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番外編
初夜 13
クラウディアの口から耐えきれず出た言葉に、ジークフリートは笑みを刻み、攻めていた愛撫の手を膣内から指を抜いた。
「あッ!やぁっ…」
抜かれた指の喪失感にふるりと身体を震わせ、仰け反っていた身体を弛緩させた。
はぁはぁ…とまだ火照る身体を持て余し、そのままジークフリートへ背を寄せる。
「まだ終わりではないぞ」
クラウディアの弛緩した身体を軽々持ち上げ、向き合うように反転させた。
「…ジー…ク…」
胡座を組んでいるジークフリートに跨ぐように乗り上げ、その中心で猛々しく主張している雄が濡れた秘部に当たる。
「あ……んッ」
十分なほど解され蕩けるように柔らかくなった秘部に、ジークフリートの熱くて太い切っ先がズブズブと挿入っていく。
「はっ…ぁ、あ……んんっ!」
ジークフリートの肩に掴まり、根元まで余すことなく受け入れたクラウディアの身体が全て収めきった愉悦に眉根を寄せ震えている。
クラウディアの膣内で脈打つモノに全ての感覚を持っていかれる。まだ挿入されただけだが、自分の膣内にジークフリートの熱い杭が挿さっているだけで子宮の奥が痺れるように疼く。
膣内のモノを確かめるかのように内壁を収縮させ、熱い吐息を吐きジークフリートの塊を締め上げた。
「はぁっ…」
「…ッ、吸い付く…ようだ…、動くぞ…」
クラウディアの脇腹を掴み、下から突き上げていく。
「あっ、…あっ!!」
ジークフリートの太い切っ先がクラウディアの膣内を擦り上げ、クラウディアの感じる部分を的確に下から突いていく。擦られる度に沸き起こる熱く蕩けるような快楽に、クラウディアは悲鳴のような嬌声を抑える事ができない。
「ん…んっ、ん…ぁ…あっ!」
初めはただ怖かった。
痛みが酷く、もう二度と味わいたくないと何度も何度も思った。
だが、もう二度とする事はないと思っていた行為は自分が思った以上に快楽だけが強く、ジークフリートに与えられる全ての行為がクラウディアを虜にし、クラウディアの認識を覆すほど身体がそれに染まってしまうような甘美な感覚だった。
「クラウディア…動いてみろ」
胡座を掻いていたジークフリートがベッドへと横たわり、クラウディアはジークフリートに跨ったまま太く脈打つモノを受け入れている。
こうして自らが上に乗り交わる行為は初めてした時以来だった。
「…ゃ、…イヤ…です…」
ジークフリートの固く隆々とした腹筋に手を付いて、跨がる足がベッドシーツを踏む。
「なぜ嫌がる?そなたが初めに私を襲った時もこうして、自ら跨り…動いていただろう…」
クラウディアの臀部を両手で掴み、力任せに身体を持ち上げ抜き差しするように秘部を上下させる。
「っ…、ぁ…それは…、ん、仕方…なく……」
擦れる度にぐちゅっ、ぐちゅっと結合部が卑猥な音をたてる。
もっと激しくジークフリートに動いてほしいのだが、それは理性の戻ったクラウディアが口にするには抵抗がある。
まだジークフリートに対し、遠慮や羞恥心が抜けないからだ。
「だからなのだろう。そなたがいつまでも、私との交わりを拒むのは…」
「え…?」
ジークフリートは臀部を持ち上げ上下していた手を止めた。クラウディアは物足りなさにふるりと身体を震わせる。
「全ての物事は初めが肝心だ。そなたは初めての行為で苦痛しか味わっておらん。だからこそいつまでも怖がる。痛みの連鎖が断ち切れていないからだ」
「……」
ジークフリートの言っている事が当たっているかはわからないが、クラウディアもなんとなく同じ事を感じていた。
何度身体を重ねても、やはり心の何処かでまず恐怖心が先に出る。
それが無くなればクラウディアがジークフリートに積極的に迫るかと言われれば違うとは思うが、クラウディアの心情を驚くほど理解してくれている。
あの他人には無頓着で冷血漢なジークフリートがここまでクラウディアの事を気にかけているという事実に、ひどく申し訳ない気分になってしまう。
「だから今日はそなたが好きなように動け。記憶を塗り替えろ。そなたが感じるよう私も努力しよう…」
下から見つめられる黄緑色の鋭い瞳とそれを収める精悍な顔立ちに、クラウディアはあの日を思い返した。
それは全ての始まりであり、全てを狂わせた日でもある。
だがそうしたのは他ならぬ自分だ。
思い出として終わる筈だった恋を、ここまで捻じ曲げ拗らせてしまった。
それなのにジークフリートはクラウディアを何年も追い求め探し出した。
自分自身の事で精一杯だったクラウディアだが、改めてジークフリートの立場を思うと切なくもやるせない気持ちが湧いてくる。
変わらずベッドで横たわり細腰に手を添えているジークフリートはクラウディアを一心に見つめている。
ジークフリートの固い腹に置いた手に力を込め、踏ん張れるように足をちゃんとベッドに付けた。
