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ダンジョンができた世界。
第14話 変わっていく世界
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会場は近所にあるレストラン。
一応、彼の家族も招いている。
イタリアン系のコースメニュー。
だが、レストラン関係者は部屋の外までで、給仕は職員が行うことになっている。
無論部屋は、徹底的にクリーニングされて、盗聴対策もバッチリである。
「ようこそ。おいでくださりました」
対策室班長山瀬 秀樹が音頭を取り、会食兼諮問会が始まる。
司の両親は、イタメシのコースに釣られて息子を売った。
なお、回答内容によっては、御礼が出る様である。
無論、司は知らない。
シンはネコの姿であるため、現場には来ていないのであるが、精神リンクで同時接続状態。まったく問題ないらしい。
「ええと。司君だったね。君の苦労を考えると心痛である。だが、申し訳ないのだが、君の持っている情報が、我々と世界を救う鍵となると考えている。よろしくお願いします」
そこから、ざっと自己紹介が始まる。
そして、向けられる瞳には、好奇心があふれ出ていることに司は気がつく。
ここに来ているメンバーは、丸対である新世 司に会うのは初めてなのだ。
そして……
「まず初めは、皆さんが最近見たモンスター。あれはゴブリンなんですが、最初はボコボコに殴られて、でもどうしても殺せなくって。すると、シン。国世禍津荒神が現れて、教えて貰ったのです。あれは生き物ではないと。そしてそこから……」
数分後には、食事の手が止まっていた。
全員が聞いた話を、その内容を反芻をして理解することで、簡単な答えにたどり着く。まあ、シンの語る建前部分だけだが。
「それは…… その神が、停滞した人類に刺激を与えて、強制的に進化を促す為に、この事態を引き起こしたという事で良いのだろうか?」
山瀬 秀樹は、その答えにたどり着く。
それは、生物進化論的な何か……
本来生物は、長い時間をかけて変化をする。
それは環境だったり、遺伝的偶然だったり色々だ。
そしてその進化は、時にその種族を絶滅させて、それから逃れた生き物だけが現在残っている。
本来毒である酸素の中で、効率的にエネルギーとして利用するために、生物はミトコンドリアを体内に共生させた。
約二十四億年前に光合成を行う原始的なシアノバクテリアが登場し、酸素を大量に放出した結果、それまでの地球にはなかった酸素濃度が上昇。
地球で発生した、『酸素ホロコースト』と呼ばれる大量絶滅を引き起こした。酸素は生物にとって毒であり、多くの嫌気性微生物が絶滅した現象が起こったのである。
そんな中で、一部の生物が酸素を利用できる細菌を取り込んで共生をする。それがミトコンドリアへと進化したと考えられている。このミトコンドリアの誕生により、猛毒だった酸素をエネルギー源として利用できるようになり、そこから後、生物の大型化や進化が始まった。
そう、神のいたずらとも言える現象は、今まで幾度もあり、多くの生き物が淘汰された。
その事は、今までの研究でも知られている事実である。
話の中身。
それは、ある程度の進化をしたところで、神からすれば足踏みをし始めた人類。
その状態から、強制的な進化の種。
魔法が与えられた。
そしてモンスターをダンジョン内で殺せば、たまにお祝い的なドロップアイテムが落ちるとのこと。
それは、貴金属であったり、魔法具的な画期的アイテム。そして、どんな病気や怪我まで治る霊薬や、神話に出てきそうな武器まで。
「それが本当なら、争奪戦が起こるぞ」
つい、よそ行きの言葉ではなく、山瀬は素が出てしまう。
この後、質疑応答に入るはずだったのだが、ほとんどの答えは、彼の話の中に含まれていた。
彼の話を聞いて、関係者の受け取り方は様々。
特に両親の二人は、過酷なところで生きて戻って来てくれたことヘの感謝と、嬉々としてドラゴンとの戦いを語る彼に、ある種の恐怖を感じていた。
かなりの数、実際は生物とは違うと言っても、一見すると生き物を殺しまくってきたと本人が言ったからだ。
実際、今回の件では写真や動画が、オールドメディアでさえ流されて注意喚起がされた。
奇妙な生き物が、人を襲う。
山に近いところで、クマが出たと言うものとは事情が違う。
先日の一日だけで、万人単位のけが人や死人が発生をしたのだ。日本に現れたのは、弱いゴブリン達だけだったのにこれだ。
司は、シンが人をダンジョンに入る事を促すために、ご褒美について強調をして話しをしろと言ったので、少し大げさに説明をした。
食料は多めに出るが、希少品はドロップ率が実は悪い。
おかげで司は同じボスを殺しまくり、ドロップが出るまで粘った。おかげで司はシンの予想を超えて強くなってしまった。
いや強くなりすぎた。
だがその勤勉さは、シンからの好感度を上げる一つでもあった。
無論、神を神とも思わない態度とか、まあ色々だ。
そして、時に楽しそうに戦いを語る、異常で猟奇的な殺戮者にお母さん枠達は少し、いやかなり引いていたのだが、若者枠は、大なり小なり彼に興味を持つ。
個人的な、コミュニケーションアプリのIDを交換するくらいに。
おかげで彼等は、国のテストモデルとしてダンジョンへ入り、人間をやめることになる。
司とシンの監視下で、ものすごくスパルタな特訓を受けて……
この時の彼等は、まだその事を知らない。
そう、個人的なお話は監視されていて、興味から秘密を知ったために逃げられなくなってしまった。
