15 / 25
第二章 封印解除
第15話 神地家のお仕事
しおりを挟む
神地家。
この地を治める豪族であった先祖が。
この地を治めるために、社を建立し。治め始めた。
祀られているご神体は、どこからか持ち込まれた物で。
なんでも切れる剣と、いかなる攻撃も通らない盾。
この2つは、奈良時代よりも、古いとされている。
実際に物は古く。
装飾は朽ちて、修復を繰り返されてきたが、刀身などは全く錆びず。現在まで存在している。
多分先祖が、どこかの世界から、持って帰って来たものだろう。
長い歴史の中で。世の中では、たびたび戦乱があり、実質的に国を治める者は、その時々で。変りもした。
その歴史の中で。神地家は、政事からは、いつのころからか手を引き。この社を守る家として。ただ、存在してきたと、言われている。
だが、実際は。
世の空間が、不安定で。次元の裂け目から、鬼が出没してきていた。奈良や平安の時代から。朝廷の依頼により。特殊な力を持って、鬼を退治し。空間の裂け目を封じる役目を。受け持ってきた。
ただし、長い歴の中で。この力のことが、一般に知れ渡ると、逆に恐れられ。
迫害の、対象となったことがある。
そのため。すべての痕跡を消して。それ以降。歴史の表舞台からは姿を消した。
現在でも、一般には知られてはいないが。
次元の裂け目は、たまに出現し。
巻き込まれた人間が。異世界で、迷い人や勇者になっていることがある。
ゴシップで、繰り返し記事になる。
飛行機が消えたとか、船が消えたなんていう事柄は。通常において墜落や沈没だが、次元の裂け目に落ちている事故の時には、救出に向かう。
その場合。ひそかに、神地家へ依頼が来て。対応する。
そして、逆に向こうから来たものが、鬼のような者なら倒す。
それが、昔から延々と、受け継がれてきている。家業となっている。
現代なら、一部の人々から。熱狂的に賞賛され。憧れられるであろう。
闇の仕事を、受け持つ家である。
残念ながら、能力は。一子相伝ではない。
有事の時に、手が足りなくなるからね。
放課後。教室のみんなから、にらまれる中。
普通に、教室の扉を開けて、普通に出た。
なんと言うことでしょう。
扉の開閉を、繰り返さなくてもいいなんて。
一般的には、ちょっとした違いだが。
俺にとっては、大きな違いだ。
心から嬉しい。
水希は、まだ友達と。しゃべり倒しているようだから、一人で帰宅する。
家に帰り。少し能力の状態を試す。
水を手のひらの上で、玉にして。その上に、火の玉を出してみる。
無事に。2種類の能力を、使用ができるようになっていた。
火が使えるなら。
これからは、キャンプするのに便利だな。
などと考えて、能力を使い続けていた。
すると、手のひらの水玉が、当然お湯になる。
「あつっ」
周りに振り撒く……。
まあ驚いただけで、そんなに熱くはなかったけれど。頭から水をかぶってしまった。
濡れたシャツを、脱ぎすて。
そのまま、頭を拭いていると。
誰かが、ガシッと抱き着いてきた。
多少驚いた俺は、問いかける。
「あん? 誰だ?」
まあ、そんなことをするのは、1人しかいない。
人に抱き着きながら、なぜか人のにおいをかいでいる。
「こら変態。何をやってんだ?」
「学校で気が付いたら、行人君が居ないから。慌てて追いかけてきたの」
その答えに、俺は突っ込みを入れる。
「ちがう。なんで、人の匂いを、嗅いでいるかと聞いている」
「行人君。成分の補充」
あざとく、小首をかしげ。
おまけに、人差し指の先を顎に当てて、答える水希。
「断言しやがった」
その答えを無視して。キラキラした目で、俺に聞いて来る。
「なんで。行人君は、上半身裸でいたの? 私を迎える準備? 」
「なんだよ。その迎える準備って?」
ため息をつきながら、聞いてみる。
「えっちする?」
