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【後話】夜の華 (1)
しおりを挟む新作連載です。
ここ以外ではまだ投稿してないです。
コロコロ明けですので、定期的は少し難しいので、「登録」か「しおり」をして貰えるといいかもです( ̄▽ ̄;)
では、お楽しみに下さいませ。
===========
『あれ、花火じゃない?!』
窓の外で声がする。声が近い。
ここの住人だろうか。
遠くから雷鳴のように響いてくる空気を震わせるような音。
なんてタイミング…。
先日届いた下着を今日は着てるように言われ、今、まさに着終わったところである。
もうすぐ帰ってくる。
支度がギリギリになってしまった。
支度しないと間に合わない時間まで、家事をしたり、論文資料を弄っていた自分が悪いのだけど…。だって…これだもん…な。
透け感たっぷりのこの下着。
ブラ?みたいなのもセットだったからコレもだよね。下に履くのコレ、横がヒモだし…布面積小さい。
Tバックも恥ずかしいのに、レースぽいコレも…なんて言うか…。
お尻のお肉は丸見えで、上の布が擦れる。
この上に着てるのは……、キャミ?ベビードールって言うの?
色は良いんだけど…。
着ましたよ。
姿見で確認。
モジっとしてしまう。居た堪れない。
同系色の上下の下着で恥ずかしい部分は布で隠れて見えないんですけどね…。見えないのが余計に恥ずかしいと言うか。見えたらもっと恥ずかしいだろうけど。どの道、恥ずかしいのは変わらなくて!
恥ずかしいんです。
姿見の前で自分の顔を両手で覆ったところで自分が見えないだけで、着てる事実はどうにもならなくて…。
自分を抱きしめたところで隠せる訳もなく。身悶えるだけで…。
秀悟が帰ってくる。
でも、『花火』が気になる。
ちょっとベランダから外を見たら見えるんだと思う。
歓声が複数聞こえる。
姿見に映る自分を見ないようにして、お気に入りのロングパーカーを手に取った。
これを着れば、この破廉恥極まりない格好は隠せる。
リビングからベランダを見れば、真っ暗。
部屋の明かりを消せば、自分の姿を誰かに見られる事もない…はず。
パチンとスイッチを切って、そっと戸窓を開けてベランダへ。
先日掃除して人工芝を敷いてみたところである。サンダルを突っ掛けて出ても足音すらしない。
ドドーン…
空気を震わせて音がやってきた。
その方角を見遣れば、白っぽい雲が漂っている。
ふわっと光の華が咲いた。
「っぁ…」綺麗…。
小さな呟きは音にならずに空気に溶けた。
手の平にふぁわりと乗りそうな華がいくつも開いて散っていく。
結構近い。
駅にポスターがあった。記念式典があるとかで、街中で花火が上がると話題になってた。
どこかのベランダだろうか、あちこちで声がする。
「綺麗ねぇ」って声に思わず頷き、手すりに手を添え、じっと見惚れていた。
地元の花火を思い出していた。
神社の高台に友達と集まって見た花火。みんな元気だろうか…。
屋台の食べ物など匂いや味の記憶も甦りながら思い出していた。
ヨーヨーすくいもしたなぁ。
楽しい気分に身体が揺れていた。
手すりに添えた手の上に身体を預けて、次々上がる花火に魅入っていた。
後ろの気配など気づきもせずに。
◇◇◇
部屋が暗い。
玄関を開けた時、違和感を感じて、そっと入ってきた。
ベランダのカーテンが揺れている。
帰ってくる道すがら花火の話題を小耳に挟んでいた。
雷鳴かと思った音は花火の音だと上書きしながら帰ってきた。
見てるのか?
指示を出してたはずだ。真面目なソラの事だから、きちんと支度は済ませてると思うが…。外に?
電気をつけずに気配を消してベランダに近づく。
ソラの姿が見えた。
白い生脚がすらりとロングパーカーから伸びている。
身体の大半が外から見えないように目隠しになってるから油断してるのか?
油断んしてるのしても、恥ずかしがり屋のソラが…。
ムクムクとイタズラ心が刺激される。
しかも、尻を揺らしながら鑑賞してる。
微かに何か…聞こえる。ソラが静かにハミングしてる?
このビートはなんだ?
俺のじゃない。
白い布が背中から尻の線を際立たせて包んでいる。ちょっと反った背中が尻を強調している。
脚がクロス。
太ももの見え感がエロいな。
隠れてるのがイイ。いい感じの隠れ具合だ。
あの下着をつけてるはず…。
パーカーがズリ上がって、頑張れば見えそうな感じだな。
無防備過ぎる。
これは、お仕置き案件だな!
ムフフン。何してやろうかねぇ~。
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