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異世界召喚
ニ話 異世界でいきなりの危機
しおりを挟む時之が剣道の終わりに洋子と藍子に食事を誘われ、いざ食事を摂ろうすると、食堂の床に魔法陣らしきものに、時之と洋子と藍子が吸い込まれしまった。
「ん?ここは……?どこだ?ん?室内か?床は石で出来ている?はっ、洋子!藍子!」
剣道着のまま一番に起きた時之は、自分が何処にいるのか分からなかったが、同じ魔法陣に沈んだ洋子と藍子を探した。
時之は洋子た藍子を探して寝ているだろう二人の所に行った。
「洋子!藍子!無事か?寝ているのか?気を失っているのかもしれんな」
洋子と藍子の息を調べ、息があるのを知った時之は、再び周囲を確認した。
「人気は無いな。ん?足音!誰か大人数でやってくるな!どうするか。二人はまだ気を失っているしな。取り敢えず洋子と藍子の近くにいるか」
時之は、洋子と藍子を抱き寄せ何時でも逃げれるように三人で纏まっていると。
「召喚魔法で来た貴様ら異世界人だな!付いて来い!」
綺麗なキンキラキンしたローブを来た偉そうな男に付いて来いと、言われたが、洋子と藍子がまだ眠っているのでどうしようと考えていると、
「チンタラするな!早く付いて来い!」
時之は致しか無く洋子と藍子を抱いてキンキラキンの偉そうな人に付いていく事にした。
時之は喋らなく無言で付いていくと、大きな扉が見えてきて、そこにキンキラキン(キンキラキンのローブの偉そうな男を時之はそう呼ぶ事にした)は向かっており時之は嫌な予感がした。
そして大きな扉に着くと守護騎士が扉を開け豪華絢爛な部屋?謁見の間と相応しい部屋に連れてかれた。
「おい!頭を下げろ!糞が!声がかかるまで顔上げるなよ!」
キンキラキンに色々と言われていると騒がしくなりそして静かになった。
「国王陛下のお成りぃ!」
時之は頭を下げながら少し目線だけ上げて歩いてくる人物を見ると、王冠を被り宝石やら綺麗な服を着た出っぷりとした王様らしき人が玉座らしき所に座った。
「ふむ。苦しゅうない。面をあげよ!その者達が召喚された異世界人か?」
「はい!陛下!宮廷魔法部隊が召喚した異世界人です!」
時之はまだ頭を下げたままだったが、国王陛下がこのキンキラキンに質問された事により、宮廷魔法部隊が時之を召喚した事が分かった。
「その者、異世界人よ、面をあげよ。」
国王陛下が時之に面をあげよと言った途端。
“ドカーン!”
”ヒューン、ドカーン!
突然時之には理解出来ない攻撃、火の玉と氷の塊と土の塊やら雷が落ちたりと、無差別攻撃が行われていた。
「チッ。これじゃあ逃げれないじゃないか!」
時之は何とか洋子と藍子を庇うように逃げようとしたが、明らかに時之を狙った攻撃が来た。
「これが魔法か!チっ!愛心流裏奥義、瞬動!」
時之が瞬動で忍者のように素早く逃げるが、やはり洋子や藍子を抱えたまま逃げるのは困難だった。
「チっ!腕と背中をやられた!」
流れ弾?火の玉氷の玉土の玉に当たって止まると
「ハハハッ!貴様らはここで死ぬのだ!殺れっ!」
「ラグル殿下!よろしいのですか?」
「殺れ!俺の云うことが聞けんのか?」
「いいえ!畏まりました。皆!やるぞ!」
ラグル殿下と男が騎士と思われる者に強制的に命令され五人で時之達を殺しに来た。
時之は洋子や藍子を守る為に背中で庇い剣で切られる。
「ぐぁ!」
時之の背中の肉を切り込みヒサは声を上げ倒れる。
そして時之は騎士に剣でトドメを刺されそうになると、時之は別世界にいた。
「ここは?あ!洋子!藍子!ん?いない?んん?俺の体の傷が無い?」
“ここは精霊の世界よ。私は死にぞこないの精霊王ラーシア。時空の歪みが生じて来てみれば、貴方達が殺されそうになっていたので、時空精霊の力を借りて、私の最後の力で時間を止めました。力を殆ど使ってしまったわ。折角助けたのだから貴方を助けるわ!貴方は目覚めたら、直ぐに宝物殿に行きなさい。そこに貴方を待ってる物がいるわ!さあ!行きなさい!”
精霊王の最後の言葉で時之はまた気を失ったように目を閉じた。
そして精霊王は時之の魂の中に消えた。
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