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第四章 獣人の国に咲いた魔女の毒花(竜人王祭編)
第9話
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スノー王妃様に借りた部屋で、チャコちゃん達と、衣装の最後の仕上げをしていた。
わたしはもっぱら試着専門。衣装を着ては、チャコちゃんとユリアちゃんがチェックをして直していく。
それと明後日は祭りの日なので、ここにみんなとお泊まり会の日だ。
チャコちゃんやユリアちゃん達はお揃いのパジャマも用意したよと、さっき見せてもらった。
モコモコ、可愛いウサギの耳付きパジャマだった。
スノー王妃様はそのウサギパジャマが着たいと、うきうき。
今日は祭りの準備で忙しいらしく、休憩の合間に来ては私達とお茶をしたり、楽しくおしゃべりをしていた。
「シャルロットちゃん? 今日は疲れてる?」
「え、全然疲れていませんけど」
「そう? それならよかった。私の勘違いね」
スノー王妃様も? なぜが? ここにいるみんなにも言われた。
やはり、いつもと様子が変なのだと。
「それはお祭りが楽しみなのと。きっと、これを作ったからです」
「可愛い、巾着型のお守り?」
「はい、これはスノー王妃様のです」
スノー王妃様にも、手作りしたピンク色のリボンが付いた、お守りを渡した。
シーラン様達には瞳の色のリボンにしたけど、女性用はピンクのリボンで、男性用は緑のリボンを付けた。
部屋の扉がコンコンと鳴る。
「こちらにいらっしゃいましたか。スノー様、祭りの打ち合わせのお時間です」
「あら、もうそんな時間?」
スノー王妃様は側近の方に呼ばれて、また後でと、祭りの打ち合わせに行かれた。
わたしは一人、ぼーっとみんなの作業を見ながら、今朝を思い出す。
『シーラン様、アル様達の分も持って行ってください』
と、出かけるシーラン様達に駆け寄り、わたしは自分の足を踏み、足がもつらせ。うわぁ転ぶと覚悟して、目を瞑り、手と体に力を入れた。
何かにぶつかった衝撃がしたけど、ん? 痛くない?
『シャルロット? 大丈夫か?』
痛いのは鼻? ううん?
『なんだ、なんだ? シャルロットちゃん俺達に行くなって?』
『シャ、シャルロット様、お怪我はありませんか?』
んんーーん⁉︎
アバババッ⁉︎ なにこれ?
目の前にはシーラン様の胸板⁉︎ 両手にはなぜだか、リズ様とリオさんの服の袖⁉︎
『転ばずに済んだけど、鼻の頭が真っ赤だ』
『ううっ、シーラン様ごめんなさい』
『あとは、どこも痛くない?』
『はい』
シーラン様の優しい瞳が近づき、ぎゅっと彼に抱きしめられた。
『よかった怪我をしなくて……あまり頑張り過ぎないように。そうだ、時間が出来たらまたみんなでか、二人で王都にパンケーキを食べに行こう』
わたしは行きたいですと、シーラン様の腕の中で頷いた。
えへへっ、みんなでもいいけど、シーラン様と二人でもいいなぁ。
今朝のやりとりを思い出し笑いをして、顔を緩ませたのだった。
わたしはもっぱら試着専門。衣装を着ては、チャコちゃんとユリアちゃんがチェックをして直していく。
それと明後日は祭りの日なので、ここにみんなとお泊まり会の日だ。
チャコちゃんやユリアちゃん達はお揃いのパジャマも用意したよと、さっき見せてもらった。
モコモコ、可愛いウサギの耳付きパジャマだった。
スノー王妃様はそのウサギパジャマが着たいと、うきうき。
今日は祭りの準備で忙しいらしく、休憩の合間に来ては私達とお茶をしたり、楽しくおしゃべりをしていた。
「シャルロットちゃん? 今日は疲れてる?」
「え、全然疲れていませんけど」
「そう? それならよかった。私の勘違いね」
スノー王妃様も? なぜが? ここにいるみんなにも言われた。
やはり、いつもと様子が変なのだと。
「それはお祭りが楽しみなのと。きっと、これを作ったからです」
「可愛い、巾着型のお守り?」
「はい、これはスノー王妃様のです」
スノー王妃様にも、手作りしたピンク色のリボンが付いた、お守りを渡した。
シーラン様達には瞳の色のリボンにしたけど、女性用はピンクのリボンで、男性用は緑のリボンを付けた。
部屋の扉がコンコンと鳴る。
「こちらにいらっしゃいましたか。スノー様、祭りの打ち合わせのお時間です」
「あら、もうそんな時間?」
スノー王妃様は側近の方に呼ばれて、また後でと、祭りの打ち合わせに行かれた。
わたしは一人、ぼーっとみんなの作業を見ながら、今朝を思い出す。
『シーラン様、アル様達の分も持って行ってください』
と、出かけるシーラン様達に駆け寄り、わたしは自分の足を踏み、足がもつらせ。うわぁ転ぶと覚悟して、目を瞑り、手と体に力を入れた。
何かにぶつかった衝撃がしたけど、ん? 痛くない?
『シャルロット? 大丈夫か?』
痛いのは鼻? ううん?
『なんだ、なんだ? シャルロットちゃん俺達に行くなって?』
『シャ、シャルロット様、お怪我はありませんか?』
んんーーん⁉︎
アバババッ⁉︎ なにこれ?
目の前にはシーラン様の胸板⁉︎ 両手にはなぜだか、リズ様とリオさんの服の袖⁉︎
『転ばずに済んだけど、鼻の頭が真っ赤だ』
『ううっ、シーラン様ごめんなさい』
『あとは、どこも痛くない?』
『はい』
シーラン様の優しい瞳が近づき、ぎゅっと彼に抱きしめられた。
『よかった怪我をしなくて……あまり頑張り過ぎないように。そうだ、時間が出来たらまたみんなでか、二人で王都にパンケーキを食べに行こう』
わたしは行きたいですと、シーラン様の腕の中で頷いた。
えへへっ、みんなでもいいけど、シーラン様と二人でもいいなぁ。
今朝のやりとりを思い出し笑いをして、顔を緩ませたのだった。
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