新たなる人生の冒険の果てに~果てに至るは精霊神~

シロガネーダ

文字の大きさ
2 / 3
異世界召喚

ニ話 異世界でいきなりの危機

しおりを挟む
 

 時之が剣道の終わりに洋子と藍子に食事を誘われ、いざ食事を摂ろうすると、食堂の床に魔法陣らしきものに、時之と洋子と藍子が吸い込まれしまった。

「ん?ここは……?どこだ?ん?室内か?床は石で出来ている?はっ、洋子!藍子!」

 剣道着のまま一番に起きた時之は、自分が何処にいるのか分からなかったが、同じ魔法陣に沈んだ洋子と藍子を探した。

 時之は洋子た藍子を探して寝ているだろう二人の所に行った。

「洋子!藍子!無事か?寝ているのか?気を失っているのかもしれんな」

 洋子と藍子の息を調べ、息があるのを知った時之は、再び周囲を確認した。


「人気は無いな。ん?足音!誰か大人数でやってくるな!どうするか。二人はまだ気を失っているしな。取り敢えず洋子と藍子の近くにいるか」

 時之は、洋子と藍子を抱き寄せ何時でも逃げれるように三人で纏まっていると。


「召喚魔法で来た貴様ら異世界人だな!付いて来い!」

 綺麗なキンキラキンしたローブを来た偉そうな男に付いて来いと、言われたが、洋子と藍子がまだ眠っているのでどうしようと考えていると、

「チンタラするな!早く付いて来い!」

 時之は致しか無く洋子と藍子を抱いてキンキラキンの偉そうな人に付いていく事にした。

 時之は喋らなく無言で付いていくと、大きな扉が見えてきて、そこにキンキラキン(キンキラキンのローブの偉そうな男を時之はそう呼ぶ事にした)は向かっており時之は嫌な予感がした。

 そして大きな扉に着くと守護騎士が扉を開け豪華絢爛な部屋?謁見の間と相応しい部屋に連れてかれた。


「おい!頭を下げろ!糞が!声がかかるまで顔上げるなよ!」


 キンキラキンに色々と言われていると騒がしくなりそして静かになった。

「国王陛下のお成りぃ!」


 時之は頭を下げながら少し目線だけ上げて歩いてくる人物を見ると、王冠を被り宝石やら綺麗な服を着た出っぷりとした王様らしき人が玉座らしき所に座った。

「ふむ。苦しゅうない。面をあげよ!その者達が召喚された異世界人か?」


「はい!陛下!宮廷魔法部隊が召喚した異世界人です!」


 時之はまだ頭を下げたままだったが、国王陛下がこのキンキラキンに質問された事により、宮廷魔法部隊が時之を召喚した事が分かった。


「その者、異世界人よ、面をあげよ。」

 国王陛下が時之に面をあげよと言った途端。


“ドカーン!”


”ヒューン、ドカーン!



 突然時之には理解出来ない攻撃、火の玉と氷の塊と土の塊やら雷が落ちたりと、無差別攻撃が行われていた。

「チッ。これじゃあ逃げれないじゃないか!」


 時之は何とか洋子と藍子を庇うように逃げようとしたが、明らかに時之を狙った攻撃が来た。


「これが魔法か!チっ!愛心流裏奥義、瞬動!」

 時之が瞬動で忍者のように素早く逃げるが、やはり洋子や藍子を抱えたまま逃げるのは困難だった。

「チっ!腕と背中をやられた!」

流れ弾?火の玉氷の玉土の玉に当たって止まると
 

「ハハハッ!貴様らはここで死ぬのだ!殺れっ!」

「ラグル殿下!よろしいのですか?」

「殺れ!俺の云うことが聞けんのか?」

「いいえ!畏まりました。皆!やるぞ!」

ラグル殿下と男が騎士と思われる者に強制的に命令され五人で時之達を殺しに来た。

時之は洋子や藍子を守る為に背中で庇い剣で切られる。

「ぐぁ!」

時之の背中の肉を切り込みヒサは声を上げ倒れる。

そして時之は騎士に剣でトドメを刺されそうになると、時之は別世界にいた。


「ここは?あ!洋子!藍子!ん?いない?んん?俺の体の傷が無い?」

“ここは精霊の世界よ。私は死にぞこないの精霊王ラーシア。時空の歪みが生じて来てみれば、貴方達が殺されそうになっていたので、時空精霊の力を借りて、私の最後の力で時間を止めました。力を殆ど使ってしまったわ。折角助けたのだから貴方を助けるわ!貴方は目覚めたら、直ぐに宝物殿に行きなさい。そこに貴方を待ってる物がいるわ!さあ!行きなさい!”

 精霊王の最後の言葉で時之はまた気を失ったように目を閉じた。

 


 そして精霊王は時之の魂の中に消えた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~

黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。  ─── からの~数年後 ──── 俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。  ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。 「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」  そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か? まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。  この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。  多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。  普通は……。 異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。 勇者?そんな物ロベルトには関係無い。 魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。 とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。 はてさて一体どうなるの? と、言う話。ここに開幕! ● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。 ● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。

心が折れた日に神の声を聞く

木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。 どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。 何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。 絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。 没ネタ供養、第二弾の短編です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

スラム街の幼女、魔導書を拾う。

海夏世もみじ
ファンタジー
 スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。  それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。  これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。

処理中です...