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初夜 3 *
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体をのけ反らせ、必死になって声を抑えているが、イクシオンの巧みな愛撫の前では何の意味も成さなかった。
「お待ち、んっ! くださっ、ぃ!」
オリビアの硬くなった胸の先端を舌で嬲っているイクシオンの肩を必死で押しているが、ビクともしなかった。
耳につくような甘い声が止まらない。自分のものではないような艶を帯びた声を聞くのが嫌で、オリビアは口元を手で覆っていた。
「手が邪魔だ。口を塞いだら反応がわからないだろ」
そういうと自分のガウンの腰紐を抜き、オリビアの両手を器用にその紐で括ってしまった。
「なっ、解いてくださいっ……!」
「こういった嗜好はないが、なかなか倒錯的でいいな」
結わえられた手を見ながらオリビアはキッと微笑んでいるイクシオンを下から睨みつけた。
「っ、趣味を疑います」
「クククッ、憎まれ口を叩けるならまだ余裕がありそうだな」
睨んでいるオリビアの視線など物ともしないイクシオンは、余裕の笑みを浮かべて手を下腹部へと伸ばしている。
「やっ! そこは、おやめくださいっ」
履いていたオリビアの下着ごと衣類をすべて剥ぎ取ると、ポイッと床に投げ捨てた。
「口では嫌だと言いながら、ここはすでに濡れているぞ?」
全裸にされ、外気に晒されたオリビアの秘部はすでに蜜が溢れ、遠慮なく触れたイクシオンの指を濡らしていく。
「違っ! んっ、んッ、んんっ!」
割れ目をなぞるように優しく指先が動き、クチュクチュと音を立て、オリビアの感じる箇所を探っている。
「声音が変わった……やはりここは特段感じるようだ」
言われた場所は秘部の上部にある密やかな桃色の蕾だった。
そこを蜜で濡れた指先で擦られると、甘い喘ぎ声が自然と漏れてくる。
「んぁっ! は、やぁっ!」
「悦さそうだな? こうするとたまらなくいいか?」
オリビアの声が一際高くなった蕾を重点的に指で攻めている。
もう与えられる快楽しか頭にないオリビアに、イクシオンは尖った胸の先端を舌先で弄びながら尋ねている。
「まっ……! んっ、ぁっ! く、ぅッ! も、はな、し、っ」
快楽の奔流がオリビアのすべてを支配している。迫りに迫った熱をどうにかしたくて体を捩るが、縛られた両手ではどうすることもできない。
「ぁっ、あッ! だ、めッ! ん――ッッ!!」
生理的な涙を浮かべ、成すすべもなく無理やり高みまで引き上げられる。
突然訪れた体が蕩けるほどの甘美な感覚に、体中の熱を余すことなく解放させた。
強すぎる快楽の波に溺れながら、初めて感じる絶頂にふるふると体を痙攣させている。
「イッたか。お前はずいぶん敏感なんだな。これまで自分で触ったこともないのだろうから余計か……」
言い返すこともできず、ベッドで体を弛緩させたまま、酸素を求め小刻みに震えながら余韻に浸っていた。
「はっ……、ふ、ぁ……」
「ククッ、満足そうだが、まだ終わりじゃない」
オリビアの様子を笑みを浮かべて見ていたが、弛緩した足を大きく開かせると、とろとろと端なく蜜が溢れている蜜口に指をそっと差し込む。
「――っ! な、にをっ……!」
「初めてなんだろう。俺のを挿れるんだから、よく解しておかないとダメだ」
「もぅ、十分、です」
思わず弱音を漏らすオリビアの頬に軽くキスをすると、目の前で美しく微笑み残酷な台詞を吐いている。
「何を言ってる。ここからが本番だぞ?」
「――ッ!」
そこからはオリビアは永遠とも思えるような、甘い地獄のような時間を送っていた。
敏感な蕾を舌で優しく嬲られながら、腟内を指で丁寧に解されていく。
室内に水音とオリビアの切ない喘ぎ声が響き、イクシオンは根気よく愛撫を続けていた。
手は縛られていて、やめさせることもできない。
さらに指が二本に増える頃には、オリビアの快楽も限界まで迫っていた。
「ふ、ぅ――あぁッ!!」
「まだ、だ」
さらに三度目の絶頂を迎えても、イクシオンは愛撫の手を止めてくれない。
腟内がドロドロになるまで柔らかく解れ、貪欲にイクシオンの指を飲み込むようになるまで続いた。
