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第3章 成長期
第49話 各国並びに各自での対策
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「金持ちは、宇宙開発の前倒しと言って、自前で何か計画を立てているようです。メタンハイドレートの採掘に対して動いています」
「打ち上げではなく、宇宙空間での姿勢制御。それと燃料か?」
「気化させ体積を膨張させて発電と、燃焼させてさらに発電。それに太陽パネル」
「水の問題もあるのだろう。なぜか水は、固体化すると容積が増える。面倒な物質だ。メタンは水素が作れる。今は2酸化炭素から酸素が作れるし。合成すれば良い。植物プラントも利用できるだろう」
「宇宙空間は寒いし、暑いですからね。水が細管で凍れば大惨事。ですが。物質密度は4度が一番高い。困った物質ですなぁ」
「我々は、現実的にダンジョンの改良を行おう。ジャパンから、そばで地震があっても影響がないという報告もあるし。ミサイルの直撃でも、入り口で問題がなかった」
「ええ。映像を見ました。入り口から1mに立てた3脚が、ミサイルの直撃で倒れず映像を記録していた。あれは素晴らしい」
その他の国では、国家の威信をかけ、方舟を造っていた。
目標は、月への移住。
方舟その物が、住環境。
船自体が、ユニットを構成して、農業プラント。畜産プラント。漁業。工業。等々。
月へ到着後。通路により接続させる。
当然、重力の問題は、ユニット内部で遠心力により発生させる。
これがないと、基本重力が6分の1の為、骨や筋肉が痩せ細り、病気になる。
体は、宇宙人グレイ一直線になってしまう。
某国では、ある集団が
「今こそ、リアル。超時空要塞マク○スを造れ」
「移住のときだ。新たなるフロンティアを探せ」
「歌姫は必須だ」
と盛り上がっていた。
その近くでは、
「諸君。今こそ地球から、魂を解き放つとき。コロニーを作り。新型人類になるのだ。我々に人の革新を」
と盛り上がる。
当然コスは完璧。大量のシ○アが至る所で演説をしていた。
「最近、色んな所が活気があるねえ」
「活気というのはちょっと違う。まあ盛り上がっているのは確かだけど」
「それでも、日本は。物はあるし流通もしてる。外国だと、かなり殺伐として、暴徒が出て居るみたいだよ」
「まあ物によっては、輸入品が不足しているみたいだけど」
「まだ、正式に発表がされていないしね」
「アメリカじゃあ、情報を開示しろって暴動が起こっているのでしょう?」
「うんまあ。ここまで噂が広がれば、そのうち出すと思うけど。シンが言うには後250日くらいだって」
「250日か。すぐと言えば、すぐだね。何とかできないかな?」
美樹にそう言われたとき、僕は前にシンが言った言葉を思い出していた。
『ユカタン半島のときには、制御を失敗しちゃってね』
確かに、そんなことを言っていた。
なら制御をする方法がある?
まあ素直に聞いたんだけどね。
「ああまあ。方法はあるけれど、以外と多くの魔素が必要でね。あのときは、宇宙空間に、ダンジョンの入り口をつないで、いくつかシールドを張って。速度を落とそうとしたのだけれど、落ちなくて。まあ良いかって。あのときは、長いことトカゲがはびこっていたし。いくつかの種族は、宇宙へ出て行ったね」
「じゃあ、ずらすだけなら、もっと簡単?」
「まあね。ただ、直径10kmの質量が、今、4万3200km/hで来ているんだ。ずらす方向も考えないと、将来的に面倒な事になりそうなんだよね。ずらすなら銀河平面に対して銀緯。上か下へずらしてやらないと。ただまあ。シールドは過去のときに、計算上無理だけど、僕も若かったから、試して積層にしたけれど、やはり無理だった。まあ。なにかをするのなら、何かを撃ち込む事だね。速度が速度だから難しいけれど」
そう言って、珍しく笑う。
シンが出て行った後。僕は考えていた。
質量には質量。
シールドが駄目なら、土魔法で、小惑星を創る?
でも砕けたりすれば。
それはそれで、被害が出そうだ。
氷で創れば?
そこまで考え、土にしろ、そんな巨大な質量。
どれだけの魔力が、必要なんだろう?
併走して、ぺちぺちと当て、少しずつずらすのが安全だけど、そんなに高速でダンジョンの入り口って創れるのか?
ぐるぐると考え、少しネットを検索すると、直径160mの小惑星に自動販売機ほどの大きさがある探査船を時速およそ2万2千キロメートルでぶつけて、軌道をずらしたという記事を見つけた。
今回は、真逆。
直径10kmの質量が、4万3200km/hで来ている。
それの軌道をずらす?
『シンの言っていた、駄目だったよ』
と言う言葉が、のしかかる。
自動販売機ほどの大きさしかない探査船。それでも、速度があれば、小惑星をずらすことができる。
そんな力。
一体どうすれば?
物をぶつけ、軌道ずらしても、はじかれた方が地球に向かえば意味がない。
僕はその日から、物理学について、少し勉強をすることにした。
「不得意なんだよぉ」
泣き言を言いながら。
「打ち上げではなく、宇宙空間での姿勢制御。それと燃料か?」
「気化させ体積を膨張させて発電と、燃焼させてさらに発電。それに太陽パネル」
「水の問題もあるのだろう。なぜか水は、固体化すると容積が増える。面倒な物質だ。メタンは水素が作れる。今は2酸化炭素から酸素が作れるし。合成すれば良い。植物プラントも利用できるだろう」
「宇宙空間は寒いし、暑いですからね。水が細管で凍れば大惨事。ですが。物質密度は4度が一番高い。困った物質ですなぁ」
「我々は、現実的にダンジョンの改良を行おう。ジャパンから、そばで地震があっても影響がないという報告もあるし。ミサイルの直撃でも、入り口で問題がなかった」
「ええ。映像を見ました。入り口から1mに立てた3脚が、ミサイルの直撃で倒れず映像を記録していた。あれは素晴らしい」
その他の国では、国家の威信をかけ、方舟を造っていた。
目標は、月への移住。
方舟その物が、住環境。
船自体が、ユニットを構成して、農業プラント。畜産プラント。漁業。工業。等々。
月へ到着後。通路により接続させる。
当然、重力の問題は、ユニット内部で遠心力により発生させる。
これがないと、基本重力が6分の1の為、骨や筋肉が痩せ細り、病気になる。
体は、宇宙人グレイ一直線になってしまう。
某国では、ある集団が
「今こそ、リアル。超時空要塞マク○スを造れ」
「移住のときだ。新たなるフロンティアを探せ」
「歌姫は必須だ」
と盛り上がっていた。
その近くでは、
「諸君。今こそ地球から、魂を解き放つとき。コロニーを作り。新型人類になるのだ。我々に人の革新を」
と盛り上がる。
当然コスは完璧。大量のシ○アが至る所で演説をしていた。
「最近、色んな所が活気があるねえ」
「活気というのはちょっと違う。まあ盛り上がっているのは確かだけど」
「それでも、日本は。物はあるし流通もしてる。外国だと、かなり殺伐として、暴徒が出て居るみたいだよ」
「まあ物によっては、輸入品が不足しているみたいだけど」
「まだ、正式に発表がされていないしね」
「アメリカじゃあ、情報を開示しろって暴動が起こっているのでしょう?」
「うんまあ。ここまで噂が広がれば、そのうち出すと思うけど。シンが言うには後250日くらいだって」
「250日か。すぐと言えば、すぐだね。何とかできないかな?」
美樹にそう言われたとき、僕は前にシンが言った言葉を思い出していた。
『ユカタン半島のときには、制御を失敗しちゃってね』
確かに、そんなことを言っていた。
なら制御をする方法がある?
まあ素直に聞いたんだけどね。
「ああまあ。方法はあるけれど、以外と多くの魔素が必要でね。あのときは、宇宙空間に、ダンジョンの入り口をつないで、いくつかシールドを張って。速度を落とそうとしたのだけれど、落ちなくて。まあ良いかって。あのときは、長いことトカゲがはびこっていたし。いくつかの種族は、宇宙へ出て行ったね」
「じゃあ、ずらすだけなら、もっと簡単?」
「まあね。ただ、直径10kmの質量が、今、4万3200km/hで来ているんだ。ずらす方向も考えないと、将来的に面倒な事になりそうなんだよね。ずらすなら銀河平面に対して銀緯。上か下へずらしてやらないと。ただまあ。シールドは過去のときに、計算上無理だけど、僕も若かったから、試して積層にしたけれど、やはり無理だった。まあ。なにかをするのなら、何かを撃ち込む事だね。速度が速度だから難しいけれど」
そう言って、珍しく笑う。
シンが出て行った後。僕は考えていた。
質量には質量。
シールドが駄目なら、土魔法で、小惑星を創る?
でも砕けたりすれば。
それはそれで、被害が出そうだ。
氷で創れば?
そこまで考え、土にしろ、そんな巨大な質量。
どれだけの魔力が、必要なんだろう?
併走して、ぺちぺちと当て、少しずつずらすのが安全だけど、そんなに高速でダンジョンの入り口って創れるのか?
ぐるぐると考え、少しネットを検索すると、直径160mの小惑星に自動販売機ほどの大きさがある探査船を時速およそ2万2千キロメートルでぶつけて、軌道をずらしたという記事を見つけた。
今回は、真逆。
直径10kmの質量が、4万3200km/hで来ている。
それの軌道をずらす?
『シンの言っていた、駄目だったよ』
と言う言葉が、のしかかる。
自動販売機ほどの大きさしかない探査船。それでも、速度があれば、小惑星をずらすことができる。
そんな力。
一体どうすれば?
物をぶつけ、軌道ずらしても、はじかれた方が地球に向かえば意味がない。
僕はその日から、物理学について、少し勉強をすることにした。
「不得意なんだよぉ」
泣き言を言いながら。
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