そしてゆっくりと腰を動かしていく。
「ん…」
「あッ!やぁっ…」
抜かれた指の喪失感にふるりと身体を震わせ、仰け反っていた身体を弛緩させた。
はぁはぁ…とまだ火照る身体を持て余し、そのままジークフリートへ背を寄せる。
「まだ終わりではないぞ」
クラウディアの弛緩した身体を軽々持ち上げ、向き合うように反転させた。
「…ジー…ク…」
胡座を組んでいるジークフリートに跨ぐように乗り上げ、その中心で猛々しく主張している雄が濡れた秘部に当たる。
「あ……んッ」
十分なほど解され蕩けるように柔らかくなった秘部に、ジークフリートの熱くて太い切っ先がズブズブと挿入っていく。
「はっ…ぁ、あ……んんっ!」
ジークフリートの肩に掴まり、根元まで余すことなく受け入れたクラウディアの身体が全て収めきった愉悦に眉根を寄せ震えている。
クラウディアの膣内で脈打つモノに全ての感覚を持っていかれる。まだ挿入されただけだが、自分の膣内にジークフリートの熱い杭が挿さっているだけで子宮の奥が痺れるように疼く。
膣内のモノを確かめるかのように内壁を収縮させ、熱い吐息を吐きジークフリートの塊を締め上げた。
「はぁっ…」
「…ッ、吸い付く…ようだ…、動くぞ…」
クラウディアの脇腹を掴み、下から突き上げていく。
「あっ、…あっ!!」
ジークフリートの太い切っ先がクラウディアの膣内を擦り上げ、クラウディアの感じる部分を的確に下から突いていく。擦られる度に沸き起こる熱く蕩けるような快楽に、クラウディアは悲鳴のような嬌声を抑える事ができない。
「ん…んっ、ん…ぁ…あっ!」
初めはただ怖かった。
痛みが酷く、もう二度と味わいたくないと何度も何度も思った。
だが、もう二度とする事はないと思っていた行為は自分が思った以上に快楽だけが強く、ジークフリートに与えられる全ての行為がクラウディアを虜にし、クラウディアの認識を覆すほど身体がそれに染まってしまうような甘美な感覚だった。
「クラウディア…動いてみろ」
胡座を掻いていたジークフリートがベッドへと横たわり、クラウディアはジークフリートに跨ったまま太く脈打つモノを受け入れている。
こうして自らが上に乗り交わる行為は初めてした時以来だった。
「…ゃ、…イヤ…です…」
ジークフリートの固く隆々とした腹筋に手を付いて、跨がる足がベッドシーツを踏む。
「なぜ嫌がる?そなたが初めに私を襲った時もこうして、自ら跨り…動いていただろう…」
クラウディアの臀部を両手で掴み、力任せに身体を持ち上げ抜き差しするように秘部を上下させる。
「っ…、ぁ…それは…、ん、仕方…なく……」
擦れる度にぐちゅっ、ぐちゅっと結合部が卑猥な音をたてる。
もっと激しくジークフリートに動いてほしいのだが、それは理性の戻ったクラウディアが口にするには抵抗がある。
まだジークフリートに対し、遠慮や羞恥心が抜けないからだ。
「だからなのだろう。そなたがいつまでも、私との交わりを拒むのは…」
「え…?」
ジークフリートは臀部を持ち上げ上下していた手を止めた。クラウディアは物足りなさにふるりと身体を震わせる。
「全ての物事は初めが肝心だ。そなたは初めての行為で苦痛しか味わっておらん。だからこそいつまでも怖がる。痛みの連鎖が断ち切れていないからだ」
「……」
ジークフリートの言っている事が当たっているかはわからないが、クラウディアもなんとなく同じ事を感じていた。
何度身体を重ねても、やはり心の何処かでまず恐怖心が先に出る。
それが無くなればクラウディアがジークフリートに積極的に迫るかと言われれば違うとは思うが、クラウディアの心情を驚くほど理解してくれている。
あの他人には無頓着で冷血漢なジークフリートがここまでクラウディアの事を気にかけているという事実に、ひどく申し訳ない気分になってしまう。
「だから今日はそなたが好きなように動け。記憶を塗り替えろ。そなたが感じるよう私も努力しよう…」
下から見つめられる黄緑色の鋭い瞳とそれを収める精悍な顔立ちに、クラウディアはあの日を思い返した。
それは全ての始まりであり、全てを狂わせた日でもある。
だがそうしたのは他ならぬ自分だ。
思い出として終わる筈だった恋を、ここまで捻じ曲げ拗らせてしまった。
それなのにジークフリートはクラウディアを何年も追い求め探し出した。
自分自身の事で精一杯だったクラウディアだが、改めてジークフリートの立場を思うと切なくもやるせない気持ちが湧いてくる。
変わらずベッドで横たわり細腰に手を添えているジークフリートはクラウディアを一心に見つめている。
ジークフリートの固い腹に置いた手に力を込め、踏ん張れるように足をちゃんとベッドに付けた。
そしてゆっくりと腰を動かしていく。
「ん…」
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