17 / 56
第二話 モンブランは地味だけど
8
しおりを挟む
それからすぐに、あたしは家を出て、新宿にあるお兄ちゃんのマンションで暮らし始めた。
通学時間が長くなったもんだから、大学に通うのはちょっと大変になった。バイトは辞めた。とはいえ生活費をお兄ちゃんと実家に頼りきりでは申し訳ないので、今は家の近くで新しいバイトを探している。
前は、バイトなんてお金を稼げればなんでもいいと思ってたけれど、少しこの先のことも考えて、興味のある仕事を今のうちに経験してみるべきなんじゃないか、と思っている。
単発だけど、コンサート会場のイベンストスタッフなんて楽しそうだ。
「すごいね、美波斗。親と直接対決しちゃうとか」
「まあ、お兄ちゃんがあたしの味方をしてくれたのが大きいかな」
あたしは学食で有紗と向かい合い、近況報告。今日のお昼は学食のAランチで、大きな海老フライがついている。家を離れたことで、すっかり食欲が回復してしまった。あたしが追い詰められていた原因は、失恋だけじゃなかったのかもしれない。
「お母さんさ、あたしに直接謝ったわけじゃないんだけど。あたしの知らないところで、お兄ちゃんに言ってたんだよね」
「なんて?」
「お母さん自身が勉強できたし、お兄ちゃんも優秀だったから、いざあたしが小学生になって、九九が覚えられないとか漢字がなかなか書けるようにならないとか、教科書をすらすら読めないとか、そういうのが本当に理解できなかったみたい。
世の中には出来の悪い子もいる、っていうことが知識とはあっても、感覚としてわからなくて、なんとかしなきゃって必死になってたんだって」
「なるほど。親も人間だっていうのは、よく言われることだよね」
ほんとそう、とあたしは海老フライの尻尾をかみ砕く。
親も人間、その言葉の意味は、まだ学生であるわたしには本当にわかっていないと思う。
ただひとつたしかなことは、親も自分の思い通りになる子はかわいくて、そうじゃない子にはいらいらする。無償の愛なんてこの世には存在しないのかもしれない。
あたしはもう、お母さんに認めてもらうことは期待していない。きっと、どれだけあたしががんばっても、お母さんが「これでじゅうぶん」と思ってくれることはないだろうから。
だからあたしは、あたしのためだけにがんばるんだ。
「あっ、大変。時間だ」
スマホを確認して立ち上がると、有紗が不思議そうに言う。
「時間? この後なんかあるの? 美波斗、今日は三限取ってなかったよね?」
「そうじゃなくて、泰治と会うんだ。泰治の部屋に残してきた荷物があって、それを持ってきてくれるの。鎌倉駅の近くで会う」
「そっか……がんばってね」
複雑そうに微笑む有紗に、笑顔で返す。不思議なくらい落ち着いていた。
今はもうあたしを捨てて千和子を選んだ泰治に、恨みも怒りも湧いてこない。きっと、冷静に話ができるはずだ。あたしは背筋を伸ばして、鎌倉駅までの道を闊歩した。
泰治はバス亭のところのベンチで、強張った顔で待っていた。秋の日差しが横顔にかすかな翳を作っている。
「ありがとう、わざわざ来てもらっちゃって」
「うん……これ、うちにあったやつ、ぜんぶ」
紙袋にまとめて、お泊りの時に着たパジャマとか化粧品、タオルなんかが入っている。
宅配便で送ってもらってもいいのに、わざわざ会って渡したいって泰治のほうから言い出したんだから、この人は誠実な彼氏だった。
たとえ浮気という最悪に不誠実なことをしたとしても、最後までちゃんとあたしに向き合おうとしてくれている。
「美波斗……本当に、ごめん」
泰治が深く深く、頭を下げた。その仕草に、ああ、この人のなかにはもう、あたしに対する気持ちは一片も残っていないんだと思って、胸を貫かれた。
「千和子ちゃんに惹かれていく自分を、何度も叱った。こんなこと駄目だ、美波斗に申し訳ない、何度もそう思ったけど……駄目だった。本当にごめん。
