忘れられない君

アキノナツ

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「はぁ……ん、うふぅんん、はぁぁあ…」

白い肌が色づいて、俺の手から逃れようと身を捩る。
捩った反動だろうか、肉棒を咥え込んだ後孔がぎゅうと締まる。
中は絡みついて肉襞全体で包み込んで竿を扱く。
期せずして彼のイイところに当たったのかもしれない。

「うぐぅぅ…」
やばい、逝くところだった。
この人めっちゃイイわ。

カリで肉壁を抉りながら、引き出して、押し込む。

「ひゃぁぁん、ああぁん……あ!」

胸を突き出して、背を反らし喘ぐ声は腰に響く。
吐露しそうになりながらも、抽送を止めない。

枕やシーツを握りしめて、顎が上がり、白い首が露わになり喉仏が男だと主張している。
突き出している胸の突起が誘ってる。

ゴリっと奥に押し込むと、突起を口に含んだ。

「あはぁぁん!」

飲みすぎたか。ちょっと意識があやふやになってきたな。

イイ声で啼くな、この人。
当たりだ。

身体を密着させて、中をぐりぐりと小刻みに揺すった。
唇を……。
口をはくはくさせて、喘いでいる。

カポっと塞いだ。
「んーーーーッ!」
おや? キスはお嫌?
構わず中を揺すりながら、上顎を舐めて、舌を探す。
奥だな。
べろっと大きく舌を動かして彼を捕まえる。

テチテチと肩に何かが当たってる。
叩かれてる?
段々と弱々しくなって、後孔がググッと締まった。
ん?
!!!
慌てて口を離す。

ヒューッと喉が鳴った。

息の仕方を知らない?

ケホケホと咳き込む背を摩りながら、抱き起こす。

「あぁぁぁ……ふかぁぃ……」
苦しそうだった表情が快楽の苦悶に変わった。

「今度会った時、キスの仕方教えてやるよ」
下から突き上げてやる。
「あ……ぅうんふん……」
聞こえてないな。

触っていない前からは、ダラダラと力なく白濁が漏れ出ている。
中はずっと痙攣のように振動を繰り返して、ずっとナカイキしてるようだ。

乳首も感じる。後ろもしっかり開発済み。
こんなにいやらしい身体なのに、キスの仕方を知らない?

なんだかチグハグな感じだ。

流れる汗と共に酒が抜けていく。
まだヤレる。
この人相手に萎える気がしない。

体位を変えて、ナカを抉る。
「あ、はぁぁん、はぅん、……はあぁん、あ…」
緩む事なく肉襞が、みっちりと纏わりついて、もっとと強請るように絡みつく。

どの体位にもついてきて、腰を振って応じてくる。
今夜だけって勿体無い。
次も……。

「名前、教えて?」
バックから奥をノックしながら聞いてみる。
「うぐぅぅ、……はっ……やぁあぁん…」
覗き込んで、断念した。
もう目の焦点が合ってない。
逝きっぱなしだ。

腹立ち紛れに、バツンと突いた。

「あぁはぁん!」
イイ声で啼く。

「俺は、マサト…覚えてくれてたら嬉しいなっと」
グリンとねじ込む。
「ーーーーッ!」
蠕動運動が激しくなって、キツく締め付けられた。

イイねぇ!
もっと奥で逝きてぇ!

抵抗を感じつつ、クッと腰を引いて、思いっきり突っ込んだ。
どちゅっと奥で音がしたような錯覚と共に弾けた。

ドクドクと出てる感覚に爽快感すら感じて、奥に押し込むように腰を振った。
最後の一滴まで流し込んでやりたい。
ま、実際はゴムの中に収まってるんだけどね。

抜いて始末すると、またつける。
ゴミ箱に入り損ねたモノもいくつか転がってる。
箱が空になるまでやっていいかなぁ?
ってこれで最後かよ。
ラスト1回。

抱き込むともうほとんど反応しなくなった身体を撫で回して、両乳首を摘んでキツく捻ると、ビクンと返ってきた。

腫れて赤い後孔に再び突っ込んで、捏ねくり回す。

再び啼き始める彼に気を良くして、肉杭を打ち込んだ。
「ひゃうん、やぁん…あ、や、あ、……あぁぁ、あぐぅうぐ、あーんぅ……」

いつまでもヤレる。
名残り惜しいが、射精した。もう出ないな。

気を失ってた。

やり過ぎたか。

頭を掻きながら、横に仰向けに倒れた。

息が上がってなかなか整わない。

この人イイ!
大当たり!
なんとか次もお手合わせ願いたいけど。

スースーと静かな寝息を聞きながら、こちらも眠くなってきた。

ドロドロだなぁ。
拭いてやるぐらいはしないとな。
でも、眠いな。

ヨッコラセっと起き上がると、風呂場で濡れタオルを作って戻ってくると、適当に拭いて布団をかけた。

俺は汚れたタオルを手に風呂に戻ると、適当にシャワーを浴びて、横に潜り込むと、堕ちるように眠った。




朝。
ひとりだった。

バーで知り合って、ワンナイトの相手としてホテルでやった彼は消えていた。

名前知らねぇ!

何か手掛かりでもと周りを見ると、部屋代が置いてあった。
「割り勘? これっきりって事だな……」
やり過ぎたよな。



再び会ったのは、バーでも、通勤途中でも、街中でもない、マンションのゴミ捨て場だった。

「おはようございます」
爽やかに声を掛ける。
マイナスも大幅なマイナスの評価だと思われる状況をいくらか挽回したい。

「おはようございます」
冬場の空気が更に冷える声音で返された。

覚えてますよねぇ……。

顔をじっと見てたら「何か?」って木枯らし吹いちゃうって感じで訊かれた。

「あ、顔……」
「先週、引っ越して来たばかりで」
「ああ、俺3階です」
「4階です」

あれ?
俺の事、覚えてない?
ムシかよ!

「では、これで」
踵を返すと、とっとと帰って行った。

いい根性してるな。
自分の事は遥か遠くに棚上げです。

あ、会社!
出勤時間が近づいています。




ピンポーン!

週末、家事も済んで、ごろごろタイムを楽しんでたのに、誰だよ!

ガチャ!
腹立ち紛れに勢いよくドアを開けると、彼が立ってた。

「上に引っ越して来た。ヒナダです」
手に包みを持ってる。挨拶に来てくれたらしい。
上に引っ越して来てたのか。
君は俺の下で啼いてたけどね。

包みを渡される。
熨斗に『雛田』とあった。

「俺、矢田やだです」
表札を指しながら自己紹介。
「よろしくお願いします」
ぺこりとお辞儀をすると「失礼」と踵を返して帰って行く。

終始、冷たい響きの声音です。


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