【R18】アリシアの秘密のお仕事

ウリ坊

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自分の気持ち

 どうやって来たかわからないが、気づいたら自分の部屋に戻っていた。
 ベッドに倒れ込み、行き場のない感情に涙が込み上げてくる。

 なぜ? あんなに自分勝手に私を求めて抱いてたのに、もう用済みだと言いたいの!? ヒドいっ……! 私は――!

 そこまで考えてアリシアは驚いた。
 これではまるで、ジェイデンに抱かれなくなったことにショック受けているみたいだった。
 あれだけお務めを疎ましく思い、代われるものなら誰か代わってほしいと嘆いていた。本来ならば、求められなくなって嬉しいはずなのに……
 心とはままならないもので、今度は抱かれなくなったことに腹を立てている。

「はぁぁ……」

 溜まっていたもやもやを吐き出すように、大きくため息を吐いた。

 ここ何日も夜中に苦しそうな声が聞こえてる……なのに、どうして私を呼ばないの……?
 私も大公様に助けてもらったから、少しでも力になりたい、のに――
 
 アリシアは今度は勢いよくベッドから起き上がった。
 
 ま、待って! いくら力になりたいからって、あんなことっ……! 私は嫌じゃなかったの!?

 咄嗟に両手で覆った顔が熱い。
 確かにジェイデンに抱かれること自体、元々嫌ではなかった。それはなぜかというと、ジェイデンが与えてくれる快楽が心を裏切るほど甘美だったからだ。
 いつからだろう……アリシアが体だけではなく、心までジェイデンを受け入れ始めたのは。

 どうして……嫌じゃないの。でも……受け入れたからって、私と大公様じゃどうにかなるわけでもないし、所詮は契約で結ばれた関係……

 だがジェイデンはアリシアを助けた時に、自分を愛していると言ってくれた。
 アリシアはジェイデンが皇帝であるロウエンに懸想し、結ばれない恋をしているのだと思っていた。
 考えていたアリシアの頭がだんだんと複雑に絡まり、どれだけ考えてもジェイデンがどうしたいのかわからなくなった。

 ――このまま、避け続けられるくらいなら……

 確かめたいと思った。
 ジェイデンの気持ちも、自分の気持ちも。
 本当は怖い。
 元夫ジムのこともあり、アリシアはそういった現実からずっと目を背けてきた。
 そうしていれば自分は傷付かずに済むのだと。一種の処世術のように、見たくないものを自分の視界に入れないように避けていた。

 もし……もし、大公様が、本当に私を必要としていないなら……今度こそ、ここから出て行こう……

 胸元をギュッと握り、アリシアは決意を固めた。

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