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配送履歴#6 配達物『兵隊』
第38話 梟レーダー警戒開始
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兎を撫で回している馬車内に御者から声がかかった。
「森の奥に向かって木が倒されている場所を発見しました」
「運び屋、確認してくれ」
「はーい、了解です」
隊長が御者の声に反応して、ユウヒに場所を確認するように指示を出す。
ユウヒは馬車の窓から首を出して街道脇、木々が倒れている森の一角を見た。
「うん、ボクがヒポで通ってきた道だね」
「そうだな、昨日は反対側から走ってきて通過しただけだからわからなかったが、改めて見ると凄いな」
森の一角、奥から手前に向かって三mくらいの幅で木々が薙ぎ倒されている。
そこには大量に倒木が転がっており、歩くだけなら森の中で木々を避けて行った方が良さそうな雰囲気ですらある。
一番最初の馬車に乗っていた隊長と兵士たちは森入り口の前のスペースに馬車を止めさせると、馬車の固定など山入りの準備を始めた。
間も無く残りの馬車も到着。
真ん中の馬車から領主が降りてくると隊長がそばに控えて立つ。
領主は薙ぎ倒されている一角を見て、隊長に話しかけた。
「ふむ、思ったよりもひらけてないな。道みたいになってくれているのを期待したが」
「倒木が多く、このままでは道としては使えません。ただ、想定通りでもあります」
「そうだな、では木々をできる範囲でどけながら前進してくれ」
「了解しました」
隊長が兵士たちに指示を出すと、兵士たちはユウヒとカバが薙ぎ倒した一角に向かう。
手で掴める倒木は掴んで森の中に投げ込み、大きな倒木は梃子を使って角度を変えて道を開けていく。
順番順番に先頭を入れ替えながらどんどん道の倒木を森の中に放り込んで無理やり道にしていってしまうのだった。
「おお、兵隊さん達すごいね」
兵士が倒木をどけてできた道を、所在なく先頭で道案内するユウヒ。
といっても、カバが走ってきた方向は一目瞭然である。
案内いるのかな、と小首を傾げながらもテクテクと歩く。
兵士達が先頭を交代しつつ、道を開拓して進むこと数時間。
日も暮れてきたので本日はここまで、と野営の準備を始めた一行。
突如、一行の耳に犬のような遠吠えが聞こえてくる。
ワォーン、ワォーンと吠えるその声は森林の中を反響してより一層大きな音となり、一行に降りかかる。
「狼か?」
「いや、それにしては声が大きいな」
「この声、威嚇してるのか?魔物かもしれんな」
兵士達は野営の準備する手を止めて、顔を見合わせて話す。
隊長は魔物について詳しそうな道案内にダメ元で尋ねる。
「運び屋、この吠え声に心当たりはあるか?」
「んー、狼の魔物、っぽいなあ」
ユウヒは耳に手を当てて吠え声を聞く。
兎も一緒にその吠え声に向かって耳をピコピコ動かして聞いているようだ。
思ったよりも情報を持っていそうだと判断した隊長は、ユウヒが吠え声を聞いているのを見守る。
「うーん、知ってる鳴き声な気がするんだ」
「魔物か?」
「間違ってなければ銀月狼」
「ムーンウルフだと?」
北方の森林奥深くに生息すると言われる、白い毛並みで体長三m~四mほどの巨大な狼型の魔獣である。
足が速く運動能力に優れており、牙や爪での戦闘能力は見た目通り高い。
巨体にも関わらず、木々の間をすり抜けるように走り襲い掛かることから目撃=死を意味するとまで言われる魔物である。
そんなものがいるのか、と驚く隊長にさらに首を傾げるユウヒ。
「うーん、いるわけないんだけどなあ」
「そうだろうな、そんなものがここら辺に生息しているのなら問題だ」
吠え声にしばらく耳を傾けていたが、間も無く吠え声が止まった。
耳をピコピコ動かしていた兎は何事もなかったかのように鞄の中に戻る。
耳に手を当てていたユウヒも手を離して、隊長に話した。
「わかんないや」
「お前、いや、そうなんだろうが」
あっけらかんと思考を放棄したユウヒにガックリと肩を落とす隊長。
ユウヒは続ける。
「うん、でも危なくないよ」
「それはどうしてだ?」
「アリスが落ち着いてる」
言うと、鞄の中でプスプスと寝息をたて始めた兎を隊長に見せる。
「まあ、可愛いが」
「アリス、さっきの声聞いて寝ちゃったから危ないと思ってない」
「お前の召喚獣は危険察知する能力もあるのか?」
危険察知ができるのであれば、これからさらに山奥に向かうのに助かると考えた隊長が確認する。
ユウヒは首を横に振りながら否定した。
「ううん。アリスはさっきの声が危なくないと思っただけだよ」
「そうか、何かしら危険を確認できると良いのだが。偵察を立てるかな」
「うーんと、それなら。ちょっと待ってね」
隊長の偵察したいという要望を聞いて、ユウヒはスッと隊長から離れて呪文を唱えた。
『召喚:悪魔梟』
一m程の魔法陣が形成され、そこから一羽の梟が出てくる。
いつも通り機械的な声でユウヒに話しかける梟。
「ヤア、ユウヒ」
「デモン、前渡した本はどう?面白い?」
「ウン、オモシロイ」
「今日は本無いんだけど、ちょっと手伝ってもらえるかな?」
「マダヨンデル、ダイジョウブ」
「ありがとう」
急に梟が出てきたかと思うとユウヒと会話を始めたので驚く隊長。
そんな様子に構わず、ユウヒは梟に頼み事をした。
「デモン、森の奥に危険がないか見てほしいんだ」
「キケン?」
「ここにいる人たち以外の人か、魔物がいたら教えて」
「ワカッタ」
ユウヒの頼みを承諾すると、梟はユウヒの肩の上に飛びうつる。
そして、目を鈍く金色に光らせながら首を左右にくるっくるっと回し出した。
同時に、梟から水面に石を落とした時にできる波のような魔力の波動があたりに広がっていく。
悪魔梟は魔力感知能力に優れており、レーダーのように周囲の魔力を探索することができるのだ。
その様子を不思議そうに眺める隊長と兵士達。
「何し始めたんだ?」
「今度は梟かよ」
「梟も中々可愛いもんだな」
隊長の心からもれた呟きに移動式兎カフェに参加していた面々が深く頷いている。
梟はひとしきり首を回すと、森の奥、これから向かおうとしている方向を見ながらユウヒに話しかけた。
「コッチ、イロイロイル」
「色々いるんだね」
「ニンゲン、ジュウニン」
「そんなにいるんだ」
「オナジバショ。タブンイエノナカ」
「ほほー、仲良しさんだね」
このままいくと話を聞き終えるまでに日が暮れてしまいそうだと判断した隊長。
梟から直接情報収集を試みる。
「梟殿、聞いても良いかな?」
「ユウヒ、ダイジョウブ?」
「うん、大丈夫だよ。デモン」
「キイテモイイ」
一回召喚主に断りを入れて、隊長に質問の許可を出す梟。
隊長は梟に確認する。
「人以外のものはいないかな?ゴブリンとか、ムーンウルフとか」
「ゴブリンイル。ナナタイ」
「どこにいる?」
「ココト、ニンゲンタチノ、アイダ」
「なるほど、今、ムーンウルフはいるか?」
「イマハイナイ」
「そうか、よかった。では予定通り今日は野営するか。ゴブリンが近づいてきたら教えてくれないか」
「ワカッタ、ユウヒ二イウ」
「ああ、それでいい。助かるよ」
情報収集を終えると、隊長は兵士たちに野営準備の指示を出して、後方にいる領主の元に報告に向かう。
それを見送りながら、ユウヒは梟に尋ねた。
「さっきはいた?」
「イタミタイ」
「やっぱり。てことはいるのかな?」
「イルヨ」
「そっか。何してるんだろ」
