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第一話『自己紹介』
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魔法使い科の校舎、火級三組の教室に清水絵梨はいた。
「みなさん、魔法使い科の入学式、お疲れ様でした」
教壇に立っている女の人がそう話し始める。
「あらためまして、わたくしがみなさんの担任となったシウキィと申します。今日からみなさんに、立派な魔法使いになるために必要なことをたくさん教えていきます。担当科目は思想学ですわ。以後、お見知りおきくださいませ」
金色の長い髪の毛、きれいな緑色をした瞳、お嬢様みたいなおっとりした話し方、何もかもが漫画の世界に登場するキャラクターみたいだと、絵梨は思った。
「さあ、今度はみなさんに一人ずつ自己紹介をしていただきますわ。初等教育の時からのお友達もいるかもしれませんが、わたくしや知らない子のためにも、お名前と自分のことについて軽く教えていただけると嬉しいですわ」
入学式や始業式のあとによく行われる生徒の自己紹介が始まる。
前のほうの席に座っている子から順番に教壇へと上がって、自分の名前や魔法使い科に進学した理由、これから何をしていきたいのか、何が好きなのかなどを話していく。
絵梨は彼女たちの自己紹介にまったく集中できなかった。
というのも、自分以外の全てがあまりにも現実離れしていたからだ。
古めかしい木製の机と椅子、石で作られた壁と天井、大自然と知らない街並みが見える大きな窓ガラス。教室にいる生徒はみんな違う髪の色や瞳の色をしていて、彼女みたい黒髪と茶色の瞳をしている子は一人も見当たらない。
それに絵梨は不思議に思っていた。
私にとっては自分以外の全てがおかしいのに、どうしてみんなは誰も私のことをおかしいと思わないんだろう? なんで当たり前のように私がここにいるの?
この状況に戸惑っているのは自分だけであることに、絵梨はさらに頭を混乱させていた。
そもそも、どうしてこの教室に私の席が最初から用意してあるのか。中学校の入学式で校長先生の言葉を聞いていたはずの人間が突然、魔法学校の入学式に現れたら、普通はびっくりして大騒ぎになりそうなものなのに。
もしかすると、自分が元いた世界でも当たり前のように、最初から清水絵梨という中学生はいなかったことになっているのだろうか。お父さんもお母さんも、小学校から一緒に中学校へ上がってきた友達もみんな、私のことを忘れてしまっているのだろうか。
そう考えると、絵梨はとても怖くなった。
「はい、ありがとうございます。それでは、次は……」
シウキィ先生のきれいな緑色の瞳が絵梨へと向けられる。
彼女と目が合った絵梨は自分に自己紹介をする番が回ってきたのだと知った。
どうしよう、自己紹介なんてしている場合じゃないのに。そう不安になっていた絵梨が席を立てずにいると、シウキィ先生は彼女に向かって優しく微笑みかける。
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですわ。もし、みんなの前でお話するのが苦手でしたら、お名前だけでも聞かせてくだされば、わたくしはとっても嬉しいですわ」
シウキィ先生のおだやかな声を聞いて、絵梨は少しだけ肩が軽くなったような気がした。
学校によくいるような、残りの時間を気にしたり早く喋るよう生徒を急かしたりする先生ではないようだ。シウキィ先生はきっと優しい先生に違いない。
とにかく順番が回ってきてしまったからには自己紹介をするしかないと覚悟を決めた絵梨は席を立って、ぴかぴかにみがかれている教壇に上がって教室を見渡す。
教室中の生徒たちが期待のこもった目でこちらを見つめている。
それは本来ここにいるはずのない人間がいるからではなく、ただ単に同級生がどんな自己紹介をするのか気になっているからといった目つきであった。
赤や青、緑などたくさんの色の瞳に見つめられた絵梨は迷っていた。
本当の自己紹介をするべきか、嘘の自己紹介をするべきか、それとも自分の置かれている状況を説明して助けを求めるべきか、その選択が自分の運命を決める気がしていたのだ。
「あの、その、私……、本当は魔法使いじゃないんです!」
さんざん頭を悩ませた結果、彼女の口から出た言葉はそれであった。
きょとんとする生徒たちを前に、絵梨はその勢いのままに話を続ける。
