咲良先生！始めの人数確認ができないから，来て！」
　咲良先生は，公園内の危険箇所がないこと，もし園児が範囲内から出るとしたらどこか等調べ終わった時に声をかけられた。咲良先生は，走って子ども達の所へ途中で，せっかくのお散歩，園児達が気持ち良く過ごせるように，早く人数確認する方法を考えていた。