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第二章 組織
スキル開発のススメ
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「ヒドイよ、プーアちゃん……。君の許可が無ければ『透視』スキルを使っちゃダメなんて……」
反省しているのかしていないのかよく分からなかったので、プーアはレンガイの腹をぶん殴った。流石に効いたのか、レンガイはうずくまった。
「せっかくの能力をこれまでストーカー行為や覗きに使ってたなんて、アナタこそ邪神にふさわしいわね。やっぱりこんな男と逃げてきたのが失敗だったかしら……ああ、こんな変態を一瞬でこの世から葬れるスキルはないの? 教えなさいよ、『邪気眼』の持ち主の変態」
まだ痛そうにしているレンガイを、プーアはまた蹴った。
「いてて……僕の神聖な『透視』スキルを『邪気眼』扱いするとはね。ひどい、ひどいよプーアちゃん。でも、僕はそんなプーアちゃんも好きだなあ、うん。僕は責められるのもなんだっていけるよ。プーアちゃんなら、どんなことだって――」
プーアはトドメにレンガイの頭を全力でキックした。レンガイの歓喜の叫びが隠れ家中に響きわたった。
「アンタの気持ち悪い性癖は聞いてない! アタシにスキルはないの!? スーキールー!」
「無いものは、ない……ん、待てよ……そうか!」
レンガイは急に起き上がり、プーアの肩に手を置いた。プーアは不快だ、という目つきをレンガイに向ける。
「そうか! って、何を思いついたのよ」
「スキルは2つあると言ったね。1つは先天的スキル、生まれつきってことだね。おそらくだけど、プーアちゃんはこの能力に今後目覚めることはほぼないと思う。そこで、だ。2つ目のスキル……後天的スキル」
「『何かを満たさないといけない』スキルよね。なるほど、その条件を探し出して、能力を開発すると。でも、それには問題があるんじゃないかしら。アンタは後天的スキルを使える人を見たことがないんでしょ?」
「う……それは、そうなんだけど」
レンガイはバツが悪そうに言った。
「でも試す価値は十分にある。プーアちゃんが神として……邪神だけど……生きていくのに、スキルがないのはダメだろう。それと、僕らが上界のヤツらから逃げるためには、どんなスキルだって必ず役に立つ」
「アンタの『透視』スキルは全く役に立たなかったけど」
レンガイはうるさいセミが鳴いていることにして、無視した。
「とにかく、だ。上界の連中に居場所を特定される前に、プーアちゃんの後天的スキルを開発しよう」
「んー、どーう? プーアちゃんの正確な座標は割り出せそーう?」
「……あと、3時間くらい」
鉄仮面を被った上司の問いかけに、メカニックでクールな少女は答える。
「まあ! いやー、やっぱりキミをボクらの派閥に入れることができてよかったなあ! 仕事がはやーい!」
「……いい年して、その喋り方、やめてほしい。アナタの歳、確か――むぐう」
上司はそれ以上は言わせまいと、少女の口を手で抑えた。
「何か言ったかなー? んー? ボクちんはあー、永遠の18歳! ついでに美少女! ふふふ、これーなんとー! プーアちゃんと一緒でーす! プーアちゃんはどうしてかな、全く18歳には見えないけどねー! あはははははは!」
上司は謎のダンスを踊った。それを横目に、少女は微かな声で呟く。
「……神にとって年齢は、意味を持たない。それと、邪神プーアの幼女体型は死ぬまでそのまま。……つまり、アナタの老け顔は、生まれつきであり――――むぐう」
「うーん? どうしてかなあ、キミはとっても優秀なのに、いつも余計なことを言っちゃうなあ。それと、気をつけたほうがいいよー? ボクはー、性別と年齢と顔についてとやかく言われるのが大キライなの!」
「……もしかして、アナタの行動の目的は、性転換と、若返りと、整形?」
「いやいやいやいや! いくら何でもそんなちっぽけなコトじゃないよー? もっと大きなコト! それにしても、その発言は傷ついたなー、うんー。さすがにオシオキが必要だなー!」
「…………お仕置き?」
「そうそう! まあ、キミのことは特別に評価しているからさ! むしろ任務を与えちゃおー! なーに、簡単なことだよー。プーアちゃんとーレンガイくんをー、ここに連れてきてほしいなー」
「……私は、あくまでただのハッカー。戦闘は、無理」
「だから言ってるじゃないかー、任務はここに連れてくることだけ! 座標を割り出したら、時空転移装置を起動させるから! 君の『ハッカー』スキルを活用して、彼らを捕らえてきてちょーだい! おねがーい! キラッ!」
少女はためらったが、ついには返事をした。
「……わかった」
