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第一章 異変の始まり
第7話 強制的アドベンチャーレース
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結局、万結は居着いた。
そしてこりもせずに、限界に挑戦して、俺にすべてをさらけ出す。
「あー。こんなに過酷な物だとは。トライアスロンでも、こんなに過酷じゃないと思う」
なにか、ぶつぶつと言いながら、膝の中にすっぽり収まっている。
「でも幸せ。ふふっ」
とか言いながら。
幸せなのだろう、肌つやが良くなっている。
普段から、あまり化粧をするようなタイプではなく。健康系少女的な万結だが、俺から何か吸い取っているのじゃないかと思える。
「アイス。あーん」
すっかり、あまえんぼ。
いやこれは、前からか。
「明日はさすがに、大学へ行かないとな」
「何しに?」
「何しにって、もう俺。2日も授業を受けていない」
「それは良い心がけだけど、明日は土曜だよ」
言われて、カレンダーを確認する
「えっ。あっ本当だ」
「だから、午前中。お買い物っへ行って、後は、いちゃいちゃする?」
「おまえなあ」
まあ出かけるが、比較的新しい大学。
そんな大学ができるところは、田舎だと相場が決まっている。
当然。
「おう。デートか万結。良かったなあ」
そう言ってくるのは、建築の安田と化学の薬研理花。
「そう言う、おまえ達。変わった組み合わせだな」
「そうか? おまえが相手しないから、今まで結構。おれは両手に花で行動していたんだ。そこで、万結が抜ければ、あら不思議。おかしくないだろ」
そう言って、安田はヘラヘラ笑う。
「まあそうかな」
「ねえねえ。うまくいっているの?」
少し離れ、こそこそと、薬研と万結が話し始める。
「うんまあ。ただまあ予想より強い。あんなに激しいものだとは思わなかったの。体がなんか、強化されて、私も強くなった気がする」
「そんな物なの?ちょっとイメージが違うけど」
「うんでも、一日目は立ち上がれなくなったのが。2日目で平気になったの。今日はもう体が軽いわ」
そう言って、万結はその場で、くるくると回る。
「えっと、何かのトレーニングの話? 私エッチの事かと思ったけれど」
「うん。エッチ。丸2日エッチ三昧。今日も午後から48時間耐久レースに参戦予定。もう、アイアンマンレースだよね。これを超えれば、きっとアドベンチャーレース。1600km位。私、走れるわ」
「そう。なんだか、想像ができないけれど頑張って。でもそっか。そんなに大変なんだ。よく皆気軽に、エッチしたなんていえるよね。あっだからマグロなんていう言葉があるのか。私もきっとそうなる。鍛えようかしら」
理花の頭の中に、壮絶な謎を刻み込んで、万結は手を振り離れていく。
二人を見送り、理花は建太に向かい言葉を紡ごうとするが、言い出せず。うつむいてしまう。私ではきっと資格がない鍛えよう。そう心に決める理花だった。
「えーと食料。お手軽なのが良いけど、サラダとかもほしい」
「惣菜とかも買うか」
「うんそうだね」
帰りが大変だな。どうせ使うし、バックパックを買ってくるか。
アウトドア専門店で、33l程度の大きさがあるザック。北の顔というブランド物を、今なら値下げ中に誘われ。つい買ってしまった。結構高かった。懸賞金は。ああそうだ、俺の手元には無かったんだ。
地下へ降りて、惣菜などを買いあさって行く。
こいつは金持ちだったな。
「さあ帰るか」
とことこと、駅前に向かい歩いていると、騒ぎが起こる。
「逃げろ。そのゴブリン魔法を使うぞ。気を付けろ」
見ると大きめのゴブリンが一匹。
その後ろに、3匹のゴブリンが続いて走ってくる。
大きい奴が俺を見て、キュピーン。ぬっ。こいつやりおるという顔をする。
対峙して、タイミングを計る。
奴の手から、炎が出され飛んでくる。掻い潜り左手でパンチを顔に決める。
ついでに、すぐ後ろに来たゴブリンの顔を左足で踏んづけ、その後ろにいた奴の顔を右足で蹴り上げる。そのまま最後の奴も右足で踏んづける。
2番目に踏んだ奴が、踏み込みが甘かったようで、すぐ横にいた万結に飛びつく。
『ヘヘっ。どうだい。手が出せまい』
そんな感じで、背後から万結を捕まえ、じわじわ引きずっていく。
がっ、胸を触ってやがるな。
「この野郎」
追いかける。
すると、周りに散らばっていた奴が集まってきて、手助けを始める。
「ちょ。離してよ」
万結がジタバタするが、すでに複数匹に支えられ、猛スピードで走って行く。
「早ええなあ、時速30kmは越えているよな」
そういう俺も、そんなに離されていない。
奴らは、線路の向こうへ抜ける地下道へと入っていく。
「この野郎ども、早いな」
必死で駆け込む。
すると、向こうは見えているが、景色が波紋のように揺らいでいる。何だ?
ええい突っ込め。
何も、感じず。いきなり世界が変わる。
広場で、幾人もの人間が引っ張り込まれていた。
今だに場は大騒ぎで、ツタを持ったゴブリンが走り回っていた。
ふと、後ろを見ると、こっちは大きめの洞窟。
「場所は分かった。万結、何処だ」
「ここ。改あぁ」
声の聞こえた方を、見て、見つけた。
白シャツにデニム。
「おらあ。何してくれやがんだ。この野郎」
蹴る殴る蹴る。
もうね周りにゴブリンばかり。
人間もいるのに、何で皆ぐったりしてるんだよ。戦えよ。
ああ、何か吹き掛けているな。
なぜか俺は、ピリピリするが効かないようだ。だが、いつまで持つのか分からない。
効いた瞬間。新しい世界へご招待に、きっとなる。
「おい。万結。あれ? これ誰だ?」
そっと寝かし。次の女の子を助けに行く。
「おらあ。万結」
「此処だっつの」
後ろから飛びつかれる。
「あれ。いつの間に?おまえ、デニム穿いていなかったか?」
「さっき買ったときに、履き替えたじゃ無い」
そう仰る。万結。
白い麻っぽい、ゆったりパンツになっていた。
「まあ良い、離れるな」
そう指示をして、そっと移動を開始する。
とりあえず、皆は放っといて逃げる。
帰るため洞窟に入ったら、洞窟に入った?
「えっ何で?」
俺は驚き、声を上げるが、万結はゴブリンに抱えられていたから、知らないのだろう。
「どうしたの?」
「此処が日本と、繋がっていたんだ。戻れない」
「どうしよう」
そしてこりもせずに、限界に挑戦して、俺にすべてをさらけ出す。
「あー。こんなに過酷な物だとは。トライアスロンでも、こんなに過酷じゃないと思う」
なにか、ぶつぶつと言いながら、膝の中にすっぽり収まっている。
「でも幸せ。ふふっ」
とか言いながら。
幸せなのだろう、肌つやが良くなっている。
普段から、あまり化粧をするようなタイプではなく。健康系少女的な万結だが、俺から何か吸い取っているのじゃないかと思える。
「アイス。あーん」
すっかり、あまえんぼ。
いやこれは、前からか。
「明日はさすがに、大学へ行かないとな」
「何しに?」
「何しにって、もう俺。2日も授業を受けていない」
「それは良い心がけだけど、明日は土曜だよ」
言われて、カレンダーを確認する
「えっ。あっ本当だ」
「だから、午前中。お買い物っへ行って、後は、いちゃいちゃする?」
「おまえなあ」
まあ出かけるが、比較的新しい大学。
そんな大学ができるところは、田舎だと相場が決まっている。
当然。
「おう。デートか万結。良かったなあ」
そう言ってくるのは、建築の安田と化学の薬研理花。
「そう言う、おまえ達。変わった組み合わせだな」
「そうか? おまえが相手しないから、今まで結構。おれは両手に花で行動していたんだ。そこで、万結が抜ければ、あら不思議。おかしくないだろ」
そう言って、安田はヘラヘラ笑う。
「まあそうかな」
「ねえねえ。うまくいっているの?」
少し離れ、こそこそと、薬研と万結が話し始める。
「うんまあ。ただまあ予想より強い。あんなに激しいものだとは思わなかったの。体がなんか、強化されて、私も強くなった気がする」
「そんな物なの?ちょっとイメージが違うけど」
「うんでも、一日目は立ち上がれなくなったのが。2日目で平気になったの。今日はもう体が軽いわ」
そう言って、万結はその場で、くるくると回る。
「えっと、何かのトレーニングの話? 私エッチの事かと思ったけれど」
「うん。エッチ。丸2日エッチ三昧。今日も午後から48時間耐久レースに参戦予定。もう、アイアンマンレースだよね。これを超えれば、きっとアドベンチャーレース。1600km位。私、走れるわ」
「そう。なんだか、想像ができないけれど頑張って。でもそっか。そんなに大変なんだ。よく皆気軽に、エッチしたなんていえるよね。あっだからマグロなんていう言葉があるのか。私もきっとそうなる。鍛えようかしら」
理花の頭の中に、壮絶な謎を刻み込んで、万結は手を振り離れていく。
二人を見送り、理花は建太に向かい言葉を紡ごうとするが、言い出せず。うつむいてしまう。私ではきっと資格がない鍛えよう。そう心に決める理花だった。
「えーと食料。お手軽なのが良いけど、サラダとかもほしい」
「惣菜とかも買うか」
「うんそうだね」
帰りが大変だな。どうせ使うし、バックパックを買ってくるか。
アウトドア専門店で、33l程度の大きさがあるザック。北の顔というブランド物を、今なら値下げ中に誘われ。つい買ってしまった。結構高かった。懸賞金は。ああそうだ、俺の手元には無かったんだ。
地下へ降りて、惣菜などを買いあさって行く。
こいつは金持ちだったな。
「さあ帰るか」
とことこと、駅前に向かい歩いていると、騒ぎが起こる。
「逃げろ。そのゴブリン魔法を使うぞ。気を付けろ」
見ると大きめのゴブリンが一匹。
その後ろに、3匹のゴブリンが続いて走ってくる。
大きい奴が俺を見て、キュピーン。ぬっ。こいつやりおるという顔をする。
対峙して、タイミングを計る。
奴の手から、炎が出され飛んでくる。掻い潜り左手でパンチを顔に決める。
ついでに、すぐ後ろに来たゴブリンの顔を左足で踏んづけ、その後ろにいた奴の顔を右足で蹴り上げる。そのまま最後の奴も右足で踏んづける。
2番目に踏んだ奴が、踏み込みが甘かったようで、すぐ横にいた万結に飛びつく。
『ヘヘっ。どうだい。手が出せまい』
そんな感じで、背後から万結を捕まえ、じわじわ引きずっていく。
がっ、胸を触ってやがるな。
「この野郎」
追いかける。
すると、周りに散らばっていた奴が集まってきて、手助けを始める。
「ちょ。離してよ」
万結がジタバタするが、すでに複数匹に支えられ、猛スピードで走って行く。
「早ええなあ、時速30kmは越えているよな」
そういう俺も、そんなに離されていない。
奴らは、線路の向こうへ抜ける地下道へと入っていく。
「この野郎ども、早いな」
必死で駆け込む。
すると、向こうは見えているが、景色が波紋のように揺らいでいる。何だ?
ええい突っ込め。
何も、感じず。いきなり世界が変わる。
広場で、幾人もの人間が引っ張り込まれていた。
今だに場は大騒ぎで、ツタを持ったゴブリンが走り回っていた。
ふと、後ろを見ると、こっちは大きめの洞窟。
「場所は分かった。万結、何処だ」
「ここ。改あぁ」
声の聞こえた方を、見て、見つけた。
白シャツにデニム。
「おらあ。何してくれやがんだ。この野郎」
蹴る殴る蹴る。
もうね周りにゴブリンばかり。
人間もいるのに、何で皆ぐったりしてるんだよ。戦えよ。
ああ、何か吹き掛けているな。
なぜか俺は、ピリピリするが効かないようだ。だが、いつまで持つのか分からない。
効いた瞬間。新しい世界へご招待に、きっとなる。
「おい。万結。あれ? これ誰だ?」
そっと寝かし。次の女の子を助けに行く。
「おらあ。万結」
「此処だっつの」
後ろから飛びつかれる。
「あれ。いつの間に?おまえ、デニム穿いていなかったか?」
「さっき買ったときに、履き替えたじゃ無い」
そう仰る。万結。
白い麻っぽい、ゆったりパンツになっていた。
「まあ良い、離れるな」
そう指示をして、そっと移動を開始する。
とりあえず、皆は放っといて逃げる。
帰るため洞窟に入ったら、洞窟に入った?
「えっ何で?」
俺は驚き、声を上げるが、万結はゴブリンに抱えられていたから、知らないのだろう。
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