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異世界召喚
一話 時之の内情と三人の異世界召喚?
しおりを挟むここ都会の一角に有るかなり年季入った道場にいつもいる男
九条 時之 35才独身
周りの人から仕事もしないでと言われているが、時之は一応仕事をしている。
ただ人に言える仕事では無かった。
今日も、学校が終わった子供達が、道場に入ってくる。
「「「「時之さんこんにちは!」」」」20人程
「はい。こんにちは」
俺、九条時之は愛心流刀剣武術の裏師範代だ。
主に暗殺を請け負っている。国からもあるし、色々とある。だがきちんと調べて相応の悪人や、指導者じゃないと請け負わない仕来りだ。
表向きは、剣道、柔道、柔術を教えている。
刀術は、難易度な試験が合格しなければこの道場では、教えられていない。
今日も剣道を兄弟子として子供達に教えている。
「時之さんお疲れ様です」
「お疲れ様」
この子は、この道場の娘 品川 洋子と言う。
良く気が利くとてもいい子だ。
「時之さん、今日はご飯食べてくでしょ!ちゃんと食べてる?お祖父ちゃん心配してるよ」
「ちゃんと食べてるよ!そうか、今日は頂こうかな」
「本当!良かった!今日さぁ藍子も来てるんだけど一緒でも良いよね?」
「嗚呼良いよ!美味しいの期待してるよって言っといてね!」
「もう!私も手伝うんだからね!」
「ちゃんと洋子にも期待してるよ」
「んー。ほんとに~?分かった!じゃあ、終わったら食堂に来てね!」
洋子は、本当はご飯を作るのがかなり苦手でかなり頑張っているがなかなか成果が出ない。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「九条先生!指導お願いします!」
「いいよ!掛かっておいで!」
今日は剣道の日の稽古で面を被った小学生と中学生と高校生に教えている。
「めーん!」
「籠手ー!」
「胴ー!」
「うん!なかなか良かったよ。もう少し足の動きが早いといいね」
「はい!ありがとうございます!」
「はい。ありがとうございます」
みんな一生懸命頑張っているが、特にこの子は高校生でもう直ぐ全国大会に出るから頑張っているみたいだ。
時之が子供達に感心していると場違いな男が来た。
「おお!時之!頑張ってんのか!」
「大沢さんお疲れ様です!はい!頑張ってます!」
「ほんとか?ふん!俺は帰るから後やっとけよ!じゃあな」
この人 大沢 頼樹 39歳バツニ
頼樹さんは滅茶苦茶な人で仕事も、楽しみ過ぎてかなりやばい人に成りつつある。
そう俺と同じ暗殺者だ!滅茶苦茶な、殺しかたをするから苦情の嵐みたいだ。
最近は、指名制が適用されたみたいで頼樹さんは、暇みたいだ。
「「「「時之さん今日はありがとうございました!」」」」
「ありがとうございました」
いつも終わったら少し交流を深めている。
「時之さんは、結婚しないんですか?」
「うーん。相手がいないからね。結婚できないや」
「えー。こんなにいい男なのにな。私、高校卒業したら結婚してくれないかなぁ~」
「大人をからかうんじゃないよ」
「えーっ!本気だよ!もう!」
時之はいつもこうやって女子高生たちに本気なのか、巫山戯てるのか分からないがこんな事を言われてしまう。
こんな暗殺稼業やってなきゃ結婚できたかなと思う時之だった。
「ん?そろそろ時間じゃないか。」
「あっ、ホントだ時之さん!洋子によろしく言っといてね!さよなら!」
「はい。さよなら」
小学生と中学生はもう帰っていて、最後は、洋子の剣道部の友達だったが今帰った。
「今日も楽しい一日だったな。子供達の笑顔は俺の安らぎになるな!」
時之は子供達の事を思い出しながらそう言うと食堂を出た。
道場を出ると夕日が真っ赤になっているのを時之は眺め、夜の事を考えてもいた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そう今日は暗殺依頼があったのだ。どこかの悪い政治家が賄賂は当然、自分の都合が悪くなりそうな者を、秘密裏に殺し事件にもならないようにせれていて、被害者のその家族、親類、恋人、などが行方不明に不思議に思い、丁度警察に捜索状況を確認しに来た際に、偶然出会い共同で探偵を雇い調べて警察に提出したみたいだ。警察も下手に手を出せなくて、国に関わる大事件だと思いこちらに秘密裏に要請があり、時之自身も調べ納得して請け負った仕事だ。
「本当に嫌だな。まぁ仕方が無いか。藍子ちゃんの料理で精神を落ち着かせよう!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
時之は思い付いたら早々と、洋子と藍子がいる食堂にと向かった。
向かった食堂には、沢山の料理があってとても美味しそうな匂いを漂わしていた。
「あっ時之さん!お疲れ様です!早く座って下さい!直ぐにご飯をお持ちしますね」
張り切って洋子が声をかけ直ぐに厨房にご飯を持ってくるために行った。
時之は何時もの自分の席に付き洋子を待っていると洋子と藍子がご飯の入った炊飯器と茶碗を持って来た。
「こんばんはです。時之さん!洋子はとんちんかんさん、です。わざわざとご飯を付けに行かなくても、炊飯器を持ってこれば何時でもおかわりがすぐ出来ます、です!さ、さ、どうぞ、です!」
藍子は、洋子の親友で松永藍子だ背は少し小さいが胸がドンッと目立つ可愛らしい女の子だ。ですって語尾に付けるのが藍子の口癖らしい。
その藍子だが、洋子の仕事を奪い取り、時之にご飯を付けた茶碗を渡す。
「藍子ちゃんありがとう。」
「いえいえ、です!あいって呼んで欲しい、です!」
茶碗を受け渡しながら藍子は、要望を言いながら時之の手を長々と触りながら言う。
「分かったよ。あい。そろそろ手を離してくれないか」
洋子は般若オーラを纏いながら時之と藍子を睨んでいた。
「分かりました、です。おかわり何時でも言って下さい、です!ようちゃん、早い者勝ち、です!ふふんっ」
と言いながら藍子は席に付く、それ見て難しい顔して洋子も席に付く。
「頂きます。美味しそうだね。どれから食べようかな」
「頂きます。」
「頂きます、です」
時之が最初で洋子、藍子と頂きますと言った瞬間。
時之を中心に魔法陣が足元に現われると時之と洋子と藍子が魔法陣に沈んで行く
「何ですか!これは、時之さん助けて!」
洋子が叫び
「こ、これは!召喚魔法陣、です!ラノベで見た事ある、です!異世界召喚、です!」
藍子が自分の予想を結構冷静風に言っているが、藍子は内心かなり動揺している
時之はこんな時も冷静で、
(洋子、俺も動けない。助ける事出来ないよ。異世界召喚?だとすると……あっ!ご飯食べれない?あっ仕事も出来ない?後は、道場!頼樹。不安だなぁ。師匠会わず仕舞いだったな)
と、各々が思っているうちに三人は、魔法陣に吸い込まれていった。
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