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学園中等部
研究室へ招待
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「硬い」
食堂でセレーネ、フェリシア、シフォンの三人で昼食を摂っている時、唐突にセレーネがシフォンに対してそう言った。
「ふ、ふえ……?」
「シフォンは硬い! もっと友達っぽくして! カノンが言ってたよ。ここの学園則で貴族の立場とかは学園内では関係ないって」
「ふ、ふええ……で、ですが……そ、それが原因でトラブルになるなどが……あ、ありまして……が、学園内でも……た、立場を意識するように……」
「私とフェリシアは気にしないって言ったし」
「そうね。立場を意識するのに、貴族のお願いは聞けないのかしら?」
「ふええええ……」
にっこりと笑うフェリシアに、シフォンは恐怖していた。その笑顔が優しさではなく怖さを感じるようなものだったからだ。
「フェリシア、駄目だよ」
「冗談よ。でも、セレーネに同意したのは冗談じゃないわ。友達として接するのなら、その硬いのはどうにかして欲しいわ」
「ね? フェリシアなんて、初対面で友達になってあげても良いわよって上から言ってたのに、今はこんな対等になってるんだし」
「セ、セレーネ!」
フェリシアは、顔を真っ赤にする。フェリシアからすれば、セレーネとの初対面は黒歴史に等しかった。こうして貴族としての驕りを捨てているのは、セレーネとの出会いがあったからだった。
「わ、私だって変わるわ。爵位に笠を着ているのは、おかしいと感じたのよ。この爵位は私のものじゃなくて、お父様達のものだもの。私自身は、その娘というだけでしかない。そんな私が偉そうに胸を張るのは違う気がするわ」
「うんうん。よく分からん!」
「この子は、貴族としての意識が低すぎるだけだと、最近気付いたわ……」
「だからね。シフォンにも普通に接して欲しいなぁって。そんなカチカチじゃなくてね。普通に接して欲しいの」
ニコニコと笑うセレーネを見て、シフォンの考えも揺らぐ。平民である自分は、学園内でおいても平民のまま貴族に迷惑を掛けないようにしないといけないと考えていた。だから、失礼のないように言葉遣いも頑張って丁寧にしようと心掛けていた。
だが、セレーネはそれが嫌だと感じていた。カノンやレイアーは、立場があったと理解している。加えて、カノンは家族、レイアーは先生という友達とは違う関係だったというのもあり、相手の口調を気にしてはいなかった。
しかし、フェリシアという対等な友達を得た後では、友達には楽に接して欲しいという気持ちが大きくなっていた。なので、シフォンにも同じようにして欲しいのだ。
シフォンはこれを聞いて、セレーネの気持ちを汲んであげたいという風に思い始めた。
「わ、分かった……が、頑張る……ね……セ、セレーネちゃん……フェ、フェリシアちゃん……」
「うん。シフォン」
「ええ。ただ、ちゃんとした場では丁寧な口調に戻すように。これは、私達の為ではなく、シフォンの為よ。私達が許していても、他の貴族はそんな事を知らないから、無礼だ何だと言われる可能性があるわ。まぁ、そんな場にシフォンが出て来る事はないと思うけれど、きちんと覚えておいて」
「う、うん……」
フェリシアの言うちゃんとした場というのは、社交界などの事だった。平民であるシフォンには関係ないはずだが、念のため言っておいたのだ。
「お嬢様」
そんな話をしているところに、カノンがやってくる。
「カノン。どうしたの?」
「お食事中申し訳ございません。レアリー先生から、放課後にこの部屋に来るように伝えるよう頼まれました」
カノンはそう言って、セレーネに紙を渡す。そこには部屋の場所が書かれていた。
「ご友人の方々と一緒に来るようにとの事です」
「うん。分かった。そうだ。カノン。新しい友達のシフォンだよ」
セレーネは早速カノンにシフォンを紹介する。カノンは、シフォンに対して恭しく頭を下げる。
「初めまして。セレーネお嬢様の専属メイドをしております。カノン・アガットと申します。セレーネお嬢様は、好奇心が旺盛ですので、色々と大変かもしれませんが、仲良くして頂けると幸いです」
「ふふん!」
褒められていると思ったセレーネは胸を張る。
「あ、は、はい。シ、シフォン・コーラルです……」
