81 / 169
第三章 獣人の国に咲いた魔女の毒花編
第14話
しおりを挟む
[シーラン様達が戻って来たわ]
「…そう見たいね」
早くあのアルボル様似の変態のことを、みんなに伝えないと。
ルルさんはスーッと下に降りていき、みんなの前にホウキから降りた、私もルルさんの側に降りて立つ。
「シャルロット嬢、いま障壁を取り除く待っていろ!」
障壁の前でルルさんを見て話すシーラン様に、私の姿は見えていないみたいだ。
そうだよね…仕方がないかな中身が違うだけで見た目は私なんだもの。
「シャルロットさん」
[大丈夫だよ]
あいつに自分の体から追い出されたという事は、多分私はいま幽霊、幽体みたいなものかな?
透明でみんなには見えていないのだろう。
障壁に手をかざしてシーラン様は獣人の国に張った障壁を取り除く。
シーラン様とフォルテ様はルルさんの元に行ったけど、リズ様だけはルルさんの隣にいる私の方に来て、私の目を見て話しかけてくれた。
「シャルロットちゃん?」
[え、リズ様は見えるの?]
「ああ、ここにシャルロットちゃんの魔力を感じた、その、魔力を感じていくと君が見えたんだ」
ああ、よかった…誰にも見えなかったらどうしたらいいかわからなかったけど、リズ様に見つけてもらえてホッとした。
「何があったの?」
[それは…奥の屋敷で…]
「グオオッーーッ」
竜人王様?
「この匂いだ…我を何百年と苦しめたこの匂いは忘れはしないぞ!【業火】」
リズ様に伝えようとしたけど、竜人王様が叫び声を上げて、いきなり魔女の毒花に向けて口から黒い炎を吹く。
竜人王様の黒い炎によって、一瞬で燃え上がり黒炭へと変わった。
「ダメよ落ち着きなさい、若き竜よ」
シャルロットが竜人王様と呼ばずに若き竜と呼んだ、シーラン様やフォルテ様は驚きルルさんから離れた。
竜人王様は魔女の毒花の漂う匂いに、かなりイライラしているようだ。
「お前は小娘?では無いな…この魔力は我を助けた魔女だな…小娘はどうしたここに来ているはずだが?」
「いるわ…訳あってこの体から出てしまったの、シャルロットさんの魔力を感じて、彼女を見つけてあげて特にチビ竜。もう1人のチビ竜は彼女を見つけたわよ」
そう言われてシーラン様は焦り、周りを見てからリズ様見た。そんなシーラン様を見てリズ様はふっと笑う。
「シーランお前はいつもあんなに近くにいたのに、シャルロットちゃんの魔力を感じなかったのか?」
それはまるで、シーラン様を挑発するような言い方だった、
「兄上…」
眉をひそめ悔しそうな表情を浮かべ、リズ様を見るシーラン様。
「ほら、シーラン落ち着け…シャルロットちゃんの魔力を感じろ、そうすれば直ぐにもわかるさ」
「シャルロットちゃんも名前を呼んでやって」
[はい、シーラン様]
名前を呼ぶと私の声が聞こえたみたいで、シーラン様とちゃんと目があった。
彼は透明な私に見て驚き…眉が下り、声が震えている。
「シャルロット嬢どうして君がこんな姿になったているんだ?」
「その訳を教えてやろうか!」
この声はあの男だ!
しまった…ここで長話をし過ぎた…薔薇のトゲとイバラの拘束から男が抜け出した男が……え、嘘、体はまだトゲとイバラに拘束されたまま軽快にこっちに走ってきた。
[ルルさん!]
「やはりあいつは苦手ね、でも、あんなに身体中にトゲが刺さっているのに血が一滴も出て……はっ、みんな下がりなさい!」
「あ、バレちゃった」
男は身体中に這う薔薇のトゲとイバラを掴み鞭のようにシネらせて私達を襲った。
「【バリア】」
みんなを守るように、ルルさんは一瞬で大きなバリアを張った。
そこに茎から放たれたトゲだけがザクザクと簡単にバリアに刺さる。そのトゲはよく見るとルルさんだけを器用に避けていた。
トゲが一番に刺さっていたのはフォルテ様だ。
「ちえっ、ああ、憎い獣人め…僕からルルを奪った…この毒の花でいなくなれ!」
男は毒花をむしり取りフォルテ様に向けて衝撃波と共に飛ばした、花がバリアに刺さりバリバリと割れていく、このままではフォルテ様が危ない!
