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配送履歴#5 配達物『容疑者』
第36話 配達終わり、お仕事開始
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少し歩いて隣街に着いた兵士とユウヒ。
城壁にある門は先日来た時と同様に賑わっており変わった気配はなく、通行チェックを待って数人の列ができていた。
通行チェックを受る列に並ぼうとするユウヒだが、同行する兵士から止められる。
「並ばなくて良いぞ、こっちに来てくれ」
兵士が列の先頭、チェックしているところに直接ユウヒを連れていく。
門番に声をかけると、どうぞとばかりに門の中に通された。
「おお、いいね」
「一緒に来てよかっただろう」
「うんうん、おじさんありがとう」
兵士はユウヒと一緒に領主邸宅に向かう。
邸宅の入り口も門番に兵士が一声かけただけで中に入ることができる。
あれよあれよと、執務室の入り口まで連れてきてしまった。
「すごいね、こんなに楽ちんにつけたよ」
「まあ、こちらも仕事だからな。助かった」
「お仕事?」
「後でわかる。じゃあ領主様にお会いするぞ」
「うん」
執務室をノックする年配の兵士。
「失礼します、森林破壊の重要参考人、運び屋『兎』を連行しました」
「ご苦労、入れ」
兵士の言葉にキョトンとするユウヒ。
「あれ、もしかしてボク連れてこられたことになってる?」
「私の仕事は君を連れてくることだからな。後は領主様にお話してくれ」
悪びれずに兵士が応えると、ドアを開ける。
執務室の奥では、先日も話をしたこの街の領主が執務机に座っていた。
連れてきた兵士にその場で控えるように目線を送ると、ユウヒに座るように促す。
「まずは遠路はるばるご苦労。座ってくれ」
「はい、あ、今日も荷物の配達があるんです」
「何?」
ユウヒは背中の鞄から先日と同様、家紋で封がされた箱を領主に手渡した。
領主はそれを受け取り、中を改めて書面と薬があることを確認した。
「また薬を送ってくれたか。借りが増えていくな。それと、おお、そうきたか」
「あの、受け取りのサインをもらえますか?」
「いや、まだ配達物は受け取れていないからな。サインはできぬよ」
「あれ?」
本気で首を傾げるユウヒに領主は笑う。
「今回の配達物は重要参考人。つまりお前だ」
「ああ、そうだった!」
思わず声を上げるユウヒに呆れる領主と兵士。
「お前から話を聞くまでは重要参考人の配達が終わったとはみなせんな」
「わかりました、何を話せば良いでしょうか」
「領主様、恐れながら報告してもよろしいでしょうか」
ユウヒが質問したタイミングで年配の兵士が口を挟む。
領主は兵士に顔を向けて許可を出した。
「運び屋に聞こうとしている内容に関連することなのだな? 許す、報告してくれ」
「ありがとうございます。連行する道すがら、運び屋の召喚獣であるクラッシュヒポポタマスに同乗いたしました」
「カバに? お前も乗ったのか? どうだった?」
領主は意表をつかれて驚きの表情を見せるが、すぐに面白そうな表情になって兵士に尋ねた。
「はい、運び屋の言によるとゆっくり走っているとのことでしたが、それでもかなりの揺れ具合でした」
「馬とは違うか?」
「速度、持久力、突進力は馬以上かと。ですが乗り心地はかなり悪く乗りこなすのは難しそうですね」
「ほほう、騎乗用として飼育することを考えたかったが、難しいか」
「運び屋は以心伝心というか、手綱のようなものを使っていませんでした。私では単独騎乗は難しいかと」
「なるほどなるほど。面白いな」
新しい騎乗用動物の論評会のような話をしている二人に、ユウヒが口を挟む。
「ヒポは他の人の言うこと聞かないからやめた方がいいよ」
「ほう、それはなぜだ?」
そこで領主はユウヒに向き直り、話を聞く姿勢をとる。
「ヒポはボクが契約している召喚獣だからね」
「なるほど、お前のいうことしか聞かないというのはそういうことか。とすると、やはり森を荒らしたのはお前か?」
「え、あ」
領主と兵士が向かい直ってユウヒの方を見る。
ユウヒは、しっかりと誘導されて自白してしまったことに気づいた。
取り繕うにも難しいことを悟って、頭を下げて片手を上げて素直に認める。
「はい、ボクがやりました」
