85 / 93
マリーの進む道
近づく安寧
しおりを挟む
全員で塹壕に入ると、ミリスとローナが休憩をしていた。二人もかなりボロボロだが、欠損などは無かった。
「マリーちゃん! 大丈夫!?」
「大丈夫ですよ。大怪我はしてないです。お二人も、ご無事なようで何よりです」
「うん。ローナと一緒に行動していたからね。互いに背中を守っていたって感じ。マリーちゃん、魔力はまだある?」
「いえ、大分消耗してます」
「それじゃあ、皆の治療からしようか」
地面に座ったマリー達(マリーのみソフィの膝に乗っている)は、ミリスとローナから治療を受ける。この戦場で、二人も回復魔法に磨きが掛かっており、細かい傷であれば治せる。
そんなマリー達の前に、カイトが現れる。唐突に現れたので、全員驚いて肩を跳ねさせていた。
「マリー様、リリー様。魔族の軍隊は、先程の一団で終わりのようです。どうやら、後方にいた魔族達は、全て倒されておりました」
「それは、多分、先生かな。それじゃあ、ここに攻めてくる魔族は、もういないって考えていいわけ?」
「現状確認出来る事から考えれば、そのように判断して良いかと」
「そう。なら、援軍も来るし、もう大丈夫そうかな。他の戦場の確認は出来る?」
「ご命令とあらば」
「じゃあ、お願い」
「はっ!」
カイトは、直ぐさま別の戦場の把握をしに駆け出した。
(……どのくらいで帰って来るんだろう? まぁ、私を殺そうとしていた人だし、簡単に見つけるか)
そんな事をマリーが考えていると、他の面々が驚いていた。リリーとアイリは、マリーが平然と話している事に驚いていた
「マリー、あれは誰だ?」
「なんて言えばいいのかな? 協力者的な人」
「曖昧な答えだな」
「だって、曖昧にしか答えられないし……」
マリーは、視線を逸らしながらそう言う。
「姫殿下が様付けは分かるけど、何でマリーちゃんも様付けなの?」
ミリスは、マリーも様付けされていた事に違和感を覚えていた。
「えっと……私の方が上の立場だからですかね?」
「……マリーちゃんって、女王様気質?」
「いやいや!」
マリーは、なんとかしてローナの誤解を解くために必死だった。そんなマリーを皆は微笑ましく見ていたが、アルだけは、真剣な表情をしていた。
その後、休憩を取るために皆が移動しようとする。
「マリー、少し良いか?」
「ん? 良いよ。ソフィ、アルくんに付いていって」
『かしこまりました』
まだ義足の調整が出来ていないので、ソフィに背負われながらアルに付いていく。あまり人のいない場所に来たアルは、真剣な表情でマリーを見る。
「マリー、先程の男は、国王の影だな?」
「そうだね。私を殺そうとしていたって、自分で言ってた。国王が亡くなったから、その命令も無くなって、私を守ろうとしたんだって。良く分からないよね」
「ん? 自分で言ったのか?」
「うん。殺すのか、守るのか、はっきりしないから、まだ信用はしてない。でも、ここまでの感じから考えると、ある程度は信じても良いかなとは思うよ」
マリーの話を受けて、アルが考え込む。
「そうか……取り敢えず、あいつとは一人で会うな。まだ、お前を殺さないとも限らない」
「うん。基本的にソフィと一緒にいるから大丈夫だよ」
「まぁ、それで良い。ソフィ、頼んだぞ」
『お任せ下さい』
確認も終えたので、マリー達もコハク達の元に移動する。
(上手く利用出来ているようだが、そもそもそれ自体が演技という可能性もある。マリーは、あまり油断していないつもりのようだが、この戦場に長くいたから、疲れが酷いからな。いつ油断に繋がるとも分からん。コハクかセレナに付いて貰うのも有りだな)
さすがに、男のアルが、付きっ切りで一緒にいる訳にもいかないので、同性で頼れるであろうコハクかセレナに頼む事にしていた。
