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episode.24
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「貴方は、女性にだらしない!!」
そう言い切るシルヴィをパウルはポカンとした表情で見ていた。
「いいですか、私も一応女です。結婚と言うものにはそれなりに憧れもあります。なので、できれば女性関係を絶って頂きたいと思っています。援助してして貰っている分際で、どの面下げて言ってんだ?とお思いでしょう。ええ、私もそう思います。ですから百歩譲って私にバレないように遊んでいただけるのなら一向に構いません。知らぬが花と言うでしょう?まさにそれです。それが貴方には出来ますか!?」
一気に捲し立てたせいでシルヴィは息が切れている。
(さあ、どうだ!?こんな面倒な女、手に余るだろ!?)
全てはパウルに嫌われる為。まあ、ちょびっと本音も含まれているけど。
遊んでいる男と言うものは大抵面倒な女を嫌う。
(これで上手くいくはず)
シルヴィは勝ちを確信してニヤッとほくそ笑んだ。
──しかし。
「……く、くく……あははははははは!!!!!」
パウルは顔を手で覆い、天を仰ぎながら笑い始めた。
シルヴィは一瞬、頭がおかしくなったのか?と失礼だが思ってしまった。
怪訝な顔で見ていると、ひとしきり笑ったパウルが真剣な表情で見つめてきた。
「僕にそこまで見事な啖呵切った奴は初めてや……ええよ。君がそう言うんなら金輪際女の子と遊ぶんはやめたる」
あれ?もしかして雲行きが怪しい……?
「その代わり、君は僕のもんになるんやで?」
「いやいやいやいや!!おかしい!!!」
「なんもおかしゅうないわ。僕は君の望みを聞く代わりにその対価を払ってもらうだけや」
「それがおかしいって!!なんで私の望みを聞いちゃうんですか!?」
てっきり破談一直線だと思っていたシルヴィは顔面蒼白でパウルに詰め寄った。
「……あかんなぁ。自分で言った言葉にはちゃんと責任持たんと。言葉一つで命取りになる事もあるんやで?」
ゾクッとするほど冷たい目で言われた。
商人であるパウルからの言葉は説得力があり、思わず頷きそうになったが、グッと堪えた。
ここで頷いたらそのまま流れに飲まれそうだから。
それでもパウルの鋭い目つきは変わらずシルヴィを捉えてくる。
そんな視線から逃げようと無意識にシルヴィは一歩後退った。
トンッ
「あ、すみま──……!?」
後ずさった瞬間歩いていた人とぶつかってしまい慌てて振り返ると、そこには思いもよらぬ人の姿があった。
「総監様!?」
「ん?君は……シルヴィ・ベルナールか……?」
お見合いということもあって、いつもより少し小綺麗な格好をしているシルヴィにアルベールは戸惑った表情をしていた。
「なんでこんな所に!?」
そもそもアルベールがこんな所にいるはずがないのだ。
だって、今日は一年で一番大事な日。
申請出来る時間はお昼から日が沈むまでの時間だけ。
そして、ただいまの時間。正午を少し過ぎたところ。
シルヴィがお見合いをしているのはシルヴィの実家から比較的近い近隣の町。
王都からここまではどんなに馬を飛ばしても1、2時間かかる。
それに、この町はこれと言った特産物もない小さな町。
わざわざ王都からやってくる意味がない。
総監様は毎年申請の日は一歩も城から出なかったはず。それなのになんで……?
シルヴィが困惑している中、アルベールはパウルを睨みつけていた。
「……シルヴィ・ベルナール。彼は誰だ?」
「ああ、私のお見合い相手の方です」
「シルヴィの上司さんですか?これはこれは……僕はシルヴィの婚約者ですわ。お見知りおきを」
シルヴィと言う名を強調するように言うパウルにアルベールは無意識のうちに眉間に皺をよせ苛立ちを露わにしていた。
「ちょ!!まだ婚約者じゃ……!!」
「おや?さっき取り決めしたんやないの?」
「違います!!」
”婚約者”と言われ顔面蒼白になりながら否定するが、パウルはこのまま婚約者として話を進めそうな雰囲気にシルヴィは焦った。
(これは絶体絶命……)
そう思ったシルヴィの目にアルベールが飛び込んできた。
(こうなれば……!!)