上目遣いで、聞いて来る水希。ずいぶんと斜め上の質問に、一瞬。俺は、頭の上にクエスチョンマークが飛び交い。目が点になった。
「いや。まあそれでもいいが、上半身裸でいたのは。力のテストを、していたんだよ」
「?? 力のテストで、はだか?」
今度は、水希の頭の上に、クエスチョンマークが浮いている。
仕方がない。
「ちょっと。失敗したんだよ」
吐露をする。
「熱そうだから、手のひらに水を出し。その上に、火を出していたら、水が湯になって来てな」
「火傷したの? 大丈夫?」
慌てて、俺の手を取り。手のひらを見る水希。
「ああ。大丈夫。驚いて、ぬれただけ」
「よかった。まだ、力の制御。うまくいかないの?」
などと言いながら。俺の手を、自分の胸にあてようとする。
「いや。もう、なじんだようだ」
あわてて、手を引っ込める。
「そう。よかった。また、冒険に行けるね」
そう言いながら、手をつかみに来る。
手を、背中の後ろに隠す俺。
「そっちが本命か?」
「そうじゃないけど。この前も、楽しかったし」
……で、結局。
お決まりの。
「ねえ行人。今度の休みに……」
部屋のドアを開ける音がして。のぞき込むお母さん。
「おっほほほ。ごゆっくり」
……だよね。上半身裸で、俺の膝の上に水希が乗ってる。
下は、脱いでないのだけど。水希スカートだからな。
かあさん絶対。勘違いしたよね。
「……おかあさん勘違いしたかな」
「したな」
「……じゃあ。いっそ」
なんだ、その返しは。
水希が、ごそごそし始める。
「何を、やっているんだ?」
「いや。勘違いされたなら。どうせ一緒だし。してもいいかと?」
「どんな理屈だ?」
「だめかなあ……?」
「……いや。良いけど」
なんだか、水希はもっと。清楚なイメージだったけどな。ずいぶん変わった。もしかして、あの精霊の影響でもあるのか?
〈えへ、ばれちゃった? 大丈夫よ。この子も、元々好きだから。私は、ちょっと後押ししているだけ〉
頭の中に、声が響く。
〈なんだ? こっちに、ついてきたのか?〉
〈いいえ。本体は向こう。こっちの分体が、力を持って自立? している感じかな? 前より。お得に力が使えるはずよ〉
〈そういや。イメージ通りに使えると思ったのは、魂の馴染みだけじゃなかったのか?〉
〈うん。この前急に。同化するのに邪魔になっていた。変な魔法かな? が無くなったの〉
〈魔法?〉
〈そう。私たちの、使う力ではないもの〉
〈そうか。封印は魔法だったのか。それも、教えてもらいたいもんだな。どっちにしろ。爺さんたちには、いろいろ教えてもらわないと。だめだな?〉
精霊との話に、夢中になっていると。知らない間に、水希は気を失っていた。そっと抱きかかえて、ベッドに寝かせる。着替えて、下へ降りていく。
「あっ。行人。カギくらい、かけなさいよ」
「知らないうちに、水希が入って来てたんだよ。さっき上半身が裸だったのは、力の練習で、頭から水をかぶったからだよ」
「そうなの? それで、水希ちゃんは?」
「気を、……寝てるよ」
そう言うと。途端に、母さんの目が。ジト目になった。
「ふーん?まあいいけど、カギ位しなさいよ」
やっぱり、疑ってやがる。
「ああ。分かった。で、この週末がどうしたって?」
「ああ。飛田家の皆さんを誘って、旅行に行かないかと思って」
冷蔵庫を開けて、物色しながら答える。
「ふーん。何処へ?」
ちょっと、目が泳ぐ母さん。
「由緒正しき。神社かな?」
「それって。じいちゃんの所だよな? 2週続けて?」
「……まあそうだけど。予定を聞いておいて。車は出すから」
こっちの質問は、ぶった切られた。
「わかった。聞いとく」
冷たいお茶を、コップに入れ。上へ上がろうとしたら。
「まだ。学生なんだから、子供は作っちゃだめよ」
背後から、声が聞こえた……。
この地を治める豪族であった先祖が。
この地を治めるために、社を建立し。治め始めた。
祀られているご神体は、どこからか持ち込まれた物で。
なんでも切れる剣と、いかなる攻撃も通らない盾。
この2つは、奈良時代よりも、古いとされている。
実際に物は古く。
装飾は朽ちて、修復を繰り返されてきたが、刀身などは全く錆びず。現在まで存在している。
多分先祖が、どこかの世界から、持って帰って来たものだろう。
長い歴史の中で。世の中では、たびたび戦乱があり、実質的に国を治める者は、その時々で。変りもした。
その歴史の中で。神地家は、政事からは、いつのころからか手を引き。この社を守る家として。ただ、存在してきたと、言われている。
だが、実際は。
世の空間が、不安定で。次元の裂け目から、鬼が出没してきていた。奈良や平安の時代から。朝廷の依頼により。特殊な力を持って、鬼を退治し。空間の裂け目を封じる役目を。受け持ってきた。
ただし、長い歴の中で。この力のことが、一般に知れ渡ると、逆に恐れられ。
迫害の、対象となったことがある。
そのため。すべての痕跡を消して。それ以降。歴史の表舞台からは姿を消した。
現在でも、一般には知られてはいないが。
次元の裂け目は、たまに出現し。
巻き込まれた人間が。異世界で、迷い人や勇者になっていることがある。
ゴシップで、繰り返し記事になる。
飛行機が消えたとか、船が消えたなんていう事柄は。通常において墜落や沈没だが、次元の裂け目に落ちている事故の時には、救出に向かう。
その場合。ひそかに、神地家へ依頼が来て。対応する。
そして、逆に向こうから来たものが、鬼のような者なら倒す。
それが、昔から延々と、受け継がれてきている。家業となっている。
現代なら、一部の人々から。熱狂的に賞賛され。憧れられるであろう。
闇の仕事を、受け持つ家である。
残念ながら、能力は。一子相伝ではない。
有事の時に、手が足りなくなるからね。
放課後。教室のみんなから、にらまれる中。
普通に、教室の扉を開けて、普通に出た。
なんと言うことでしょう。
扉の開閉を、繰り返さなくてもいいなんて。
一般的には、ちょっとした違いだが。
俺にとっては、大きな違いだ。
心から嬉しい。
水希は、まだ友達と。しゃべり倒しているようだから、一人で帰宅する。
家に帰り。少し能力の状態を試す。
水を手のひらの上で、玉にして。その上に、火の玉を出してみる。
無事に。2種類の能力を、使用ができるようになっていた。
火が使えるなら。
これからは、キャンプするのに便利だな。
などと考えて、能力を使い続けていた。
すると、手のひらの水玉が、当然お湯になる。
「あつっ」
周りに振り撒く……。
まあ驚いただけで、そんなに熱くはなかったけれど。頭から水をかぶってしまった。
濡れたシャツを、脱ぎすて。
そのまま、頭を拭いていると。
誰かが、ガシッと抱き着いてきた。
多少驚いた俺は、問いかける。
「あん? 誰だ?」
まあ、そんなことをするのは、1人しかいない。
人に抱き着きながら、なぜか人のにおいをかいでいる。
「こら変態。何をやってんだ?」
「学校で気が付いたら、行人君が居ないから。慌てて追いかけてきたの」
その答えに、俺は突っ込みを入れる。
「ちがう。なんで、人の匂いを、嗅いでいるかと聞いている」
「行人君。成分の補充」
あざとく、小首をかしげ。
おまけに、人差し指の先を顎に当てて、答える水希。
「断言しやがった」
その答えを無視して。キラキラした目で、俺に聞いて来る。
「なんで。行人君は、上半身裸でいたの? 私を迎える準備? 」
「なんだよ。その迎える準備って?」
ため息をつきながら、聞いてみる。
「えっちする?」
上目遣いで、聞いて来る水希。ずいぶんと斜め上の質問に、一瞬。俺は、頭の上にクエスチョンマークが飛び交い。目が点になった。
「いや。まあそれでもいいが、上半身裸でいたのは。力のテストを、していたんだよ」
「?? 力のテストで、はだか?」
今度は、水希の頭の上に、クエスチョンマークが浮いている。
仕方がない。
「ちょっと。失敗したんだよ」
吐露をする。
「熱そうだから、手のひらに水を出し。その上に、火を出していたら、水が湯になって来てな」
「火傷したの? 大丈夫?」
慌てて、俺の手を取り。手のひらを見る水希。
「ああ。大丈夫。驚いて、ぬれただけ」
「よかった。まだ、力の制御。うまくいかないの?」
などと言いながら。俺の手を、自分の胸にあてようとする。
「いや。もう、なじんだようだ」
あわてて、手を引っ込める。
「そう。よかった。また、冒険に行けるね」
そう言いながら、手をつかみに来る。
手を、背中の後ろに隠す俺。
「そっちが本命か?」
「そうじゃないけど。この前も、楽しかったし」
……で、結局。
お決まりの。
「ねえ行人。今度の休みに……」
部屋のドアを開ける音がして。のぞき込むお母さん。
「おっほほほ。ごゆっくり」
……だよね。上半身裸で、俺の膝の上に水希が乗ってる。
下は、脱いでないのだけど。水希スカートだからな。
かあさん絶対。勘違いしたよね。
「……おかあさん勘違いしたかな」
「したな」
「……じゃあ。いっそ」
なんだ、その返しは。
水希が、ごそごそし始める。
「何を、やっているんだ?」
「いや。勘違いされたなら。どうせ一緒だし。してもいいかと?」
「どんな理屈だ?」
「だめかなあ……?」
「……いや。良いけど」
なんだか、水希はもっと。清楚なイメージだったけどな。ずいぶん変わった。もしかして、あの精霊の影響でもあるのか?
〈えへ、ばれちゃった? 大丈夫よ。この子も、元々好きだから。私は、ちょっと後押ししているだけ〉
頭の中に、声が響く。
〈なんだ? こっちに、ついてきたのか?〉
〈いいえ。本体は向こう。こっちの分体が、力を持って自立? している感じかな? 前より。お得に力が使えるはずよ〉
〈そういや。イメージ通りに使えると思ったのは、魂の馴染みだけじゃなかったのか?〉
〈うん。この前急に。同化するのに邪魔になっていた。変な魔法かな? が無くなったの〉
〈魔法?〉
〈そう。私たちの、使う力ではないもの〉
〈そうか。封印は魔法だったのか。それも、教えてもらいたいもんだな。どっちにしろ。爺さんたちには、いろいろ教えてもらわないと。だめだな?〉
精霊との話に、夢中になっていると。知らない間に、水希は気を失っていた。そっと抱きかかえて、ベッドに寝かせる。着替えて、下へ降りていく。
「あっ。行人。カギくらい、かけなさいよ」
「知らないうちに、水希が入って来てたんだよ。さっき上半身が裸だったのは、力の練習で、頭から水をかぶったからだよ」
「そうなの? それで、水希ちゃんは?」
「気を、……寝てるよ」
そう言うと。途端に、母さんの目が。ジト目になった。
「ふーん?まあいいけど、カギ位しなさいよ」
やっぱり、疑ってやがる。
「ああ。分かった。で、この週末がどうしたって?」
「ああ。飛田家の皆さんを誘って、旅行に行かないかと思って」
冷蔵庫を開けて、物色しながら答える。
「ふーん。何処へ?」
ちょっと、目が泳ぐ母さん。
「由緒正しき。神社かな?」
「それって。じいちゃんの所だよな? 2週続けて?」
「……まあそうだけど。予定を聞いておいて。車は出すから」
こっちの質問は、ぶった切られた。
「わかった。聞いとく」
冷たいお茶を、コップに入れ。上へ上がろうとしたら。
「まだ。学生なんだから、子供は作っちゃだめよ」
背後から、声が聞こえた……。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる