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【後話】《おまけSS》思い出の色
しおりを挟むおまけSSと言ってたのです。どーぞ(^-^)
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秀悟がタブレットでなんか熱心に見てる。
なんだろう……。
コーヒーの入ったマグカップを両手に秀悟に近づく。
ローテーブルに苦めのコーヒーを秀悟の前に。甘めに入れた物をオレが座る予定側に置く。
いつもはこんな端ない事はしないのだけど、今日はなんとなく、覗きたくなった。
何を真剣に見てるんだろう…。
ソファに片膝ついて、邪魔しないように、後ろからちょいと覗いて、、、後悔した。
な、なんて物を見てるんですかぁぁあああ!???
真面目な顔で!
動揺して、ズザザーーーッと秀悟から離れる。途中バランスを崩して、ソファから思いっきり落ちた。完全に落ちる前に秀悟に助けられたが。
でも、一瞬、何を見てるのか分からなかったんですよ。タイトルの文字に『下着』ってあって。んー?ってよくよく見てたら、あのパンツの比じゃない物が並んでて。
レース! レースです!
ブラ? みたいなのも……。? ???
ブラ? 女物?
下にモデルの人が男性で。。。
理解した途端、身体が跳ねました。
「ソラぁ~、危ないだろ?」
ヒョイと膝に座らされ、腰に腕が巻き付いて動けなくなってしまった。
彼の横に座って肩なんかにくっついて、ゆっくりするはずが。
近過ぎて……ドキドキしちゃう。
「何見てるんだよ。秀悟が着るの?」
多分、十中八九オレです。でも、認めない!認めないからな!拒否権を発動しようと思います。
「まっさかぁ~。面白くない冗談を。ソラに決まってんじゃん」
オレの腿をすりすりと撫でながら、タブレットを操作してる。
オレなんですね……。天を仰ぎ見てしまう。オレの拒否権は不発。
グイッと秀悟の股の間に座らされて、両脇をホールド。もう逃げられない。
「コレとコレだとどっち?」
形を選ぶようです。
えーと、どちらも選ばないという選択は……ないようです。
耳朶をカジカジされながら「ほらぁ~」と促される。
なるべく、布面積の大きな物を選択。
コレってキャミってヤツじゃない? ベビードール?
もうスケスケでもう何が何やら…分かんない……。
「色は?」
耳に囁かれる。
もう思考が恥ずかしさに霧の向こうに溶けていくようで……。
タブレットの画面に黒、白、赤、ピンク…とゆっくり流れていく。
フッと指差した。
緑。
エメラルドグリーン。
頬に秀悟の熱い唇を感じる。
「注文するね。きっと似合うよ」
甘い囁きに否定する気も起きなくて、身体を捻って、唇を合わせる。
秀悟がその気になってる。
前に手を滑らせ、指で形をなぞる。
あの上着を着る季節が近づいてきてる。
オレのお気に入り。互いに思い入れがある上着。
刺激的な画像に当てられたのだろうか。こんな事しちゃダメなのに。身体が火照り出すと止められなくなってきて……。
「うん。着る…」
どっちを着るのか分からなくてなってきて、あやふやな返事で、秀悟に絡みつく。
もっと深くに彼が欲しい。
彼が笑ってる。
「エロくなってきたね。もっと大胆に、なろうか?」
ふるふると首を振る。
甘えたいだけ…。
でも、秀悟が望むなら、してもいいような……揺れる。
「この服の下にエロい下着を着て、街を歩くんだ。俺しか知らない。そういうのはどう?」
秀悟に跨るオレの尻を撫でながら、示唆する。
想像してしまった。
身体の奥がカッと燃えた。
「いやぁ…恥ずかしぃ……」
膝を引き寄せて、腿を擦り合わせて、悶えてしまった。
「じゃあ、俺だけに見せて…」
秀悟がじっと見詰めてくる。
コクンと頷き。舌を秀悟の唇に這わせる。
ぺろぺろと舐める。
「恥ずかしいからその話は終わり」
早く抱きしめてと。抱きついた。
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スイッチが入ってしまうとエロエロ、くてんとになってしまうソラ猫ちゃん。
秀悟はマタタビ加減が難しいようですが。
秀悟がその気になっても逃げちゃう時もあるけど、すぐ捕まって結局アンアンさせられちゃうんですよね(^◇^;)
羞恥プレイにふるふるしちゃったりとか…。
やっぱりまた書きたくなりそうな二人です(^-^)
書いちゃう! 待ってて♪
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