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知らなかった事実 (イクシオン視点)
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「イクシオンよ。もしやお前はこの実を知っておるのか?」
受け取ったお盆を机の上に置き、椅子に腰掛けた異母兄が興味深げにイクシオンを見つめていた。
「たしか、我が妃オリビアが好物だと言って持ち歩いていたと記憶しています」
「ハッハッハ! そうかそうか、好物だと言っておったのか!」
突然声を上げて笑い出した異母兄に、イクシオンは理由がわからず目を見張った。
「あ、異母兄上?」
「バレてしまっては仕方ないな。お前の言う通り、これはオリビアが余に教えてくれたものだ」
予想していた答えが返ってくると、イクシオンはようやく落ち着いた。
「やはりっ、そうでしたか!」
しかし疑問は尽きなかった。
オリビアが異母兄の病を治す薬を知っていたことも、それを自分に黙っていたことも。
「では、異母兄上の病を治したのは――」
「あぁ、そうだな。余がこのように回復したのはアフロディーテの調薬の賜物だと言われておるがな。本来はオリビアのおかげだったのだ」
笑顔で話している異母兄とは対照的に、イクシオンの表情はどんどん暗く沈んでいる。
「……俺は、何も知らされていませんでしたっ」
オリビアが異母兄を治したという事実よりも、どうしてこんな大事なことを自分に教えてくれなかったのかという虚しさがイクシオンの胸の中を占めていた。
「余に得体のしれないものを食べさせたと知られたら、お前に怒られるから黙っていてくれと頼まれていたのだ」
「そんなことで、怒ったりはしません……」
揶揄うように笑って話す異母兄に、イクシオンは自信なさげに言葉を返した。
ぐっと拳を握って立ち尽くしているイクシオンに、異母兄がふっと笑って穏やかに語っていく。
「あの子は実によくお前を理解しているぞ。お前の性格やわずかな心の機微を細かく判断し、お前が何で心を悩ませているのかを常に考えているのだろう」
諭すように話していく異母兄に、イクシオンは俯いたまま言葉が出なかった。
「だったら……俺にも、一言、話してくれていればっ」
ショックが強すぎて、異母兄の前だったが、つい独り言のように話してしまっていた。
その呟きを聞いていた異母兄が、イクシオンの疑問に答えてくれる。
「あの子はな、お前が悲しむ顔を見たくないのだと余に溢していた」
顔を上げたイクシオンの目の前には、自分を慈愛に満ちた顔で見ている異母兄がいた。
「――オリビアが?」
「あぁ。そして、お前のおかげだとも言っておったぞ」
「俺の、ですか? なぜ、そのような……?」
「お前の、余を思う心が己を動かしたのだとな。だから礼なら自分ではなく、イクシオンに言ってくれと申しておった」
「なっ……!!」
「余の体が元通りになればお前も元に戻るのだと思い、わざわざこの実を探して来てくれたのだろう」
この時にイクシオンは強い衝撃と共に、あることに思い至った。
異母兄が近頃、事あるごとに「お前のおかげだ」と言っていた台詞には、やはり意味があったのだと。
それに、オリビアが異母兄を見舞いたいと言ったあの日。
二度と王城へ行きたくないと溢していたオリビアが、何かを秘めたように自分に頼んでいた。
よくよく思い返せば、あの黒い実を見たのもその日だった。
「お前の伴侶は実に素晴らしき女人だ。お前をどこまでも思いやり、決して表に出ることなく謙虚だ。お前があのように思慮深い相手を見つけてくるとは思いもしなかったぞ」
笑顔で語る異母兄の言葉に、これまでのオリビアとのやり取りが頭の中を次々と駆け巡っていく。
彼女の生意気な言葉が、淡々とした口調が、自分に対し吐かれる辛辣なセリフが、怒った顔や泣いている顔が。
そして何より、自分を見て嬉しそうに笑う笑顔が――
見つけたわけではない。
彼女は自ら自分を選び、自分の元へと来てくれた。
(ダメだっ。こんな醜態を、晒したくはないがっ……!)
