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番外編 デリカシー ※R18
確かに前回の人生では男だろうが女だろうが利用できると思ったら利用して、相手が求めてくるのならば受け入れていたけれど、この男は全てにおいて規格外だった。
「お前さあ、人のこと好き勝手犯してるけどさ、どういう教育受けてきたの?」
「おっ、え?! ちゃんと合意の上でしょ!」
慌てて弁解するアレクシスにオリヴァーは白けた視線を向ける。最初こそは合意かもしれないが、途中から人の制止を聞かずに好き勝手やっているのはどこの誰か。おかげでもう何回も体を重ねていると言うのに、まだ翌日は体が上手く動かせない。
そもそも昨晩だって夕食もほとんど取らずに始めてから、日が昇るまで続いた。それなりに体力だってあるほうだけれど、正直、こいつについていける人間がいるならば紹介してほしいほどだ。
「あれを犯すと言わずしてなんという」
「確かにちょっと無理をさせている自覚はありますけどっ!」
「ちょっと?」
「……ちょっとですよ」
これは見解の相違だ。違う人間である以上仕方ないのかもしれないが、オリヴァーの今後と言うか尻の事情に関わるので無視はできない。
「そんな凶器みたいなもん突っ込まれて、朝までガンガンやられる俺の身にもなれよ」
「仕方ないじゃないですか……。久々なんだし」
「王族なんだから、夜伽の教育とか受けるだろ? お前の教育した人、大丈夫?」
とんでもない人物に教え込まれたのではないかと不安になる。
「……受けてないです」
「は?」
「俺、前回の人生でも今回でも幼いころからほとんどスコット領で生活してきたんですよ? 夜伽の教育とかないですよ」
そういえばアレクシスは王宮で過ごした時間はあまり長くなかった。そこからふと、思いついた言葉をオリヴァーはそのまま放ってしまう。
「え? お前、童貞だったの?」
「――っ、お、オリー兄様は時折めちゃくちゃデリカシーないこと言いますよね!」
怒りを露にした時点でオリヴァーの言葉を肯定しているようなものだ。童貞に抱かれてあんなに喘いでしまったのか、とオリヴァーもショックを受けてしまい、気まずい空気が室内に流れる。
「デリカシーのなさをお前に指摘されたくなかったな」
ぼそりと呟くとアレクシスはバッと勢いよくこちらを見る。
「俺、間違ったことは言っていないと思いますけど」
「俺も事実を言っただけだ」
そもそも第三王子が童貞だったなんて、誰が思うだろうか。いくら王位継承権が三位だったとしても、王子としての教育は一通り受けているものだと思っていた。それぐらいアレクシスは人を抱くのに慣れている雰囲気を出していたのだ。初めて抱かれた時だって、オリヴァーは初めて男に抱かれて達してしまったのだ。
「……じゃあ、俺が何をしても、絶対にイかないでくださいね?」
「はぁ?」
「まさか、経験が全くない童貞に抱かれて、だらしなくイったりしませんよね」
振り返ってアレクシスを見るとにこにこと笑顔をこちらに向けていた。目が全く笑っていなかった。
確かにデリカシーのない発言をした自覚はオリヴァーにもあった。けれどその前に、過去のことをほじくり返してあれこれ言ってきたのは頭上に居るアレクシスだ。
「あれ……? 大丈夫ですか。もうイきそうじゃないですか」
「う、るさっ……、あ、そこ、さわる、な」
かり、と指の先で胸の突起を引っ掻かれただけなのに、反り立ったそこは大きく震えて腹に付きそうだ。ちゅ、と頬に口づけをされて耳を噛まれる。
「やっ、やぁ、んんっ……」
「可愛い声、出しますね」
ぽそりと耳元で囁かれると脳まで犯されているような気分になる。――やっぱりコイツ、童貞じゃないだろ! と叫びたくなるが、オリヴァーはぐっと拳を握りしめて堪える。
「さすがにここ触ったらイっちゃいますよね。だから今日は触りません」