「私は今日中学一年生になったばかりの、普通の人間なんです。本当は学校の体育館で入学式をやっていて、校長先生の言葉を聞いていたのに、気がついたらここにいて……。なんていうか、入学式の途中で居眠りをしていた私が悪いのはそうなんだけど、本当になんで私がこんなところにいるのか全然分からなくて、正直どうしたらいいのかも分かんなくて……」
そう話しているうちに、絵梨は頭の中がぐちゃぐちゃになった。
自分の体験しているこの状況はあまりにも非現実的だ。この状況を自分が理解できていないのに、他の人に説明して理解してもらえるはずがない。
絵梨が何も話せなくなったその時、教室中から笑い声が聞こえてくる。
「人間だって、おかしいの!」
「人間なんているわけないじゃん!」
みんなは口々に人間の存在を否定していた。
なんだか自分のことを否定されているみたいだと絵梨が泣きそうになっていると、シウキィ先生が一度手を叩いて「はい、お静かに」と声を上げる。
「あまりしつこく笑ってはいけませんわ。誰でも緊張して、うまく自分のことを伝えられない時はあるものです。みなさんはこれから誰かの心を豊かにするための魔法を覚えていくのですから、『笑う』という行為も相手を傷つけるためのものではなく、幸せにするためのものだと覚えていく必要がありますわ。みなさん、いいですこと?」
笑うことを止めた生徒たちは元気な返事をする。シウキィ先生の言葉の意味をなんとなく理解したような声とあまり理解できていないような声が半分ずつ混ざったような調子だった。
「では、わたくしから彼女のお名前を紹介させて頂きますわ」
シウキィ先生は宙に何かを描くように指先を動かす。
すると、私の後ろにあった黒板に見慣れない文字が浮かび上がった。
「彼女のお名前は『リーエ』です。見たところ、この教室には初めて彼女と同じ組になった生徒が多いようですね。みなさん、仲良くしてあげてくださいね?」
今度はみんなの温かい笑顔と拍手を受ける。
なぜこの世界での自分の名前が最初から決まっているのか気になったが、自分の自己紹介を早く終わらせたかった絵梨は深く考えないようにして、そそくさと自分の席へと戻った。
それにしても、シウキィ先生はやはり優しい先生であった。
自分の置かれている状況を誰も理解してくれなかったことは悲しかったが、どういった形であれ自分の味方になってくれる人がいることにはちょっとだけ心が救われた気分になる。あとで時間がある時にでもシウキィ先生に相談してみようと、絵梨は思った。
それから自己紹介の時間が終わって、シウキィ先生の話が始まる。
「みなさん、自己紹介ありがとうございました。わたくしもみなさんのお名前を覚えて、一日でも早く仲良くなれるように頑張りますわ。さて、次は魔法使い科の寮へご案内したいところなのですが、ここで一旦休憩と取りたいと思います。わたくしが教室に戻ってきたら寮へご案内しますから、それまでは教室内での自由時間としますわ。それでは一度失礼いたします」
そう言って、シウキィ先生は教室から出いていった。
先生がいなくなった途端、周りの子は次々と席を立って、友達同士で集まっておしゃべりを始める。入学式を終えたばかりとは思えない教室のにぎやかさに、絵梨はシウキィ先生が「初等教育の時からのお友達もいるかもしれませんが」と言っていたことを思い出した。
つまり、小学校の時からの友達が同じ中学校にいるようなものなのだ。ここまではっきりと教室内の空気が変わると、一人でいる自分だけが場違いな感じでさびしくなる。
これからどうしようかとうつむいていた時、絵梨の席に誰かが近寄ってくる気配がした。
「ねえ、さっきの話って、本当なの?」
その声に振り返ると、そこには一人の女の子が立っていた。
肩を小さくて両手を合わせながら上目がちになっているその子は、空みたいに青くて長い髪と太陽みたいな赤い瞳をしていて、左目のほうだけ前髪をたらして隠している。
絵梨はあんな自己紹介をした自分に話しかけてくれる子がいることにびっくりしていた。
「う、うん、信じてもらえないと思うけど、本当だよ?」
「そうなんだ。ねえ、もっとくわしく話を聞いてみたいんだけど、いいかな?」
その子はおそるおそるといった様子でささやくようにしゃべっていた。
それがただの好奇心であっても、自分に興味を持って話しかけてくれたことに絵梨はとても嬉しくなった。本当は今日この日に中学一年生になるはずだったわけで、こんな非現実的な状況とはいえ新しい友達ができるかもしれないと思うと、子供らしく心が弾むのだった。
それにこの世界の人と話をすれば、何かの手がかりをつかめるかもしれない。
「うん、いいよ! まず私の本当の名前なんだけど……」
絵梨は自分の置かれている状況を一から話し始めたのであった。
「みなさん、魔法使い科の入学式、お疲れ様でした」
教壇に立っている女の人がそう話し始める。
「あらためまして、わたくしがみなさんの担任となったシウキィと申します。今日からみなさんに、立派な魔法使いになるために必要なことをたくさん教えていきます。担当科目は思想学ですわ。以後、お見知りおきくださいませ」
金色の長い髪の毛、きれいな緑色をした瞳、お嬢様みたいなおっとりした話し方、何もかもが漫画の世界に登場するキャラクターみたいだと、絵梨は思った。
「さあ、今度はみなさんに一人ずつ自己紹介をしていただきますわ。初等教育の時からのお友達もいるかもしれませんが、わたくしや知らない子のためにも、お名前と自分のことについて軽く教えていただけると嬉しいですわ」
入学式や始業式のあとによく行われる生徒の自己紹介が始まる。
前のほうの席に座っている子から順番に教壇へと上がって、自分の名前や魔法使い科に進学した理由、これから何をしていきたいのか、何が好きなのかなどを話していく。
絵梨は彼女たちの自己紹介にまったく集中できなかった。
というのも、自分以外の全てがあまりにも現実離れしていたからだ。
古めかしい木製の机と椅子、石で作られた壁と天井、大自然と知らない街並みが見える大きな窓ガラス。教室にいる生徒はみんな違う髪の色や瞳の色をしていて、彼女みたい黒髪と茶色の瞳をしている子は一人も見当たらない。
それに絵梨は不思議に思っていた。
私にとっては自分以外の全てがおかしいのに、どうしてみんなは誰も私のことをおかしいと思わないんだろう? なんで当たり前のように私がここにいるの?
この状況に戸惑っているのは自分だけであることに、絵梨はさらに頭を混乱させていた。
そもそも、どうしてこの教室に私の席が最初から用意してあるのか。中学校の入学式で校長先生の言葉を聞いていたはずの人間が突然、魔法学校の入学式に現れたら、普通はびっくりして大騒ぎになりそうなものなのに。
もしかすると、自分が元いた世界でも当たり前のように、最初から清水絵梨という中学生はいなかったことになっているのだろうか。お父さんもお母さんも、小学校から一緒に中学校へ上がってきた友達もみんな、私のことを忘れてしまっているのだろうか。
そう考えると、絵梨はとても怖くなった。
「はい、ありがとうございます。それでは、次は……」
シウキィ先生のきれいな緑色の瞳が絵梨へと向けられる。
彼女と目が合った絵梨は自分に自己紹介をする番が回ってきたのだと知った。
どうしよう、自己紹介なんてしている場合じゃないのに。そう不安になっていた絵梨が席を立てずにいると、シウキィ先生は彼女に向かって優しく微笑みかける。
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですわ。もし、みんなの前でお話するのが苦手でしたら、お名前だけでも聞かせてくだされば、わたくしはとっても嬉しいですわ」
シウキィ先生のおだやかな声を聞いて、絵梨は少しだけ肩が軽くなったような気がした。
学校によくいるような、残りの時間を気にしたり早く喋るよう生徒を急かしたりする先生ではないようだ。シウキィ先生はきっと優しい先生に違いない。
とにかく順番が回ってきてしまったからには自己紹介をするしかないと覚悟を決めた絵梨は席を立って、ぴかぴかにみがかれている教壇に上がって教室を見渡す。
教室中の生徒たちが期待のこもった目でこちらを見つめている。
それは本来ここにいるはずのない人間がいるからではなく、ただ単に同級生がどんな自己紹介をするのか気になっているからといった目つきであった。
赤や青、緑などたくさんの色の瞳に見つめられた絵梨は迷っていた。
本当の自己紹介をするべきか、嘘の自己紹介をするべきか、それとも自分の置かれている状況を説明して助けを求めるべきか、その選択が自分の運命を決める気がしていたのだ。
「あの、その、私……、本当は魔法使いじゃないんです!」
さんざん頭を悩ませた結果、彼女の口から出た言葉はそれであった。
きょとんとする生徒たちを前に、絵梨はその勢いのままに話を続ける。
「私は今日中学一年生になったばかりの、普通の人間なんです。本当は学校の体育館で入学式をやっていて、校長先生の言葉を聞いていたのに、気がついたらここにいて……。なんていうか、入学式の途中で居眠りをしていた私が悪いのはそうなんだけど、本当になんで私がこんなところにいるのか全然分からなくて、正直どうしたらいいのかも分かんなくて……」
そう話しているうちに、絵梨は頭の中がぐちゃぐちゃになった。
自分の体験しているこの状況はあまりにも非現実的だ。この状況を自分が理解できていないのに、他の人に説明して理解してもらえるはずがない。
絵梨が何も話せなくなったその時、教室中から笑い声が聞こえてくる。
「人間だって、おかしいの!」
「人間なんているわけないじゃん!」
みんなは口々に人間の存在を否定していた。
なんだか自分のことを否定されているみたいだと絵梨が泣きそうになっていると、シウキィ先生が一度手を叩いて「はい、お静かに」と声を上げる。
「あまりしつこく笑ってはいけませんわ。誰でも緊張して、うまく自分のことを伝えられない時はあるものです。みなさんはこれから誰かの心を豊かにするための魔法を覚えていくのですから、『笑う』という行為も相手を傷つけるためのものではなく、幸せにするためのものだと覚えていく必要がありますわ。みなさん、いいですこと?」
笑うことを止めた生徒たちは元気な返事をする。シウキィ先生の言葉の意味をなんとなく理解したような声とあまり理解できていないような声が半分ずつ混ざったような調子だった。
「では、わたくしから彼女のお名前を紹介させて頂きますわ」
シウキィ先生は宙に何かを描くように指先を動かす。
すると、私の後ろにあった黒板に見慣れない文字が浮かび上がった。
「彼女のお名前は『リーエ』です。見たところ、この教室には初めて彼女と同じ組になった生徒が多いようですね。みなさん、仲良くしてあげてくださいね?」
今度はみんなの温かい笑顔と拍手を受ける。
なぜこの世界での自分の名前が最初から決まっているのか気になったが、自分の自己紹介を早く終わらせたかった絵梨は深く考えないようにして、そそくさと自分の席へと戻った。
それにしても、シウキィ先生はやはり優しい先生であった。
自分の置かれている状況を誰も理解してくれなかったことは悲しかったが、どういった形であれ自分の味方になってくれる人がいることにはちょっとだけ心が救われた気分になる。あとで時間がある時にでもシウキィ先生に相談してみようと、絵梨は思った。
それから自己紹介の時間が終わって、シウキィ先生の話が始まる。
「みなさん、自己紹介ありがとうございました。わたくしもみなさんのお名前を覚えて、一日でも早く仲良くなれるように頑張りますわ。さて、次は魔法使い科の寮へご案内したいところなのですが、ここで一旦休憩と取りたいと思います。わたくしが教室に戻ってきたら寮へご案内しますから、それまでは教室内での自由時間としますわ。それでは一度失礼いたします」
そう言って、シウキィ先生は教室から出いていった。
先生がいなくなった途端、周りの子は次々と席を立って、友達同士で集まっておしゃべりを始める。入学式を終えたばかりとは思えない教室のにぎやかさに、絵梨はシウキィ先生が「初等教育の時からのお友達もいるかもしれませんが」と言っていたことを思い出した。
つまり、小学校の時からの友達が同じ中学校にいるようなものなのだ。ここまではっきりと教室内の空気が変わると、一人でいる自分だけが場違いな感じでさびしくなる。
これからどうしようかとうつむいていた時、絵梨の席に誰かが近寄ってくる気配がした。
「ねえ、さっきの話って、本当なの?」
その声に振り返ると、そこには一人の女の子が立っていた。
肩を小さくて両手を合わせながら上目がちになっているその子は、空みたいに青くて長い髪と太陽みたいな赤い瞳をしていて、左目のほうだけ前髪をたらして隠している。
絵梨はあんな自己紹介をした自分に話しかけてくれる子がいることにびっくりしていた。
「う、うん、信じてもらえないと思うけど、本当だよ?」
「そうなんだ。ねえ、もっとくわしく話を聞いてみたいんだけど、いいかな?」
その子はおそるおそるといった様子でささやくようにしゃべっていた。
それがただの好奇心であっても、自分に興味を持って話しかけてくれたことに絵梨はとても嬉しくなった。本当は今日この日に中学一年生になるはずだったわけで、こんな非現実的な状況とはいえ新しい友達ができるかもしれないと思うと、子供らしく心が弾むのだった。
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