込み上げる感情を抑えきれず、咄嗟に俯くと目に浮かぶ涙を片手で覆った。
はじめはオリビアが勝手に出て行ってしまったことに憤りを感じていた。
復讐さえ成し遂げてしまえば、自分など用済みなのかと怒りさえ込み上げていた。
(だが、実際はどうだ……? オリビアが来てから、俺を取り巻くすべてが変わった……)
自分のつまらなかった退屈な日々を充実したものへと塗り替えてくれた。
行き先の見えない原因不明の病を見破り、特効薬を作って領民たちを救ってくれた。
自分の低迷していた名誉を回復させ、王国が長年頭を悩ませていた国家間の問題を解決してくれた。
そして、知らぬ間に自分が尊敬してやまない異母兄の命まで救ってくれていたのだ。
オリビアが自分にしてくれたことを考えれば計り知れない。
それを復讐を手伝う対価とするのならば、到底足りるものではなかった。
だからこそ彼女を諦め切れない。
諦めたくなかった。
立ち上がった異母兄はゆっくりと近づき、俯いているイクシオンの肩にポンッと手を置いた。
「余はお前たちが共にいる姿を見ていると、とても安心するのだ。今は辛い出来事があり、立ち直ることも難しいのだろう。今度はお前がオリビアを支えてやる番だ。そしてオリビアが元気になったら、二人揃って顔を見せに来てくれ」
優しく諭すように話す異母兄に、再び涙が込み上げてくる。
異母兄はやはり自分に気づかせるためにわざと薬を取りに行かせたのだ。
オリビアがイクシオンのためにどう動いていたのかを話すために。
「――はいっ。必ずや、そういたしますっ」
袖口で涙を拭ったイクシオンは顔を上げて、晴れ晴れしい笑顔で異母兄に一礼して背を向けた。
「ハハハッ! お前のそんな顔は初めて見るぞっ」
笑いながら話した異母兄の言葉は、走り出したイクシオンには届いていなかった。
急いで馬小屋へ向かうと、第二王子であるコンラートとすれ違う。
「あれ? 叔父上様、どうかされましたか?」
あまりに急いでいるイクシオンが珍しかったのか、コンラートのほうから声をかけていた。
「急ぎの用だっ!」
馬に跨って手綱を引こうとすると、コンラートはさらに声を上げて尋ねてきた。
「あの叔父上様っ! もしや義叔母上様は他国へ向かわれる用事でもあるのですか?」
「……どういうことだ?」
一旦馬を落ち着かせ、イクシオンは跨がったままコンラートに聞き返した。
「建国祭の日に、義叔母上様がリュビーナ国の姫君とお話しされているのを耳に挟んでしまって……僕もすべてはわかりませんでしたが、義叔母上様と姫君がいつ国へ来るのか、どこに住むのかと話しているのが聞こえてきました」
「――!」
まさかこの甥からオリビアの行く先を知ることになるとは思いもしなかった。
ようやく行き先がわかり、イクシオンは急いで馬に合図を送る。
「あっ! 叔父上様?!」
「でかしたぞ! コンラートっ!」
「えっ?! あ……」
そのままイクシオンは振り返ることもせずに走り去ってしまった。
受け取ったお盆を机の上に置き、椅子に腰掛けた異母兄が興味深げにイクシオンを見つめていた。
「たしか、我が妃オリビアが好物だと言って持ち歩いていたと記憶しています」
「ハッハッハ! そうかそうか、好物だと言っておったのか!」
突然声を上げて笑い出した異母兄に、イクシオンは理由がわからず目を見張った。
「あ、異母兄上?」
「バレてしまっては仕方ないな。お前の言う通り、これはオリビアが余に教えてくれたものだ」
予想していた答えが返ってくると、イクシオンはようやく落ち着いた。
「やはりっ、そうでしたか!」
しかし疑問は尽きなかった。
オリビアが異母兄の病を治す薬を知っていたことも、それを自分に黙っていたことも。
「では、異母兄上の病を治したのは――」
「あぁ、そうだな。余がこのように回復したのはアフロディーテの調薬の賜物だと言われておるがな。本来はオリビアのおかげだったのだ」
笑顔で話している異母兄とは対照的に、イクシオンの表情はどんどん暗く沈んでいる。
「……俺は、何も知らされていませんでしたっ」
オリビアが異母兄を治したという事実よりも、どうしてこんな大事なことを自分に教えてくれなかったのかという虚しさがイクシオンの胸の中を占めていた。
「余に得体のしれないものを食べさせたと知られたら、お前に怒られるから黙っていてくれと頼まれていたのだ」
「そんなことで、怒ったりはしません……」
揶揄うように笑って話す異母兄に、イクシオンは自信なさげに言葉を返した。
ぐっと拳を握って立ち尽くしているイクシオンに、異母兄がふっと笑って穏やかに語っていく。
「あの子は実によくお前を理解しているぞ。お前の性格やわずかな心の機微を細かく判断し、お前が何で心を悩ませているのかを常に考えているのだろう」
諭すように話していく異母兄に、イクシオンは俯いたまま言葉が出なかった。
「だったら……俺にも、一言、話してくれていればっ」
