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どうしてこんなことに。
ぼうっとする頭で考えても、答えは分からない。
今、デイルは体に布1枚着けていなくて、とんでもなく大きなベッドに埋もれていた。冗談ではなく――ふかふかのシーツに、自分より大きな男の身体に押しつぶされて。
熱い。
溶けてしまいそう。
背中にくっつく男の肌と、シーツにこもった高い体温と、自分の腹の中に、みっしり詰まった硬くて太いもの。
デイルを全身で押さえつけている男が、ずりずりと動くたびに細いデイルの身体は前後左右に引きずられるし、腹の中、ぐちゅぐちゅと粘ついた音を立てて、硬いものが動いて。苦しいのか痛いのか、それとも。
目はずっとどこを見ているのか分からない。ぼんやりとして、白くなっている。
ぜえぜえと息を乱すデイルの、耳元で、声がする。
「きもちいい、か?」
低くて、しっとりと濡れている、男の声。耳に吹き込まれると首の後ろがゾワゾワして息が詰まった。
「んぅ……っ」
首を振ろうとして、少し顎を上げたとたん、ぐちゃん、と、汚い水音がした。びりびりと全身にしびれと熱が響いて、デイルは喉を鳴らしながらぺったりとシーツに伏せた。腰だけが上がって、男の下肢にくっついている。
「んん、ぅ、ぁ……っ」
「俺も、いい……」
嬉しげに、声をかすれさせて男が囁く。甘い声だ、それを聞くだけで頭が溶けそうになるほどには。
どうして、こうなった。
デイルは男に犯されている。
デイルは女じゃない。魅力的な容姿を持っているわけでもない。どこにでもいるような男だ。
あり得ない。
状況もだけれど、男が、彼が、あり得ない。
彼は、敵国の王子だった。
予定外だ、こんなのは。
男はデイルに頓着せず、体を揺すって熱を吐き出そうとしている。
デイルの下腹は男が深く入ってくるたびにぽこりと膨らみ、腰が揺れてシーツに芯を持った性器が擦り付けられる。広げられた足がぶるぶると震えた。
上半身は力が入らないし、さらに男の立派な体躯が重なっている。
「デイル……」
「うぁ……っ」
甘く名前を囁かれて、ぐりぐりと身体の奥をほじくられて。
こんな、たまらなく気持ちいい、なんて。
ぼうっとする頭で考えても、答えは分からない。
今、デイルは体に布1枚着けていなくて、とんでもなく大きなベッドに埋もれていた。冗談ではなく――ふかふかのシーツに、自分より大きな男の身体に押しつぶされて。
熱い。
溶けてしまいそう。
背中にくっつく男の肌と、シーツにこもった高い体温と、自分の腹の中に、みっしり詰まった硬くて太いもの。
デイルを全身で押さえつけている男が、ずりずりと動くたびに細いデイルの身体は前後左右に引きずられるし、腹の中、ぐちゅぐちゅと粘ついた音を立てて、硬いものが動いて。苦しいのか痛いのか、それとも。
目はずっとどこを見ているのか分からない。ぼんやりとして、白くなっている。
ぜえぜえと息を乱すデイルの、耳元で、声がする。
「きもちいい、か?」
低くて、しっとりと濡れている、男の声。耳に吹き込まれると首の後ろがゾワゾワして息が詰まった。
「んぅ……っ」
首を振ろうとして、少し顎を上げたとたん、ぐちゃん、と、汚い水音がした。びりびりと全身にしびれと熱が響いて、デイルは喉を鳴らしながらぺったりとシーツに伏せた。腰だけが上がって、男の下肢にくっついている。
「んん、ぅ、ぁ……っ」
「俺も、いい……」
嬉しげに、声をかすれさせて男が囁く。甘い声だ、それを聞くだけで頭が溶けそうになるほどには。
どうして、こうなった。
デイルは男に犯されている。
デイルは女じゃない。魅力的な容姿を持っているわけでもない。どこにでもいるような男だ。
あり得ない。
状況もだけれど、男が、彼が、あり得ない。
彼は、敵国の王子だった。
予定外だ、こんなのは。
男はデイルに頓着せず、体を揺すって熱を吐き出そうとしている。
デイルの下腹は男が深く入ってくるたびにぽこりと膨らみ、腰が揺れてシーツに芯を持った性器が擦り付けられる。広げられた足がぶるぶると震えた。
上半身は力が入らないし、さらに男の立派な体躯が重なっている。
「デイル……」
「うぁ……っ」
甘く名前を囁かれて、ぐりぐりと身体の奥をほじくられて。
こんな、たまらなく気持ちいい、なんて。
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