「そうか、山賊と手を組んでるわけではないのだな?」
「はい、早く配達の仕事をしたかっただけです」
「なら良い。素直に話してくれてよかった」
「あれ?」
ユウヒが顔を上げると、少し表情を崩した領主の顔が見えた。
表情からは怒りを感じられず、機嫌が良さそうにすら見える。
「いや、薬を持ってきてもらってるしな。別にあの森を少々荒したところでそんなに気にはしないさ」
「ならよかった」
「領主様、お待ちください」
領主の許しが出て、ユウヒが胸を撫で下ろそうとするとまた兵士に遮られる。
まだ許してもらえなさそうな気配を感じ、びくつきながら兵士の方を見るユウヒ。
兵士もユウヒの方に向かって話しかけた。
「運び屋、ここに向かう道すがら話してくれた、先日来た時に山で見たことを領主様に話してもらえないか?」
「えっと、山小屋の話ですか?」
「そうだ、ゴブリンと、山小屋にいた男達の話だ」
ユウヒが兵士に話すように促すと、領主もユウヒに向かって問いかける。
「なんだと? 運び屋、お前山で何か見たのか」
「はい、山小屋の周りにゴブリンがいました。山小屋の中には男の人が何人かいました」
「ゴブリンは野生のものか?」
「うーん、多分違うと思います。山小屋襲ってなかったですし」
「そうすると、山小屋の男が山賊か」
「山賊? なのかなあ」
首を傾げるユウヒ。
その様子に領主が何が気になるのか尋ねた。
「山賊じゃなさそうなのか? 何が引っ掛かってる?」
「前に会ったときは海の上だったんで、海賊、なのかな、って」
「「はあ?」」
思わず領主と兵士が声を揃えてしまう。
その様子を見て、ビクッと肩をすくめて黙るユウヒ。
頭を押さえて首を振りながら領主はユウヒから話を聞く姿勢をとった。
「わかった、ゆっくりでいいから知っていることを話してくれ」
そこからは領主と兵士、二人がかりで話を聞く。
薬の材料を積んだ船が沈没してしまい、結界石を使った商人が取り残されたこと。
沈んだ船に残った商人を助けるために、ユウヒが沈没船に向かったこと。
沈没船に向かって潜ろうとしたその時に、海上にいたのが山小屋にいた男と同じ人物であったこと。
船は、その船員の手で沈められてしまった可能性が高いこと。
ところどころ要領を得なくなりそうになるのを、巧みに質問を重ねてユウヒから沈没した時の話を聞き出した。
聴き終えると領主はため息をつきながら呟く。
「薬の材料運搬を邪魔した奴が、山賊。薬で儲けていた連中はかなり悪どいやり方をしている可能性が高いな」
「領主様、もう一つ報告がございます。指名手配した薬商人が運び屋に接触してきました」
「全て繋がっているわけか」
「森の奥に逃げていきましたので、やはり山賊を捕らえることが問題解決に繋がりそうですな」
「うむ、なるほど。では、運び屋」
領主と兵士で深刻な雰囲気で話し始めたので、カバンの中の兎をなでて待っていたユウヒは突然話しかけられてビックリする。
「ひゃい」
「配達ご苦労。重要参考人と情報は確かに受け取った」
「あ、はい、ご利用ありがとうございました」
領主は配達完了書を受け取ってサインすると改めてユウヒに向き直った。
「配達を終えたところで、もう一仕事頼まれてくれないか」
「お仕事ですか?」
今の流れで配達の仕事を頼まれると思ってなかったユウヒが戸惑いながら確認する。
領主は兵士の方を一瞬見て、ユウヒに依頼内容を伝えた。
「兵士たちを山賊がいたところまで配達してもらえるか?」
「兵隊さんを? ですか?」
「ああ、武装した兵士三十名とここにいる二人だ」
「何回も行ったり来たりで時間かかっちゃいますけど大丈夫ですか?」
「カバには乗らん。連れて行ってくれるだけで良い」
そこまで言われてようやく依頼内容を理解したユウヒ。
「道案内すれば良いですか?」
「ああ、頼む。カバで荒らしたところを、たどって行きたいのだ」
「なんでですか?」
「この件が落ち着いたら、いっそ道にしようと考えている」
「おー、そうしたら行き来しやすいですね」
「後は山小屋で知った顔がいるか確認も頼む。その船にいた男は我々は知らんからな」
「後、お金なんですが」
料金を確認しようとするユウヒに、領主は届いた書面を見せながら説明する。
「代金はそちらの商業ギルドでもつ、と書面もらっている」
「あ、なら大丈夫です。運び屋『兎』、お仕事請け負いました」
