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依頼者シュザンヌ嬢は微笑む
第1話 異世界と初めての街
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「痛てっ」
周りを囲む、見たこともない生物。
寝ていた俺を、棍棒でどついていた。
まるで餅つきのように。
「痛て痛て、どつくなよ」
振り下ろされた棍棒を、パシッと掴み、取り上げた。
それを見て、さらに怒り始めた彼ら。
「ぐぎゃ」
振り下ろされた棍棒を、さっきの棍棒ではじき返す。
すると彼の棍棒は、隣の奴に向かい頭を爆散させた……
阿鼻叫喚。
だが意外と彼らは気にせず、まだ人に突っかかって来た。
当然やり返す。
その凄惨な状況に、彼は何も思わない。
人として、何かを失っていた。
それはきっと、次元の狭間で消失をしたのだろう。
拾い集めたのに、少し足りなかったパーツ。
心の痛みと言うか罪悪感。
それは、攻撃者に対する物だけ。
悲しむ人の心情とかは理解できる。
だが悪に対する容赦、それはなくなっていた。
エリザヴェータコスチュトキナ、主星ゲラーシモヴナに大陸は五つ、その一つヒト族の大陸グレゴワール。
この大陸、多く分けて七つの国々に分かれている。
イーデン王国、クロムウェル王国、カレール帝国、フロール王国、ヴィレムセン商国、エザリントン帝国。
その中央部にあるのが、山岳民族小国家群。
細かくても、国と本人達は言っているが、余所からはまとめて一つの国と認識されている。
アルベルト国、ダミアン国、ファン国、デイク国、ヨウシア国、ニコ国、ニスカ国。
そして、ヴァーラ国。ズィクムントの町。
そこは、山の中にある小さな街。
薬草や山菜、資源は豊富で、それを生かして人々は生きていた。
特にこの辺りは、生薬による生業が盛んだ。
街は別に壁もなく、入ることはできた。
だが金がない。
そう街の入り口に、屋台が並んでいた。
山の街道はここにしかないらしく、道行く人相手の商売が盛んなようだ。
皆は金を払い、商品を買う。
当然の流れ。
「にいちゃん買うのかい?」
じっと見ていたら、気になったようだ。
「いや、金がなくて」
「田舎から出てきて、冒険者にでもなるのか?」
「冒険者?」
聞き慣れない言葉。
「うん違うのか?」
そう言って、不思議そうな顔をされる。
「誰でもなれます?」
「ああ、そこの建物だ。指名手配でもされていなければだいじょぶだ。稼いだら買えよ。情報代だ」
建物を指さして、教えてくれる。にんまりと笑いながら。
「はい、ありがとうございます」
御礼を言って、早速向かう。
この世界の人、皆そんなに背が高くない。
親父、いやじいさん世代よりも、低いかもしれない。
金髪、銀髪、亜麻色。
目の色も、金、銀、ブラウン。
ただ日本、アジア系ではなく欧米系が多い。
自分の容姿が前のままなら、目立ちそうだ。
そんなことを考えながら、雑に積んだレンガ造りの建物に入る。
ドアが開いていたが、二メートル以上ある分厚い木製で、鉄板が補強に打ち込まれていた。
実はモンスターが襲ってくるので、丈夫な作りになっている様だ。
受付と書いたカウンターに向かう。
「いらっしゃいませ、依頼なら隣です」
名札が机に置かれていて、レーナさん。
少し丸顔で、優しそう。
背中まである、緩くウエーブの掛かった金髪。
アーモンド型の目。
ぽってりとした下唇。
横のフィネッティさん。細面で、細めのアーモンド型をした目少し怖い。性格がきつそう。
「入会をしたいのですが」
「それなら私だね。これに出身と名前を書いて。先ずは見習いからね」
そうして説明を聞く。
植物の種類と採取法。
「十回、きちんと納品が出来たら本契約となります。見習い期間中は無給ね。テストだから」
「テスト…… 無給」
そうして俺は、テキストを読み、一度目の採取に向かう。
万能草は、少し入った山に生えていた。
「白く小さな花が、春先には咲いている…… 涼しいけれど、いま季節はいつなんだよ……」
当然花は咲いていないがこれだろう。
少し掘り、根から全て掘り起こしていく。一本だけ太い根。
「これを切る」
地下茎で増えるらしい。
「おかしいな、地下茎ならまとまって、生えていそうなのに」
当然皆が採取するから無いわけで、夕方までかかり三十本を採取。
軽く、十本ずつ束ねて納品。
「はい。先ずは一回。後九回ね」
だが、もう夕方。
腹が減ったし、どうするか……
いきなり、行き詰まる。
ギルド入り口の階段に座り込み、街を眺めながら思案をする。
「おう、あんた新人だな?」
「はい」
ギルド前で、声をかけられて、俺を拾った女はユスティ。
姉御と呼ばれる二十五歳。
連れを、数ヶ月前の戦闘中に失った。
見上げると、ワイルドそうな出で立ちのお姉さん。
赤い髪を無造作に後ろでくくり、ブラウンの目がじろりと見下ろしていた。
胸当て、肘当て、篭手やら、剣、背中に弓。
フル装備だ。
「寝るところがないなら来な」
無表情で淡々と言ってくる。
「えっ?」
「金があって、泊まるところがあるなら来なくていい。見た感じ困っていると思ったんだがな」
「困っています」
「じゃあ来い」
もし彼女が盗賊とか、美人局ならどうする気だったのか?
