城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?

甘寧

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グロッサ国

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あれからシモーネさんが連れてきた医者によりリチャードさんの死亡が確認され、その言葉に暴れまくるレニさんを抑え込み、鎮静剤を打ってもらい部屋へ運びました。
レナード様はしばらくリチャードさんの元から離れようとしなかったので、私達もそっとしておくことにしました。

しばらくすると、偽ゲルダさんを追っていたゴリさん達も戻ってきました。
どうやら捲られたようで、顔が強張っておりす。

ゴリさん達にもリチャードさんの事を話すと、ゴリさんの顔が更に恐ろしい表情に変わりました。

──……これは、稀に見ない程怒っています……

しかし今日はもう遅い為、話は明日改めて話すことになりました。
当然レナード様も「私もその話に加わる」と仰り、ゴリさんは快く承諾しました。


◇◇◇


次の日、レナード様の執務室に集まった私達は、早速昨夜の事をゴリさんから聞き出します。

「まず先に、本物のゲルダだが、屋敷から数キロ離れた森で見つかった。……所々獣に食われててな。とても見れたものでは無かった……」

分かっていた事とは言え、実際に聞いてしまうと辛いですね。何の罪もない方の命が奪われるというのは……

「偽ゲルダだが、アイツにはコードネームは無い。アイツは0の女だからな」

「ちょっと待って!!0ってNO.0!?実在するの!?」

シモーネさんが大声を上げ、ゴリさんに詰め寄りました。

「……あぁ、残念な事に実在する」

ゴリさんが静かに私達に伝えてきました。
どうやら、ゴリさんは色々と知っているご様子。

「……ねぇ、いい加減話してくんない?」

ティムさんが苛立ちながら、ゴリさんに申しました。
確かに、ゴリさん一人だけ知っているのはフェアではありません。
私達は仲間じゃないですか。

「……そうだな」

そう言うと姿勢を正し、ゆっくり話始めました。

「まず、№0についてだが、こいつはリチャードが言っていた通り傀儡の能力を持っている。……そして、こいつは……」

……こいつは?

「──……俺の兄貴だ」

「「はっ?」」

ゴリさんの言葉に、皆さん思考が停止した様子。
かく言う私もゴリさんが何を言っているのか理解できません。

「……すまんな。混乱させて。俺も最初は信じられなかった。だが、この国に来て調査を進めるうちに、疑念が確信に変わったんだ」

ゴリさんは額を抑えながら俯いてしまいました。
そんなゴリさんに掛ける言葉が出てきません。
まさか身内で、しかもお兄様が自分の命を狙っていたとは……流石の私でも言葉が見つかりませんよ……

「毒蜘蛛はこの国にとっても他国にとっても脅威だ。それを纏めているのが、自分の兄貴だと分かったら弟の俺がぶん殴って目を覚ましてやるのが筋だと思わんか?」

「確かに……」と、ジェムさんがボソッと仰いました。

……殴るだけで済めばいいのですがね。

「理由は分からんが、兄貴は俺を狙っている。他の毒蜘蛛の奴らはリチャードを狙っていたようだが、そのリチャードはもういない。次は俺の番だ。──……ここから先は、俺と兄貴の問題で依頼とは無関係だ。お前達を巻き込む訳にはいかない」

「だから、国に……」と、ゴリさんが続けようとした所で、ヤンさんがこれまた全力でゴリさんを殴り飛ばしました。

「おまっ!!てめぇ!!ヤン!!何しやがる!!?」

「…………」

「『ふざけてんのか!?何故、仲間の命が狙わているのに国に帰らねばならん!!?』と、仰っております。……因みに、私もヤンさんの意見に同感ですが?」

ヤンさんに殴られて、頬を抑えているゴリさんにヤンさんと、私の気持ちを伝えました。
ゴリさんは一瞬呆けてましたが、すぐに持ち直し「これは、俺の仕事だ!!」と、往生際が悪いです。

ヤンさんが更にゴリさんを殴りかかる勢いで胸倉を掴み睨んでいますし、ゴリさんはゴリさんで私達を国に帰るよう叫んでいます。

これでは、一向に先に進みません。

その時、バンッ!!と机を叩きレナード様が立ち上がりました。

──あぁ、レナード様もこの場にいたんでした。すみません。忘れておりました。
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