薔薇の呪印 ~逃亡先の王子様になぜか迫られてます

ウリ坊

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「あの……アーサー様……申し訳ございませんが、少し後ろを向いていて頂けないでしょうか?」

 とりあえず着替えないと、まともに話すこともできないし、何より自分が恥ずかしい。

 頬を赤らめ視線を逸らしてしたアーサーは、直ぐに行動に移してくれた。

「これで、いいかな?」

「ありがとうございます」

 アーサーが後ろを向いてくれたので、その隙に足早に隣の部屋へと移動する。
 
「きゃっ!」

 早く着替えたくて急ぎすぎたせいか、濡れた足がズルッと滑り床に倒れ込みそうになる。

「ティナっ…危ない!」

 声に素早く反応したアーサーが床と激突する寸前に抱き止めてくれた。だが、その拍子に二人で縺れながら床に倒れ込んでしまう。

「あ、アーサー…様……お怪我は?」

「いや、俺は平気だよ。ティナは大丈夫?」

「はい…アーサー様のおかげです……」

 良かった、と笑顔で答えてくれる。ティアーナは顔を見上げ、その表情にホッとする。
 床との衝突は避けられたが、アーサーの上に乗ってしまっているこの状態はよろしくない。
 
「申し訳ありません。あの、ありがとうございます……すぐ、退きますね」

「待って!今は駄目だ!」

 急いで退こうと身体を離そうとしたが、アーサーが逆に抱きしめて身動きが取れなくなってしまった。

「ア、アーサー様?!」

 急に抱きしめられ、胸がドキドキする。
 できれば早く着替えたいのだが、どうしたのだろうか。

「ティナ…その……タオルが……」

 ティアーナを腕の中に抱きながら、言いづらそうに打ち明けてくる。

(……タオル?)

 顔だけ横を向くと、先ほど身体に巻いていたはずのタオルが、少し遠い場所に落ちているのが目に入る。
 そして自分の身体を見ると、何も纏っておらず裸だった。

「~~っ!!」

 理解した途端、瞬時に顔が朱に染まる。

 こんな裸の状態でアーサーの上に乗って、抱きしめられているなんて。
 羞恥心でワナワナと震えてくる。

「ご、ご無礼をお許し下さい……わざとでは……」

「わかっているよ」

 これは完全なる事故だ。不慮の事故。アーサーを誘惑したくてやった事ではない。
 王族にこの様な真似をして、不敬罪になってしまう。

 ホッとしつつも、この状況をどうにかしなければ。
 タオルは手の届かない場所にあるので無理だ。
 ここは一つアーサーに目を瞑っていてもらうしかない。
 そう思って提案しようとすると、背中にあるアーサーの手が撫でるように動き出す。

「……っ!あっ、アーサー…様……?」

「君の肌は凄く滑らかで、触り心地が好い……ずっと撫でていたいくらいだ……」
 
 ティアーナの肌の感触を確かめるように何度も掌で撫でていく。

「っ、……ぁっ……」

 撫でられる感触が思いの外気持ち良くて、声が漏れてしまう。必死に耐えるが、アーサーの手はどんどん大胆になっていく。

「ティナ……」

 自分の名を呼ぶアーサーの声が、甘く鼓膜に響く。
 拒まなければいけないのに、愛おしそうに紡がれる声と触れられる手の動きに、ティアーナの思考が少しずつ侵食されていく。

 アーサーが上半身を起こすと、ティアーナも同じく乗ったままの状態で起き上がる。
 胸元を手で隠し、そっと顔を上げると、見下ろしていたアーサーと目が合う。
 動揺していて全く気付かなかったが、ふと違和感を感じる。 

 そう、アーサーの髪色が違うのだ。

「アーサー様?……髪が、銀色に……」

 何故か銀髪になっているアーサーを凝視する。
 銀髪でもその端正さは損なわれることなく、むしろ別の魅力まで引き出しているが、髪色が変わることなどあり得るのか。
 自分のように染めているわけではなさそうだ。
 
「あぁ、これかい?ちょっとしたなんだ」
 
「副作用…ですか?」

 突然現れた事と関係あるのだろうか。
 不可思議な疑問を問い詰めたいが、こんな状態で話し合うのも倒錯的だ。

「2、3日で元に戻るよ」

 片手でサラッとした前髪を掻き上げる姿が様になっていて、思わずドキッとする。
 銀髪のアーサーも変わらず美麗で魅力的だ。
 きっとこの人は、何色でも関係なく似合ってしまうのだろう。
 そんなことを思いながら、意図せず魅入ってしまう。

「そんな瞳で見ては駄目だ……我慢出来なくなる」

 急に切羽詰まったように迫られ、端正な顔を寄せて唇を奪う。

「んっ……!」

 普通に見とれていただけなのだが、アーサーにとっては熱っぽく見えたのだろう。

「……ふっ………ぁ……」
 
 深く重なり合う唇から声が漏れる。
 
 背中に回っていた手が再び徘徊を始め、括れた腰回りからスーッと脇腹辺りを撫であげ、手で隠している胸に到達する。

「ん………んっ、……ん!」

 顔を離そうと距離を空けるが、追いかけるようにアーサーは唇を重ね、後ろに倒れそうになるので手を外し、咄嗟にアーサーの胸元の服を握り締める。

 その隙にアーサーの手がティアーナの乳房にたどり着く。

「ん!……あっ、やっ」

 触れられた反動で身体がビクッと跳ねる。
 アーサーの手に余る程の豊満な乳房を優しく掴み、形を確かめるように指を動かしていく。

「ふぅっ……んっ、…ん!」

 片手は背中を辿り、もう片手は乳房を弄び、重ねられた唇からは舌が侵入していく。
 舌先が舌を確めるように絡めとり、時折軽く吸われると身体の奥が熱くなりビクビクと反応する。

 乳房を弄んでいた指先がほんのり色づいてきた薔薇色の突起をきゅっと摘まむ。
 電気が走ったような鋭い快楽に、更に身体が跳ねる。

「んん!はっ……ふぅん!」

 ティアーナの反応に安心したのか、アーサーの愛撫する手に遠慮がなくなる。
 摘まんでいた突起を親指と人差し指で擦るように愛撫されると、切なく子宮が疼いて腰が動いてしまう。
 
「んっ、んん!…ふぅ……っ!」

 この先にある快楽を知っているだけに、身体は初めてなのだが、心がそれを裏切る。
 
「ティナ…ごめん……止まらない」

 漸く貪っていた唇を離すと、今度は耳元に唇を寄せ切なげに囁く。

「ふっ……」

 背中を支えていた手は、ティアーナの太股を掴むとそのままスッと内股の方まで伸びていく。

























 
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