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迫り来る脅威
第116話 里帰りの準備
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「随分強くなったな」
「「ありがとうございます」」
彼女達も念話だけでなく、少し言葉を覚えた。
身体強化の恩恵だろうか、ものすごく色々が早い。
エルフ娘アニタ・レベッカ・マルムボリは霊的な物と相性がよく。皆が苦労をした、意識を探査に乗せるという技も比較的簡単に覚えたし、自然と共に生きていたというだけあって、勘が良い。
そして、うさ耳のマリソル・ペーニャは、驚異的な身体能力で、なんかよく判らないができているようだ。
いま、レッドラスティネイル達と暮らしているのだが、二人が増えたことで国から補助金が出て、マンションをまた移った。
両隣と上下に国の関係者が詰めていて、安全性もバッチリだ。
日本としては、一応二人はVIP扱いで国交ができたときには橋渡しをお願いするという感じになっているようだ。
種族の中で顔が効くのは、アニタの方だけで、マリソルの方は一般市民だったのだが、まあいいか。
そのおかげで、三人娘達も家では裸族になってしまったとか……
「自然と共に生きるのです」
アニタがそんな考えを布教したのだとか。
最初は馬鹿にしていたのだが、ダンジョン攻略をさせたときの勢いを見て、考えが変わったらしい。
「空気を感じるのです。大気中に漂う精霊達の息吹を感じ、感謝を行います」
そんな感じで、まあ日本人も八百万の神という考えがあるから同じ様なものか?
そして、なぜか彼女達の家には司の部屋まであり、それを国が認めているというのがちょっとあれな所だが、司への配慮と彼女達の護衛としての最強で最終の防衛線となっている。
どこから漏れるのか、各国から懲りずにやって来るのだよ。
異星人を日本がかくまっている。
そんなゴシップ記事が、世界中で流れているようだ。
嘘じゃないのがまた面倒なところで、色々と、ややっこしい。
そしてアメリカは、彼等を逃げしてしまったことを、まだ公には認めていない。
此方の情報を突きつけて、やっと認めたのだが、彼等が凶悪だったと言いやがった。
彼等の方は、えらく古い医療技術を怖がったというだけなのに。
地球を出るときに、此方の艦にメッセージが送られてきていたことを、基地に住んでいる乗組員が教えてくれた。
そう浅知恵で秘匿をしても、まるっとばれているのだ。
そして、彼女達もあっさりと精霊達と契約が終わってしまった。
ここまでわずか二月。
それでまあ、一度帰るかとなったわけだ。
当然、日本の代表も搭乗をすることになり、色々と忙しくなった。
「えーと、奴らが残っている場合戦闘になる可能性もありますが?」
「我が国としては、平和裏に事を納めたい。武力行使はなるべく控える感じでお願いします」
そんな事を堂々と宣言された。
ただ、外務省の担当者、里村 紡さん。三十六歳の少し強面のおっさんだが、青い顔で冷や汗を流し、足はプルプルの状態でも、言うことはいわないとと言う必死な感じは理解できた。事情が事情なのですべてを特例で固めて、特命全権大使となったようで、彼も引きつっているのも判る。
あと、三人専門官が来るらしい。
「私が独身で、死んだときには恩給が出るからって、ひどいでしょ」
彼が基地に来て、話すついでに飲ませると愚痴を言い始めた。
今回は、専門官たちも一緒だ。
西里 隆盛さん。三十五歳。
大久保 利子さん。三十二歳。
木戸 貴美さん。二十七歳。
木戸さんは、少しでも司達に年を近づけようという配慮らしい。年の割に童顔だ。
