虐げられた第八王女は冷酷公爵に愛される

ウリ坊

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番外編

初夜 16

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 冷めていた熱がまた加熱し、クラウディアの身体を熱く火照らせていく。

「あっ、あ…ぁ…んッ!」

 口に含まれ舌を使って愛撫されると身悶えるほどの昂ぶりを感じるのに、繋がっている秘部は動きがなくもどかしい。乳房の尖端を吸い上げられ、ビクビクッと身体が跳ね膣内の肉棒を切なく締め上げる。
 動かされていないのに、結合部からはクラウディアの蜜が滴り動かされるのを今かと待ち侘びていた。

「どうした?…我慢できないか?」

 動いてほしいと言った途端、まだ焦らそうとするジークフリート。
 クラウディアの乳房から口を離し、フッとからかうように笑っている。
 
「っ…、ジークっ…」
 
 緋色の瞳を顰め、息を乱しながら抗議の声をあげるクラウディアの様子をジークフリートは楽しげに見ていたが、クラウディアの身体をベッドに倒した。
 そのまま自らも上に乗り上げ、繋がったまま腰を動かしていく。
 
「んんッ~!」

 膣内を固くて太いモノに擦られ、クラウディアはベッドの上で身体を仰け反らせた。

「良いか?」

 腰を打ち付け奥を抉る度にクラウディアの口から漏れる甘く甲高い声に、ジークフリートも満足気に上からその様子を見下ろしている。

「はっ!あっ、あっ!」

 熱り立った肉棒の硬い切っ先が奥を突くと甘美な快楽に飲まれ、ジークフリートを搾り取るように膣内を蠕動させていく。

「くっ…、締めすぎだ…」

 搾り取られるような締め上げにジークフリートは眉根を顰めて上半身を起こし、パンパンと音がなるように腰を強く揺さぶり、クラウディアの感じる部分を更に攻めていく。

「やぁっ!あっ、…も、ぅ…んッ!」

 ずっと繋がった状態だったせいなのか、少し膣内を擦られ突かれるだけで、身体中に電流が走っているかのような鋭い快楽が襲ってくる。

「もう、限界…か?」

 掠れる声でクラウディアを見下ろしているジークフリート自身もそこまでの余裕はなかった。
 蕩けそうにヒクつく膣内が畝るようにジークフリートの肉棒を絡め取り、高みへと早急に導いている。

「んっ、んっ!ジーク…、っ、ジークッ!」

 もう絶頂が近いのかクラウディアの膣内が更に畝りジークフリートをキツく締める。
 
「ぅ、くっ!」

 クラウディアの両手を取り、腰を突き出すように奥を抉り最後を促す。

「はっ!あっ!…ん、…んッ!……あぁっ!!」

 両手を掴まれたままクラウディアの身体が激しくビクビクッと痙攣するように絶頂を迎えた。
 身体が弧を描くように激しい愉悦に震え、足先や身体に力が入り、そしてゆっくりと弛緩しまたベッドへと横たわる。

「ぐぅっ、ッ!」

 ジークフリートも同時にクラウディアの膣内で果て、腰を何度も揺さぶりながら自らの種を吐き出した。

「ふっ……ぁ……」

 クラウディアの身体はまだ弛緩しながらも時折ジークフリートを締めるように切なく膣内を収縮させる。
 
 ズルリと凶器を抜かれ、その感覚に身悶える。

「んっ…、や…ぁ……」

 ジークフリートはその場でクラウディアの横に身体を寄せ、まだ息も整わないクラウディアを腕の中へと抱き寄せた。

「クラウディア…」

 抱き寄せたジークフリートが愛しそうに、腕の中のクラウディアの名を呼んでいる。

 それだけで幸せなのに、何故だか泣きたい気持ちになった。

 ジークフリートの腕の中でクラウディアは熱い吐息を吐きながら、これまでに感じた事のない幸せを感じた。

 こんなに幸せでいいのかしら…。
 次の日に目が覚めたら全て夢だったと言われても、私はもう…戻ってこれないかもしれないわ。

 これまで様々な事があり、悲しい時、ひもじい時、悔しい時、つらい時……。人知れず涙を流してきた。
 だが、幸せでも泣きたくなるなんて、これまで必死に生きてきたクラウディアにはわからなかった。

 夢なら覚めないでほしいと、クラウディアは心から願う。



 お互いまだ呼吸も荒く、クラウディアは身体を焦がしそうな程の蕩ける余韻と行為の疲れで、ジークフリートの腕の中でそのまま気を失うように眠りについた。


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