頭をクルクル回す梟と、頷いたり首を傾げたりするユウヒ。
ユウヒは少し怪訝な表情を浮かべながら、野営の準備を見守るのだった。
「森の奥に向かって木が倒されている場所を発見しました」
「運び屋、確認してくれ」
「はーい、了解です」
隊長が御者の声に反応して、ユウヒに場所を確認するように指示を出す。
ユウヒは馬車の窓から首を出して街道脇、木々が倒れている森の一角を見た。
「うん、ボクがヒポで通ってきた道だね」
「そうだな、昨日は反対側から走ってきて通過しただけだからわからなかったが、改めて見ると凄いな」
森の一角、奥から手前に向かって三mくらいの幅で木々が薙ぎ倒されている。
そこには大量に倒木が転がっており、歩くだけなら森の中で木々を避けて行った方が良さそうな雰囲気ですらある。
一番最初の馬車に乗っていた隊長と兵士たちは森入り口の前のスペースに馬車を止めさせると、馬車の固定など山入りの準備を始めた。
間も無く残りの馬車も到着。
真ん中の馬車から領主が降りてくると隊長がそばに控えて立つ。
領主は薙ぎ倒されている一角を見て、隊長に話しかけた。
「ふむ、思ったよりもひらけてないな。道みたいになってくれているのを期待したが」
「倒木が多く、このままでは道としては使えません。ただ、想定通りでもあります」
「そうだな、では木々をできる範囲でどけながら前進してくれ」
「了解しました」
隊長が兵士たちに指示を出すと、兵士たちはユウヒとカバが薙ぎ倒した一角に向かう。
手で掴める倒木は掴んで森の中に投げ込み、大きな倒木は梃子を使って角度を変えて道を開けていく。
順番順番に先頭を入れ替えながらどんどん道の倒木を森の中に放り込んで無理やり道にしていってしまうのだった。
「おお、兵隊さん達すごいね」
兵士が倒木をどけてできた道を、所在なく先頭で道案内するユウヒ。
といっても、カバが走ってきた方向は一目瞭然である。
案内いるのかな、と小首を傾げながらもテクテクと歩く。
兵士達が先頭を交代しつつ、道を開拓して進むこと数時間。
日も暮れてきたので本日はここまで、と野営の準備を始めた一行。
突如、一行の耳に犬のような遠吠えが聞こえてくる。
ワォーン、ワォーンと吠えるその声は森林の中を反響してより一層大きな音となり、一行に降りかかる。
「狼か?」
「いや、それにしては声が大きいな」
「この声、威嚇してるのか?魔物かもしれんな」
兵士達は野営の準備する手を止めて、顔を見合わせて話す。
隊長は魔物について詳しそうな道案内にダメ元で尋ねる。
「運び屋、この吠え声に心当たりはあるか?」
「んー、狼の魔物、っぽいなあ」
ユウヒは耳に手を当てて吠え声を聞く。
兎も一緒にその吠え声に向かって耳をピコピコ動かして聞いているようだ。
思ったよりも情報を持っていそうだと判断した隊長は、ユウヒが吠え声を聞いているのを見守る。
「うーん、知ってる鳴き声な気がするんだ」
「魔物か?」
「間違ってなければ銀月狼」
「ムーンウルフだと?」
北方の森林奥深くに生息すると言われる、白い毛並みで体長三m~四mほどの巨大な狼型の魔獣である。
足が速く運動能力に優れており、牙や爪での戦闘能力は見た目通り高い。
巨体にも関わらず、木々の間をすり抜けるように走り襲い掛かることから目撃=死を意味するとまで言われる魔物である。
そんなものがいるのか、と驚く隊長にさらに首を傾げるユウヒ。
「うーん、いるわけないんだけどなあ」
「そうだろうな、そんなものがここら辺に生息しているのなら問題だ」
吠え声にしばらく耳を傾けていたが、間も無く吠え声が止まった。
耳をピコピコ動かしていた兎は何事もなかったかのように鞄の中に戻る。
耳に手を当てていたユウヒも手を離して、隊長に話した。
「わかんないや」
「お前、いや、そうなんだろうが」