「そうそう。まだ情勢どころか、どんなところか判らないから一度行って来いって。初めての宇宙旅行。羨ましいよ。頑張れとか適当なことを言ってさ」
「そうそう」
どうやら、初めての地球外との交渉なので、独身者が選抜されたようだ。全員官位は一時的に昇格したとか。
酔ってきたのか、饒舌に愚痴合戦が始まる。
そんな中で、うさ耳のマリソルが暴走を始める。
彼女達の種族は、繁殖力旺盛というか、種族的にそういう性質が強いらしい。
「司さん。どうして手を出してくれないのれす?」
とか言い初めたのだ。
無論、三人娘が取り押さえるのだが、彼女は無駄に強くて苦労をした。
ただその光景をみて、外務関係者達にドン引きされてしまった。
「あなたたち、本当に人間ですか?」
彼等には、結衣達の動きが見えなかったようだ。
「うん。そうだよ。もしかして未だにダンジョンに入ったことが無いのか?」
「えっはい」
今回大使となった、里村さんを始め、全員が頷く。
「それはいけないな。自分の身は自分で守れる様にならないと」
司の顔が笑顔になる。
こうして彼等は、翌日からダンジョンに入る事に。
もうこの頃には、ダンジョン探査は一般的だったので、彼等はそんなに不安はなかった。
だが、最初の洗礼がある。
殺す恐怖を言わば洗脳的に克服をして、魔力器官が生える悶絶から始まり、殺すことをまったく厭わなくなるまでがセット。
「うらあ、逝けやぁ」
日々のストレスがあるのか、かれらは意外と頑張った。
オークに幾度か殺され掛かったのだが、司がそばに居る。
ピカッとされると、地獄の亡者のように「うばぁ」とか言いながら生き返り、強制的に戦いに戻される。
「もう嫌あ、殺してぇ」
などと言っていたのだが、すぐに血を流しながらも、笑いながらオークをたこ殴りにするところまで強くなっていく。
子供の頃から努力してきた人間の強さを見たと、亜矢が少し反省をしたようだ。
彼女達は、数年前までお金がない。暇ぁーとか言って、怠惰な生活を送っていた者達なのだ。
あっという間に司の特訓を受け入れ、強化されていくのを見て、もう少し頑張ろうと決意をする。
だが本人達は、限界まで追い込まれて、脳内麻薬の洗礼で飛んでいた。運動などあまり真面目にしたことが無かった。
そんな人間には強力に効いたようだ。
攻撃を受けても起き上がり、ヒャッハーな感じで走っていき、腕が折れても気がついて居ない様子……
アニタ達は、悲しそうな目でそれを見ていた。
私たちもこうだったのねと……
「「ありがとうございます」」
彼女達も念話だけでなく、少し言葉を覚えた。
身体強化の恩恵だろうか、ものすごく色々が早い。
エルフ娘アニタ・レベッカ・マルムボリは霊的な物と相性がよく。皆が苦労をした、意識を探査に乗せるという技も比較的簡単に覚えたし、自然と共に生きていたというだけあって、勘が良い。
そして、うさ耳のマリソル・ペーニャは、驚異的な身体能力で、なんかよく判らないができているようだ。
いま、レッドラスティネイル達と暮らしているのだが、二人が増えたことで国から補助金が出て、マンションをまた移った。
両隣と上下に国の関係者が詰めていて、安全性もバッチリだ。
日本としては、一応二人はVIP扱いで国交ができたときには橋渡しをお願いするという感じになっているようだ。
種族の中で顔が効くのは、アニタの方だけで、マリソルの方は一般市民だったのだが、まあいいか。
そのおかげで、三人娘達も家では裸族になってしまったとか……
「自然と共に生きるのです」
アニタがそんな考えを布教したのだとか。
最初は馬鹿にしていたのだが、ダンジョン攻略をさせたときの勢いを見て、考えが変わったらしい。
「空気を感じるのです。大気中に漂う精霊達の息吹を感じ、感謝を行います」
そんな感じで、まあ日本人も八百万の神という考えがあるから同じ様なものか?