「はい。シフォン様ですね。良ければ、シフォン様も放課後にご一緒してください。お嬢様のご友人という点では、シフォン様も含まれますから」
「あ、は、はい。わ、分かりました……」
「ありがとうございます。では、お嬢様。私達は使用人待機室にいますので、帰りにお越しください」
「うん!」
カノンは、手早くセレーネ達の食器を纏めて持って行った。シフォンはあまりに素早く丁寧に食器を持っていかれたので、唖然としていた。
「ふふん! これがカノンだよ! それにしても、先生は何の用なんだろう?」
「この部屋……高等部との間にあるわね」
「だ、だったら、研究室か……な……?」
「ふ~ん……まぁ、行ってみれば分かるよね」
「そうね」
「う、うん……」
そうして昼食を終えた三人は、午後の授業もこなしていく。そうして放課後がやってきた。三人は、レイアーから呼び出された場所まで向かって行く。
「こっちって、あまり来た事ない」
「この先は高等部の教室とかがあるだけで、中等部には関係ないもの」
「ふ~ん……あっ! 先生!」
レイアーを見つけたセレーネは、レイアーに向かって大きく手を振る。それを見つけたレイアーも小さく手を振った。
「急に呼び出してしまい申し訳ございません。そして、来て頂きありがとうございます。道中迷いませんでしたか?」
「うん。大丈夫だった。あっ、シフォンも一緒なんだけど、大丈夫かな?」
「はい。寧ろ、一緒に来てもらわなければなりませんでしたので」
「そうなの?」
「はい。ですので、ご友人の方々と一緒にと……すみません。少し分かりにくかったですね」
「ううん。取り敢えず、結果的には問題ないから。それで、私達に何か用なの?」
「はい。まずは、中へどうぞ」
レイアーが開いた扉から、部屋の中に入っていく。その奥にはミルズが執務椅子に座りながら手を組んでいた。
「良く来たね。私の研究室にようこそ」
「ミルズ先生?」
「そうだ。他に誰に見えるってんだい。ここに来てもらったのは他でもない。お前達にこの研究室へ入ってもらうためだ」
これにフェリシアとシフォンは驚く。だが、セレーネは首を傾げていた。
「何で……ですか?」
「軽く囲っておくためさ。そのための準備に時間が掛かったがね」
「囲う?」
「ああ。飛び級生であるお前達は将来有望な生徒だ。その生徒に自分の研究を見せて、この研究に興味を持たせる。ついでに、研究に関わらせて、更なる知識を与える。それが目的だ。発展には後継者が必要だからね」
ミルズのこの言葉に、シフォンは居心地の悪さを感じる。それもそのはず。自分は飛び級生などではないのだから。
「シフォンは良い機会だ。こいつらから吸収しな。お前は、座学の成績は良いからねぇ……刺激としてもちょうど良いだろう」
「は、は、はい……」
「さて、どうだ? やってみる気はないか? やるなら、放課後にここに通って貰う事になるが」
「やります」
フェリシアは即答した。
(この機会は見逃せないわ。私に合うテーマかは分からないけど、研究に携われば視野も広がる。それだけ色々な事を知る事が出来るはず)
フェリシアは、またとない機会を無駄にしたくないという想いからの即答だった。
「わ、私も……」
シフォンがフェリシアの後に続く。
(私に何が出来るか分からないけど……それを知るきっかけとかになるかも……迷惑掛けないように頑張らないと……)
シフォンはシフォンで自分の成長に繋げられると思い了承した。少し前向きに考えられているのは、昼食でセレーネ達と話した結果だった。相手の厚意を無駄にしないようにという考えもある。
「先生と会えるからやる……ます」
「お前だけは不純な動機だねぇ……」
「大事な事だよ……です。何をするかもだけど、誰とするかも大事だから……です」
「本当に好かれているんだな」
「私には勿体ないくらいですが」
「まぁ、ちょうど良い。セレーネの目的は、普通に達成出来るぞ。お前達の指導員はレイアーだ」
「やった!」
セレーネは飛び跳ねて喜ぶ。あまりに飛び跳ねすぎるので、レイアーがさりげなく肩に手を置いて落ち着かせたくらいだ。
「お前達のメイドも連れてきて良い。常駐している奴等は少ないからな。ここで何を学び得るかは、お前達自身に掛かっている。授業と同じくらい集中するんだね」
ミルズは、ニヤリと笑いながらセレーネを見る。セレーネは、即座に目を逸らした。それを見て、レイアーは思わず苦笑いしていた。
(あの授業を受けていたらそうなるよね……)
レイアーは、カノンがしている授業を軽く観た事がある。なので、セレーネが中等部の授業を受けて退屈に感じる理由も何となく察していた。
食堂でセレーネ、フェリシア、シフォンの三人で昼食を摂っている時、唐突にセレーネがシフォンに対してそう言った。
「ふ、ふえ……?」
「シフォンは硬い! もっと友達っぽくして! カノンが言ってたよ。ここの学園則で貴族の立場とかは学園内では関係ないって」
「ふ、ふええ……で、ですが……そ、それが原因でトラブルになるなどが……あ、ありまして……が、学園内でも……た、立場を意識するように……」
「私とフェリシアは気にしないって言ったし」
「そうね。立場を意識するのに、貴族のお願いは聞けないのかしら?」
「ふええええ……」
にっこりと笑うフェリシアに、シフォンは恐怖していた。その笑顔が優しさではなく怖さを感じるようなものだったからだ。
「フェリシア、駄目だよ」
「冗談よ。でも、セレーネに同意したのは冗談じゃないわ。友達として接するのなら、その硬いのはどうにかして欲しいわ」
「ね? フェリシアなんて、初対面で友達になってあげても良いわよって上から言ってたのに、今はこんな対等になってるんだし」
「セ、セレーネ!」
フェリシアは、顔を真っ赤にする。フェリシアからすれば、セレーネとの初対面は黒歴史に等しかった。こうして貴族としての驕りを捨てているのは、セレーネとの出会いがあったからだった。
「わ、私だって変わるわ。爵位に笠を着ているのは、おかしいと感じたのよ。この爵位は私のものじゃなくて、お父様達のものだもの。私自身は、その娘というだけでしかない。そんな私が偉そうに胸を張るのは違う気がするわ」
「うんうん。よく分からん!」
「この子は、貴族としての意識が低すぎるだけだと、最近気付いたわ……」
「だからね。シフォンにも普通に接して欲しいなぁって。そんなカチカチじゃなくてね。普通に接して欲しいの」
ニコニコと笑うセレーネを見て、シフォンの考えも揺らぐ。平民である自分は、学園内でおいても平民のまま貴族に迷惑を掛けないようにしないといけないと考えていた。だから、失礼のないように言葉遣いも頑張って丁寧にしようと心掛けていた。
だが、セレーネはそれが嫌だと感じていた。カノンやレイアーは、立場があったと理解している。加えて、カノンは家族、レイアーは先生という友達とは違う関係だったというのもあり、相手の口調を気にしてはいなかった。
しかし、フェリシアという対等な友達を得た後では、友達には楽に接して欲しいという気持ちが大きくなっていた。なので、シフォンにも同じようにして欲しいのだ。
シフォンはこれを聞いて、セレーネの気持ちを汲んであげたいという風に思い始めた。
「わ、分かった……が、頑張る……ね……セ、セレーネちゃん……フェ、フェリシアちゃん……」
「うん。シフォン」
「ええ。ただ、ちゃんとした場では丁寧な口調に戻すように。これは、私達の為ではなく、シフォンの為よ。私達が許していても、他の貴族はそんな事を知らないから、無礼だ何だと言われる可能性があるわ。まぁ、そんな場にシフォンが出て来る事はないと思うけれど、きちんと覚えておいて」
「う、うん……」
フェリシアの言うちゃんとした場というのは、社交界などの事だった。平民であるシフォンには関係ないはずだが、念のため言っておいたのだ。
「お嬢様」
そんな話をしているところに、カノンがやってくる。
「カノン。どうしたの?」
「お食事中申し訳ございません。レアリー先生から、放課後にこの部屋に来るように伝えるよう頼まれました」
カノンはそう言って、セレーネに紙を渡す。そこには部屋の場所が書かれていた。
「ご友人の方々と一緒に来るようにとの事です」
「うん。分かった。そうだ。カノン。新しい友達のシフォンだよ」
セレーネは早速カノンにシフォンを紹介する。カノンは、シフォンに対して恭しく頭を下げる。
「初めまして。セレーネお嬢様の専属メイドをしております。カノン・アガットと申します。セレーネお嬢様は、好奇心が旺盛ですので、色々と大変かもしれませんが、仲良くして頂けると幸いです」
「ふふん!」
褒められていると思ったセレーネは胸を張る。
「あ、は、はい。シ、シフォン・コーラルです……」
「はい。シフォン様ですね。良ければ、シフォン様も放課後にご一緒してください。お嬢様のご友人という点では、シフォン様も含まれますから」