あっけらかんと思考を放棄したユウヒにガックリと肩を落とす隊長。
ユウヒは続ける。
「うん、でも危なくないよ」
「それはどうしてだ?」
「アリスが落ち着いてる」
言うと、鞄の中でプスプスと寝息をたて始めた兎を隊長に見せる。
「まあ、可愛いが」
「アリス、さっきの声聞いて寝ちゃったから危ないと思ってない」
「お前の召喚獣は危険察知する能力もあるのか?」
危険察知ができるのであれば、これからさらに山奥に向かうのに助かると考えた隊長が確認する。
ユウヒは首を横に振りながら否定した。
「ううん。アリスはさっきの声が危なくないと思っただけだよ」
「そうか、何かしら危険を確認できると良いのだが。偵察を立てるかな」
「うーんと、それなら。ちょっと待ってね」
隊長の偵察したいという要望を聞いて、ユウヒはスッと隊長から離れて呪文を唱えた。
『召喚:悪魔梟』
一m程の魔法陣が形成され、そこから一羽の梟が出てくる。
いつも通り機械的な声でユウヒに話しかける梟。
「ヤア、ユウヒ」
「デモン、前渡した本はどう?面白い?」
「ウン、オモシロイ」
「今日は本無いんだけど、ちょっと手伝ってもらえるかな?」
「マダヨンデル、ダイジョウブ」
「ありがとう」
急に梟が出てきたかと思うとユウヒと会話を始めたので驚く隊長。
そんな様子に構わず、ユウヒは梟に頼み事をした。
「デモン、森の奥に危険がないか見てほしいんだ」
「キケン?」
「ここにいる人たち以外の人か、魔物がいたら教えて」
「ワカッタ」
ユウヒの頼みを承諾すると、梟はユウヒの肩の上に飛びうつる。
そして、目を鈍く金色に光らせながら首を左右にくるっくるっと回し出した。
同時に、梟から水面に石を落とした時にできる波のような魔力の波動があたりに広がっていく。
悪魔梟は魔力感知能力に優れており、レーダーのように周囲の魔力を探索することができるのだ。
その様子を不思議そうに眺める隊長と兵士達。
「何し始めたんだ?」
「今度は梟かよ」
「梟も中々可愛いもんだな」
隊長の心からもれた呟きに移動式兎カフェに参加していた面々が深く頷いている。
梟はひとしきり首を回すと、森の奥、これから向かおうとしている方向を見ながらユウヒに話しかけた。
「コッチ、イロイロイル」
「色々いるんだね」
「ニンゲン、ジュウニン」
「そんなにいるんだ」
「オナジバショ。タブンイエノナカ」
「ほほー、仲良しさんだね」
このままいくと話を聞き終えるまでに日が暮れてしまいそうだと判断した隊長。
梟から直接情報収集を試みる。
「梟殿、聞いても良いかな?」
「ユウヒ、ダイジョウブ?」
「うん、大丈夫だよ。デモン」
「キイテモイイ」
一回召喚主に断りを入れて、隊長に質問の許可を出す梟。
隊長は梟に確認する。
「人以外のものはいないかな?ゴブリンとか、ムーンウルフとか」
「ゴブリンイル。ナナタイ」
「どこにいる?」
「ココト、ニンゲンタチノ、アイダ」
「なるほど、今、ムーンウルフはいるか?」
「イマハイナイ」
「そうか、よかった。では予定通り今日は野営するか。ゴブリンが近づいてきたら教えてくれないか」
「ワカッタ、ユウヒ二イウ」
「ああ、それでいい。助かるよ」
情報収集を終えると、隊長は兵士たちに野営準備の指示を出して、後方にいる領主の元に報告に向かう。
それを見送りながら、ユウヒは梟に尋ねた。
「さっきはいた?」
「イタミタイ」
「やっぱり。てことはいるのかな?」
「イルヨ」
「そっか。何してるんだろ」
頭をクルクル回す梟と、頷いたり首を傾げたりするユウヒ。
ユウヒは少し怪訝な表情を浮かべながら、野営の準備を見守るのだった。
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