先に言っておくが、この時のシルヴィは切羽詰まった状態で藁にもすがる思いだった為、正常な判断ができない状況だった。とだけ伝えておこう。
「──……じ、実は!!」
そう叫び、アルベールの腕を引いた。
「この人とお付き合いしているんです!!」
「「は?」」
そう言い切るシルヴィをパウルはポカンとした表情で見ていた。
「いいですか、私も一応女です。結婚と言うものにはそれなりに憧れもあります。なので、できれば女性関係を絶って頂きたいと思っています。援助してして貰っている分際で、どの面下げて言ってんだ?とお思いでしょう。ええ、私もそう思います。ですから百歩譲って私にバレないように遊んでいただけるのなら一向に構いません。知らぬが花と言うでしょう?まさにそれです。それが貴方には出来ますか!?」
一気に捲し立てたせいでシルヴィは息が切れている。
(さあ、どうだ!?こんな面倒な女、手に余るだろ!?)
全てはパウルに嫌われる為。まあ、ちょびっと本音も含まれているけど。
遊んでいる男と言うものは大抵面倒な女を嫌う。
(これで上手くいくはず)
シルヴィは勝ちを確信してニヤッとほくそ笑んだ。
──しかし。
「……く、くく……あははははははは!!!!!」
パウルは顔を手で覆い、天を仰ぎながら笑い始めた。
シルヴィは一瞬、頭がおかしくなったのか?と失礼だが思ってしまった。
怪訝な顔で見ていると、ひとしきり笑ったパウルが真剣な表情で見つめてきた。
「僕にそこまで見事な啖呵切った奴は初めてや……ええよ。君がそう言うんなら金輪際女の子と遊ぶんはやめたる」
あれ?もしかして雲行きが怪しい……?
「その代わり、君は僕のもんになるんやで?」
「いやいやいやいや!!おかしい!!!」
「なんもおかしゅうないわ。僕は君の望みを聞く代わりにその対価を払ってもらうだけや」
「それがおかしいって!!なんで私の望みを聞いちゃうんですか!?」
てっきり破談一直線だと思っていたシルヴィは顔面蒼白でパウルに詰め寄った。
「……あかんなぁ。自分で言った言葉にはちゃんと責任持たんと。言葉一つで命取りになる事もあるんやで?」
ゾクッとするほど冷たい目で言われた。
商人であるパウルからの言葉は説得力があり、思わず頷きそうになったが、グッと堪えた。
ここで頷いたらそのまま流れに飲まれそうだから。
それでもパウルの鋭い目つきは変わらずシルヴィを捉えてくる。
そんな視線から逃げようと無意識にシルヴィは一歩後退った。
トンッ
「あ、すみま──……!?」
後ずさった瞬間歩いていた人とぶつかってしまい慌てて振り返ると、そこには思いもよらぬ人の姿があった。
「総監様!?」
「ん?君は……シルヴィ・ベルナールか……?」
お見合いということもあって、いつもより少し小綺麗な格好をしているシルヴィにアルベールは戸惑った表情をしていた。
「なんでこんな所に!?」
そもそもアルベールがこんな所にいるはずがないのだ。
だって、今日は一年で一番大事な日。
申請出来る時間はお昼から日が沈むまでの時間だけ。
そして、ただいまの時間。正午を少し過ぎたところ。
シルヴィがお見合いをしているのはシルヴィの実家から比較的近い近隣の町。
王都からここまではどんなに馬を飛ばしても1、2時間かかる。
それに、この町はこれと言った特産物もない小さな町。
わざわざ王都からやってくる意味がない。
総監様は毎年申請の日は一歩も城から出なかったはず。それなのになんで……?
シルヴィが困惑している中、アルベールはパウルを睨みつけていた。
「……シルヴィ・ベルナール。彼は誰だ?」
「ああ、私のお見合い相手の方です」
「シルヴィの上司さんですか?これはこれは……僕はシルヴィの婚約者ですわ。お見知りおきを」
シルヴィと言う名を強調するように言うパウルにアルベールは無意識のうちに眉間に皺をよせ苛立ちを露わにしていた。
「ちょ!!まだ婚約者じゃ……!!」
「おや?さっき取り決めしたんやないの?」
「違います!!」
”婚約者”と言われ顔面蒼白になりながら否定するが、パウルはこのまま婚約者として話を進めそうな雰囲気にシルヴィは焦った。
(これは絶体絶命……)
そう思ったシルヴィの目にアルベールが飛び込んできた。
(こうなれば……!!)
先に言っておくが、この時のシルヴィは切羽詰まった状態で藁にもすがる思いだった為、正常な判断ができない状況だった。とだけ伝えておこう。
「──……じ、実は!!」
そう叫び、アルベールの腕を引いた。
「この人とお付き合いしているんです!!」
「「は?」」
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