そして、なぜか彼女達の家には司の部屋まであり、それを国が認めているというのがちょっとあれな所だが、司への配慮と彼女達の護衛としての最強で最終の防衛線となっている。
どこから漏れるのか、各国から懲りずにやって来るのだよ。
異星人を日本がかくまっている。
そんなゴシップ記事が、世界中で流れているようだ。
嘘じゃないのがまた面倒なところで、色々と、ややっこしい。
そしてアメリカは、彼等を逃げしてしまったことを、まだ公には認めていない。
此方の情報を突きつけて、やっと認めたのだが、彼等が凶悪だったと言いやがった。
彼等の方は、えらく古い医療技術を怖がったというだけなのに。
地球を出るときに、此方の艦にメッセージが送られてきていたことを、基地に住んでいる乗組員が教えてくれた。
そう浅知恵で秘匿をしても、まるっとばれているのだ。
そして、彼女達もあっさりと精霊達と契約が終わってしまった。
ここまでわずか二月。
それでまあ、一度帰るかとなったわけだ。
当然、日本の代表も搭乗をすることになり、色々と忙しくなった。
「えーと、奴らが残っている場合戦闘になる可能性もありますが?」
「我が国としては、平和裏に事を納めたい。武力行使はなるべく控える感じでお願いします」
そんな事を堂々と宣言された。
ただ、外務省の担当者、里村 紡さん。三十六歳の少し強面のおっさんだが、青い顔で冷や汗を流し、足はプルプルの状態でも、言うことはいわないとと言う必死な感じは理解できた。事情が事情なのですべてを特例で固めて、特命全権大使となったようで、彼も引きつっているのも判る。
あと、三人専門官が来るらしい。
「私が独身で、死んだときには恩給が出るからって、ひどいでしょ」
彼が基地に来て、話すついでに飲ませると愚痴を言い始めた。
今回は、専門官たちも一緒だ。
西里 隆盛さん。三十五歳。
大久保 利子さん。三十二歳。
木戸 貴美さん。二十七歳。
木戸さんは、少しでも司達に年を近づけようという配慮らしい。年の割に童顔だ。
「そうそう。まだ情勢どころか、どんなところか判らないから一度行って来いって。初めての宇宙旅行。羨ましいよ。頑張れとか適当なことを言ってさ」
「そうそう」
どうやら、初めての地球外との交渉なので、独身者が選抜されたようだ。全員官位は一時的に昇格したとか。
酔ってきたのか、饒舌に愚痴合戦が始まる。
そんな中で、うさ耳のマリソルが暴走を始める。
彼女達の種族は、繁殖力旺盛というか、種族的にそういう性質が強いらしい。
「司さん。どうして手を出してくれないのれす?」
とか言い初めたのだ。
無論、三人娘が取り押さえるのだが、彼女は無駄に強くて苦労をした。
ただその光景をみて、外務関係者達にドン引きされてしまった。
「あなたたち、本当に人間ですか?」
彼等には、結衣達の動きが見えなかったようだ。
「うん。そうだよ。もしかして未だにダンジョンに入ったことが無いのか?」
「えっはい」
今回大使となった、里村さんを始め、全員が頷く。
「それはいけないな。自分の身は自分で守れる様にならないと」
司の顔が笑顔になる。
こうして彼等は、翌日からダンジョンに入る事に。
もうこの頃には、ダンジョン探査は一般的だったので、彼等はそんなに不安はなかった。
だが、最初の洗礼がある。
殺す恐怖を言わば洗脳的に克服をして、魔力器官が生える悶絶から始まり、殺すことをまったく厭わなくなるまでがセット。
「うらあ、逝けやぁ」
日々のストレスがあるのか、かれらは意外と頑張った。
オークに幾度か殺され掛かったのだが、司がそばに居る。
ピカッとされると、地獄の亡者のように「うばぁ」とか言いながら生き返り、強制的に戦いに戻される。
「もう嫌あ、殺してぇ」
などと言っていたのだが、すぐに血を流しながらも、笑いながらオークをたこ殴りにするところまで強くなっていく。
子供の頃から努力してきた人間の強さを見たと、亜矢が少し反省をしたようだ。
彼女達は、数年前までお金がない。暇ぁーとか言って、怠惰な生活を送っていた者達なのだ。
あっという間に司の特訓を受け入れ、強化されていくのを見て、もう少し頑張ろうと決意をする。
だが本人達は、限界まで追い込まれて、脳内麻薬の洗礼で飛んでいた。運動などあまり真面目にしたことが無かった。
そんな人間には強力に効いたようだ。
攻撃を受けても起き上がり、ヒャッハーな感じで走っていき、腕が折れても気がついて居ない様子……
アニタ達は、悲しそうな目でそれを見ていた。
私たちもこうだったのねと……
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