「あ、は、はい。わ、分かりました……」
「ありがとうございます。では、お嬢様。私達は使用人待機室にいますので、帰りにお越しください」
「うん!」
カノンは、手早くセレーネ達の食器を纏めて持って行った。シフォンはあまりに素早く丁寧に食器を持っていかれたので、唖然としていた。
「ふふん! これがカノンだよ! それにしても、先生は何の用なんだろう?」
「この部屋……高等部との間にあるわね」
「だ、だったら、研究室か……な……?」
「ふ~ん……まぁ、行ってみれば分かるよね」
「そうね」
「う、うん……」
そうして昼食を終えた三人は、午後の授業もこなしていく。そうして放課後がやってきた。三人は、レイアーから呼び出された場所まで向かって行く。
「こっちって、あまり来た事ない」
「この先は高等部の教室とかがあるだけで、中等部には関係ないもの」
「ふ~ん……あっ! 先生!」
レイアーを見つけたセレーネは、レイアーに向かって大きく手を振る。それを見つけたレイアーも小さく手を振った。
「急に呼び出してしまい申し訳ございません。そして、来て頂きありがとうございます。道中迷いませんでしたか?」
「うん。大丈夫だった。あっ、シフォンも一緒なんだけど、大丈夫かな?」
「はい。寧ろ、一緒に来てもらわなければなりませんでしたので」
「そうなの?」
「はい。ですので、ご友人の方々と一緒にと……すみません。少し分かりにくかったですね」
「ううん。取り敢えず、結果的には問題ないから。それで、私達に何か用なの?」
「はい。まずは、中へどうぞ」
レイアーが開いた扉から、部屋の中に入っていく。その奥にはミルズが執務椅子に座りながら手を組んでいた。
「良く来たね。私の研究室にようこそ」
「ミルズ先生?」
「そうだ。他に誰に見えるってんだい。ここに来てもらったのは他でもない。お前達にこの研究室へ入ってもらうためだ」
これにフェリシアとシフォンは驚く。だが、セレーネは首を傾げていた。
「何で……ですか?」
「軽く囲っておくためさ。そのための準備に時間が掛かったがね」
「囲う?」
「ああ。飛び級生であるお前達は将来有望な生徒だ。その生徒に自分の研究を見せて、この研究に興味を持たせる。ついでに、研究に関わらせて、更なる知識を与える。それが目的だ。発展には後継者が必要だからね」
ミルズのこの言葉に、シフォンは居心地の悪さを感じる。それもそのはず。自分は飛び級生などではないのだから。
「シフォンは良い機会だ。こいつらから吸収しな。お前は、座学の成績は良いからねぇ……刺激としてもちょうど良いだろう」
「は、は、はい……」
「さて、どうだ? やってみる気はないか? やるなら、放課後にここに通って貰う事になるが」
「やります」
フェリシアは即答した。
(この機会は見逃せないわ。私に合うテーマかは分からないけど、研究に携われば視野も広がる。それだけ色々な事を知る事が出来るはず)
フェリシアは、またとない機会を無駄にしたくないという想いからの即答だった。
「わ、私も……」
シフォンがフェリシアの後に続く。
(私に何が出来るか分からないけど……それを知るきっかけとかになるかも……迷惑掛けないように頑張らないと……)
シフォンはシフォンで自分の成長に繋げられると思い了承した。少し前向きに考えられているのは、昼食でセレーネ達と話した結果だった。相手の厚意を無駄にしないようにという考えもある。
「先生と会えるからやる……ます」
「お前だけは不純な動機だねぇ……」
「大事な事だよ……です。何をするかもだけど、誰とするかも大事だから……です」
「本当に好かれているんだな」
「私には勿体ないくらいですが」
「まぁ、ちょうど良い。セレーネの目的は、普通に達成出来るぞ。お前達の指導員はレイアーだ」
「やった!」
セレーネは飛び跳ねて喜ぶ。あまりに飛び跳ねすぎるので、レイアーがさりげなく肩に手を置いて落ち着かせたくらいだ。
「お前達のメイドも連れてきて良い。常駐している奴等は少ないからな。ここで何を学び得るかは、お前達自身に掛かっている。授業と同じくらい集中するんだね」
ミルズは、ニヤリと笑いながらセレーネを見る。セレーネは、即座に目を逸らした。それを見て、レイアーは思わず苦笑いしていた。
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