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六十
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「……リチャード様?」
私はオフトゥンの上で、みんなをゴロゴロ、ゴロゴロと癒していた。私の癒しが効いて、ドラゴン君の羽と身体中の傷もすっかり治ったみたいだ。
「君のオフトゥン召喚に、オフトゥンの上だけ有効な癒しか、変わった特殊能力だな」
「そうかにゃ? みんなにも言われているにゃ、ドラゴン君の傷はどう? 治った?」
「ふっ、我をドラゴン君とはな、完全とはいかないが傷が塞がったか……な。ありがとう」
どうしてドラゴン君が捕まったのか話しを聞くと、
ドラゴン君は自国で起こる、子ドラゴン誘拐の探りを入れる為に、今日の舞踏会に参加したいたらしい。
彼の国で――前々からデンス所長は怪しいと噂があったと言った。
今日の舞踏会の会場で、奴を見かけて後をコッソリ追うと、
奴は王城の離れで泣き叫ぶ獣化した子供たちを、この馬車に乗せるところを見た。
助けを呼ぶか迷ったが……
奴が馬車から離れたその隙に、中を覗くと同胞の子ドラゴンたちを見つけて、逃がそうとしていた所を見つかり、庇って怪我をしたらしい。
元の姿ーー竜人には戻らないの? と聞くと、
彼もまた竜化から戻るには、私たち同じで『竜化を抑制する魔石』がいるらしい。
ドラゴン君は捕まった時に、魔石付きのピアスが壊れちまったと、言っていた。
「そうだ、ドラゴン君の特殊能力って無いの?」
「あるが、爪で攻撃する「ドラゴンクロー」だ……俺があの出入り口の鍵を壊せるかやってみるが、失敗して爪が割れたら君が直してくれるか?」
鍵を壊す?
爪を治す?
「わかったにゃ、いくらでも治しますにゃ!」
よし、
「やってみようにゃ!」
「やってみるか!」
ガギッ、ガギッとドラゴン君はドラゴンクローで、施錠された鍵を爪で攻撃したが、何かの魔法がかかっているらしく鍵は頑丈で壊れない。
「くそっ、無理か!」
それならと彼は横の壁を切りつけた! ガギン、ガギンと爪が鉄を抉るも、バキッと彼の爪が折れてしまう。
「ぐっ!」
「癒しにゃ!」
爪が割れたら私が治して、ドラゴン君が壁に攻撃する。何度かそれを繰り返しているうちに、鉄に僅かだが穴が空いた。
「穴が空いたにゃ、凄いにゃ!」
「そんなに凄くねぇー。喜んでいるところ悪いが……もう、魔力が切れた」
「……そっちも? 私も、かも。あなたを……癒せない」
少し寝ると、二人でオフトゥンに倒れ込んだ。
私はオフトゥンの上で、みんなをゴロゴロ、ゴロゴロと癒していた。私の癒しが効いて、ドラゴン君の羽と身体中の傷もすっかり治ったみたいだ。
「君のオフトゥン召喚に、オフトゥンの上だけ有効な癒しか、変わった特殊能力だな」
「そうかにゃ? みんなにも言われているにゃ、ドラゴン君の傷はどう? 治った?」
「ふっ、我をドラゴン君とはな、完全とはいかないが傷が塞がったか……な。ありがとう」
どうしてドラゴン君が捕まったのか話しを聞くと、
ドラゴン君は自国で起こる、子ドラゴン誘拐の探りを入れる為に、今日の舞踏会に参加したいたらしい。
彼の国で――前々からデンス所長は怪しいと噂があったと言った。
今日の舞踏会の会場で、奴を見かけて後をコッソリ追うと、
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助けを呼ぶか迷ったが……
奴が馬車から離れたその隙に、中を覗くと同胞の子ドラゴンたちを見つけて、逃がそうとしていた所を見つかり、庇って怪我をしたらしい。
元の姿ーー竜人には戻らないの? と聞くと、
彼もまた竜化から戻るには、私たち同じで『竜化を抑制する魔石』がいるらしい。
ドラゴン君は捕まった時に、魔石付きのピアスが壊れちまったと、言っていた。
「そうだ、ドラゴン君の特殊能力って無いの?」
「あるが、爪で攻撃する「ドラゴンクロー」だ……俺があの出入り口の鍵を壊せるかやってみるが、失敗して爪が割れたら君が直してくれるか?」
鍵を壊す?
爪を治す?
「わかったにゃ、いくらでも治しますにゃ!」
よし、
「やってみようにゃ!」
「やってみるか!」
ガギッ、ガギッとドラゴン君はドラゴンクローで、施錠された鍵を爪で攻撃したが、何かの魔法がかかっているらしく鍵は頑丈で壊れない。
「くそっ、無理か!」
それならと彼は横の壁を切りつけた! ガギン、ガギンと爪が鉄を抉るも、バキッと彼の爪が折れてしまう。
「ぐっ!」
「癒しにゃ!」
爪が割れたら私が治して、ドラゴン君が壁に攻撃する。何度かそれを繰り返しているうちに、鉄に僅かだが穴が空いた。
「穴が空いたにゃ、凄いにゃ!」
「そんなに凄くねぇー。喜んでいるところ悪いが……もう、魔力が切れた」
「……そっちも? 私も、かも。あなたを……癒せない」
少し寝ると、二人でオフトゥンに倒れ込んだ。
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