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17話 ガトーさんの手
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ああ、ガトーさんの顔が近づいてくる・・・。
ガトーさんは私の手をぎゅっと握り、優しい茶色の瞳で私をじっと見つめている。
私は目を閉じて、彼の熱を帯びた唇を、舌を受け入れる。
うっとりするような濃厚なキス・・・ああ、ガトーさん・・・好き・・・
「エクレーヌ!」
名前を呼ばれて目を開けると、ガトーさんの顔じゃなくてシューク様の顔に変わってる・・・
ウソ! どうして???
混乱で目がクルクル回り出したときに、目が覚めた。
ここは侯爵邸の私の部屋。
はあ、私、夢を見ていたのね。
シューク様との濃厚なファーストキスに、ガトーさんの顔を混ぜてしまったような夢・・・
体温とか感触とか、すごくリアルで、なんだか二人に申し訳ない気持ちになる。
「お嬢様、そろそろ起床のお時間です。」
侍女のショコラが部屋に入って来た。
「あら、お嬢様、お顔が赤いですけど、熱でもあるんですか?」
「えっ? いえ、ちょっと暑いだけよ。」
「そうですか? 私は涼しいと感じているのですが・・・」
「えっ? ええ、そうね。私もだんだん涼しくなって来たわ。」
変な夢で目が覚めて、あたふたしてしまったけれど、ようやく私は気持ちを切り替えて、いつものように神殿に向かった。
午前中に祈りを捧げ、午後は救護室で治療に当たる。
騎士様の治療は訓練が終わってからだと、一度にたくさん来て、混み合って大変だから、訓練途中に時間差をつけて、数人ずつ来ることになっている。
最初に来た三人の中にガトーさんがいた。
ガトーさんの顔を見た瞬間、私の心に熱いものが込み上げてきてドキンとする。
竜討伐の日以降、彼が救護室に来たのは今回が初めてだ。
私は、順番に一人ずつ治療を始め、ガトーさんは最後になった。
「それでは服を脱いでください。」
私はできるだけ平静を装い、いつものように言うのだけれど、今朝見た夢が頭をよぎり、ドキドキしてしまう。
「あの・・・、今日は服を脱ぐ必要はないのです。木刀をよけ切れず、手首を痛めただけなので。」
ガトーさんは服を脱がずに手首を私の前に差し出した。
残念、ガトーさんの美しい筋肉美が見れないなんて・・・。
おっと、治療に集中集中。
ガトーさんの手首を見ると、青いあざができている。
「まあ、こんなにあざができてしまって、さぞ痛かったでしょうね。」
私はあざをもっとよく見るために、ガトーさんの手を握ったんだけど・・・
握った瞬間、ドキッと心臓が跳ね上がってしまった。
一瞬、今朝見た夢が、手を握られてキスされた映像が、頭の中を支配した。
「あ、あ、あの・・・では・・・、治療しますね。」
「聖女様?」
ドギマギする私を、ガトーさんが不思議なものを見るような目で見た。
私はキスの映像を頭の中から追い出して、治療に集中したんだけど・・・
終わってからも、なんだかドキドキして落ち着かない。
「聖女様、殿下が子ども専用の食堂について前向きに検討したいと仰っていました。」
ガトーさんの言葉で、やっと冷静になれた。
ガトーさんは約束を守って、シューク様に伝えてくれたんだわ。
「ありがとうございます。」
「いえ、聖女様の考えた政策が素晴らしいからですよ。」
ガトーさんの誉め言葉で、また私の胸がキュンとなった。
ガトーさんは私の手をぎゅっと握り、優しい茶色の瞳で私をじっと見つめている。
私は目を閉じて、彼の熱を帯びた唇を、舌を受け入れる。
うっとりするような濃厚なキス・・・ああ、ガトーさん・・・好き・・・
「エクレーヌ!」
名前を呼ばれて目を開けると、ガトーさんの顔じゃなくてシューク様の顔に変わってる・・・
ウソ! どうして???
混乱で目がクルクル回り出したときに、目が覚めた。
ここは侯爵邸の私の部屋。
はあ、私、夢を見ていたのね。
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「お嬢様、そろそろ起床のお時間です。」
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「あら、お嬢様、お顔が赤いですけど、熱でもあるんですか?」
「えっ? いえ、ちょっと暑いだけよ。」
「そうですか? 私は涼しいと感じているのですが・・・」
「えっ? ええ、そうね。私もだんだん涼しくなって来たわ。」
変な夢で目が覚めて、あたふたしてしまったけれど、ようやく私は気持ちを切り替えて、いつものように神殿に向かった。
午前中に祈りを捧げ、午後は救護室で治療に当たる。
騎士様の治療は訓練が終わってからだと、一度にたくさん来て、混み合って大変だから、訓練途中に時間差をつけて、数人ずつ来ることになっている。
最初に来た三人の中にガトーさんがいた。
ガトーさんの顔を見た瞬間、私の心に熱いものが込み上げてきてドキンとする。
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私は、順番に一人ずつ治療を始め、ガトーさんは最後になった。
「それでは服を脱いでください。」
私はできるだけ平静を装い、いつものように言うのだけれど、今朝見た夢が頭をよぎり、ドキドキしてしまう。
「あの・・・、今日は服を脱ぐ必要はないのです。木刀をよけ切れず、手首を痛めただけなので。」
ガトーさんは服を脱がずに手首を私の前に差し出した。
残念、ガトーさんの美しい筋肉美が見れないなんて・・・。
おっと、治療に集中集中。
ガトーさんの手首を見ると、青いあざができている。
「まあ、こんなにあざができてしまって、さぞ痛かったでしょうね。」
私はあざをもっとよく見るために、ガトーさんの手を握ったんだけど・・・
握った瞬間、ドキッと心臓が跳ね上がってしまった。
一瞬、今朝見た夢が、手を握られてキスされた映像が、頭の中を支配した。
「あ、あ、あの・・・では・・・、治療しますね。」
「聖女様?」
ドギマギする私を、ガトーさんが不思議なものを見るような目で見た。
私はキスの映像を頭の中から追い出して、治療に集中したんだけど・・・
終わってからも、なんだかドキドキして落ち着かない。
「聖女様、殿下が子ども専用の食堂について前向きに検討したいと仰っていました。」
ガトーさんの言葉で、やっと冷静になれた。
ガトーさんは約束を守って、シューク様に伝えてくれたんだわ。
「ありがとうございます。」
「いえ、聖女様の考えた政策が素晴らしいからですよ。」
ガトーさんの誉め言葉で、また私の胸がキュンとなった。
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