「あ、ぁ……あ、も、ぅ、許して……くださっ……」
自然と涙がこぼれ、無意識に許しを請う言葉が漏れている。
「お待ち、んっ! くださっ、ぃ!」
オリビアの硬くなった胸の先端を舌で嬲っているイクシオンの肩を必死で押しているが、ビクともしなかった。
耳につくような甘い声が止まらない。自分のものではないような艶を帯びた声を聞くのが嫌で、オリビアは口元を手で覆っていた。
「手が邪魔だ。口を塞いだら反応がわからないだろ」
そういうと自分のガウンの腰紐を抜き、オリビアの両手を器用にその紐で括ってしまった。
「なっ、解いてくださいっ……!」
「こういった嗜好はないが、なかなか倒錯的でいいな」
結わえられた手を見ながらオリビアはキッと微笑んでいるイクシオンを下から睨みつけた。
「っ、趣味を疑います」
「クククッ、憎まれ口を叩けるならまだ余裕がありそうだな」
睨んでいるオリビアの視線など物ともしないイクシオンは、余裕の笑みを浮かべて手を下腹部へと伸ばしている。
「やっ! そこは、おやめくださいっ」
履いていたオリビアの下着ごと衣類をすべて剥ぎ取ると、ポイッと床に投げ捨てた。
「口では嫌だと言いながら、ここはすでに濡れているぞ?」
全裸にされ、外気に晒されたオリビアの秘部はすでに蜜が溢れ、遠慮なく触れたイクシオンの指を濡らしていく。
「違っ! んっ、んッ、んんっ!」
割れ目をなぞるように優しく指先が動き、クチュクチュと音を立て、オリビアの感じる箇所を探っている。
「声音が変わった……やはりここは特段感じるようだ」
言われた場所は秘部の上部にある密やかな桃色の蕾だった。
そこを蜜で濡れた指先で擦られると、甘い喘ぎ声が自然と漏れてくる。
「んぁっ! は、やぁっ!」
「悦さそうだな? こうするとたまらなくいいか?」
オリビアの声が一際高くなった蕾を重点的に指で攻めている。
もう与えられる快楽しか頭にないオリビアに、イクシオンは尖った胸の先端を舌先で弄びながら尋ねている。
「まっ……! んっ、ぁっ! く、ぅッ! も、はな、し、っ」
快楽の奔流がオリビアのすべてを支配している。迫りに迫った熱をどうにかしたくて体を捩るが、縛られた両手ではどうすることもできない。
「ぁっ、あッ! だ、めッ! ん――ッッ!!」
生理的な涙を浮かべ、成すすべもなく無理やり高みまで引き上げられる。
突然訪れた体が蕩けるほどの甘美な感覚に、体中の熱を余すことなく解放させた。
強すぎる快楽の波に溺れながら、初めて感じる絶頂にふるふると体を痙攣させている。
「イッたか。お前はずいぶん敏感なんだな。これまで自分で触ったこともないのだろうから余計か……」
言い返すこともできず、ベッドで体を弛緩させたまま、酸素を求め小刻みに震えながら余韻に浸っていた。
「はっ……、ふ、ぁ……」
「ククッ、満足そうだが、まだ終わりじゃない」
オリビアの様子を笑みを浮かべて見ていたが、弛緩した足を大きく開かせると、とろとろと端なく蜜が溢れている蜜口に指をそっと差し込む。
「――っ! な、にをっ……!」
「初めてなんだろう。俺のを挿れるんだから、よく解しておかないとダメだ」
「もぅ、十分、です」
思わず弱音を漏らすオリビアの頬に軽くキスをすると、目の前で美しく微笑み残酷な台詞を吐いている。
「何を言ってる。ここからが本番だぞ?」
「――ッ!」
そこからはオリビアは永遠とも思えるような、甘い地獄のような時間を送っていた。
敏感な蕾を舌で優しく嬲られながら、腟内を指で丁寧に解されていく。
室内に水音とオリビアの切ない喘ぎ声が響き、イクシオンは根気よく愛撫を続けていた。
手は縛られていて、やめさせることもできない。
さらに指が二本に増える頃には、オリビアの快楽も限界まで迫っていた。
「ふ、ぅ――あぁッ!!」
「まだ、だ」
さらに三度目の絶頂を迎えても、イクシオンは愛撫の手を止めてくれない。
腟内がドロドロになるまで柔らかく解れ、貪欲にイクシオンの指を飲み込むようになるまで続いた。
「あ、ぁ……あ、も、ぅ、許して……くださっ……」
自然と涙がこぼれ、無意識に許しを請う言葉が漏れている。
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