日本の平和ボケをした思考で俺は、異世界暮らしを始めた。
「お前、年は?」
「よくわかんないです」
「大体だ、皆適当だろ。まあ十六歳くらいか?」
そう言いながら、彼女はブーツを脱ぎ、中を匂って顔をしかめる。
「おい手伝え」
彼女は家持ちだった。
基礎部分は石を積んだもの。
後は木で組み、壁は漆喰?
平家で、入り口を入り右手に台所、床は土間。
左の奥には石を積んだ暖炉があり、その手前にテーブルと椅子。
奥の壁には、ドアが二枚。
台所の瓶の横においてあった、重そうな取っ手が付いた木桶が、目の前に出てくる。
それを無言で受け取る。
家を出ると、少し歩き共同井戸へ到着すると、つるべで水くみ。滑車などはないようだ。
ついでに彼女は、足を洗っていた。
「綺麗に洗わないと足が腐るんだ」
そう言っていたが、おそらく水虫だろう。
かゆい乾燥タイプと、じゅくじゅくタイプ。
こちらにも、そんな病気があるんだ。
そうして、家へと汲んで帰り、台所の水瓶を満たすまでくり返す。
それから、かまどで火を起こし、鍋に何かを切り込んでいる。
乾燥肉と野菜のスープ。
塩味。
だが美味かった。
生水は怖くて飲まなかったし、異世界初の口にしたもの。
そして喰えば寝るだけ。
ろうそくではなく、油に芯を浸け燃やす灯り。
「おう、おまえ、女はいるのか?」
「いえ?」
「なら来い」
その晩、異世界で初めて……
周りを囲む、見たこともない生物。
寝ていた俺を、棍棒でどついていた。
まるで餅つきのように。
「痛て痛て、どつくなよ」
振り下ろされた棍棒を、パシッと掴み、取り上げた。
それを見て、さらに怒り始めた彼ら。
「ぐぎゃ」
振り下ろされた棍棒を、さっきの棍棒ではじき返す。
すると彼の棍棒は、隣の奴に向かい頭を爆散させた……
阿鼻叫喚。
だが意外と彼らは気にせず、まだ人に突っかかって来た。
当然やり返す。
その凄惨な状況に、彼は何も思わない。
人として、何かを失っていた。
それはきっと、次元の狭間で消失をしたのだろう。
拾い集めたのに、少し足りなかったパーツ。
心の痛みと言うか罪悪感。
それは、攻撃者に対する物だけ。
悲しむ人の心情とかは理解できる。
だが悪に対する容赦、それはなくなっていた。
エリザヴェータコスチュトキナ、主星ゲラーシモヴナに大陸は五つ、その一つヒト族の大陸グレゴワール。
この大陸、多く分けて七つの国々に分かれている。
イーデン王国、クロムウェル王国、カレール帝国、フロール王国、ヴィレムセン商国、エザリントン帝国。
その中央部にあるのが、山岳民族小国家群。
細かくても、国と本人達は言っているが、余所からはまとめて一つの国と認識されている。
アルベルト国、ダミアン国、ファン国、デイク国、ヨウシア国、ニコ国、ニスカ国。
そして、ヴァーラ国。ズィクムントの町。
そこは、山の中にある小さな街。
薬草や山菜、資源は豊富で、それを生かして人々は生きていた。
特にこの辺りは、生薬による生業が盛んだ。
街は別に壁もなく、入ることはできた。
だが金がない。
そう街の入り口に、屋台が並んでいた。
山の街道はここにしかないらしく、道行く人相手の商売が盛んなようだ。
皆は金を払い、商品を買う。
当然の流れ。
「にいちゃん買うのかい?」
じっと見ていたら、気になったようだ。
「いや、金がなくて」
「田舎から出てきて、冒険者にでもなるのか?」
「冒険者?」
聞き慣れない言葉。
「うん違うのか?」
そう言って、不思議そうな顔をされる。
「誰でもなれます?」
「ああ、そこの建物だ。指名手配でもされていなければだいじょぶだ。稼いだら買えよ。情報代だ」
建物を指さして、教えてくれる。にんまりと笑いながら。
「はい、ありがとうございます」
御礼を言って、早速向かう。
この世界の人、皆そんなに背が高くない。
親父、いやじいさん世代よりも、低いかもしれない。
金髪、銀髪、亜麻色。
目の色も、金、銀、ブラウン。
ただ日本、アジア系ではなく欧米系が多い。
