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27話 約束
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頼みたいことがあるから聞いてくれるか? なんて聞かれて、断る選択肢は私の中にはなかった。
王族の頼み事とは関係なく、私自身が愛する人の頼みごとを引き受けたいと思っているのだから・・・。
でも、取りあえずは、ここはあえて私的な思いは伏せておくことにする。
「家臣たるもの、シューク様のためなら頼みごとをきくのは当然ですわ。どうぞ仰ってください。」
「では・・・、昨夜のように、苦痛が再発してからではなく、その前にあなたの治療を受けたいのだ。」
確かにそうだと思った。
口づけで口の中と首の呪いの文様が消えたけれど、あれは苦痛が始まる前だった。
つまり背中の呪いの文様も、早めに対処すれば、苦しまずに消すことができると言うこと。
「わかりました。私もその方が良いと思います。」
「そう言ってくれるか。それなら、また、明日の夜に俺の部屋に来てくれないか?」
「は、はい。また明日の夜に・・・。」
その後、細かい打ち合わせをして、結局私は、治療が終わった後は家に戻らず、シューク様の部屋で過ごすことが決まった。
お父様には、シューク様の治療のために神殿で寝泊まりすると言っておけば大丈夫だろう。
お父様は口が堅いお人だから、殿下の命により他言無用であると一言付け加えておけば安心だわ。
あっという間に一日が過ぎ、約束の日になった。
その夜、夕食の後、私は着替えをカバンに詰めて侯爵家の馬車に乗った。
服装は、脱ぎ着が楽な聖女の制服にした。
緊急ではないので、今回はフリュイ様のお迎えはない。
名目上は神殿に行くということになっているから、神殿で馬車を降りた後、すぐに馬車を侯爵邸に返した。
そして私は、大木に隠れてクリード様に変装してから、シューク様が待つ部屋へと向かった。
私は部屋のドアをノックして「シューク、入るぞ。」ってクリード様の真似をしてから部屋の中に入った。
こうすれば、誰にも怪しまれないってシューク様が言ってたから・・・。
この一言だけでも、二人の絆の深さがわかる。
それにしても、フリュイ様の変装魔法は本当にすごくて、声もクリード様と同じになるのだから、驚きである。
原作では、シューク様の部屋に来て呪いを解く役は、聖女の私じゃなくて、本物のクリード様のはずだったんだけど・・・。
でも、シューク様が私に頼みに来たのだから、これは仕方がないことなのだと、思うことにした。
二人が運命の相手だったら、治療が終わってからだって、きっと思いは通じるはずだもの・・・。
部屋に入ると、私は中から鍵をかけた。
今夜はフリュイ様を先に帰らせているから、本当に二人きりなのだ。
私は白いマントを外し、エクレーヌに戻ってから寝室のドアを開けた。
中に入ると、寝着を着たシューク様が、ベッドにちょこんと座っている。
なんだか顔が赤いような・・・。
もしかして、待ちくたびれて怒っている?
「ああ、エクレーヌ、来てくれてありがとう。待っていたよ。」
にっこり微笑んでくれたから、怒っているわけではないようね。
私はほっと、胸をなでおろした。
「それでは、シューク様、背中の癒しの治療を始めましょう。背中を出して、うつ伏せに寝てください。」
「ああ、よろしく頼む。」
シューク様は寝着の上半身を脱いだ姿で、ベッドにうつ伏せになった。
王族の頼み事とは関係なく、私自身が愛する人の頼みごとを引き受けたいと思っているのだから・・・。
でも、取りあえずは、ここはあえて私的な思いは伏せておくことにする。
「家臣たるもの、シューク様のためなら頼みごとをきくのは当然ですわ。どうぞ仰ってください。」
「では・・・、昨夜のように、苦痛が再発してからではなく、その前にあなたの治療を受けたいのだ。」
確かにそうだと思った。
口づけで口の中と首の呪いの文様が消えたけれど、あれは苦痛が始まる前だった。
つまり背中の呪いの文様も、早めに対処すれば、苦しまずに消すことができると言うこと。
「わかりました。私もその方が良いと思います。」
「そう言ってくれるか。それなら、また、明日の夜に俺の部屋に来てくれないか?」
「は、はい。また明日の夜に・・・。」
その後、細かい打ち合わせをして、結局私は、治療が終わった後は家に戻らず、シューク様の部屋で過ごすことが決まった。
お父様には、シューク様の治療のために神殿で寝泊まりすると言っておけば大丈夫だろう。
お父様は口が堅いお人だから、殿下の命により他言無用であると一言付け加えておけば安心だわ。
あっという間に一日が過ぎ、約束の日になった。
その夜、夕食の後、私は着替えをカバンに詰めて侯爵家の馬車に乗った。
服装は、脱ぎ着が楽な聖女の制服にした。
緊急ではないので、今回はフリュイ様のお迎えはない。
名目上は神殿に行くということになっているから、神殿で馬車を降りた後、すぐに馬車を侯爵邸に返した。
そして私は、大木に隠れてクリード様に変装してから、シューク様が待つ部屋へと向かった。
私は部屋のドアをノックして「シューク、入るぞ。」ってクリード様の真似をしてから部屋の中に入った。
こうすれば、誰にも怪しまれないってシューク様が言ってたから・・・。
この一言だけでも、二人の絆の深さがわかる。
それにしても、フリュイ様の変装魔法は本当にすごくて、声もクリード様と同じになるのだから、驚きである。
原作では、シューク様の部屋に来て呪いを解く役は、聖女の私じゃなくて、本物のクリード様のはずだったんだけど・・・。
でも、シューク様が私に頼みに来たのだから、これは仕方がないことなのだと、思うことにした。
二人が運命の相手だったら、治療が終わってからだって、きっと思いは通じるはずだもの・・・。
部屋に入ると、私は中から鍵をかけた。
今夜はフリュイ様を先に帰らせているから、本当に二人きりなのだ。
私は白いマントを外し、エクレーヌに戻ってから寝室のドアを開けた。
中に入ると、寝着を着たシューク様が、ベッドにちょこんと座っている。
なんだか顔が赤いような・・・。
もしかして、待ちくたびれて怒っている?
「ああ、エクレーヌ、来てくれてありがとう。待っていたよ。」
にっこり微笑んでくれたから、怒っているわけではないようね。
私はほっと、胸をなでおろした。
「それでは、シューク様、背中の癒しの治療を始めましょう。背中を出して、うつ伏せに寝てください。」
「ああ、よろしく頼む。」
シューク様は寝着の上半身を脱いだ姿で、ベッドにうつ伏せになった。
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