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第5章 獣人国平定
第56話 ああ無情……
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『まことに薄情なのは身内なり』
そう言いたくなるほど、むごい状況。
昔の武将、黒田官兵衛というお方が、『神明の罰より、主君の罰おそるべし、主君の罰より、臣下万民の罰おそるべし。その故は、神明の罰は、祈りて免れるべし。主君の罰は、詫びて赦しを受くべし。ただ、臣下万民に疎んぜられては、祈りても詫びても免れがたし。かならず国家を失うにいたる、最も恐るべし』とまあ言っているが、さっき負けた青年は、さっきまで応援団だった集団にボコられている。
村の代表、その地位は薄氷の上に立つような物の様だ。
全員ではないだろうが、応援の方向は彼ではなく、彼が出世をしたときの見返りを応援しているようだ。
最後に蹴りを入れた女の子は、婚約者か奥さんか……
「世は無常なり」
俺の周りを取り囲む、動くぬいぐるみ達。
どさくさ紛れに、揉むのはやめて貰おう。
「どうなっている? 報告をしろ」
「はっ、彼の者、獣王決定戦に参加いたしました」
「ふむ、突然現れて港を造り、寂れた漁港を造り直し今は好景気に沸いておる。あやつ単なる猿ではないようだな」
代官であるベンガルは、あの時スルメに釣られただけでは無かったようだ。
「ふむ、領主様にもう少し監視をすると伝えてくれ、とりあえず脅威ではないと」
「はっ」
「それと、一夜干しとスルメを買ってこい」
「またですか? 店の人間が塩分が高いから食い過ぎ注意と言っていましたよ。なんか中性脂肪とかも高くなるとか」
部下が口答えをしやがる。
「中性脂肪が何か判らんが、酒のつまみにはあれしかない。ポン酢でも良いし、マヨ七味、あれは絶品だ、ぐだぐだ言わず行ってこい」
「へーい」
兵は、わざと爪を出したまま、カツカツと音を立て部屋を出ていく。
「たくもう…… おーい七輪の炭も買ってこい」
「へーい」
遠くから声が聞こえる。
ベンガルの最近のお気に入り、米から作った大吟醸という酒。
それとスルメ。
自身で、軽く両面を炙り、熱々を細かく裂くだけで、大吟醸を二盃はいける。
これで、いい女でも居れば良いが、港で働くのは身分の低い種族達。
王都から出向して来て後、淋しい夜を過ごしていた。
だが、あいつが現れ、寂れた漁港が軍艦も停泊できる立派な物になり、町は今、未曾有の好景気。
栄転も夢ではない。
「ふふふっ、ヨシュートか…… 変な奴だが、あのプレッシャー、ただ者では無い。さてさて、勝ち抜けるかな?」
さてそのヨシュート、周りを軍人に固められ、異様な雰囲気で闘技場に登場。
無論、光栄戦士選出投票ではダントツ一位。
皆、懐が温かいからなぁ。
投票所がザワついているし。
「では一回戦を執り行う、双方共に全力で戦い、遺恨を残さないように」
お決まりの台詞。
否が応でも、ワクワクが高まってくる。
日本に居たときから言うと、幾多の戦闘をこなし、自信も出来た。
そう体は無敵、勝てないわけはない。
ヨシュートの気力が充実……
当然、相手は気迫というか、プレッシャーに飲まれて自身でも判らないが足がガクガクと震え始め、色々な物が流れ出る。
「それでは、西の開拓村代表、クロ。リングネームは地獄よりの使者、鋭い右のネコパンチは相手を一瞬で地獄に落とす。対戦者ヨシュート…… 子細不明。では…… はじめぇいぃ」
そのかけ声と共に、地獄よりの使者ことクロくんは、ぱったりと倒れて痙攣を起こす。
普通なら、何が起こったのか不明だろう。
だが、今、その場に居るみんなは判っていた。
審判をしている、ジャスティス君も、本人は気がついていないが、尻尾が三倍くらいになっていた。
大丈夫、彼だけではない。
皆だ……
「じっ…… 地獄よりの使者クロ。戦闘不能のため、勝者ヨシュートォー」
「「「「「わー」」」」」
歓声と共に、その場を支配していたプレッシャーが解放される。
なぜか、女性陣は股間を押さえてへたり込み、口々にいう。
「ヨシュート様ステキ……」
また力が強くなっていた。
男には、死の恐怖を与え、女性には喜びを。
獣人族の大陸に来たため、女神がまた力を解放したようだ。
これにより、ひどく一方的な戦いとなっていく。
だがまあそれは、一つの試合のみ。
祭としての決定戦は盛り上がっていく。
おかげで、ヨシュート達の出店は大盛り上がり。
普通出店は許可制であり、なかなか許可が下りない。
だが、簡単に許可が下り並んだが、それのおかげで昔からの串焼きなど一般的な店は、開店休業中。
広場の、半分だけに人が集まる盛況ぶり。
焼き鳥、唐揚げ、ケバブ、烏賊焼き、焼きそばにお好み焼き……
そう日本で定番、だが異世界では、見たことのない料理。
そして香ばしい煙が、皆を誘う。
そう、従来の串焼きも煙は立つ。
だが、獣肉を焼いただけ。
当然だが、血抜きも熟成も行っていない。
実に野性味あふれる料理なのだ。
同じ串焼きでも、一口食べれば、口の中に広がる香ばしい香りと醤油。
炭火により一気に封じ込められた肉汁が、噛む度に口腔にあふれかえる。
「口の中が、うま味のかーにばるにゃぁ……」
こうなる。
そして、噂は一瞬で広がる。
獣人達は、耳が良い。
こうして地方予選は、対戦も商売もヨシュートの圧勝で幕が下りる。
実に非情。
この大会、ヨシュートに向かい合えた者は、ゼロであった……
彼は、戦える日が来るのか。
次は、領内代表決定戦。
どこかで声が聞こえる。
「何だよ今回の大会…… ひでえ。みんなあいつが持って行っちまった……」
彼らは疲れ果て、村へと帰ってきた。
「あなたが弱かっただけよ。ああ、やっぱり駄目。ヨシュート様ぁ」
彼女は、黄色い声を上げて走って行ってしまった。
妹たちも帰ってこず、まだあの町に居る。
「ブルトゥス…… お前もか……」
ああ無情……
そう言いたくなるほど、むごい状況。
昔の武将、黒田官兵衛というお方が、『神明の罰より、主君の罰おそるべし、主君の罰より、臣下万民の罰おそるべし。その故は、神明の罰は、祈りて免れるべし。主君の罰は、詫びて赦しを受くべし。ただ、臣下万民に疎んぜられては、祈りても詫びても免れがたし。かならず国家を失うにいたる、最も恐るべし』とまあ言っているが、さっき負けた青年は、さっきまで応援団だった集団にボコられている。
村の代表、その地位は薄氷の上に立つような物の様だ。
全員ではないだろうが、応援の方向は彼ではなく、彼が出世をしたときの見返りを応援しているようだ。
最後に蹴りを入れた女の子は、婚約者か奥さんか……
「世は無常なり」
俺の周りを取り囲む、動くぬいぐるみ達。
どさくさ紛れに、揉むのはやめて貰おう。
「どうなっている? 報告をしろ」
「はっ、彼の者、獣王決定戦に参加いたしました」
「ふむ、突然現れて港を造り、寂れた漁港を造り直し今は好景気に沸いておる。あやつ単なる猿ではないようだな」
代官であるベンガルは、あの時スルメに釣られただけでは無かったようだ。
「ふむ、領主様にもう少し監視をすると伝えてくれ、とりあえず脅威ではないと」
「はっ」
「それと、一夜干しとスルメを買ってこい」
「またですか? 店の人間が塩分が高いから食い過ぎ注意と言っていましたよ。なんか中性脂肪とかも高くなるとか」
部下が口答えをしやがる。
「中性脂肪が何か判らんが、酒のつまみにはあれしかない。ポン酢でも良いし、マヨ七味、あれは絶品だ、ぐだぐだ言わず行ってこい」
「へーい」
兵は、わざと爪を出したまま、カツカツと音を立て部屋を出ていく。
「たくもう…… おーい七輪の炭も買ってこい」
「へーい」
遠くから声が聞こえる。
ベンガルの最近のお気に入り、米から作った大吟醸という酒。
それとスルメ。
自身で、軽く両面を炙り、熱々を細かく裂くだけで、大吟醸を二盃はいける。
これで、いい女でも居れば良いが、港で働くのは身分の低い種族達。
王都から出向して来て後、淋しい夜を過ごしていた。
だが、あいつが現れ、寂れた漁港が軍艦も停泊できる立派な物になり、町は今、未曾有の好景気。
栄転も夢ではない。
「ふふふっ、ヨシュートか…… 変な奴だが、あのプレッシャー、ただ者では無い。さてさて、勝ち抜けるかな?」
さてそのヨシュート、周りを軍人に固められ、異様な雰囲気で闘技場に登場。
無論、光栄戦士選出投票ではダントツ一位。
皆、懐が温かいからなぁ。
投票所がザワついているし。
「では一回戦を執り行う、双方共に全力で戦い、遺恨を残さないように」
お決まりの台詞。
否が応でも、ワクワクが高まってくる。
日本に居たときから言うと、幾多の戦闘をこなし、自信も出来た。
そう体は無敵、勝てないわけはない。
ヨシュートの気力が充実……
当然、相手は気迫というか、プレッシャーに飲まれて自身でも判らないが足がガクガクと震え始め、色々な物が流れ出る。
「それでは、西の開拓村代表、クロ。リングネームは地獄よりの使者、鋭い右のネコパンチは相手を一瞬で地獄に落とす。対戦者ヨシュート…… 子細不明。では…… はじめぇいぃ」
そのかけ声と共に、地獄よりの使者ことクロくんは、ぱったりと倒れて痙攣を起こす。
普通なら、何が起こったのか不明だろう。
だが、今、その場に居るみんなは判っていた。
審判をしている、ジャスティス君も、本人は気がついていないが、尻尾が三倍くらいになっていた。
大丈夫、彼だけではない。
皆だ……
「じっ…… 地獄よりの使者クロ。戦闘不能のため、勝者ヨシュートォー」
「「「「「わー」」」」」
歓声と共に、その場を支配していたプレッシャーが解放される。
なぜか、女性陣は股間を押さえてへたり込み、口々にいう。
「ヨシュート様ステキ……」
また力が強くなっていた。
男には、死の恐怖を与え、女性には喜びを。
獣人族の大陸に来たため、女神がまた力を解放したようだ。
これにより、ひどく一方的な戦いとなっていく。
だがまあそれは、一つの試合のみ。
祭としての決定戦は盛り上がっていく。
おかげで、ヨシュート達の出店は大盛り上がり。
普通出店は許可制であり、なかなか許可が下りない。
だが、簡単に許可が下り並んだが、それのおかげで昔からの串焼きなど一般的な店は、開店休業中。
広場の、半分だけに人が集まる盛況ぶり。
焼き鳥、唐揚げ、ケバブ、烏賊焼き、焼きそばにお好み焼き……
そう日本で定番、だが異世界では、見たことのない料理。
そして香ばしい煙が、皆を誘う。
そう、従来の串焼きも煙は立つ。
だが、獣肉を焼いただけ。
当然だが、血抜きも熟成も行っていない。
実に野性味あふれる料理なのだ。
同じ串焼きでも、一口食べれば、口の中に広がる香ばしい香りと醤油。
炭火により一気に封じ込められた肉汁が、噛む度に口腔にあふれかえる。
「口の中が、うま味のかーにばるにゃぁ……」
こうなる。
そして、噂は一瞬で広がる。
獣人達は、耳が良い。
こうして地方予選は、対戦も商売もヨシュートの圧勝で幕が下りる。
実に非情。
この大会、ヨシュートに向かい合えた者は、ゼロであった……
彼は、戦える日が来るのか。
次は、領内代表決定戦。
どこかで声が聞こえる。
「何だよ今回の大会…… ひでえ。みんなあいつが持って行っちまった……」
彼らは疲れ果て、村へと帰ってきた。
「あなたが弱かっただけよ。ああ、やっぱり駄目。ヨシュート様ぁ」
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