それに、こそこそしていたのもよくなかったと思う。千和子ちゃんに何度も言われたけれど、もっと早く、美波斗に向き合うべきだった」
「千和子のどこに惹かれたの?」
思ったよりずっと、やさしい声が出せた。泰治が虚を突かれたような顔でちょっと黙り込んで、それから慎重に言葉を探り出す。
「美波斗とはぜんぜんタイプが違うけれど、いい子だ、って思っちゃったんだ……
すごくしっかりしていて、やさしくて、自分がこれからどうなりたいのか、どうしたいのか、ちゃんと考えて、どんなことにも意見を言える。僕が本当に一緒にいたいのはこういう子なんだって……
って、ごめん。こんなこと美波斗に言うべきじゃない」
「ううん、ちゃんと教えてくれてありがとう」
結局、見た目ばっか磨いて、媚売っても駄目なんだな。
たぶんあたしの、病的なほど愛されたいという気持ちは、気づいたところでなかなかなくせるようなものじゃない。いったん心の歪さを自覚しても、自分の力だけで軌道修正できるほど、生易しくない。
どうしても愛されたいと願ってしまうなら、自分磨きのベクトルを変えるべきだ。
これからは本当に好きな人に自分を見続けてもらうために、見た目だけじゃなく、もっと大切なところも輝かせていこう。
「こんなこと言うのもおこがましいんだけど……美波斗には幸せになってほしい」
泰治が苦しそうな顔で言って、はっと息が詰まった。
「美波斗は、本当は僕には勿体ないぐらい素敵な彼女だったよ。かわいくて、いつもニコニコしていて、明るくて元気いっぱいで。
ちゃんと片付けなきゃ駄目だよって部屋の掃除してくれたり、テスト前に徹夜してた時にラーメン作ってくれたり。
そんな美波斗が幸せになれないなんて、僕はおかしいと思う……不幸にしたのに、こんなこと言ってごめん」
そういうのすべて、泰治に気に入られたくてやってただけなのに。
でも泰治はぜんぶ、その裏にまっすぐな愛情があると信じてくれていたんだ。
目元がぎゅっと熱くなる。大して好きじゃなかった、と思っていたのに、なんてこと。
この期に及んではじめて、泰治のことを本当に好きになってしまったじゃないかーー。
「大丈夫。あたしは泰治が思ってるほど、不幸じゃない。仮に不幸だとしたら、それは泰治じゃなくて、あたしが悪いんだ」
目元にぎゅっと力を入れて、笑ってみた。
最後ぐらい、百点満点の笑顔のあたしを見てほしいから。
通学時間が長くなったもんだから、大学に通うのはちょっと大変になった。バイトは辞めた。とはいえ生活費をお兄ちゃんと実家に頼りきりでは申し訳ないので、今は家の近くで新しいバイトを探している。
前は、バイトなんてお金を稼げればなんでもいいと思ってたけれど、少しこの先のことも考えて、興味のある仕事を今のうちに経験してみるべきなんじゃないか、と思っている。
単発だけど、コンサート会場のイベンストスタッフなんて楽しそうだ。
「すごいね、美波斗。親と直接対決しちゃうとか」
「まあ、お兄ちゃんがあたしの味方をしてくれたのが大きいかな」
あたしは学食で有紗と向かい合い、近況報告。今日のお昼は学食のAランチで、大きな海老フライがついている。家を離れたことで、すっかり食欲が回復してしまった。あたしが追い詰められていた原因は、失恋だけじゃなかったのかもしれない。
「お母さんさ、あたしに直接謝ったわけじゃないんだけど。あたしの知らないところで、お兄ちゃんに言ってたんだよね」
「なんて?」
「お母さん自身が勉強できたし、お兄ちゃんも優秀だったから、いざあたしが小学生になって、九九が覚えられないとか漢字がなかなか書けるようにならないとか、教科書をすらすら読めないとか、そういうのが本当に理解できなかったみたい。
世の中には出来の悪い子もいる、っていうことが知識とはあっても、感覚としてわからなくて、なんとかしなきゃって必死になってたんだって」
「なるほど。親も人間だっていうのは、よく言われることだよね」
ほんとそう、とあたしは海老フライの尻尾をかみ砕く。
親も人間、その言葉の意味は、まだ学生であるわたしには本当にわかっていないと思う。
ただひとつたしかなことは、親も自分の思い通りになる子はかわいくて、そうじゃない子にはいらいらする。無償の愛なんてこの世には存在しないのかもしれない。
あたしはもう、お母さんに認めてもらうことは期待していない。きっと、どれだけあたしががんばっても、お母さんが「これでじゅうぶん」と思ってくれることはないだろうから。
だからあたしは、あたしのためだけにがんばるんだ。
「あっ、大変。時間だ」
スマホを確認して立ち上がると、有紗が不思議そうに言う。
「時間? この後なんかあるの? 美波斗、今日は三限取ってなかったよね?」
「そうじゃなくて、泰治と会うんだ。泰治の部屋に残してきた荷物があって、それを持ってきてくれるの。鎌倉駅の近くで会う」
「そっか……がんばってね」
複雑そうに微笑む有紗に、笑顔で返す。不思議なくらい落ち着いていた。
今はもうあたしを捨てて千和子を選んだ泰治に、恨みも怒りも湧いてこない。きっと、冷静に話ができるはずだ。あたしは背筋を伸ばして、鎌倉駅までの道を闊歩した。
泰治はバス亭のところのベンチで、強張った顔で待っていた。秋の日差しが横顔にかすかな翳を作っている。
「ありがとう、わざわざ来てもらっちゃって」
「うん……これ、うちにあったやつ、ぜんぶ」
紙袋にまとめて、お泊りの時に着たパジャマとか化粧品、タオルなんかが入っている。
宅配便で送ってもらってもいいのに、わざわざ会って渡したいって泰治のほうから言い出したんだから、この人は誠実な彼氏だった。
たとえ浮気という最悪に不誠実なことをしたとしても、最後までちゃんとあたしに向き合おうとしてくれている。
「美波斗……本当に、ごめん」
泰治が深く深く、頭を下げた。その仕草に、ああ、この人のなかにはもう、あたしに対する気持ちは一片も残っていないんだと思って、胸を貫かれた。
「千和子ちゃんに惹かれていく自分を、何度も叱った。こんなこと駄目だ、美波斗に申し訳ない、何度もそう思ったけど……駄目だった。本当にごめん。
それに、こそこそしていたのもよくなかったと思う。千和子ちゃんに何度も言われたけれど、もっと早く、美波斗に向き合うべきだった」
「千和子のどこに惹かれたの?」
思ったよりずっと、やさしい声が出せた。泰治が虚を突かれたような顔でちょっと黙り込んで、それから慎重に言葉を探り出す。
「美波斗とはぜんぜんタイプが違うけれど、いい子だ、って思っちゃったんだ……
すごくしっかりしていて、やさしくて、自分がこれからどうなりたいのか、どうしたいのか、ちゃんと考えて、どんなことにも意見を言える。僕が本当に一緒にいたいのはこういう子なんだって……
って、ごめん。こんなこと美波斗に言うべきじゃない」
「ううん、ちゃんと教えてくれてありがとう」
結局、見た目ばっか磨いて、媚売っても駄目なんだな。
たぶんあたしの、病的なほど愛されたいという気持ちは、気づいたところでなかなかなくせるようなものじゃない。いったん心の歪さを自覚しても、自分の力だけで軌道修正できるほど、生易しくない。
どうしても愛されたいと願ってしまうなら、自分磨きのベクトルを変えるべきだ。
これからは本当に好きな人に自分を見続けてもらうために、見た目だけじゃなく、もっと大切なところも輝かせていこう。
「こんなこと言うのもおこがましいんだけど……美波斗には幸せになってほしい」
泰治が苦しそうな顔で言って、はっと息が詰まった。
「美波斗は、本当は僕には勿体ないぐらい素敵な彼女だったよ。かわいくて、いつもニコニコしていて、明るくて元気いっぱいで。