「グゥッド! それにしてもプーアちゃんとレンガイくんはちょっと頭がよろしくないねー。ボクちんを敵に回した時点で、逃げ場なんてどこにもないのにさー、あははははは!」
上司の高笑いを他所に、クールな少女はすでに準備を始めていた。
反省しているのかしていないのかよく分からなかったので、プーアはレンガイの腹をぶん殴った。流石に効いたのか、レンガイはうずくまった。
「せっかくの能力をこれまでストーカー行為や覗きに使ってたなんて、アナタこそ邪神にふさわしいわね。やっぱりこんな男と逃げてきたのが失敗だったかしら……ああ、こんな変態を一瞬でこの世から葬れるスキルはないの? 教えなさいよ、『邪気眼』の持ち主の変態」
まだ痛そうにしているレンガイを、プーアはまた蹴った。
「いてて……僕の神聖な『透視』スキルを『邪気眼』扱いするとはね。ひどい、ひどいよプーアちゃん。でも、僕はそんなプーアちゃんも好きだなあ、うん。僕は責められるのもなんだっていけるよ。プーアちゃんなら、どんなことだって――」
プーアはトドメにレンガイの頭を全力でキックした。レンガイの歓喜の叫びが隠れ家中に響きわたった。
「アンタの気持ち悪い性癖は聞いてない! アタシにスキルはないの!? スーキールー!」
「無いものは、ない……ん、待てよ……そうか!」
レンガイは急に起き上がり、プーアの肩に手を置いた。プーアは不快だ、という目つきをレンガイに向ける。
「そうか! って、何を思いついたのよ」
「スキルは2つあると言ったね。1つは先天的スキル、生まれつきってことだね。おそらくだけど、プーアちゃんはこの能力に今後目覚めることはほぼないと思う。そこで、だ。2つ目のスキル……後天的スキル」
「『何かを満たさないといけない』スキルよね。なるほど、その条件を探し出して、能力を開発すると。でも、それには問題があるんじゃないかしら。アンタは後天的スキルを使える人を見たことがないんでしょ?」
「う……それは、そうなんだけど」
レンガイはバツが悪そうに言った。
「でも試す価値は十分にある。プーアちゃんが神として……邪神だけど……生きていくのに、スキルがないのはダメだろう。それと、僕らが上界のヤツらから逃げるためには、どんなスキルだって必ず役に立つ」
「アンタの『透視』スキルは全く役に立たなかったけど」
レンガイはうるさいセミが鳴いていることにして、無視した。
「とにかく、だ。上界の連中に居場所を特定される前に、プーアちゃんの後天的スキルを開発しよう」
「んー、どーう? プーアちゃんの正確な座標は割り出せそーう?」
「……あと、3時間くらい」
鉄仮面を被った上司の問いかけに、メカニックでクールな少女は答える。
「まあ! いやー、やっぱりキミをボクらの派閥に入れることができてよかったなあ! 仕事がはやーい!」
「……いい年して、その喋り方、やめてほしい。アナタの歳、確か――むぐう」
上司はそれ以上は言わせまいと、少女の口を手で抑えた。
「何か言ったかなー? んー? ボクちんはあー、永遠の18歳! ついでに美少女! ふふふ、これーなんとー! プーアちゃんと一緒でーす! プーアちゃんはどうしてかな、全く18歳には見えないけどねー! あはははははは!」
上司は謎のダンスを踊った。それを横目に、少女は微かな声で呟く。
「……神にとって年齢は、意味を持たない。それと、邪神プーアの幼女体型は死ぬまでそのまま。……つまり、アナタの老け顔は、生まれつきであり――――むぐう」
「うーん? どうしてかなあ、キミはとっても優秀なのに、いつも余計なことを言っちゃうなあ。それと、気をつけたほうがいいよー? ボクはー、性別と年齢と顔についてとやかく言われるのが大キライなの!」
「……もしかして、アナタの行動の目的は、性転換と、若返りと、整形?」
「いやいやいやいや! いくら何でもそんなちっぽけなコトじゃないよー? もっと大きなコト! それにしても、その発言は傷ついたなー、うんー。さすがにオシオキが必要だなー!」
「…………お仕置き?」
「そうそう! まあ、キミのことは特別に評価しているからさ! むしろ任務を与えちゃおー! なーに、簡単なことだよー。プーアちゃんとーレンガイくんをー、ここに連れてきてほしいなー」
「……私は、あくまでただのハッカー。戦闘は、無理」
「だから言ってるじゃないかー、任務はここに連れてくることだけ! 座標を割り出したら、時空転移装置を起動させるから! 君の『ハッカー』スキルを活用して、彼らを捕らえてきてちょーだい! おねがーい! キラッ!」
少女はためらったが、ついには返事をした。
「……わかった」
「グゥッド! それにしてもプーアちゃんとレンガイくんはちょっと頭がよろしくないねー。ボクちんを敵に回した時点で、逃げ場なんてどこにもないのにさー、あははははは!」
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