「悪役令嬢は愛おしきモフモフ♡へ押しかけたい‼︎」(完結)

深月カナメ

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「あ、ありがとう、ございます」

「んっ、いいよ。あーっ…………っ!」

 彼シャツを着たわたしを見てルイさんは片手で目を覆った。
 そして、しきりに「やばい」「どうすんだこれー」「抑えれるか?」と、呟き、何故か少しだけ頬を赤くして、尻尾がぶんぶん揺した。

 その姿も可愛いのだけど、言いたい事があります!

「あの、虎くんだってパンツが、、見えています……丸見えです。か、隠してください!」

 慌てて両手で目を隠した。彼のもふもふが質の良い上半身の筋肉に変わり、ズボンがずり落ち真っ白な、まばゆいパンツが見えた。

「パンツ? あぁ、なんだよおチビは照れてんのか? さっきの俺も上半身裸だったけど?」

 さっきのルイさん? あっ! 彼に会えたことが嬉しすぎて気が付かなかった。そうだトラの姿の彼も上半身裸だった。もふもふで気付かなかった、さらに顔が赤くなったのか。

 彼は笑った。

「ははっ、おチビはなに照れてるんだよ」

「そんなの照れますよ。虎くんの裸をずっと見ていたんだよ」

「俺もおチビの見たし、おあいこだろ?」

「それはそうかもしれないけど……パ、パンツが見えてます」

「何、近くで見たいの?」

 見た……い? そんなの

「見たっ、、いぃぃ! って、丸見えです」

「ははっ、そうだったね」

 こんな風に笑うんだ。素敵な笑顔に見惚れていた。そのとき、ルイさんの耳がピクンと動く。
 彼は洞窟の入り口を素早く見た。

「あーおチビとお楽しみ中なのに。くそっ、やっぱり来やがったか……探しても見つからないから、俺の手でも借りに来たのかな?」

 ルイさんの手?

「ここに、誰が来るのですか?」

「そうだな……はぁ~」

 彼はそう言って直ぐにトラの姿に戻り、洞窟の入り口まで走り外の様子と音を聞いているようだ。ふうっとまた、ため息の後私を見た。

「おチビ、いますぐ。そのドレスとコルセットを持って、ろうそくを頼りに奥に行って!」

「奥?」

「いいから、おチビ、早く行くんだ!」

「はい!」

 なんだかわからないけど。ここはルイさんの言う通りにした方がよさそう、彼にわかったと頷き。脱いだドレスとコルセットを持ちろうそくを頼りに奥に走った。


+ +


 レイさんことーー虎くんに言われて洞窟の奥に向かうと、真っ白な洞窟に似合わない真っ白な壁が目の前に現れた。

「洞窟の中に、壁?」

 よくその壁を見ると、その壁には金色のノブと、緻密な彫刻が掘られた扉が付いていた。なんの扉だろう? と金色のノブを回した。

 鍵が空いてる。ガチャっと扉を開けて中に入ると、いきなり、パッと部屋の照明が勝手につき明るくなった。

「大きな部屋⁉︎」

  目の前に広がったのは、大きなシャンデリアと大理石の床、真っ白な壁の広いエントランスだった。
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