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episode.17
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「マティアス大佐!!!!???」
「やあ」
振り返るとそこには珍しく帝都に留まっているマティアスがいた。
「何してるんだい?……逢い引きかい?」
「ち、違いますよ!!!」
悪戯に笑うマティアスに慌ててライアンが否定した。
「あははははは、冗談だよ。レリスはディラン以外の男は男として認識しないからね。そうだろう?」
「当たり前」
レリスに問いかけると即答でこの世に存在する全ての男性を拒絶された。
その言葉に、マジで本気なんだとライアンが驚いていた。
「……お前達、そこで何をしている?」
更に声をかけられ振り返ると、アルベールとシルヴィまでもがこの場に戻ってきていた。
「やあ、シルヴィじゃないか。どうしたんだい、そんな大荷物で」
「ああ、これは──……」
ライアン少佐に頼まれた物と伝えようとした時、物凄い視線を感じ、見るとライアンが勢いよく首を横に振り顔の前で大きくバツの印を作り、更には必死に謝るような仕草もしている。
その様子を見たシルヴィは「ああ!!」と何か納得したように指で丸を作った。
ライアンは意図が伝わったと安心していたが……
「これはライアン少佐にお願いされたものです」
「あ゛あ゛~~!!シルヴィ!!!」
物凄くいい笑顔で答えたシルヴィの口を慌てたライアンが塞いだ。
「お前!!俺の合図が伝わらなかったのか!?」
「え?無理やり病室を出た理由が、レリス様と逢い引きをかます為だと言うことを黙っていろ。と伝えたかったのでは?」
「全っっっ然違う!!!」
ライアンが崩れ落ちるようにして膝を付いた所で、すかさずマティアスがポンッと肩に手を置いた。
「へぇ?無理やり病室出ちゃったの?それ、ヒューは知ってるのかなぁ?」
「いや、あの、それは……」
「しかも、なに?女の子を使いっ走りにしてるの?君」
「それはッ!!あの、ちょっと、色々と理由が……」
色眼鏡の奥の笑っていない目を向けられ、ライアンは冷や汗をかきながらしどろもどろになっている。
シルヴィは「あれ?違った?」と顔を傾けているとレリスが寄ってきて、誤解を解くために真っ先に「逢い引きでは無い」とハッキリ言っていた。
「私には他に好きな人がいるからね」
「えっ!?そうなんですか!?ああ!!もしかして、総監様ですか!?」
「あははははは!!違う違う!!」
前から噂の二人だからきっとそうだろうと思ったが、違ったらしい。
推しが憧れである女性と恋仲なんて、素敵だと思わんか!?むしろそうであって欲しかった!!
シルヴィが残念そうに俯いていると、レリスが耳元で「……だから安心してね」と伝えてきた。
全く意味のわからないシルヴィはまさに「?」
「ふふふ、今はまだ分からなくてもいいわよ」
困惑しているシルヴィに優しくレリスが伝えた。
「シルヴィ~!!助けてくれ!!」
レリスにどう言う事か聞こうとした所で、助けを呼ぶ声が聞こえ振り返るとライアンがまだマティアスに責められている所だった。
流石にそろそろ止めてやるかと、仕方なく間に入った。
「まあまあ、最初は何で私が少佐の買い出しに行かなきゃならんのだと思ってましたよ。けど、結果的には総監様の貴重なオフスタイルが見れたので、まあ、結果オーライです。感謝はすれど怒りはないです」
マティアスを宥めながら伝えると、何とか落ち付いてくれた。
ようやく解放されたライアンはホッと安堵の表情を作っている。
「まったく、君は優しすぎるよ。もう少し怒ってもいいんだよ?」
呆れるように話すマティアスだが、街に来るまでは不満でしか無かった。
「まあ、寝起きで放り出された時は苛立ちましたが、そんな気持ちも総監様に会って消し飛びました」
”総監様に会って”と言う単語でアルベールは何処と無く嬉しそうに、綻びそうになる顔を必死に引き締めている。
その様子を目撃していたレリスが「ぶふっ!!」と噴き出した。
「シルヴィ~~!!お前のそう言うブレない所、俺は好きだぞ」
「ありがとうございます。私もライアン少佐の事好きですよ」
「「は?」」
「え?」
何ら代わり映えのない普通の会話だと思ったのだが、ライアン始めとするレリス、マティアス、アルベールが声を上げた。
特にアルベールは先程までのご機嫌な様子は一気になくなり、辺りにはブリザードが吹雪いてるのかと言うほど冷たい表情になった。
ライアンはライアンで顔面蒼白を通りこして、死人のような顔付きになっている。
(あれ?やっぱり私みたいなのが少佐を兄みたいに慕うのは駄目だったか?)
重要な所はそこでは無いのだが、今のシルヴィはそこまで考える事が出来ないかった。
「……シルヴィ・ベルナール。帰るぞ」
「えっ!?あ、はい!!」
沈黙の中アルベールがシルヴィに声をかけ、その場から早急に立ち去って行った。
「あ~ぁ、君達の作戦は無駄に終わったようだね。残念」
二人の姿が見えなくなった所でマティアスが口を開いた。
「……マティアス。貴方、知ってて来たわね?」
「さあ?僕はたまたまここに居合わせただけだよ?」
レリスが睨みつけながら問いかけるが、マティアスはニヤッとしながら白々しくそんな事を言った。
「やあ」
振り返るとそこには珍しく帝都に留まっているマティアスがいた。
「何してるんだい?……逢い引きかい?」
「ち、違いますよ!!!」
悪戯に笑うマティアスに慌ててライアンが否定した。
「あははははは、冗談だよ。レリスはディラン以外の男は男として認識しないからね。そうだろう?」
「当たり前」
レリスに問いかけると即答でこの世に存在する全ての男性を拒絶された。
その言葉に、マジで本気なんだとライアンが驚いていた。
「……お前達、そこで何をしている?」
更に声をかけられ振り返ると、アルベールとシルヴィまでもがこの場に戻ってきていた。
「やあ、シルヴィじゃないか。どうしたんだい、そんな大荷物で」
「ああ、これは──……」
ライアン少佐に頼まれた物と伝えようとした時、物凄い視線を感じ、見るとライアンが勢いよく首を横に振り顔の前で大きくバツの印を作り、更には必死に謝るような仕草もしている。
その様子を見たシルヴィは「ああ!!」と何か納得したように指で丸を作った。
ライアンは意図が伝わったと安心していたが……
「これはライアン少佐にお願いされたものです」
「あ゛あ゛~~!!シルヴィ!!!」
物凄くいい笑顔で答えたシルヴィの口を慌てたライアンが塞いだ。
「お前!!俺の合図が伝わらなかったのか!?」
「え?無理やり病室を出た理由が、レリス様と逢い引きをかます為だと言うことを黙っていろ。と伝えたかったのでは?」
「全っっっ然違う!!!」
ライアンが崩れ落ちるようにして膝を付いた所で、すかさずマティアスがポンッと肩に手を置いた。
「へぇ?無理やり病室出ちゃったの?それ、ヒューは知ってるのかなぁ?」
「いや、あの、それは……」
「しかも、なに?女の子を使いっ走りにしてるの?君」
「それはッ!!あの、ちょっと、色々と理由が……」
色眼鏡の奥の笑っていない目を向けられ、ライアンは冷や汗をかきながらしどろもどろになっている。
シルヴィは「あれ?違った?」と顔を傾けているとレリスが寄ってきて、誤解を解くために真っ先に「逢い引きでは無い」とハッキリ言っていた。
「私には他に好きな人がいるからね」
「えっ!?そうなんですか!?ああ!!もしかして、総監様ですか!?」
「あははははは!!違う違う!!」
前から噂の二人だからきっとそうだろうと思ったが、違ったらしい。
推しが憧れである女性と恋仲なんて、素敵だと思わんか!?むしろそうであって欲しかった!!
シルヴィが残念そうに俯いていると、レリスが耳元で「……だから安心してね」と伝えてきた。
全く意味のわからないシルヴィはまさに「?」
「ふふふ、今はまだ分からなくてもいいわよ」
困惑しているシルヴィに優しくレリスが伝えた。
「シルヴィ~!!助けてくれ!!」
レリスにどう言う事か聞こうとした所で、助けを呼ぶ声が聞こえ振り返るとライアンがまだマティアスに責められている所だった。
流石にそろそろ止めてやるかと、仕方なく間に入った。
「まあまあ、最初は何で私が少佐の買い出しに行かなきゃならんのだと思ってましたよ。けど、結果的には総監様の貴重なオフスタイルが見れたので、まあ、結果オーライです。感謝はすれど怒りはないです」
マティアスを宥めながら伝えると、何とか落ち付いてくれた。
ようやく解放されたライアンはホッと安堵の表情を作っている。
「まったく、君は優しすぎるよ。もう少し怒ってもいいんだよ?」
呆れるように話すマティアスだが、街に来るまでは不満でしか無かった。
「まあ、寝起きで放り出された時は苛立ちましたが、そんな気持ちも総監様に会って消し飛びました」
”総監様に会って”と言う単語でアルベールは何処と無く嬉しそうに、綻びそうになる顔を必死に引き締めている。
その様子を目撃していたレリスが「ぶふっ!!」と噴き出した。
「シルヴィ~~!!お前のそう言うブレない所、俺は好きだぞ」
「ありがとうございます。私もライアン少佐の事好きですよ」
「「は?」」
「え?」
何ら代わり映えのない普通の会話だと思ったのだが、ライアン始めとするレリス、マティアス、アルベールが声を上げた。
特にアルベールは先程までのご機嫌な様子は一気になくなり、辺りにはブリザードが吹雪いてるのかと言うほど冷たい表情になった。
ライアンはライアンで顔面蒼白を通りこして、死人のような顔付きになっている。
(あれ?やっぱり私みたいなのが少佐を兄みたいに慕うのは駄目だったか?)
重要な所はそこでは無いのだが、今のシルヴィはそこまで考える事が出来ないかった。
「……シルヴィ・ベルナール。帰るぞ」
「えっ!?あ、はい!!」
沈黙の中アルベールがシルヴィに声をかけ、その場から早急に立ち去って行った。
「あ~ぁ、君達の作戦は無駄に終わったようだね。残念」
二人の姿が見えなくなった所でマティアスが口を開いた。
「……マティアス。貴方、知ってて来たわね?」
「さあ?僕はたまたまここに居合わせただけだよ?」
レリスが睨みつけながら問いかけるが、マティアスはニヤッとしながら白々しくそんな事を言った。
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