【R18】復讐を決意した傷もの令嬢は、魅惑の王弟殿下に甘く翻弄される 〜契約結婚の条件に夜伽が含まれていたなんて聞いてません!〜

ウリ坊

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日課 2 *

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 器用に服の前ボタンを何個か外し、中に手が入ると直接肌に触れてくる。
 オリビアの硬く尖った先端に強弱をつけて、摘んだ指先を擦るように動かしている。

「やっ……! ぁッ、あッ!」

 体中に走るビリビリとした強烈な快楽に、室内により一層甘く甲高い声が響いた。

「ふっ……相変わらず、いい声で啼く。そんなに悦いのか?」

 イクシオンとこんな関係になって初めて気づいたことだが、自分の体はとても快楽に弱い。
 そしてイクシオンの手技が巧みすぎるのもよくない。
 互いの悪いところが重なり、こうした結果になってしまっている。

 首を横に振って否定するが、胸を弄られているとどうしてもオリビアの秘部も疼いてきてしまう。
 耐えきれなくなり、足を閉じて力を入れていると、そのことにイクシオンが気づいてしまった。

「あぁ、お前はこうされるのも好きだよな? ここと一緒に指で触られると、さらに愛らしく啼く。……違うか?」

 イクシオンの手がオリビアの太ももを撫で、そしてスカートの中へと消えていく。
 たどり着いた場所はすでに蜜で濡れているオリビアの秘部だった。

「ぁ! そ、こっ……ん、違い、ますっ」

 遠慮もなく下着の中に指が侵入し、蜜を垂らしている孔を塞ぐように指がゆっくりと埋め込まれていく。

「んッ! あッ、あぁッ!」

 潤んだ腟内に指が入ってくる感覚に、ゾクリと背筋が震える。
 ここまでされるとオリビアはさらにぐずぐずになってしまう。
 イクシオンの指が狭い肉壁を探るように巧みに動いている。
 待ち望んでいた直接的な快楽を得ることができ、頭も体も高みへと昇ることしか考えられない。

「嫌じゃないだろう? 腰も揺れて、俺の指がふやけそうなくらい蜜が溢れているぞ」

「あ、ぁッ! んっ、ッ――なっ?!」

 先端を弄っていた指も、蜜孔を抜き差ししていた手も、急に訪れた喪失感に思わず後ろを振り返った。

「残念だが、終わりだ。そろそろロイズが戻って来る時間だろう?」

「え……? ……ぁ」

 イクシオンに言われて時計を見ると、たしかに休憩時間が終わろうとしていた。

 あと少しで絶頂を迎えるところだった。
 こんな中途半端な状態では体が燻って仕方がない。

「俺はまだ続けてもいいが……仕事をしないとお前に怒られるからな」

「っ」

 悔しさと体の疼きがせめぎ合い、屈辱で体が震えてくる。
 どうしていいのかもわからず、服の前を手で合わせながら、後ろで微笑んでいるイクシオンを信じられない思いで見つめていた。

「殿下。戻りましたー」

 コンコンというノックの音と共に、ロイズが戻ってきたのかドア越しに声をかけてくる。

「さぁ、どうする? 我が妃よ」

 膝に乗せたオリビアを見つめ、艶やかな笑みを浮かべて答えを促してきた。

「――!」

 やめろと言えばイクシオンは素直にオリビアを解放するだろう。
 だが、こんなに体を燻らせた状態で仕事を続けることはできない。
 だからといって簡単に頷き、肯定することも理性が容認できない。

「あれ……? 殿下ぁ? 入りますよー?」

 またノックが聞こえると、急かすようにドア越しのロイズが声をかけてきている。
 焦って最善な答えを探そうとするが、それを邪魔するようにイクシオンの手が再びオリビアの秘部を指でなぞってきている。

「ゃッ、あ!」

「早くしないとロイズが入って来るぞ」

 小声で囁かれカリッと耳朶を軽くまれ、ついにオリビアの欲望が理性を凌駕りょうがする。

「ッ、くっ……けて、ください……」

「なんだ? 聞こえない」

「続けて……くだ、さいっ」

 悔しさに唇を噛んだ。
 イクシオンに負けたような屈辱を感じるが、熱を持て余す体は解放を求めていた。

「了解した」

 満足そうに笑みを深くすると、ドア越しのロイズに向かい声をかける。

「ロイズ、あと一刻延長だ」

「はい? 延長ですか?」

「さっさと行け」

「はあ……なんなんですか、もうっ! わかりましたよ」

 怒ったような声と足音が遠ざかる音が聞こえる。
 それだけでオリビアはホッとした。衣類も乱れていたので、こんな姿を見られる訳にもいかなかった。
 
「さぁ、行ったぞ。これでまだまだ楽しめるな」

「ん、ぁッ!」

 疼いていた秘部への愛撫の手が再開され、胸の突起も指先で摘まれるとオリビアは肉体的な悦びに体を震わせている。
 ただ、望んでいた快楽を得ることはできたが、悔しさがどうしても拭えなかった。

「ぅ、んっ……! 殿下は、やはり、ぁッ、鬼畜ですっ」

 快楽に浮かされた瞳では意味はないが、言わずにはいられなかった。

「クククッ……! 実に心外だな。こんなに優しくしてやってるのに」

 そんなオリビアの罵倒さえも楽しいのか、イクシオンは愛撫の手をさらに執拗にしていく。
 そして最終的に机に寄りかかったまま背後から貫かれ、オリビアは悪態をつくこともできずに時間が終わるまで翻弄され続けた。

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