ショックが強すぎて、異母兄の前だったが、つい独り言のように話してしまっていた。
その呟きを聞いていた異母兄が、イクシオンの疑問に答えてくれる。
「あの子はな、お前が悲しむ顔を見たくないのだと余に溢していた」
顔を上げたイクシオンの目の前には、自分を慈愛に満ちた顔で見ている異母兄がいた。
「――オリビアが?」
「あぁ。そして、お前のおかげだとも言っておったぞ」
「俺の、ですか? なぜ、そのような……?」
「お前の、余を思う心が己を動かしたのだとな。だから礼なら自分ではなく、イクシオンに言ってくれと申しておった」
「なっ……!!」
「余の体が元通りになればお前も元に戻るのだと思い、わざわざこの実を探して来てくれたのだろう」
この時にイクシオンは強い衝撃と共に、あることに思い至った。
異母兄が近頃、事あるごとに「お前のおかげだ」と言っていた台詞には、やはり意味があったのだと。
それに、オリビアが異母兄を見舞いたいと言ったあの日。
二度と王城へ行きたくないと溢していたオリビアが、何かを秘めたように自分に頼んでいた。
よくよく思い返せば、あの黒い実を見たのもその日だった。
「お前の伴侶は実に素晴らしき女人だ。お前をどこまでも思いやり、決して表に出ることなく謙虚だ。お前があのように思慮深い相手を見つけてくるとは思いもしなかったぞ」
笑顔で語る異母兄の言葉に、これまでのオリビアとのやり取りが頭の中を次々と駆け巡っていく。
彼女の生意気な言葉が、淡々とした口調が、自分に対し吐かれる辛辣なセリフが、怒った顔や泣いている顔が。
そして何より、自分を見て嬉しそうに笑う笑顔が――
見つけたわけではない。
彼女は自ら自分を選び、自分の元へと来てくれた。
(ダメだっ。こんな醜態を、晒したくはないがっ……!)
込み上げる感情を抑えきれず、咄嗟に俯くと目に浮かぶ涙を片手で覆った。
はじめはオリビアが勝手に出て行ってしまったことに憤りを感じていた。
復讐さえ成し遂げてしまえば、自分など用済みなのかと怒りさえ込み上げていた。
(だが、実際はどうだ……? オリビアが来てから、俺を取り巻くすべてが変わった……)
自分のつまらなかった退屈な日々を充実したものへと塗り替えてくれた。
行き先の見えない原因不明の病を見破り、特効薬を作って領民たちを救ってくれた。
自分の低迷していた名誉を回復させ、王国が長年頭を悩ませていた国家間の問題を解決してくれた。
そして、知らぬ間に自分が尊敬してやまない異母兄の命まで救ってくれていたのだ。
オリビアが自分にしてくれたことを考えれば計り知れない。
それを復讐を手伝う対価とするのならば、到底足りるものではなかった。
だからこそ彼女を諦め切れない。
諦めたくなかった。
立ち上がった異母兄はゆっくりと近づき、俯いているイクシオンの肩にポンッと手を置いた。
「余はお前たちが共にいる姿を見ていると、とても安心するのだ。今は辛い出来事があり、立ち直ることも難しいのだろう。今度はお前がオリビアを支えてやる番だ。そしてオリビアが元気になったら、二人揃って顔を見せに来てくれ」
優しく諭すように話す異母兄に、再び涙が込み上げてくる。
異母兄はやはり自分に気づかせるためにわざと薬を取りに行かせたのだ。
オリビアがイクシオンのためにどう動いていたのかを話すために。
「――はいっ。必ずや、そういたしますっ」
袖口で涙を拭ったイクシオンは顔を上げて、晴れ晴れしい笑顔で異母兄に一礼して背を向けた。
「ハハハッ! お前のそんな顔は初めて見るぞっ」
笑いながら話した異母兄の言葉は、走り出したイクシオンには届いていなかった。
急いで馬小屋へ向かうと、第二王子であるコンラートとすれ違う。
「あれ? 叔父上様、どうかされましたか?」
あまりに急いでいるイクシオンが珍しかったのか、コンラートのほうから声をかけていた。
「急ぎの用だっ!」
馬に跨って手綱を引こうとすると、コンラートはさらに声を上げて尋ねてきた。
「あの叔父上様っ! もしや義叔母上様は他国へ向かわれる用事でもあるのですか?」
「……どういうことだ?」
一旦馬を落ち着かせ、イクシオンは跨がったままコンラートに聞き返した。
「建国祭の日に、義叔母上様がリュビーナ国の姫君とお話しされているのを耳に挟んでしまって……僕もすべてはわかりませんでしたが、義叔母上様と姫君がいつ国へ来るのか、どこに住むのかと話しているのが聞こえてきました」
「――!」
まさかこの甥からオリビアの行く先を知ることになるとは思いもしなかった。
ようやく行き先がわかり、イクシオンは急いで馬に合図を送る。
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そのままイクシオンは振り返ることもせずに走り去ってしまった。
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