容疑者配達の仕事を終え、次の仕事を請け負ったユウヒはこの日は領主邸宅に宿泊することになったのであった。
城壁にある門は先日来た時と同様に賑わっており変わった気配はなく、通行チェックを待って数人の列ができていた。
通行チェックを受る列に並ぼうとするユウヒだが、同行する兵士から止められる。
「並ばなくて良いぞ、こっちに来てくれ」
兵士が列の先頭、チェックしているところに直接ユウヒを連れていく。
門番に声をかけると、どうぞとばかりに門の中に通された。
「おお、いいね」
「一緒に来てよかっただろう」
「うんうん、おじさんありがとう」
兵士はユウヒと一緒に領主邸宅に向かう。
邸宅の入り口も門番に兵士が一声かけただけで中に入ることができる。
あれよあれよと、執務室の入り口まで連れてきてしまった。
「すごいね、こんなに楽ちんにつけたよ」
「まあ、こちらも仕事だからな。助かった」
「お仕事?」
「後でわかる。じゃあ領主様にお会いするぞ」
「うん」
執務室をノックする年配の兵士。
「失礼します、森林破壊の重要参考人、運び屋『兎』を連行しました」
「ご苦労、入れ」
兵士の言葉にキョトンとするユウヒ。
「あれ、もしかしてボク連れてこられたことになってる?」
「私の仕事は君を連れてくることだからな。後は領主様にお話してくれ」
悪びれずに兵士が応えると、ドアを開ける。
執務室の奥では、先日も話をしたこの街の領主が執務机に座っていた。
連れてきた兵士にその場で控えるように目線を送ると、ユウヒに座るように促す。
「まずは遠路はるばるご苦労。座ってくれ」
「はい、あ、今日も荷物の配達があるんです」
「何?」
ユウヒは背中の鞄から先日と同様、家紋で封がされた箱を領主に手渡した。
領主はそれを受け取り、中を改めて書面と薬があることを確認した。
「また薬を送ってくれたか。借りが増えていくな。それと、おお、そうきたか」
「あの、受け取りのサインをもらえますか?」
「いや、まだ配達物は受け取れていないからな。サインはできぬよ」
「あれ?」
本気で首を傾げるユウヒに領主は笑う。
「今回の配達物は重要参考人。つまりお前だ」
「ああ、そうだった!」
思わず声を上げるユウヒに呆れる領主と兵士。
「お前から話を聞くまでは重要参考人の配達が終わったとはみなせんな」
「わかりました、何を話せば良いでしょうか」
「領主様、恐れながら報告してもよろしいでしょうか」
ユウヒが質問したタイミングで年配の兵士が口を挟む。
領主は兵士に顔を向けて許可を出した。
「運び屋に聞こうとしている内容に関連することなのだな? 許す、報告してくれ」
「ありがとうございます。連行する道すがら、運び屋の召喚獣であるクラッシュヒポポタマスに同乗いたしました」
「カバに? お前も乗ったのか? どうだった?」
領主は意表をつかれて驚きの表情を見せるが、すぐに面白そうな表情になって兵士に尋ねた。
「はい、運び屋の言によるとゆっくり走っているとのことでしたが、それでもかなりの揺れ具合でした」
「馬とは違うか?」
「速度、持久力、突進力は馬以上かと。ですが乗り心地はかなり悪く乗りこなすのは難しそうですね」
「ほほう、騎乗用として飼育することを考えたかったが、難しいか」
「運び屋は以心伝心というか、手綱のようなものを使っていませんでした。私では単独騎乗は難しいかと」
「なるほどなるほど。面白いな」
新しい騎乗用動物の論評会のような話をしている二人に、ユウヒが口を挟む。
「ヒポは他の人の言うこと聞かないからやめた方がいいよ」
「ほう、それはなぜだ?」
そこで領主はユウヒに向き直り、話を聞く姿勢をとる。
「ヒポはボクが契約している召喚獣だからね」
「なるほど、お前のいうことしか聞かないというのはそういうことか。とすると、やはり森を荒らしたのはお前か?」
「え、あ」
領主と兵士が向かい直ってユウヒの方を見る。
ユウヒは、しっかりと誘導されて自白してしまったことに気づいた。
取り繕うにも難しいことを悟って、頭を下げて片手を上げて素直に認める。
「はい、ボクがやりました」
「そうか、山賊と手を組んでるわけではないのだな?」
「はい、早く配達の仕事をしたかっただけです」
「なら良い。素直に話してくれてよかった」
「あれ?」
ユウヒが顔を上げると、少し表情を崩した領主の顔が見えた。