コハク達の元に着くと、マリーは義足を外して分解を始める。
「うわぁ……」
「酷い感じ?」
マニカの件で手伝いをして、少し興味を持ったのか、セレナがマリーの横に近づいて覗着込む。
「うん。関節の内部機構が、完全に折れちゃってる。作り直しだなぁ……」
「へぇ~、そんな簡単にできるの?」
「まぁ、ちゃんとした機構にしなければね。その結果が、これだけど……」
「今は仕方ないって事?」
「そういう事。私、作業をしてくるから。皆は、休んでて」
マリーは、自分の作業場に移動する。その後ろから、セレナも付いてきた。
「セレナ?」
「ちょっと興味あるからさ」
「ふ~ん、セレナも作ってみる?」
「えっ!? さすがに、ここじゃ無理でしょ」
「そりゃあね。向こうに帰ってからに決まってるじゃん」
マリーの提案に、セレナは少し考える。
「う~ん……簡単なものからなら……」
「じゃあ、決まりね。セレナも、魔道具の魅力に気付いたか」
マリーは、上機嫌になりながら、ソフィの背中で揺られていた。そのまま作業場に来たマリーは、セレナの手も借りながら、義足の関節部分を作っていく。一時間程で、関節部分が完成した。組み立ても終わらせて、義足を装着すると、マリーは身体を伸ばす。
「ふぅ~、つっかれたぁ~」
義足の具合を確認しつつ、立ち上がったマリーは、そのまま歩いて行ってしまう。セレナは、慌てて後を追う。
「ちょっと、マリー!? もう歩いて平気なの!?」
「大丈夫。大丈夫。問題は、関節部分だけだから。それに、他の人の義肢もメンテが必要だろうしね」
「はぁ……ソフィ、マリーを背負ってあげて。あまり負担を掛けない方が良いんでしょ?」
「まぁ、そうだけど」
結局、マリーはソフィに背負われて移動する事になった。セレナも手伝った結果、義肢のメンテナンスは、マリーの想定よりも早く終える事が出来た。
ただ、実際に早く終えられた理由は、セレナのおかげではなく、そもそもメンテナンスをする人が格段に減っていたからだった。それだけの犠牲が出たのだと、マリーも実感する。
「気にするなよ、マリーちゃん。こうなる事も覚悟の上さ。寧ろ、マリーちゃんの義肢のおかげで、本来よりも長生きしたって方が正しいしな」
「そうだと良いんですが……」
少し気にしているマリーの頭を、少し乱暴に撫でてから、軍人達は去って行った。
「良い人達じゃん」
「まぁね。ソフィ、戻るよ」
『かしこまりました』
ソフィに背負われて、セレナと話ながらマリーは、コハク達がいるサイラの部屋に向かった。ここまで戦闘が終了して三時間程経過している。この間、新たな襲撃は無かった。
「あれ? アルくん達は?」
「指揮官さんと話してる。今後の動きに関しての話し合いだってさ。ザリウス先輩も一緒に行ったよ」
「そうなんだ。じゃあ、私は、今の内に寝ようかな」
マリーは欠伸をしながら、ソフィから降りる。
「ソフィ、念のため監視をお願い。何かあれば、いつも通りに」
『かしこまりました。おやすみなさいませ』
「うん」
マリーとソフィがそんな会話をしている間に、サイラが膝枕の準備をしていた。マリーは、何の迷いもなくサイラの太腿で眠る。リリーは、その様子を少し嫉妬しながら見ていた。
「マリーちゃん! 大丈夫!?」
「大丈夫ですよ。大怪我はしてないです。お二人も、ご無事なようで何よりです」
「うん。ローナと一緒に行動していたからね。互いに背中を守っていたって感じ。マリーちゃん、魔力はまだある?」
「いえ、大分消耗してます」
「それじゃあ、皆の治療からしようか」
地面に座ったマリー達(マリーのみソフィの膝に乗っている)は、ミリスとローナから治療を受ける。この戦場で、二人も回復魔法に磨きが掛かっており、細かい傷であれば治せる。
