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15話、ジャスティス兄弟とお爺ちゃんの戦い
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『Ready start』
10秒が終わり
pvpが開始された。
「我が騎士道の元に戦うことをここに宣言する。【騎士道】」
宣言が必要な強化スキルか。
お爺ちゃんに鬼迫が生まれ、周りにまで圧が漏れている。
スキルにも色々とあり、基本的にアクティブ、パッシブに分けられる。
アクティブは何も言わなくとも、頭の中で考えれば使える。
ただ、パッシブの中には宣言等の特定の行動が必要な物もあるそうだ。
今のは騎士道、戦闘前に宣言する事で、攻撃力が増し、スピードも上げられる、強化パッシブスキル。
ただし、デメリットとして、相手が婦女子、子供の場合は攻撃が出来なくなる。
そんなお爺ちゃんにピンクの火矢が3本連続で飛んでくるが、お爺ちゃんは体を横にずらしてサーベルで矢を切っていく。
そこへ、ブルーが盾を前に体当たりをしに行った。
休む間を与えないつもりなのだろうか?
お爺ちゃんは、ブルーの横へ飛び込んで、盾を蹴り飛ばす。そこへレッドがグラディウスを持って、切りつけようとしてきた所で、ブルーを掴んで、自分とレッドの間に入れ、レッドの方へ蹴り飛ばす。
お爺ちゃん苛烈すぎない?
そのまま絡み合う2人を無視し、弓のピンクを狙って剣を横向きに構え走り出すお爺ちゃん。
かと、思えば。急に空中から矢が大量にお爺ちゃんの頭上から降り注いでいく。
それを体を回転させて歩きつつ、バク転をしたりしながらアクロバットに全て躱すお爺ちゃん。
そのまま、ピンクを切りつけようとした所で、突然お爺ちゃんとピンクの間に円形の盾が出来上がる。
そこへ、復活したレッドが斬撃を仕掛けた。
ジャンプをしてお爺ちゃんは躱す。
躱している間に下がって間合いを取るピンク。
3人でお爺ちゃんを囲む状態が出来上がる。
一方的に終わるのかと思っていたが、とても競り合っている。
ジャスティス兄弟側の連携が良く出来ていて、まるで1つの生き物のようだ。
見物人の盛り上がりも凄く、熱気が感じられる。
「うーん、使うかのぅ…」
お?
「ホルトですか?」
レッドが問いかける。
「うむ、どうせ儂の物はバレておるし、わざわざ使わない意味もないじゃろう?」
「確かに、自分らはまだですので、出すのに躊躇いがありますね」
「ある物を使わないという手もないじゃろう
悪いが若いの、儂のプライドの為に潰れてもらうぞ」
お爺ちゃんが口角を上げて挑戦的に笑う
「そこは未来ある若者に勝たせて欲しい物ですね」
ブルーが苦笑しながら言う。
お爺ちゃんは笑いながら
「Werkzeug サン・マルティン 第2形態、愛しき我が祖国」
サーベルが旗へとみるみる変わっていく、風によってひるがえる旗に描かれているのはブエノスアイレスの市旗。
その旗が振るわれ、地面に付き立てられた瞬間。
レッド、ブルー、ピンクの下から地響きが始まる。そして。
「はは、逃げようがないなぁ…」
「対策を考えねば…」
冷や汗をかく面々を嘲笑うかのように、氷山が地面から姿を現し、空中へ突き飛ばした。
『You win』とお爺ちゃんの前に現れる
何だこれは。
思わず唖然とする僕を無視してpvpは終了した。
「さて、戦いも終わった事だし」
そう言ってお爺ちゃんはこちらを見る
「自己紹介もまだじゃったの。
儂は、無名の老騎士。このスカジリア連邦のランカー第4位じゃ」
こっちを見たお爺ちゃんの目は生き生きとしていて、美しかった。
10秒が終わり
pvpが開始された。
「我が騎士道の元に戦うことをここに宣言する。【騎士道】」
宣言が必要な強化スキルか。
お爺ちゃんに鬼迫が生まれ、周りにまで圧が漏れている。
スキルにも色々とあり、基本的にアクティブ、パッシブに分けられる。
アクティブは何も言わなくとも、頭の中で考えれば使える。
ただ、パッシブの中には宣言等の特定の行動が必要な物もあるそうだ。
今のは騎士道、戦闘前に宣言する事で、攻撃力が増し、スピードも上げられる、強化パッシブスキル。
ただし、デメリットとして、相手が婦女子、子供の場合は攻撃が出来なくなる。
そんなお爺ちゃんにピンクの火矢が3本連続で飛んでくるが、お爺ちゃんは体を横にずらしてサーベルで矢を切っていく。
そこへ、ブルーが盾を前に体当たりをしに行った。
休む間を与えないつもりなのだろうか?
お爺ちゃんは、ブルーの横へ飛び込んで、盾を蹴り飛ばす。そこへレッドがグラディウスを持って、切りつけようとしてきた所で、ブルーを掴んで、自分とレッドの間に入れ、レッドの方へ蹴り飛ばす。
お爺ちゃん苛烈すぎない?
そのまま絡み合う2人を無視し、弓のピンクを狙って剣を横向きに構え走り出すお爺ちゃん。
かと、思えば。急に空中から矢が大量にお爺ちゃんの頭上から降り注いでいく。
それを体を回転させて歩きつつ、バク転をしたりしながらアクロバットに全て躱すお爺ちゃん。
そのまま、ピンクを切りつけようとした所で、突然お爺ちゃんとピンクの間に円形の盾が出来上がる。
そこへ、復活したレッドが斬撃を仕掛けた。
ジャンプをしてお爺ちゃんは躱す。
躱している間に下がって間合いを取るピンク。
3人でお爺ちゃんを囲む状態が出来上がる。
一方的に終わるのかと思っていたが、とても競り合っている。
ジャスティス兄弟側の連携が良く出来ていて、まるで1つの生き物のようだ。
見物人の盛り上がりも凄く、熱気が感じられる。
「うーん、使うかのぅ…」
お?
「ホルトですか?」
レッドが問いかける。
「うむ、どうせ儂の物はバレておるし、わざわざ使わない意味もないじゃろう?」
「確かに、自分らはまだですので、出すのに躊躇いがありますね」
「ある物を使わないという手もないじゃろう
悪いが若いの、儂のプライドの為に潰れてもらうぞ」
お爺ちゃんが口角を上げて挑戦的に笑う
「そこは未来ある若者に勝たせて欲しい物ですね」
ブルーが苦笑しながら言う。
お爺ちゃんは笑いながら
「Werkzeug サン・マルティン 第2形態、愛しき我が祖国」
サーベルが旗へとみるみる変わっていく、風によってひるがえる旗に描かれているのはブエノスアイレスの市旗。
その旗が振るわれ、地面に付き立てられた瞬間。
レッド、ブルー、ピンクの下から地響きが始まる。そして。
「はは、逃げようがないなぁ…」
「対策を考えねば…」
冷や汗をかく面々を嘲笑うかのように、氷山が地面から姿を現し、空中へ突き飛ばした。
『You win』とお爺ちゃんの前に現れる
何だこれは。
思わず唖然とする僕を無視してpvpは終了した。
「さて、戦いも終わった事だし」
そう言ってお爺ちゃんはこちらを見る
「自己紹介もまだじゃったの。
儂は、無名の老騎士。このスカジリア連邦のランカー第4位じゃ」
こっちを見たお爺ちゃんの目は生き生きとしていて、美しかった。
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