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第3話 切っ掛け
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「やめろ。何をする。てめえら清に触るんじゃねえ」
清の方へと走り出す。だが俺達は、あっという間に引っぺがされて、押さえ込まれる。
俺の横では、俺と夫婦だと宣言された、池端千代が一人ぼーっと立っている。
向こうでは、押さえ込まれている清のことを、西田清太郎がにまにまと笑顔を浮かべてみている。奴の方からなら、清の下半身が見えているはずだ。
清は上半身も下半身も、押さえ込まれている。
そう、四人がかりで、大の字にされているのだ。
着ているものは、薄い肌襦袢のみ。
暴れたせいではだけて、色々と見えている。
「くそう見るんじゃねえ。触るんじゃねえ」
俺も五人か六人か、そんな人数で抑えられて、動くことも出来ず、ただ叫ぶのみ。
「騒がずに見ておけよ」
すぐ横から、笑いの混じった声が聞こえる。
「ほら、清太郎使えるようにしろ。清の股ぐらを軽くこすれ。御神酒が効いてずぶ濡れだろうが、ほぐさないと痛みはあるらしいからな。きちんとやれば初めてで気をやり、乱れまくるらしいぞ」
「そうだ。見ていてやるから。頑張れ」
「少し手伝ってやる」
そう言って手を押さえていた奴らが、はやし立てながら、あろうことか清の胸を揉み始めやがった。
「やめろや。顔は分かっているんだ。後で絞めてやる」
そう言って睨むが、俺はそれしかできない。
「ちくしょう」
そんな時間が、どのくらい続いただろう。
「いや。触らないで。たっちゃん見ないで」
などと言っていた清に変化が起こる。
そう、初めは叫ぶことをやめ、我慢するような感じだった。だがそれが、すすり泣くような声へと変わっていった。そう俺は、彼女が泣いていると思っていた。
だがそれが、違っていたことに気がつく。「んっ、んあっ」とか「ああっ」とか言い始めて、彼女は小便でも我慢しているかのように体をよじり、「んんーああぁっ」とか言い始める。
「効いてきたな。穴の具合はどうだ?」
そう聞いても、清太郎はぼーっとただまさぐっているだけ。
「こいつ効きすぎて飛んじまった。ちょっとどけ」
差しこんでいた奴の指が抜かれて、横に居た奴が清の中に指を差しこんだのだろう。
「んんっ。あああああっ。もっとぉ。もっとしてぇ。おくまでぇー。おかしくなるぅ……」
俺はぎょっとする。
吐息とも言えないうめきをあげていた清。
その様子が、一気に変わる。
それはもう、欲情をしたメス。
「もう良いじゃねえか。十分だ。清太郎こっちへ来い」
ぼーっとして、奴は清の足の間に入って行く。
「やめろおぉーー」
俺の叫びと対抗するように声が聞こえた。
「あああっ。それいい。もっと奥まで入れてぇ。気持ちが良いぃ」
清は髪を振り乱し、解放された手で、肌襦袢を自らはだけると清太郎の頭を掴む。
そして、奴の顔を自分の胸に引き寄せる。
引き寄せられ清太郎の口が、清のかわいらしい胸。
敏感な先端部を美味しそうに頬張る。
「うあああぁぁぁっ」
清は仰け反り声を上げる。
だが手は離さず、彼女が倒れ込むと、清太郎は清の上に覆い被さり腰を振る。
恐ろしいのは、果てても終わらずそれが続くこと。
時たま、奴の腰が止まる。
考えたくないが、清の中に放ったのだろう。
だが少しすると、また動き始める。
他の奴らも、そう指名された者同士が、狂ったように腰を振っている。
よく見ると、もじもじして俺の横で立っている池端千代。
その両足には無数の雫が流れ落ち、キラキラと炎から発せられる赤い光を反射している。
おれは、清の乱れた姿を見て、幾度か放出をしていた。
だが収まる気配はない。
「おい、千代。こっちへ来い」
ぼーっとしていた彼女は、肌襦袢を捲られてあらわになった俺の物を見ると喜ぶ。
「自分で広げて座れば良い」
「うん。えへっ」
俺のことなどお構いなし。
彼女は周りを見て、羨ましくてもじもじしていた。
俺のものを躊躇なく掴み、腰を落としてくる。
ぬるぬるとした液体。
何か、そう…… 温かい何かが、俺のものを咥え込んでいく。
それと同時にやって来た刺激、脳みそが焼けるような強烈な快感。
皆がおかしかった理由が分かった。
これは、だめだ。おかしくなる。
もう周りに人が居ようが、なにも考えられず。俺達はひたすら腰を振る。
そうその時にはもう、清のことなど頭になかった。
意識が覚醒をする。夜が明けたのか、板壁の隙間から光が差しこんでいた。
まだ俺達は繋がったままで寝ていた。
社の中にはもう誰もおらず、俺達だけ。
オレの上でゆっくりと動いていた千代が、ガバッと顔を上げる。
「あっ起きたの? 帰ろ。私、髙田君のご両親にご挨拶をしなきゃいけないし。それとも、もう一回する? さっき起きたときに見たら元気だったから、私入れちゃったんだけど」
薬の酔いはもう冷めているのだろう、赤い顔で恥ずかしそうに彼女が言う。
「お前はそれで良いのか?」
「なんで? 決まり事だし。それにもう稚児がお腹にできたかも」
そう言って、千代は上半身を起こす。そして、はだけた襦袢から胸を放り出したままで、嬉しそうに腹をさする。
言われてみれば、晩飯を食っていないのに、ぽこっと出ている気もする。
だが抜いたときに出てきたのは、俺が吐き出した大量の液体だった。
そう俺は、その時諦めた。
それから数年、それなりに幸せだった。
だが、それは本当に数年。
噂が流れる。
「清の奴、子供が出来ないから、里の外へ血をもらいに行っているらしい」
そう子供が出来ないと、里が廃れる。
だから、外へ……
「あそこの家、子どもが居るだろ」
「だから、全員余所の血だよ」
「じゃあ取り合いになるな」
そんな話を聞き俺は気になる。
そして知る。
清は、西田家で奴隷となっていた。
足蹴にされ、一人庭で犬のように食事をしていた。
後で聞いたときには、犬のように多産のおまじないだと言っていたが……
少し家が離れているのを良い事に、俺が見ないように、気にしないように…… お気楽に暮らしていたとき、彼女は苦しんでいた。
だから俺は…… 助けたかった。それなのに……
今…… ぐしゃぐしゃになった彼女を…… 彼女だったものを抱えて俺は泣いていた。
「あいつら許せねえ」
彼女を追い込んだ村のしきたり。
社へ行き、廃刀令の時に奉納されて、ご神体の一つとなった刀。
それを持ち、俺は西田家へと向かった。
清の方へと走り出す。だが俺達は、あっという間に引っぺがされて、押さえ込まれる。
俺の横では、俺と夫婦だと宣言された、池端千代が一人ぼーっと立っている。
向こうでは、押さえ込まれている清のことを、西田清太郎がにまにまと笑顔を浮かべてみている。奴の方からなら、清の下半身が見えているはずだ。
清は上半身も下半身も、押さえ込まれている。
そう、四人がかりで、大の字にされているのだ。
着ているものは、薄い肌襦袢のみ。
暴れたせいではだけて、色々と見えている。
「くそう見るんじゃねえ。触るんじゃねえ」
俺も五人か六人か、そんな人数で抑えられて、動くことも出来ず、ただ叫ぶのみ。
「騒がずに見ておけよ」
すぐ横から、笑いの混じった声が聞こえる。
「ほら、清太郎使えるようにしろ。清の股ぐらを軽くこすれ。御神酒が効いてずぶ濡れだろうが、ほぐさないと痛みはあるらしいからな。きちんとやれば初めてで気をやり、乱れまくるらしいぞ」
「そうだ。見ていてやるから。頑張れ」
「少し手伝ってやる」
そう言って手を押さえていた奴らが、はやし立てながら、あろうことか清の胸を揉み始めやがった。
「やめろや。顔は分かっているんだ。後で絞めてやる」
そう言って睨むが、俺はそれしかできない。
「ちくしょう」
そんな時間が、どのくらい続いただろう。
「いや。触らないで。たっちゃん見ないで」
などと言っていた清に変化が起こる。
そう、初めは叫ぶことをやめ、我慢するような感じだった。だがそれが、すすり泣くような声へと変わっていった。そう俺は、彼女が泣いていると思っていた。
だがそれが、違っていたことに気がつく。「んっ、んあっ」とか「ああっ」とか言い始めて、彼女は小便でも我慢しているかのように体をよじり、「んんーああぁっ」とか言い始める。
「効いてきたな。穴の具合はどうだ?」
そう聞いても、清太郎はぼーっとただまさぐっているだけ。
「こいつ効きすぎて飛んじまった。ちょっとどけ」
差しこんでいた奴の指が抜かれて、横に居た奴が清の中に指を差しこんだのだろう。
「んんっ。あああああっ。もっとぉ。もっとしてぇ。おくまでぇー。おかしくなるぅ……」
俺はぎょっとする。
吐息とも言えないうめきをあげていた清。
その様子が、一気に変わる。
それはもう、欲情をしたメス。
「もう良いじゃねえか。十分だ。清太郎こっちへ来い」
ぼーっとして、奴は清の足の間に入って行く。
「やめろおぉーー」
俺の叫びと対抗するように声が聞こえた。
「あああっ。それいい。もっと奥まで入れてぇ。気持ちが良いぃ」
清は髪を振り乱し、解放された手で、肌襦袢を自らはだけると清太郎の頭を掴む。
そして、奴の顔を自分の胸に引き寄せる。
引き寄せられ清太郎の口が、清のかわいらしい胸。
敏感な先端部を美味しそうに頬張る。
「うあああぁぁぁっ」
清は仰け反り声を上げる。
だが手は離さず、彼女が倒れ込むと、清太郎は清の上に覆い被さり腰を振る。
恐ろしいのは、果てても終わらずそれが続くこと。
時たま、奴の腰が止まる。
考えたくないが、清の中に放ったのだろう。
だが少しすると、また動き始める。
他の奴らも、そう指名された者同士が、狂ったように腰を振っている。
よく見ると、もじもじして俺の横で立っている池端千代。
その両足には無数の雫が流れ落ち、キラキラと炎から発せられる赤い光を反射している。
おれは、清の乱れた姿を見て、幾度か放出をしていた。
だが収まる気配はない。
「おい、千代。こっちへ来い」
ぼーっとしていた彼女は、肌襦袢を捲られてあらわになった俺の物を見ると喜ぶ。
「自分で広げて座れば良い」
「うん。えへっ」
俺のことなどお構いなし。
彼女は周りを見て、羨ましくてもじもじしていた。
俺のものを躊躇なく掴み、腰を落としてくる。
ぬるぬるとした液体。
何か、そう…… 温かい何かが、俺のものを咥え込んでいく。
それと同時にやって来た刺激、脳みそが焼けるような強烈な快感。
皆がおかしかった理由が分かった。
これは、だめだ。おかしくなる。
もう周りに人が居ようが、なにも考えられず。俺達はひたすら腰を振る。
そうその時にはもう、清のことなど頭になかった。
意識が覚醒をする。夜が明けたのか、板壁の隙間から光が差しこんでいた。
まだ俺達は繋がったままで寝ていた。
社の中にはもう誰もおらず、俺達だけ。
オレの上でゆっくりと動いていた千代が、ガバッと顔を上げる。
「あっ起きたの? 帰ろ。私、髙田君のご両親にご挨拶をしなきゃいけないし。それとも、もう一回する? さっき起きたときに見たら元気だったから、私入れちゃったんだけど」
薬の酔いはもう冷めているのだろう、赤い顔で恥ずかしそうに彼女が言う。
「お前はそれで良いのか?」
「なんで? 決まり事だし。それにもう稚児がお腹にできたかも」
そう言って、千代は上半身を起こす。そして、はだけた襦袢から胸を放り出したままで、嬉しそうに腹をさする。
言われてみれば、晩飯を食っていないのに、ぽこっと出ている気もする。
だが抜いたときに出てきたのは、俺が吐き出した大量の液体だった。
そう俺は、その時諦めた。
それから数年、それなりに幸せだった。
だが、それは本当に数年。
噂が流れる。
「清の奴、子供が出来ないから、里の外へ血をもらいに行っているらしい」
そう子供が出来ないと、里が廃れる。
だから、外へ……
「あそこの家、子どもが居るだろ」
「だから、全員余所の血だよ」
「じゃあ取り合いになるな」
そんな話を聞き俺は気になる。
そして知る。
清は、西田家で奴隷となっていた。
足蹴にされ、一人庭で犬のように食事をしていた。
後で聞いたときには、犬のように多産のおまじないだと言っていたが……
少し家が離れているのを良い事に、俺が見ないように、気にしないように…… お気楽に暮らしていたとき、彼女は苦しんでいた。
だから俺は…… 助けたかった。それなのに……
今…… ぐしゃぐしゃになった彼女を…… 彼女だったものを抱えて俺は泣いていた。
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