そんなマリー達の前に、カイトが現れる。唐突に現れたので、全員驚いて肩を跳ねさせていた。
「マリー様、リリー様。魔族の軍隊は、先程の一団で終わりのようです。どうやら、後方にいた魔族達は、全て倒されておりました」
「それは、多分、先生かな。それじゃあ、ここに攻めてくる魔族は、もういないって考えていいわけ?」
「現状確認出来る事から考えれば、そのように判断して良いかと」
「そう。なら、援軍も来るし、もう大丈夫そうかな。他の戦場の確認は出来る?」
「ご命令とあらば」
「じゃあ、お願い」
「はっ!」
カイトは、直ぐさま別の戦場の把握をしに駆け出した。
(……どのくらいで帰って来るんだろう? まぁ、私を殺そうとしていた人だし、簡単に見つけるか)
そんな事をマリーが考えていると、他の面々が驚いていた。リリーとアイリは、マリーが平然と話している事に驚いていた
「マリー、あれは誰だ?」
「なんて言えばいいのかな? 協力者的な人」
「曖昧な答えだな」
「だって、曖昧にしか答えられないし……」
マリーは、視線を逸らしながらそう言う。
「姫殿下が様付けは分かるけど、何でマリーちゃんも様付けなの?」
ミリスは、マリーも様付けされていた事に違和感を覚えていた。
「えっと……私の方が上の立場だからですかね?」
「……マリーちゃんって、女王様気質?」
「いやいや!」
マリーは、なんとかしてローナの誤解を解くために必死だった。そんなマリーを皆は微笑ましく見ていたが、アルだけは、真剣な表情をしていた。
その後、休憩を取るために皆が移動しようとする。
「マリー、少し良いか?」
「ん? 良いよ。ソフィ、アルくんに付いていって」
『かしこまりました』
まだ義足の調整が出来ていないので、ソフィに背負われながらアルに付いていく。あまり人のいない場所に来たアルは、真剣な表情でマリーを見る。
「マリー、先程の男は、国王の影だな?」
「そうだね。私を殺そうとしていたって、自分で言ってた。国王が亡くなったから、その命令も無くなって、私を守ろうとしたんだって。良く分からないよね」
「ん? 自分で言ったのか?」
「うん。殺すのか、守るのか、はっきりしないから、まだ信用はしてない。でも、ここまでの感じから考えると、ある程度は信じても良いかなとは思うよ」
マリーの話を受けて、アルが考え込む。
「そうか……取り敢えず、あいつとは一人で会うな。まだ、お前を殺さないとも限らない」
「うん。基本的にソフィと一緒にいるから大丈夫だよ」
「まぁ、それで良い。ソフィ、頼んだぞ」
『お任せ下さい』
確認も終えたので、マリー達もコハク達の元に移動する。
(上手く利用出来ているようだが、そもそもそれ自体が演技という可能性もある。マリーは、あまり油断していないつもりのようだが、この戦場に長くいたから、疲れが酷いからな。いつ油断に繋がるとも分からん。コハクかセレナに付いて貰うのも有りだな)
さすがに、男のアルが、付きっ切りで一緒にいる訳にもいかないので、同性で頼れるであろうコハクかセレナに頼む事にしていた。
コハク達の元に着くと、マリーは義足を外して分解を始める。
「うわぁ……」
「酷い感じ?」
マニカの件で手伝いをして、少し興味を持ったのか、セレナがマリーの横に近づいて覗着込む。
「うん。関節の内部機構が、完全に折れちゃってる。作り直しだなぁ……」
「へぇ~、そんな簡単にできるの?」
「まぁ、ちゃんとした機構にしなければね。その結果が、これだけど……」
「今は仕方ないって事?」
「そういう事。私、作業をしてくるから。皆は、休んでて」