自分の容姿が前のままなら、目立ちそうだ。
そんなことを考えながら、雑に積んだレンガ造りの建物に入る。
ドアが開いていたが、二メートル以上ある分厚い木製で、鉄板が補強に打ち込まれていた。
実はモンスターが襲ってくるので、丈夫な作りになっている様だ。
受付と書いたカウンターに向かう。
「いらっしゃいませ、依頼なら隣です」
名札が机に置かれていて、レーナさん。
少し丸顔で、優しそう。
背中まである、緩くウエーブの掛かった金髪。
アーモンド型の目。
ぽってりとした下唇。
横のフィネッティさん。細面で、細めのアーモンド型をした目少し怖い。性格がきつそう。
「入会をしたいのですが」
「それなら私だね。これに出身と名前を書いて。先ずは見習いからね」
そうして説明を聞く。
植物の種類と採取法。
「十回、きちんと納品が出来たら本契約となります。見習い期間中は無給ね。テストだから」
「テスト…… 無給」
そうして俺は、テキストを読み、一度目の採取に向かう。
万能草は、少し入った山に生えていた。
「白く小さな花が、春先には咲いている…… 涼しいけれど、いま季節はいつなんだよ……」
当然花は咲いていないがこれだろう。
少し掘り、根から全て掘り起こしていく。一本だけ太い根。
「これを切る」
地下茎で増えるらしい。
「おかしいな、地下茎ならまとまって、生えていそうなのに」
当然皆が採取するから無いわけで、夕方までかかり三十本を採取。
軽く、十本ずつ束ねて納品。
「はい。先ずは一回。後九回ね」
だが、もう夕方。
腹が減ったし、どうするか……
いきなり、行き詰まる。
ギルド入り口の階段に座り込み、街を眺めながら思案をする。
「おう、あんた新人だな?」
「はい」
ギルド前で、声をかけられて、俺を拾った女はユスティ。
姉御と呼ばれる二十五歳。
連れを、数ヶ月前の戦闘中に失った。
見上げると、ワイルドそうな出で立ちのお姉さん。
赤い髪を無造作に後ろでくくり、ブラウンの目がじろりと見下ろしていた。
胸当て、肘当て、篭手やら、剣、背中に弓。
フル装備だ。
「寝るところがないなら来な」
無表情で淡々と言ってくる。
「えっ?」
「金があって、泊まるところがあるなら来なくていい。見た感じ困っていると思ったんだがな」
「困っています」
「じゃあ来い」
もし彼女が盗賊とか、美人局ならどうする気だったのか?
日本の平和ボケをした思考で俺は、異世界暮らしを始めた。
「お前、年は?」
「よくわかんないです」
「大体だ、皆適当だろ。まあ十六歳くらいか?」
そう言いながら、彼女はブーツを脱ぎ、中を匂って顔をしかめる。
「おい手伝え」
彼女は家持ちだった。
基礎部分は石を積んだもの。
後は木で組み、壁は漆喰?
平家で、入り口を入り右手に台所、床は土間。
左の奥には石を積んだ暖炉があり、その手前にテーブルと椅子。
奥の壁には、ドアが二枚。
台所の瓶の横においてあった、重そうな取っ手が付いた木桶が、目の前に出てくる。
それを無言で受け取る。
家を出ると、少し歩き共同井戸へ到着すると、つるべで水くみ。滑車などはないようだ。
ついでに彼女は、足を洗っていた。
「綺麗に洗わないと足が腐るんだ」
そう言っていたが、おそらく水虫だろう。
かゆい乾燥タイプと、じゅくじゅくタイプ。
こちらにも、そんな病気があるんだ。
そうして、家へと汲んで帰り、台所の水瓶を満たすまでくり返す。
それから、かまどで火を起こし、鍋に何かを切り込んでいる。
乾燥肉と野菜のスープ。
塩味。
だが美味かった。
生水は怖くて飲まなかったし、異世界初の口にしたもの。
そして喰えば寝るだけ。
ろうそくではなく、油に芯を浸け燃やす灯り。
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「いえ?」
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