ダンジョンのできた世界で、俺は世界を救えと望まれる。えっ、やだよ。ーその男、神の遊戯に巻き込まれて最強となるー

久遠 れんり

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始まった新世界

第65話 ううむ

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 言葉にならない音が聞こえる。

 ウンディーネさんが、激おこモード。

 あまり使わないはずの、高圧水流をまるで水芸の様に使いまくる。
「きゃ」
「あぶなっ」
「結心。逃げて」
 上条かみじょう 結心ゆいは、身長百五十六センチと小さいが、胸が少し大きくFカップサイズとか。

 なぜか、シールドバッシュで吹き飛ばした莉愛ではなく、結心が狙われる。

「うわっ、危ない。けれど……」
「これは、あれね……」
「ええ。ウンディーネも女性なんだ」
 精霊がそんな感情を持つとは知らなかったのだが、明らかに結心を狙っている。

「怜奈。今のうちに攻撃をしたら?」
「何でよ。私は一応Cあるから危険なのよ」
 彼女は百六十五センチで、ちょっと美人系。胸は宣言通りCカップある様だ。
 カップとは、胸囲のトップとアンダーの差。
 Cなら、十五センチくらいだとか。

「私だって、その位あるわよ」
 莉愛は身長百六十二センチあるのだが、かわいい系の女の子。だけど微妙に気が強い。
 その為なのか、皆で胸のサイズ暴露大会が始まってしまった。

 そのあげく……
「司君はどのくらいが良いの?」
 少し天然で、たまに不思議発言をする芦屋あしや 柚花ゆずかさんが聞いてきた。

「えっ? 特にこだわりはありません」
 これは本心だ。司はサイズよりも形派なのだ。
 ウンディーネはそれを読んだのか、理想像に近い。

 だが……
「ほら、司君にも気を使われているじゃ無い」
「だから、あるっつーの」
 内輪で揉め始めた。

 そのあげく、内輪で揉み始めた。
「こらぁ。真面目にやれぇ」
 司が、犬の喧嘩を止めるみたいに、水をぶっかける。

「ウンディーネも呆れているじゃないか」
 司が指をさすと、争いを止めようとオロオロしている。

 通常のモンスター戦とは違い、此処は試練の場。
 試験官である彼女に、気を使わせてしまった。
 無表情なはずだが、困った顔に見えるから不思議だ。

「さあ、真面目に。始め」
 司のかけ声で、微妙な空気感の中、再び戦闘が始まる。

 心なしか、双方共に技の切れとか空気がおかしい。

 だけど、そこからは、普通? に戦闘が行われて皆が勝利する。
 心なしか、消えていくウンディーネが、安堵の表情をした様な気がする。

 力が降ってきたようで、皆がもだえ始めたので、司はさっきの水を乾かすついでに浄化を行う。


 少し精神的に疲れたのだが、流石に司。

 有無を言わさずに、一七階へ向かう。
 このフロアはは地属性。
 ボスはノームなのだが、見渡す限り砂漠。
 砂もあるが多くは岩場。

 そして敵は、スコーピオン系。
 スコーピオン系と言っても、ダイオウにバーサク。
 ハイドにツインテール。

 色々な種類がいて、どれもこれも凶悪。
 だが、本当の脅威は、地下に居る。

 ワーム系は、地面を掘り進み、獲物の魔力や振動。そして匂いなどを感知して襲ってくる。

 最初のとき、小さな肉食ワームもいたのだが、あまりに凶悪すぎるために無しにしてもらった。
 アマゾンにいるカンディルのように、奴らは体を食い荒らす。
 岩場以外で休憩をしていると、靴の底から食いつき、体の中に入ってくるのだ。

 おかげで司が怒り、砂漠全部を全面舗装をしたくらいだ。
 それも、水を振りまき、その上を氷で閉じた……
 そのおかげで、砂漠全部が死滅したとか。

「性格が悪すぎ。休憩したら死ぬってなんだよ。初見殺しにもほどがあるだろう」
「おぬしのように、気がつくだろう」
「分からないよ。こいつ麻痺毒も出しているだろ」
 噛まれても、痛みがないように毒を出していた。

「むう。我が儘野郎め」
 そう言いながら、この階層消えた。

 もっと下。五十階を越えてから出てくる世界では、何でもありありになっているから注意が必要。だが、そこまで行くと、基本的に人間をやめていないと、即死の階層が連続だから意味が無い様だ。

 何時の頃からか司は、常時、体にシールドを張りっぱなしで行動するようになった。

 極悪な、シン特製ダンジョンを踏破するために。


「さて、見ての通り砂漠で、ワームやサソリがいる。質が悪いのはワームで、その次はハイド系のサソリだ。保護色で体の色を変えている。そして、どのサソリも、即死毒ではなくて、麻痺毒だ。刺されると生きたまま食われるから、気を付けましょう」
「はい。司先生。ズバリ弱点は?」
 柚花が、手を上げて質問をしてくる。

「いい質問だ。ダンジョンの並びには意味がある。さっき取ったのは、水だ。砂漠に雨を降らせば比較的に楽に倒せる。水を撒いて凍らせれば完璧だ」
 面倒になったのか、べらべらと全部教えてしまう。

「分かりました。行きます」
 話しを聞いて、精霊の加護がプラスされた魔法が発動をする。

 柚花だけではなく、全員。

 砂漠の表面は意外と空気を通す。
 だが水を撒かれると、その流れが遮断される。
 皆が水を撒いたから、当然呼吸が出来なくなって、雨降りのミミズのように、極悪なワーム達が飛び出してくる。

 そして当然だが、生き物の特徴を持っているから、這い出してきて、苦しみ暴れ始める。

 まあ、ざっと地獄絵図のようだ。

「早く凍らせろ」
 さっきから、ワームが地上で暴れるから、泥が飛び交い結構ひどい状況になってきている。

 ものすごく雑で、しかも強力。
 無敵の戦術。

 魔力さえあればね……
 皆は調子に乗りすぎたようで、泥の上で膝をつく。
 人食いワームがいれば終わっていた。

 仕方が無いので、皆に魔力チャージ。

 柚花の番になると、何故かニコッと笑って、司は手を取られる。
「司君。はい。あんまり大きくはないけれどどう? 気持ちいい?」
 どういうつもりなのか、司の手を取り、自身の胸へと持っていった。
 ぺたんと。

「えー。あっはい。柔らかいです」
 つい答えてしまう。
 そんな事が現場で起これば、気がつかれる。

「こらぁ。柚花。司君も揉まないの」
 自然な流れだったので、つい乗ってしまった。

 手を離して、両手を繋ぎなおす。

「油断も隙も無い」
 莉愛は文句を言いながら、司が嫌がってなかったことには気がついた。
 今度、自分も機会があればやってみようと考える。

 彼女達は、司が色々な所と提携をして、お金持ちな事を知っている。
 魔導具販売は、今の所日本が独占をしているのだ。
 そのすべてに司は関わり、まだ小規模なのに、商業規模は今でも年間数兆円という試算が出ている。

 だから、司を手に入れたい。
 だが、普通は、柚花のマネをしようとしても、常識とか気持ちがストップを掛ける。
 そう、恥ずかしいのだ。

「ねえ、恥ずかしいから、太陽を消して」
 などと、言ってしまいそうになる。

「むう。柚花ってば、恐ろしい子……」
 仲間内で、少しだけ、彼女の見方が変わったようだ。
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