そう言ってアレクシスはたらたらと先走りを零す先端をツンと突く。
「は? いつ、も、どおりに、しろよ……」
「触ってほしいんですか?」
この反応を見ていたら分かりそうなものだが、アレクシスを怒らせている手前もあって「うん」と素直に頷く。焦らされて胸やら太ももやらばかり触られてもう限界だった。前も触ってほしいけれど、それよりも早く中に入れてほしかった。
「ちゃんと合意の上、ですよね?」
しつこく確認してくるアレクシスに「そうだ!」とオリヴァーは叫ぶ。
「だから、早く……」
してくれ、と懇願しようとしたところでアレクシスの指がつつっと筋を撫でる。先走りで汚れた竿をゆっくりと上下に扱く。それはオリヴァーを絶頂に迎えようとする動きではなく、手持ち無沙汰に触っているだけだ。正直、じりじりと焦らされているだけで気持ちよくとも何ともない。
「前々から気になってたんですけど」
「何だよ!」
「俺ってこれまでの男と比べて何番目に上手いんですか?」
至極真面目な顔をしてそんなことを尋ねるので、物凄く萎えてしまった。分かりやすくシュンとなったそれを見て、アレクシスは「あれ?」と首を傾げる。
「………………………………………………は?」
「もう女は相手にできないと思うんですよね。でもほら、あなたを抱いた男もそれなりに多かったでしょう?」
オリヴァーははあ、とため息を吐いてアレクシスを見る。
「お前のそう言うところがデリカシーないって言ってんだよ」
一体、何を気にしているのか。男同士の性行為を気持ち良くないと思っていた自分が、こうしてアレクシスに先を求める時点でこれまでの男とは違うと言うことになぜ気付けないのか。
もどかしくなって腹立たしい。けれどオリヴァーはそれを素直に言葉にしてやるほど優しい性格ではない。
「次に会うときまで、じっくり考えておけよ」
上に乗っかったアレクシスを手で退けてオリヴァーはベッドから降りる。
「え? ちょ、どこ行くんですか」
「風呂。ついてくんな」
そうぴしゃりと言い放つとアレクシスは叱られた犬のようにシュンとしてその場から動かなかった。
「お前さあ、人のこと好き勝手犯してるけどさ、どういう教育受けてきたの?」
「おっ、え?! ちゃんと合意の上でしょ!」
慌てて弁解するアレクシスにオリヴァーは白けた視線を向ける。最初こそは合意かもしれないが、途中から人の制止を聞かずに好き勝手やっているのはどこの誰か。おかげでもう何回も体を重ねていると言うのに、まだ翌日は体が上手く動かせない。
そもそも昨晩だって夕食もほとんど取らずに始めてから、日が昇るまで続いた。それなりに体力だってあるほうだけれど、正直、こいつについていける人間がいるならば紹介してほしいほどだ。
「あれを犯すと言わずしてなんという」
「確かにちょっと無理をさせている自覚はありますけどっ!」
「ちょっと?」
「……ちょっとですよ」
これは見解の相違だ。違う人間である以上仕方ないのかもしれないが、オリヴァーの今後と言うか尻の事情に関わるので無視はできない。
「そんな凶器みたいなもん突っ込まれて、朝までガンガンやられる俺の身にもなれよ」
「仕方ないじゃないですか……。久々なんだし」
「王族なんだから、夜伽の教育とか受けるだろ? お前の教育した人、大丈夫?」
とんでもない人物に教え込まれたのではないかと不安になる。
「……受けてないです」
「は?」
「俺、前回の人生でも今回でも幼いころからほとんどスコット領で生活してきたんですよ? 夜伽の教育とかないですよ」
そういえばアレクシスは王宮で過ごした時間はあまり長くなかった。そこからふと、思いついた言葉をオリヴァーはそのまま放ってしまう。
「え? お前、童貞だったの?」
「――っ、お、オリー兄様は時折めちゃくちゃデリカシーないこと言いますよね!」
怒りを露にした時点でオリヴァーの言葉を肯定しているようなものだ。童貞に抱かれてあんなに喘いでしまったのか、とオリヴァーもショックを受けてしまい、気まずい空気が室内に流れる。
「デリカシーのなさをお前に指摘されたくなかったな」
ぼそりと呟くとアレクシスはバッと勢いよくこちらを見る。
「俺、間違ったことは言っていないと思いますけど」
「俺も事実を言っただけだ」
そもそも第三王子が童貞だったなんて、誰が思うだろうか。いくら王位継承権が三位だったとしても、王子としての教育は一通り受けているものだと思っていた。それぐらいアレクシスは人を抱くのに慣れている雰囲気を出していたのだ。初めて抱かれた時だって、オリヴァーは初めて男に抱かれて達してしまったのだ。
「……じゃあ、俺が何をしても、絶対にイかないでくださいね?」
「はぁ?」
「まさか、経験が全くない童貞に抱かれて、だらしなくイったりしませんよね」
振り返ってアレクシスを見るとにこにこと笑顔をこちらに向けていた。目が全く笑っていなかった。
確かにデリカシーのない発言をした自覚はオリヴァーにもあった。けれどその前に、過去のことをほじくり返してあれこれ言ってきたのは頭上に居るアレクシスだ。
「あれ……? 大丈夫ですか。もうイきそうじゃないですか」
「う、るさっ……、あ、そこ、さわる、な」
かり、と指の先で胸の突起を引っ掻かれただけなのに、反り立ったそこは大きく震えて腹に付きそうだ。ちゅ、と頬に口づけをされて耳を噛まれる。
「やっ、やぁ、んんっ……」
「可愛い声、出しますね」
ぽそりと耳元で囁かれると脳まで犯されているような気分になる。――やっぱりコイツ、童貞じゃないだろ! と叫びたくなるが、オリヴァーはぐっと拳を握りしめて堪える。
「さすがにここ触ったらイっちゃいますよね。だから今日は触りません」
そう言ってアレクシスはたらたらと先走りを零す先端をツンと突く。
「は? いつ、も、どおりに、しろよ……」
「触ってほしいんですか?」
この反応を見ていたら分かりそうなものだが、アレクシスを怒らせている手前もあって「うん」と素直に頷く。焦らされて胸やら太ももやらばかり触られてもう限界だった。前も触ってほしいけれど、それよりも早く中に入れてほしかった。
「ちゃんと合意の上、ですよね?」
しつこく確認してくるアレクシスに「そうだ!」とオリヴァーは叫ぶ。
「だから、早く……」
してくれ、と懇願しようとしたところでアレクシスの指がつつっと筋を撫でる。先走りで汚れた竿をゆっくりと上下に扱く。それはオリヴァーを絶頂に迎えようとする動きではなく、手持ち無沙汰に触っているだけだ。正直、じりじりと焦らされているだけで気持ちよくとも何ともない。
「前々から気になってたんですけど」
「何だよ!」
「俺ってこれまでの男と比べて何番目に上手いんですか?」
至極真面目な顔をしてそんなことを尋ねるので、物凄く萎えてしまった。分かりやすくシュンとなったそれを見て、アレクシスは「あれ?」と首を傾げる。
「………………………………………………は?」
「もう女は相手にできないと思うんですよね。でもほら、あなたを抱いた男もそれなりに多かったでしょう?」
オリヴァーははあ、とため息を吐いてアレクシスを見る。
「お前のそう言うところがデリカシーないって言ってんだよ」
一体、何を気にしているのか。男同士の性行為を気持ち良くないと思っていた自分が、こうしてアレクシスに先を求める時点でこれまでの男とは違うと言うことになぜ気付けないのか。
もどかしくなって腹立たしい。けれどオリヴァーはそれを素直に言葉にしてやるほど優しい性格ではない。
「次に会うときまで、じっくり考えておけよ」
上に乗っかったアレクシスを手で退けてオリヴァーはベッドから降りる。
「え? ちょ、どこ行くんですか」
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