国家公務員の家族だったばかりに、関わってはいけない者達と関わってしまった。
まさかそのお食事会が、自身達を地獄へと誘うものだとは、思いもよらなかった。
一応、彼の家族も招いている。
イタリアン系のコースメニュー。
だが、レストラン関係者は部屋の外までで、給仕は職員が行うことになっている。
無論部屋は、徹底的にクリーニングされて、盗聴対策もバッチリである。
「ようこそ。おいでくださりました」
対策室班長山瀬 秀樹が音頭を取り、会食兼諮問会が始まる。
司の両親は、イタメシのコースに釣られて息子を売った。
なお、回答内容によっては、御礼が出る様である。
無論、司は知らない。
シンはネコの姿であるため、現場には来ていないのであるが、精神リンクで同時接続状態。まったく問題ないらしい。
「ええと。司君だったね。君の苦労を考えると心痛である。だが、申し訳ないのだが、君の持っている情報が、我々と世界を救う鍵となると考えている。よろしくお願いします」
そこから、ざっと自己紹介が始まる。
そして、向けられる瞳には、好奇心があふれ出ていることに司は気がつく。
ここに来ているメンバーは、丸対である新世 司に会うのは初めてなのだ。
そして……
「まず初めは、皆さんが最近見たモンスター。あれはゴブリンなんですが、最初はボコボコに殴られて、でもどうしても殺せなくって。すると、シン。国世禍津荒神が現れて、教えて貰ったのです。あれは生き物ではないと。そしてそこから……」
数分後には、食事の手が止まっていた。
全員が聞いた話を、その内容を反芻をして理解することで、簡単な答えにたどり着く。まあ、シンの語る建前部分だけだが。
「それは…… その神が、停滞した人類に刺激を与えて、強制的に進化を促す為に、この事態を引き起こしたという事で良いのだろうか?」
山瀬 秀樹は、その答えにたどり着く。
それは、生物進化論的な何か……
本来生物は、長い時間をかけて変化をする。
それは環境だったり、遺伝的偶然だったり色々だ。
そしてその進化は、時にその種族を絶滅させて、それから逃れた生き物だけが現在残っている。
本来毒である酸素の中で、効率的にエネルギーとして利用するために、生物はミトコンドリアを体内に共生させた。
約二十四億年前に光合成を行う原始的なシアノバクテリアが登場し、酸素を大量に放出した結果、それまでの地球にはなかった酸素濃度が上昇。
地球で発生した、『酸素ホロコースト』と呼ばれる大量絶滅を引き起こした。酸素は生物にとって毒であり、多くの嫌気性微生物が絶滅した現象が起こったのである。
そんな中で、一部の生物が酸素を利用できる細菌を取り込んで共生をする。それがミトコンドリアへと進化したと考えられている。このミトコンドリアの誕生により、猛毒だった酸素をエネルギー源として利用できるようになり、そこから後、生物の大型化や進化が始まった。
そう、神のいたずらとも言える現象は、今まで幾度もあり、多くの生き物が淘汰された。
その事は、今までの研究でも知られている事実である。
話の中身。
それは、ある程度の進化をしたところで、神からすれば足踏みをし始めた人類。
その状態から、強制的な進化の種。
魔法が与えられた。
そしてモンスターをダンジョン内で殺せば、たまにお祝い的なドロップアイテムが落ちるとのこと。
それは、貴金属であったり、魔法具的な画期的アイテム。そして、どんな病気や怪我まで治る霊薬や、神話に出てきそうな武器まで。
「それが本当なら、争奪戦が起こるぞ」
つい、よそ行きの言葉ではなく、山瀬は素が出てしまう。
この後、質疑応答に入るはずだったのだが、ほとんどの答えは、彼の話の中に含まれていた。
彼の話を聞いて、関係者の受け取り方は様々。
特に両親の二人は、過酷なところで生きて戻って来てくれたことヘの感謝と、嬉々としてドラゴンとの戦いを語る彼に、ある種の恐怖を感じていた。
かなりの数、実際は生物とは違うと言っても、一見すると生き物を殺しまくってきたと本人が言ったからだ。
実際、今回の件では写真や動画が、オールドメディアでさえ流されて注意喚起がされた。
奇妙な生き物が、人を襲う。
山に近いところで、クマが出たと言うものとは事情が違う。
先日の一日だけで、万人単位のけが人や死人が発生をしたのだ。日本に現れたのは、弱いゴブリン達だけだったのにこれだ。
司は、シンが人をダンジョンに入る事を促すために、ご褒美について強調をして話しをしろと言ったので、少し大げさに説明をした。
食料は多めに出るが、希少品はドロップ率が実は悪い。
おかげで司は同じボスを殺しまくり、ドロップが出るまで粘った。おかげで司はシンの予想を超えて強くなってしまった。
いや強くなりすぎた。
だがその勤勉さは、シンからの好感度を上げる一つでもあった。
無論、神を神とも思わない態度とか、まあ色々だ。
そして、時に楽しそうに戦いを語る、異常で猟奇的な殺戮者にお母さん枠達は少し、いやかなり引いていたのだが、若者枠は、大なり小なり彼に興味を持つ。
個人的な、コミュニケーションアプリのIDを交換するくらいに。
おかげで彼等は、国のテストモデルとしてダンジョンへ入り、人間をやめることになる。
司とシンの監視下で、ものすごくスパルタな特訓を受けて……
この時の彼等は、まだその事を知らない。
そう、個人的なお話は監視されていて、興味から秘密を知ったために逃げられなくなってしまった。
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