「やめろ、魔女の毒花を全部燃やすのは我だ!」
フォルテ様を襲う前に花が燃えた…守ったのは竜人王様だ。しかし、竜人王様はいつもとは違い怒りに満ちていた。
黒い炎が彼の周りを渦巻いていた。
「竜か…お前には関係ないだろう?」
「関係ないかあるかは我が決める…我は約束をした、この我を助けてくれたそこの魔女に、魔女の毒花を全て無くすと約束をしたんだ…そして我はその魔女の毒花が憎い!」
「ルルと約束?僕以外にそんなことをしてもいいと思ってるの?あ、憎いんだ、魔女の毒花を相当恨んでるのかな」
男の口元が弧をえがいた。
「…そう見たいね」
早くあのアルボル様似の変態のことを、みんなに伝えないと。
ルルさんはスーッと下に降りていき、みんなの前にホウキから降りた、私もルルさんの側に降りて立つ。
「シャルロット嬢、いま障壁を取り除く待っていろ!」
障壁の前でルルさんを見て話すシーラン様に、私の姿は見えていないみたいだ。
そうだよね…仕方がないかな中身が違うだけで見た目は私なんだもの。
「シャルロットさん」
[大丈夫だよ]
あいつに自分の体から追い出されたという事は、多分私はいま幽霊、幽体みたいなものかな?
透明でみんなには見えていないのだろう。
障壁に手をかざしてシーラン様は獣人の国に張った障壁を取り除く。
シーラン様とフォルテ様はルルさんの元に行ったけど、リズ様だけはルルさんの隣にいる私の方に来て、私の目を見て話しかけてくれた。
「シャルロットちゃん?」
[え、リズ様は見えるの?]
「ああ、ここにシャルロットちゃんの魔力を感じた、その、魔力を感じていくと君が見えたんだ」
ああ、よかった…誰にも見えなかったらどうしたらいいかわからなかったけど、リズ様に見つけてもらえてホッとした。
「何があったの?」
[それは…奥の屋敷で…]
「グオオッーーッ」
竜人王様?
「この匂いだ…我を何百年と苦しめたこの匂いは忘れはしないぞ!【業火】」
リズ様に伝えようとしたけど、竜人王様が叫び声を上げて、いきなり魔女の毒花に向けて口から黒い炎を吹く。
竜人王様の黒い炎によって、一瞬で燃え上がり黒炭へと変わった。
「ダメよ落ち着きなさい、若き竜よ」
シャルロットが竜人王様と呼ばずに若き竜と呼んだ、シーラン様やフォルテ様は驚きルルさんから離れた。
竜人王様は魔女の毒花の漂う匂いに、かなりイライラしているようだ。
「お前は小娘?では無いな…この魔力は我を助けた魔女だな…小娘はどうしたここに来ているはずだが?」
「いるわ…訳あってこの体から出てしまったの、シャルロットさんの魔力を感じて、彼女を見つけてあげて特にチビ竜。もう1人のチビ竜は彼女を見つけたわよ」
そう言われてシーラン様は焦り、周りを見てからリズ様見た。そんなシーラン様を見てリズ様はふっと笑う。
「シーランお前はいつもあんなに近くにいたのに、シャルロットちゃんの魔力を感じなかったのか?」
それはまるで、シーラン様を挑発するような言い方だった、
「兄上…」
眉をひそめ悔しそうな表情を浮かべ、リズ様を見るシーラン様。
「ほら、シーラン落ち着け…シャルロットちゃんの魔力を感じろ、そうすれば直ぐにもわかるさ」
「シャルロットちゃんも名前を呼んでやって」
[はい、シーラン様]
名前を呼ぶと私の声が聞こえたみたいで、シーラン様とちゃんと目があった。
彼は透明な私に見て驚き…眉が下り、声が震えている。
「シャルロット嬢どうして君がこんな姿になったているんだ?」
「その訳を教えてやろうか!」
この声はあの男だ!
しまった…ここで長話をし過ぎた…薔薇のトゲとイバラの拘束から男が抜け出した男が……え、嘘、体はまだトゲとイバラに拘束されたまま軽快にこっちに走ってきた。
[ルルさん!]
「やはりあいつは苦手ね、でも、あんなに身体中にトゲが刺さっているのに血が一滴も出て……はっ、みんな下がりなさい!」
「あ、バレちゃった」
男は身体中に這う薔薇のトゲとイバラを掴み鞭のようにシネらせて私達を襲った。
「【バリア】」
みんなを守るように、ルルさんは一瞬で大きなバリアを張った。
そこに茎から放たれたトゲだけがザクザクと簡単にバリアに刺さる。そのトゲはよく見るとルルさんだけを器用に避けていた。
トゲが一番に刺さっていたのはフォルテ様だ。
「ちえっ、ああ、憎い獣人め…僕からルルを奪った…この毒の花でいなくなれ!」
男は毒花をむしり取りフォルテ様に向けて衝撃波と共に飛ばした、花がバリアに刺さりバリバリと割れていく、このままではフォルテ様が危ない!
「やめろ、魔女の毒花を全部燃やすのは我だ!」
フォルテ様を襲う前に花が燃えた…守ったのは竜人王様だ。しかし、竜人王様はいつもとは違い怒りに満ちていた。
黒い炎が彼の周りを渦巻いていた。
「竜か…お前には関係ないだろう?」
「関係ないかあるかは我が決める…我は約束をした、この我を助けてくれたそこの魔女に、魔女の毒花を全て無くすと約束をしたんだ…そして我はその魔女の毒花が憎い!」
「ルルと約束?僕以外にそんなことをしてもいいと思ってるの?あ、憎いんだ、魔女の毒花を相当恨んでるのかな」
男の口元が弧をえがいた。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。