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1】始めますね。 ※
「お、お客さん…、えーと、大きいですね…あはは…」
なんとか笑顔を保ててるが、頬がヒクヒクと痙攣してるのを自覚しながら、トップクラスのスタッフの矜持でなんとか乗り越えようとしていた。
マッサージ兼あっちのサービスもアリアリのマッサージ派遣会社からやってきたオレ。
男性マッサージ師です。男性相手専門です。エッチ系の会員制的なところだったはずなんだけど…。こんな立派な体躯の方の話は、周りから聞いた事ない。情報は、噂話も含め共有されてるはずなんだけど…。余程に金払いがいいか、あっちが良過ぎて、情報の出し惜しみか?
しかし、ここまで大きな身体では、マッサージするのも大変そうだ。オレの腕ならなんとかなるとは思うが、骨が折れそうだ…。
まぁ、基本は『物理』さ。腕力でやってたらやってられないんだけど、筋肉と骨の関係からどこにどう力を込めれば、効率よく力を行き渡らせるかなんて、オレぐらいのクラスになれば、出来て当たり前さね。
だが、指定されたホテルの部屋の前で余裕こいてた己を呪いたいと思った。扉を開いた向こうに立ってた人影の大きかった事。クマかと思ったよ。
入れて貰ったから、人だと認識出来たけど、大きな人です。オレが平均身長以下ってのも原因かもだけでね。
白いバスローブが似合い過ぎる身体をしておられます。後ろ姿でもうっとりだったが、こちらを向かれた時の衝撃と言ったら…ッ。
胸板…厚いな…。
合わせから見える肌が男の色気を醸し出してますなぁ。筋肉フェチのオレにとっては垂涎モノだ。
この筋肉質…、思った以上に骨が折れそうだ。今日はこれで終いにしてもらおう。腕が草臥れそうだ。
テーブルに置かれていたグラスを手にしてる。洋酒がお似合いですな…。
「支度するんだろ?」
そうですけど。見惚れちまったよ。
「ご準備しますので、少々お待ちを…」
さっさと、マッサージ準備。
上掛けを畳んでソファに移動。防水性のあるシーツをベッドメイキングされた上からパパッと被せてセット。タオルなどを敷いて、小物などを出して、並べて、準備完了。
「では、ここに。うつ伏せでお願いします」
グラスを置いて、オレの横を通り過ぎる。コロンの香りが鼻腔をくすぐる。洋酒の香りも合間って夜の香りを色濃くする。
腰砕けになりそうな雰囲気に引き込まれないよう踏ん張りながら、服を脱ぐ。
洗練された青年風な服の下は、黒のチューブトップ、下は標準サイズのオレのおちんぽと陰嚢をすっぽり収めるようにカッティングされた黒布で包まれたTバックのおパンツです。
これがこのマッサージサービスの制服です。
素早く脱いだ服を畳んで置く。制服のみを身につけた状態で、振り返れば視界に飛び込んできたのは、全裸で横たわる男。
おい…。ちょい待て。
大きいな…。ってそこじゃない。普通さ、バスローブのままとかじゃない?
潔いって事でいいか。する事になったら、何も付けて無いけどさ。出したコンドームは一番大きいのにしたが大丈夫だろうか…。
まずは、マッサージですね。
マッサージオイルを手に出しながら、「始めますね」と声掛けとスマホのタイマーボタンを押した。
大きな背中に手を添えて、自分の手との対比に少々慄いてしまった。
「お、お客さん…、えーと、大きいですね…あはは…」
オレの前の職場は、ごく普通の整体の施術院だった。
ちょっと大きめだったし、休みとか福利厚生が充実したいい職場だったが、オレの、その…悪癖?ってのかな。お客様とさ、にゃんにゃんの関係になっちゃってね。
自分で言ってもなんだけど、オレって可愛いから。お客様の方からコナ掛けてくるんだ。太ももとかお尻とかソフトタッチしてくるの。タイプだったら、わざと身体を密着させた施術したりしたら、メモ渡してくるんだぁ~。味見したくなっちゃうんだなぁ~。あっちもこっちもチョイチョイとね。
それで、複数になってしまって…。揉めちゃったのよ。オレそっちのけでさ。大事になってクビ。その男たちとも切れて…。
心機一転、頑張るかと面接をしてみたものの、見事全て落とされた。当たり前ですよね~。
そして、ここに流れついたって事ですよ。
事前に分かってたのか、お客様に渡されてた名刺を思い出して、連絡を取ったのがここだったのよね~。
まぁ、趣味と実益も兼ねてるからいい職場ですよ。
気に入ったお客とは、時間いっぱい楽しい事して、気乗りしない時はバニラまででも大丈夫ってさ。審査もある会員制だから身の危険もないときたら、張り切って楽しみ稼いでます。
大きな背中を押しながら不調を探す。気持ちを整体師モードに切り替える。腕はいいのは、前の職場でも折り紙つきだった。真面目にしてたらってよく言われたなぁ。
男の身体に乗って、上から順に撫で揉んで下がっていく…。腰に少々不調…。脚から来てるか?
臀部の付け根から太もも側面を探る。膝は大丈夫。ふくらはぎに…少し難が、…右足か。足首を捻ったか何かで腰に不調。それが背中から肩へと言った感じかな?
最初の原因になったと思われるのは完治してる。右脚がちょい短くなってるな。牽引して、腰の辺りを解してやれば大丈夫だね。
大きな右脚を胸に抱えて、体重を乗せるように引っ張りながら折り曲げて腰を捻らせる。
重低音の唸り声を漏らしてる。いい声…。オレ好み。
全裸だから、彼の逸物が見えた。
ご立派です。
タイプだから本番までやりたいけど、この体格差だ。バニラで許してもらおう。何か言われたら…、そうだな…、お口は好きに使っていいってしてあげようかな。でも、これを突っ込まれたら、口いっぱいになっちゃうなぁ…。
全身を使って、筋肉を引っ張り、元の位置に入れ込んでいく。チューブトップや腹がオイルでベタベタになってしまったが、身体を使わないとこの人の施術は無理だ。大き過ぎるんだよ。タイ式のムニャムニャと云う事にしてくれ。
粗方終わる頃には、息が上がっていた。
額の汗を腕でぬぐった。
全身、汗とオイルでエッチの後みたいだよ。
乾いたタオルでお客と自分を拭いて、仕上げのマッサージを行う。これで不調は改善できるだろう。
「本当に腕がいいんだな…」
お褒めのお言葉をいただきました。オレみたいに施術が出来るスタッフは何人か所属してる。経緯は互いに知らん。知りたくもないし興味もない。
整体師希望ってのもあっての指名だって分かってたが、
「ありがとうございます」
取り敢えず、褒めて貰えたので、嬉しくはある。今回動けるのが、小柄なオレってのがお客さんにとっては不満だろうな。
「腰の状態も確かめたいから付き合ってくれ」
「はい、性感マッサージに入らせていただきます……ん?」
ゴロンと仰向けになられたお客さんとあっち系のマッサージ用ローションを手に見合ってしまった。
どうも齟齬があるようです。
お客さんの手がオレの腰に触れてます…。
「あー、えーと、取り敢えず、性感マッサージに…」
ローションを手に出して、引き攣り気味の笑顔で応じる。
むっくりオッキしてる逸物さん。臨戦態勢に入るんですか?!
完全には育ってないけど、十分にご立派でございます。
無理だよーーーーーッ!
「まぁ、そうだな…」
ご不満のようですが、ご理解頂けたらようです。タイマーを確認。まだ時間はたっぷり残ってる。後の予約は入ってないようだ。通知は無し。入ってくれた方がいいんだが、期待半分で待つか。否、入ってくれ~。ここを出てからキャンセルするから~。口実くれ~~。
オレの容姿で選んでないとは思うけど、延長しないでくれよ~。
ゴツい身体にローションでべったりの掌で撫で回して塗りたくる。掌に男の張りのある肌を感じ筋肉を堪能する。ああ、もっと全身で感じたくなる。手を伸ばしながら、身体を擦り付けるように彼の胸に自らの胸を合わせて、上半身をヌメヌメと擦り付け堪能する。
あぁあんッ! この胸筋ステキ~ッ。
肩に手を這わせて張りのある首への盛り上がりを撫でて、ツンと立ってしまった乳首を彼に擦り付けながら全身で彼を撫でた。
「はぁぁ…」
吐息が漏れていた。前に熱が集まってきてしまった。腰を浮かせて芯を持ち始めた事を悟らせないようにする。
胸を突き出して、上半身を使って彼の身体をマッサージする。吐息が漏れそうになって、彼の首筋に唇を当てて、誤魔化すように舌を這わした。
彼の手がオレの顎に触れた。この手でもっと触って欲しくなる。
彼の力を加える方へ抵抗する事なく導かれてしまった。
唇が合わさる。
基本はダメなんだけど、合意があればと抜け道のある事柄。
魅惑的な唇だとグラスに触れる口元を見てたのがバレてたのだろうか。首に舌を這わせてしまったオレの方が先に誘った感じですけどね…。
舌が唇を舐めてくる。軽く吸い付いてくるキスにうっとりと身を任せようとして、尻に添わされる手に身体が揺れた。
はた、立ち返った。恋人のようにしてたが、お仕事でした。めっちゃタイプで忘れそうになった。
オレのぷりっとした尻肉を大きな手が包むように撫でて揉んでる。ねっとりとした揉み具合…。イヤラシイ手つきが、どストライクッ!
お仕事と思いながらも唇から離れられない。舌を迎え入れて、舌でねっとりと歓待する。腰の調子をみたいって誘われてたし…いいよね~。
掌を指を目一杯使って、這わして彼の身体をマッサージする。頑張ってお仕事もします。腹筋を両手で撫で揉みながら、高く上げた尻を振り、胸を擦り付ける。
黒い布を押し上げてくるオレのおちんぽ。布が勃起の形に突き出している。カッティングが綺麗に見せているだろう。布の中のおちんぽ周りはしっかり脱毛済みです。布から陰毛がはみ出る事はない。
盛り上がりを彼に触れないように尻を上げて、お尻を彼の手に擦り付ける。口づける彼が鼻で笑った。
ゾクって背中を快感が駆け抜けた。Tバックの後ろの紐状の布が指で容易く避けられて、ズブッと指が後孔に突き入れられた。
「んーーーーッ!!!」
同時に後頭部を押さえられ、唇を離せなかった。叫びは彼の口の中にッ!
強く吸いつかれ、舌が口内を蹂躙してくる。
オレはローション塗れの手を握りしめて耐えるしかなかった。
侵入した指が、事前に仕込んでたローションを掻き回すように肉壁を撫で回してる。いきなりの挿入にびっくりしてしまったが、こういうのもイイッ!
本番も込みのサービス業なので、するしないはあるが、事前準備はしっかりがウチのモットーなのだが。
器用な指がオレのしこりを見つけやがった。
勃起してるから見つけやすかったかもしれないが、そこを見つけた指は執拗に刺激してくる。ねちっこい責めが快感をぶち上げる。
腰がカクカク揺れて、大きな身体を跨いで、接触しないようにしてたオレは、膝を接地させない状態で浮かせて、ほぼ爪先立ちだった。脚に力は入らなくなってきて、徐々に膝を折り、下半身を彼に接触させてしまった。
接触した事で疼きが止まらなくて、蠢く指に腰振りが自然と激しくなって、オナニーをするように彼に擦りつけて快感を増長させていく。勃起してたのがバレバレです。
激しく唇を貪られ、舌を絡め吸いつかれてる。弱い上顎を絡めた舌ごと擦り付けられて、呻きながら、腰を振っていた。
指が増えた。
太い指が2本入った事にうっすら驚きつつも快感を追って、彼の口づけを受け入れて、チュッチュ、ジュッチュと卑猥な音を立てながら、互いの唾液を啜り、息継ぎの合間も惜しいと言うような、ハフカフと息を飲み合うような口づけを交わす。
角度を変えながら、互いを貪る。互いの全てを口の中に収めたいと言わんばかりに…。
オレの尻たぶに熱い物が擦り付けられてる。
硬くて、熱く、太い…長い。
指がバラバラに動いて、孔を広げてると感じてた。今まで感じた事のない広がりを感じた時、ずっぷりと隙間に3本目の指が入った…ッ!
口が声もなく開いて、舌の動きも止まり固まった。
指が纏まってグイッと押し込まれるッ。
「あ、あぁああああ……ぁうううん…ん、んぅぅうん…」
ぐいぐいと突っ込まれる。
少しでも楽になりたくて、腰を引き上げようとしても彼の腕が身体の動きを押さえていた。
オレは脚を開いて、尻を突き出し孔を広げる事で楽になろうとした。4本目も入りそうな勢いでグリグリと押し込み指を中で蠢かしてくる。
徐々にそこから快感が広がってゆく…。
「あ、あぁあん…うふぅ…ふぅうう…」
乾く唇を何度も舐める。もっと、何かが欲しい…。頭がぼんやりしてきて、欲望だけが占めてくる。
「あぁああ…ほ、欲し、ぃいぃぃん…はぁあああん…」
甘ったるい声が出ていた。
「ん?」
低音ボイスが、揶揄うように返してくる。
「はぁあああん、イジ、ワルぅぅうう…」
お客さんを詰ってしまった。でも、そんな事どうでもいい…。
スマホが目の前にチラチラと振られる。
タイマーは進んでる。
何を言いたいのか分かる。
震える手を伸ばす。ローション塗れだ…。
彼が悪い笑顔で、綺麗に手を拭いてくれた。彼が画面を向けて支えてる。オレはそれに触れる。顔認証。トロけた顔でロックが解除される。
連絡用のメッセージアプリで、コース変更の申請。お泊まり付きの特別コース。
許可。
これ以降の予約は入らなようにロックされる。
彼に画面を見るように促す。満足そうに眺めて、スマホを元に戻した。
操作時も尻の後孔で指が蠢いていた。押し込んだり、引いたり、前立腺を押したり撫で擦る。
オレは快感に苛まれながら、文字を打っていた。定型文が設定されてるとは言え、この仕打ちはオレを高揚させるに充分だった。
オレは甚振られるのが好きみたいだ。
この男限定かもだが、こんな大きな男を相手をするのが初めてだから分からない。分からない事だらけだ…。
胸を擦り付けてる内にチューブトップは捲れ上がって、オレの乳首がちょこっと顕になっていた。それに彼の手が掛かる。脱がせてくれるようだ。大人しく万歳で応じる。
無理に引っ張るので背を反らせて胸を突き出していた。彼の目前に晒されてる。ワザと引き上げている。
「いい眺めだな」
彼の言葉が裏付けている。手首を抜けば終わりと言うところで、布を器用に捻り上げて手首を括られてしまった。
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体格差万歳ッ!
また思いつきで書いてます(⌒-⌒; )
楽しく書けてるので楽しんでいただけると嬉しいです。
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