モブの聖女に転生したのですが、18禁BL主人公を私が癒してもよろしいのですか?

矢間カオル

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58話 気持ちを伝えたくて

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いつまでも抱き合っていたかったけれど、確認しなければならないことがある。

私たちはベッドの上で、裸のまま向き合った。

シューク様の彼自身を見たら、呪いの文様は消えていた。

彼の身体のどこにも、呪いは残っていなかった。

もう、シューク様が苦痛に脅かされることはなくなったのだ。

「ああ、これもすべてエクレーヌ、あなたのお陰だ。本当にありがとう。」

「いえ、私ができることをしたまでですわ。」
そう言いがらも、シューク様に褒められて嬉しくなる。

シューク様は、何かを決意したような真面目な顔をして私を見つめた。

「エクレーヌ、俺と結婚してほしい。こんな姿でプロポーズするのもなんだが、少しでも早く俺の気持ちを伝えたくて・・・。」

「け、結婚・・・ですか・・・?」

まさか、こんなに早くプロポーズされるとは思っていなかったから驚いたけれど、断る理由なんてなかった。
私もそれを望んでいるのだもの・・・。

「シューク様、そのプロポーズ、お受けします。」
私はシューク様の手をとり、彼の赤い瞳を見つめた。

「本当か?」
シューク様はまるで子どものように、とても嬉しそうな顔をして、私の手をぎゅっと握る。

「本当ですよ。」

「ああ、エクレーヌ、愛している。もう、あなたは俺のものだ!」

そのあと、またシューク様は私をベッドに押し倒し・・・
愛の営みは夜明けまで続いた・・・。



夜が明けた後、少し眠っていたのだけれど、その後は、王宮内の皆様をお騒がせすることになってしまった。

「腰が痛くて動けない。」

なんて言ってしまったものだから、シューク様は朝食をベッドまで運ばせて、「俺が食べさせてやる」と言ってきかなくて・・・。

結局、彼の手でスープもパンもお料理も食べさせてもらった。

私たちの婚約は、シューク様が嬉しそうに話すものだから、メイドたちを伝ってあっという間に広がった。

この後は、とんとん拍子に話が進んだ。

国王陛下とお父様が話し合った後、あっさりと結婚の許可が下りた。

シューク様は、バラの花束を抱えて正式にマドレ家を訪れ、お父様がいる前で、私にプロポーズをした。

そして、両家の了解のもと、結婚式は半年後に決定。

その間、私は王太子妃教育やら、ウエディングドレスの選定やら、結婚式の準備に慌ただしい日々を経て、とうとう、結婚式当日を迎えた。



王城内の神殿で、今日、私はシューク様の花嫁になる。

真っ白なウエディングドレスに身を包み、白薔薇の豪華なウエディングブーケ。
ショコラが一生懸命に施してくれた化粧のお陰で、私はうっとりするほど美しい花嫁になった。

神殿の祭壇の前で、シューク様が私を待っている。

私はお父様にエスコートされて、シューク様の隣に並んだ。 

進行役を務めてくれる神官は、女性の神官様。

私がこの世界にやって来て、初めて祈りを捧げたときに、そばにいてくれた人。

女性なのに神官になれるなんてすごいなぁ、なんて思っていたけれど、すっごく徳が高くて半端なく偉い神官様だって後から知った。

だから王太子様の結婚式で、司会進行役に抜擢されるのね。

この神官様、私がお祈りを捧げているとき、一緒に祈ることもよくあって、そばにいてくれるとなんだか安心した気持ちになったわ。

まるで、私の成長を見守ってくれているって感じ・・・。

私が神官様の穏やかなお顔を見ながら、あれやこれやと考えていたら、神官様が結婚式の宣言をした。

優しく柔らかだけど、凛とした声が神殿に響く。

なんだか、声を聴いているだけで厳かな気持ちになった。

両家の紹介の後、誓いの言葉の儀式に移った。

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