表情からは怒りを感じられず、機嫌が良さそうにすら見える。
「いや、薬を持ってきてもらってるしな。別にあの森を少々荒したところでそんなに気にはしないさ」
「ならよかった」
「領主様、お待ちください」
領主の許しが出て、ユウヒが胸を撫で下ろそうとするとまた兵士に遮られる。
まだ許してもらえなさそうな気配を感じ、びくつきながら兵士の方を見るユウヒ。
兵士もユウヒの方に向かって話しかけた。
「運び屋、ここに向かう道すがら話してくれた、先日来た時に山で見たことを領主様に話してもらえないか?」
「えっと、山小屋の話ですか?」
「そうだ、ゴブリンと、山小屋にいた男達の話だ」
ユウヒが兵士に話すように促すと、領主もユウヒに向かって問いかける。
「なんだと? 運び屋、お前山で何か見たのか」
「はい、山小屋の周りにゴブリンがいました。山小屋の中には男の人が何人かいました」
「ゴブリンは野生のものか?」
「うーん、多分違うと思います。山小屋襲ってなかったですし」
「そうすると、山小屋の男が山賊か」
「山賊? なのかなあ」
首を傾げるユウヒ。
その様子に領主が何が気になるのか尋ねた。
「山賊じゃなさそうなのか? 何が引っ掛かってる?」
「前に会ったときは海の上だったんで、海賊、なのかな、って」
「「はあ?」」
思わず領主と兵士が声を揃えてしまう。
その様子を見て、ビクッと肩をすくめて黙るユウヒ。
頭を押さえて首を振りながら領主はユウヒから話を聞く姿勢をとった。
「わかった、ゆっくりでいいから知っていることを話してくれ」
そこからは領主と兵士、二人がかりで話を聞く。
薬の材料を積んだ船が沈没してしまい、結界石を使った商人が取り残されたこと。
沈んだ船に残った商人を助けるために、ユウヒが沈没船に向かったこと。
沈没船に向かって潜ろうとしたその時に、海上にいたのが山小屋にいた男と同じ人物であったこと。
船は、その船員の手で沈められてしまった可能性が高いこと。
ところどころ要領を得なくなりそうになるのを、巧みに質問を重ねてユウヒから沈没した時の話を聞き出した。
聴き終えると領主はため息をつきながら呟く。
「薬の材料運搬を邪魔した奴が、山賊。薬で儲けていた連中はかなり悪どいやり方をしている可能性が高いな」
「領主様、もう一つ報告がございます。指名手配した薬商人が運び屋に接触してきました」
「全て繋がっているわけか」
「森の奥に逃げていきましたので、やはり山賊を捕らえることが問題解決に繋がりそうですな」
「うむ、なるほど。では、運び屋」
領主と兵士で深刻な雰囲気で話し始めたので、カバンの中の兎をなでて待っていたユウヒは突然話しかけられてビックリする。
「ひゃい」
「配達ご苦労。重要参考人と情報は確かに受け取った」
「あ、はい、ご利用ありがとうございました」
領主は配達完了書を受け取ってサインすると改めてユウヒに向き直った。
「配達を終えたところで、もう一仕事頼まれてくれないか」
「お仕事ですか?」
今の流れで配達の仕事を頼まれると思ってなかったユウヒが戸惑いながら確認する。
領主は兵士の方を一瞬見て、ユウヒに依頼内容を伝えた。
「兵士たちを山賊がいたところまで配達してもらえるか?」
「兵隊さんを? ですか?」
「ああ、武装した兵士三十名とここにいる二人だ」
「何回も行ったり来たりで時間かかっちゃいますけど大丈夫ですか?」
「カバには乗らん。連れて行ってくれるだけで良い」
そこまで言われてようやく依頼内容を理解したユウヒ。
「道案内すれば良いですか?」
「ああ、頼む。カバで荒らしたところを、たどって行きたいのだ」
「なんでですか?」
「この件が落ち着いたら、いっそ道にしようと考えている」
「おー、そうしたら行き来しやすいですね」
「後は山小屋で知った顔がいるか確認も頼む。その船にいた男は我々は知らんからな」
「後、お金なんですが」
料金を確認しようとするユウヒに、領主は届いた書面を見せながら説明する。
「代金はそちらの商業ギルドでもつ、と書面もらっている」
「あ、なら大丈夫です。運び屋『兎』、お仕事請け負いました」
容疑者配達の仕事を終え、次の仕事を請け負ったユウヒはこの日は領主邸宅に宿泊することになったのであった。
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