ちゃんと片付けなきゃ駄目だよって部屋の掃除してくれたり、テスト前に徹夜してた時にラーメン作ってくれたり。
そんな美波斗が幸せになれないなんて、僕はおかしいと思う……不幸にしたのに、こんなこと言ってごめん」
そういうのすべて、泰治に気に入られたくてやってただけなのに。
でも泰治はぜんぶ、その裏にまっすぐな愛情があると信じてくれていたんだ。
目元がぎゅっと熱くなる。大して好きじゃなかった、と思っていたのに、なんてこと。
この期に及んではじめて、泰治のことを本当に好きになってしまったじゃないかーー。
「大丈夫。あたしは泰治が思ってるほど、不幸じゃない。仮に不幸だとしたら、それは泰治じゃなくて、あたしが悪いんだ」
目元にぎゅっと力を入れて、笑ってみた。
最後ぐらい、百点満点の笑顔のあたしを見てほしいから。
20
あなたにおすすめの小説
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
竜華族の愛に囚われて
澤谷弥(さわたに わたる)
キャラ文芸
近代化が進む中、竜華族が竜結界を築き魑魅魍魎から守る世界。
五芒星の中心に朝廷を据え、木竜、火竜、土竜、金竜、水竜という五柱が結界を維持し続けている。
これらの竜を世話する役割を担う一族が竜華族である。
赤沼泉美は、異能を持たない竜華族であるため、赤沼伯爵家で虐げられ、女中以下の生活を送っていた。
新月の夜、異能の暴走で苦しむ姉、百合を助けるため、母、雅代の命令で月光草を求めて竜尾山に入ったが、魔魅に襲われ絶体絶命。しかし、火宮公爵子息の臣哉に救われた。
そんな泉美が気になる臣哉は、彼女の出自について調べ始めるのだが――。
※某サイトの短編コン用に書いたやつ。
書籍化の打診が来ています -出版までの遠い道のり-
ダイスケ
エッセイ・ノンフィクション
ある日、私は「書籍化の打診」というメールを運営から受け取りました。
しかしそれは、書籍化へと続く遠い道のりの一歩目に過ぎなかったのです・・・。
※注:だいたいフィクションです、お察しください。
このエッセイは、拙作「異世界コンサル株式会社(7月12日に電子書籍も同時発売)」の書籍化の際に私が聞いた、経験した、知ったことの諸々を整理するために書き始めたものです。
最初は活動報告に書いていたのですが「エッセイに投稿したほうが良い」とのご意見をいただいて投稿することにしました。
上記のような経緯ですので文章は短いかもしれませんが、頻度高く更新していきますのでよろしくおねがいします。
後宮の偽花妃 国を追われた巫女見習いは宦官になる
gari@七柚カリン
キャラ文芸
旧題:国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
☆4月上旬に書籍発売です。たくさんの応援をありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
あやかし警察おとり捜査課
紫音みけ🐾書籍2冊発売中!
キャラ文芸
※第7回キャラ文芸大賞にて奨励賞を受賞しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
【あらすじ】
二十三歳にして童顔・低身長で小中学生に見間違われる青年・栗丘みつきは、出世の見込みのない落ちこぼれ警察官。
しかしその小さな身に秘められた身体能力と、この世ならざるもの(=あやかし)を認知する霊視能力を買われた彼は、あやかし退治を主とする部署・特例災害対策室に任命され、あやかしを誘き寄せるための囮捜査に挑む。
反りが合わない年下エリートの相棒と、狐面を被った怪しい上司と共に繰り広げる退魔ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる