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しおりを挟む「きゃっ」
急にレイさんに手を引っ張られて、一瞬で壁際に追い詰められた。
後ろは洞窟の壁で前は鋭くわたしを見つめるルイさんがいた。近くなった彼との距離。
目の前の彼を見上げると彼の口角が上がっていた。
「わかる? 俺は見た目はトラで、獣人だけど男だ。君をこんな風に食べることもできる」
食べる?
彼の顔が近付き、わたしの首筋を舌でペロン舐めた。
「んんっ⁉︎」
一度ではなく、何度もルイさんのざらざらな舌は首筋を舐めたり、ガジガジ噛んだ。
ま、まってと言おうとしても背中がぞくぞくして、力が抜ける。
(なっ、何?)
「あっ、ん、ンっ!」
「子供のくせに可愛い声で鳴くな、香りもいい。そのまま動くなよ」
そう彼に耳元で囁かれて何かされると目をぎゅっとつむると、背中にルイさんの手が背中に周り、あっ、と思ったのも束の間。
数秒でコルセットが外れて足元に落ちた。
「全部、取れたよ」と耳元で囁き、耳を噛まれた。
「やぁっ……ん」
「へぇ、可愛い下着だね」
えっ、目を開けると私は白のフリル付きのブラと、カボチャパンツの下着姿を彼に披露していた。
み、見られた、このぷにぷになお腹。
恥ずかしい!
「ふっ、ふふ、ははは。真っ赤っかだな、おチビ」
「おチビ⁉︎」
わたしをそう呼び、目の前で大きな声で笑うルイさんがいた。
「お前、チビだから、おチビな。俺のことは虎君でいいよ。そうやすやすと男の前で服を脱ぐなよ。ぺろっと俺に食べられちまうぞ!」
名前を言わなかったからか、あだ名をつけてくれた。
そしてルイさんは自分を虎くんと呼んでといい、笑って、落ちていたシャツを拾って渡してくれた。
「……ううっ」
「唸ってないで早く着ないと、本当に食べちまうぞ!」
はい、食べてください! と、ルイさんならいいよ、と言いたかったのだけど。
あれれっ、私の手が震えていた。
シャツを着ようとしても震えてボタンが外せない。
どうしたのわたし? 顔の熱も下がらない。
「どうした、おチビ」
「ふえっ?」
見上げると彼は少し目を開き、困った顔をした。
「ごめん、お子ちゃまなおチビには少し刺激が強すぎたな。ちょっと待ってろ…って、このままだと無理か」
彼はわたしの目をぷにぷに肉球で隠した。
その手が外れるとわたしの目の前には。
耳と尻尾をつけた金髪に青い瞳、目鼻立ちのキリッとしたイケメンがいた。
ルイさんだよね? 見つめると彼はふっと優しく笑い、シャツのボタンを取って着せてくれた。
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