マリーは、自分の作業場に移動する。その後ろから、セレナも付いてきた。
「セレナ?」
「ちょっと興味あるからさ」
「ふ~ん、セレナも作ってみる?」
「えっ!? さすがに、ここじゃ無理でしょ」
「そりゃあね。向こうに帰ってからに決まってるじゃん」
マリーの提案に、セレナは少し考える。
「う~ん……簡単なものからなら……」
「じゃあ、決まりね。セレナも、魔道具の魅力に気付いたか」
マリーは、上機嫌になりながら、ソフィの背中で揺られていた。そのまま作業場に来たマリーは、セレナの手も借りながら、義足の関節部分を作っていく。一時間程で、関節部分が完成した。組み立ても終わらせて、義足を装着すると、マリーは身体を伸ばす。
「ふぅ~、つっかれたぁ~」
義足の具合を確認しつつ、立ち上がったマリーは、そのまま歩いて行ってしまう。セレナは、慌てて後を追う。
「ちょっと、マリー!? もう歩いて平気なの!?」
「大丈夫。大丈夫。問題は、関節部分だけだから。それに、他の人の義肢もメンテが必要だろうしね」
「はぁ……ソフィ、マリーを背負ってあげて。あまり負担を掛けない方が良いんでしょ?」
「まぁ、そうだけど」
結局、マリーはソフィに背負われて移動する事になった。セレナも手伝った結果、義肢のメンテナンスは、マリーの想定よりも早く終える事が出来た。
ただ、実際に早く終えられた理由は、セレナのおかげではなく、そもそもメンテナンスをする人が格段に減っていたからだった。それだけの犠牲が出たのだと、マリーも実感する。
「気にするなよ、マリーちゃん。こうなる事も覚悟の上さ。寧ろ、マリーちゃんの義肢のおかげで、本来よりも長生きしたって方が正しいしな」
「そうだと良いんですが……」
少し気にしているマリーの頭を、少し乱暴に撫でてから、軍人達は去って行った。
「良い人達じゃん」
「まぁね。ソフィ、戻るよ」
『かしこまりました』
ソフィに背負われて、セレナと話ながらマリーは、コハク達がいるサイラの部屋に向かった。ここまで戦闘が終了して三時間程経過している。この間、新たな襲撃は無かった。
「あれ? アルくん達は?」
「指揮官さんと話してる。今後の動きに関しての話し合いだってさ。ザリウス先輩も一緒に行ったよ」
「そうなんだ。じゃあ、私は、今の内に寝ようかな」
マリーは欠伸をしながら、ソフィから降りる。
「ソフィ、念のため監視をお願い。何かあれば、いつも通りに」
『かしこまりました。おやすみなさいませ』
「うん」
マリーとソフィがそんな会話をしている間に、サイラが膝枕の準備をしていた。マリーは、何の迷いもなくサイラの太腿で眠る。リリーは、その様子を少し嫉妬しながら見ていた。
11
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
〈完結〉前世と今世、合わせて2度目の白い結婚ですもの。場馴れしておりますわ。
ごろごろみかん。
ファンタジー
「これは白い結婚だ」
夫となったばかりの彼がそう言った瞬間、私は前世の記憶を取り戻した──。
元華族の令嬢、高階花恋は前世で白い結婚を言い渡され、失意のうちに死んでしまった。それを、思い出したのだ。前世の記憶を持つ今のカレンは、強かだ。
"カーター家の出戻り娘カレンは、貴族でありながら離婚歴がある。よっぽど性格に難がある、厄介な女に違いない"
「……なーんて言われているのは知っているけど、もういいわ!だって、私のこれからの人生には関係ないもの」
白魔術師カレンとして、お仕事頑張って、愛猫とハッピーライフを楽しみます!
☆恋愛→ファンタジーに変更しました
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる