忘れられない君

アキノナツ

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雛田ひなださん」
なんとか話がしたくて、声を掛けた。
振り返ってくれたが、色白に細い目と薄い唇、細い顎とすらりとした身体。何もかもがすーっとした容姿が冷たく拒絶していた。

「何か?」
気温が下がるかと錯覚する冷たい声音。

「俺ひとりで暇してたんですよ。中でお茶でもどうですか?」
そして、その身体を暖めてあげますよ?

「荷解きがまだですので、失礼します」
今、北風吹いたよな?!

ええい!
「ひとりじゃ大変でしょう。手伝いますよ」

玄関に置いてある鍵を掴むと、戸締りして、雛田さんについて行く。
もちろん断られたが、「遠慮しないで」と押し切った。
イェーイ!

横に立つと俺より少し低いが平均身長か。
すらりとしてるから、高く見えるが、俺にとっては、抱き込める感じのサイズだった。
ムラっとする股間をドウドウと慰めつつ階段を上がる。

思った程ダンボールは無かった。
スッキリというか、がらんとしている。
追々、家具とか揃える派だろうか。

本棚と思われるモノが何台かある。
中身が入ってないからガランととしてると感じるのか。
陰で見えてなかったが、本棚前にいくつも箱がある。

キッチンの箱が中途半端に開いている。

「コレは?」
「食器をテーブルに出して下さい」
完全に諦めてくれたようで、指示を出してくれた。

彼は、奥の部屋でゴソゴソ箱を開けだした。

俺は大人しく指示通り作業。

食器を包みを外して並べて行く。
全て二組。
なんだよ、旦那がいるのか。
という事は、その旦那が開発したって事か?

嫉妬した。

あそこまで開発したならキスぐらい教えてやれよ。

文句も出てきた。

ゴットン、コットン……。
なんだか重い音がする。

ヒョイと覗いたら、本棚が埋まっていってる最中だった。空箱が積み上がってる。

食器を出し終わったダンボールを畳むついでだ。空箱に手を掛けると、ハッとこちらを見た。
ちょっと開いた唇がエロく感じる。
ズクンと股間が疼いた。
ヤバッ!

「畳むよ」
「ありがとうございます」

黙々と本を収めて行く背中を見ながら、箱を畳んでいく。
あの服の下の白い肌を思い出していた。

バックから突いてやると、背中が反って肩甲骨がウネって、上がった腕がシーツを掴みながら、尻を高く上げ押しつけて後孔を締め付けてくる。
そして、高く啼くんだよ。

今は、手伝いですよぉ~。

このあとお相手をお願いしたいが、旦那が居るんならなぁ。

ーーーーちょっと味見するぐらいいいかな?

寝室の扉が開いてる。
少し大きいかもしれないが、アレはシングルベッド。

ーーーおや?

リビングには、仕事用と思われるパソコンが乗った机と小さめのテレビにその隣の腰丈の棚があってその上に小さな茶色の見慣れない観音開きの箱があった。

新たに空いた箱を畳みながら、気になって見てると、視線に気づいたのかポツリと存在の名称を教えてくれた。

「仏壇です」

えっ……。
扉は閉まってるけど、仏壇の前ではやりにくいな。
キッチンか寝室か。
もしくは俺の部屋?

ダンボールの束を玄関へ持って行きながら、致す場所を考えていた。

戻ると、カチャカチャと食器が棚に収めてる雛田がいた。

「サウンドってバー知ってます?」
カチャンと食器が鳴った。
その動揺。知ってますね?
あそこは出会いのそういったバーですよ。

「いえ、知りませんが、何か?」
おー、冷たい堅いお声。

「あれ? 人違いかな。俺そこで雛田さんと会ってると思ったんだけどなぁ」
何故、拒否する? 旦那に操?

ああ、早くあんたの後ろに突っ込みたい。
ゴリゴリ掻き回したら、甘く啼くじゃん。
今めっちゃ冷たいけど。

ヤベッ。ちょっと勃ってきたかも。

「人違いでしょ」
おお! 惚けた。
「ホテルに行ったのに?」
片眉がピクッと上がった。
白い顔が一瞬赤みが差した気がする。
イケるか?

「知りません」
えー、なんで否定?

ヤカンに水を入れて、ガス台にセットしてる。
後ろ向きで顔が見えないが、耳がほんのり染まってる。
タートルネックの服が邪魔だ。
首だって今は色づいてる筈だ。

「なんで居なくなったの? 朝一緒に居たかったのに」
後ろから抱き込んだ。
拒絶はされなかった。

「す、すみません。ーーー覚えてないんです」
はいぃい?!
「覚えて…ない?」

「朝、隣に男の人が居たのは……背中向いてたし、顔は見てないので、あなたかどうかは。ーーー夜の事は覚えないんです」

早口に言って、両手で顔を覆ってる。
耳が真っ赤だ。
腕の中の身体も熱い。

シュンシュン、ヤカンが鳴ってる。
手を伸ばしてコンロを切る。

くるりと向きを変えて、顔を見ようとすると、下を向かれた。頭しか見れない。

えーと、えっ、コレって初モノ再びアゲイン
お得じゃん!

「じゃぁ、思い出してみる?」

プルプル首を振ってる。

逃げないって事は、この硬くなったナニの責任とってくれるって事でOK?

「逃げないんだね?」

ハッとしたように漸く、両腕を伸ばして、俺を押しやる。
びくともしないけどな。

すーっと赤みが引いて、クールな堅い顔が現れた。
「しません。お帰りください。手伝ってくれてありがとうございました」

「お礼が欲しいなぁ」
キッと睨みつけてきた。
切長で細い目が、刺すように見てくる。
おぉ! 冷たいのが反対にクルわ!

「後日、お茶菓子持って行きますから、出てって下さい」
きゅーきゅーと頑張って胸を押して、腕から出ようとしてる。
なんだ? クールな男かと思ったら、可愛いな。

「ベッド行こ?」
ビクンっと腕の中で弾む。
「嫌じゃないんだろう?」
プルプルと首を振るが、手に力入ってませんが?
「あの日は、随分呑んでしまって……」
もう一押し?
「あの夜は燃えたんだ。もう一度、キミの中に入りたいな」
ワザとチュっと耳元で音を聞かせる。

身体を細かく震わせてるが、固まって動かない。拒否が無くなった?
あんたもヤりたいのか?

スルスルと片手を背中から腰、尻の割れ目に布越し撫でる。
ピクンと震えると身体を預けてきた。

ヤレるな。

割れ目にクッと手を差し込む。
? 何か堅いのに当たる?
「ぁ…」
小さく漏れる吐息。

もう片手を服の中へ差し込み、前に回すとボタンを外し、チャックを下ろす。
雛田は、完全に凭れかかってる。
布越しにコリっとした感触のモノをグッと押してみる。
「あはぁん」
へ?

下着の中に手を突っ込むと腰骨に沿って後ろに回って、尻を掴み開く。
きゅっと胸元の布を掴んで、顔を背けてる。
耳が真っ赤だ。

指に触ったモノが何か分かった。
嵌ってます。アナルプラグ。

なんで?

旦那の指示?
ーーーやるな旦那!
あんたとは気が合いそうだ。

掴むと抜かずに、浅く動かしてやる。
「あ、あん!はぁぁあん……や、あん…」

エッチいな。
「なんでこんなのが入ってるの?」
教えてぇ~とプラグを押し込む。
「ひゃん! 自分でぇ、入れてるぅ」
おや、素直に教えてくれた。
ベッドまで待てないな。

向きを変えて、流しに手をつかせると下着ごと下を引き下ろした。
白いあの脚が露わになる。

ズクンと俺の前がキツくなった。

スエットを引き下ろして、解放してやる。
もう勃ちきった息子が暴れたくて、涎を垂らしてる。

横にオリーブオイルがあった。
コレでいいか。
手に取ると、俺の陰茎に塗りプラグを引き抜いてヒクついてる孔に塗り込める。
中に指を入れると、いい感じに解れてて、すぐにでも突っ込めそうだ。

中を探る。ーーーあった。

少しぷっくりとした前立腺を刺激してやる。
ビクビクと身体が揺れる。
やっぱ、感度いいなぁ。

「ゴム無くてもいいよな?」
コクコク頷きが返ってくる。
口が薄っすら開いて、吐息が漏れてる。
もう飲まれてるな。判断出来てないだろ?

指を増やしながら、バラバラと動かし、頃合いをみる。
もう十分だ。油で光る亀頭を後孔に押し当てる。

ぶちゅっと先端が飲み込まれる。
カリが襞を押し拡げて、ぐにゅんと這入っていく。
張ったカリが狭い筒を擦りながら拡げて、奥へ這入って行き止まった。
尻の感触が股間に。
全部入った。
亀頭を竿を優しく包み込んで、ナカが俺の形に落ち着いて行く。

「あ……うふぅ、はぅ……あ…」
雛田は、喘ぎ出していた。
中に出さないようにしたいけど、ムリかも。

「動いちゃうよ?」
カクカクと頷いてる。

ナカで緩く撫でるように回してやる。

「はぁぁああん!」
脚がふるふる震えてる。
もう力が入らないのか。
腰を掴んで支えてやる。

あんた、流されやすいのか。旦那大変だな。

どちゅん
腰を引いて入れ込む。

喘き声と肉を打ち付ける音だけが、昼の光で満たされたキッチンに響く。

「あ、あ、あん…やぁ…ん、んー、あ! あぁぁん! 待ってぇ!」

待てないなぁ。
スピードを上げて、突き上げる。
爪先立ちの脚が床から、離れて持ち上げられ、ちょんと床に戻る。
もう尻の一点と腕で支えられてる。

入れ込んで、ナカで円を描くように捏ねてやる。

腕が俺の首に絡む。
もう俺が支えてなかったら、串刺しじゃん。

「あはぁん、あう、ぅぅん!」
もっとと孔が、筒が締まる。

ちょいっと、挿さったまま持ち上げ移動。
「ひやぁぁん……!」
締まる! イイ!

テーブルに押し倒すと、浅いところをワザと摩ってやる。
「あ!…やぁぁぁ……」
テーブルの縁を掴んで耐えてる。
背中がウネるのが、服越しにも分かる。

ペロリと捲ると、蠢く肩甲骨が露わに。
思わず吸い付いてた。
幾つも花を散らす。
旦那見たら、嫉妬するか?

改めて腰を掴み直すと、リズムカルに打ち付けて啼かせる。

もっと、もっと! 啼け、啼けよ!

奥に打ち込んだと同時に弾けてた。
出しちゃった。

下で床にパタパタと落ちる音がするから、彼も果てたにだろう。
あ、前触ってやってなかった。ナカだけでイっちゃったね。
俺だけ突っ走っちまったぜィ。

気持ち良過ぎ!
旦那から俺に乗り換えないかなぁ。

背中にピッタリくっ付いて、互いの荒い息遣いを聞いてた。

落ち着いてきたら、またムラッとしてきた。
ナカに這入ったままの雄がムクっと持ち上がってきた。

「……待っ……て」
待てません!

足で椅子を引き寄せると、抱えたまま座った。
「ふかぁぁ! あぁぁん!」
自重でより押し込まれて、中に出されたモノがゆるっと奥に押し込まれたのだろう。
滑りが良く、俺が奥へ這入って行く。

「結腸いってみる?」
俺長いんだよね。
孔から出されたモノが伝って出てきたのか。動く度に、ぐちゅぐっちゅと音を立てる。

「やぁぁ…! ダメぇぇ…」
『ヤって』に聞こえる。

グッと持ち上げる。
「待ってぇ!」
「待たないよぉっと」
ドスンと落とした。

「あああん!」

俺の腕や首を触って、掴むとところを探してる。
クィクィと小刻みに腰に腕を回して揺すってやる。

「ひゃん、あ、にゃ、うぅん、あ、…」

腕に手掛けて身体を持ち上げようとしてるのだろうか。そこに手が落ち着いた。
身体が立って、より奥まで入りそうだ。

グッと奥に押し込んで、最奥の入り口を探る。
当たった。
亀頭に当たる弾力が、ここだよと教えてくれる。

プニュプニュとノック。
這入りますよ?

「や! や! 待ってぇ!」
「だ、か、らぁ、待てないんだよぉッと」
グリュン! 
クッポ!
入った!

「あ? あぁぁぁああああ! なにぃぃぃ?!」
「結腸入ったんだよっぉと」
にゅぽっと出るとクッポッと入ってを繰り返す。

「あぁぁん、あぁぁん! はぁぁぁん、……は、うふぅぅん……あぁぁぁぁ……」

口の端から涎が垂れてるよ。
あーあ、口閉じれないのね。

逝きっぱなしかぁ。
ウネりがイイ。
絞り取られる締め付けと扱き。
肉襞を存分に感じつつ、亀頭を擽る感触にじっと出来ずに腰が勝手に動く。


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