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第四章 大陸平定
第55話 帝国震撼
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「連射式魔力砲を、動くように出来ませんか?」
真面目な顔で、マティアス=マルティン二尉が進言をしてきた。
「うん? できるぞ」
あっさりとレオンは答えると、戦闘の終了後。全員が帝国軍の剥ぎ取りと片付けをしている間に作業を始める。
全軍の総大将が、本当に嬉しそうに、鍛冶仕事をしていた。
まあ周りの兵は、いつものことだと気にもしていないようだが。
操縦桿とは別に、レバーを付け、それにより魔力砲が上下する。
「横は向かなくても良いだろ」
「そうですね。もう一人乗れれば攻撃に集中できますが、一人だとそれで十分です」
方向性が決まると、五機全部を一気に改造。
別件で、意外と使い勝手が良かったので、炸裂弾のレールを組み直し、装弾数を増やす。おかげで操縦士の後ろ側に、瘤のような出っ張り出来たが問題ないだろう。
「そんなに積んで、攻撃が当たると爆散ですね」
「衝撃を受けると、座席の背もたれを境目にして、前半分をシールドが包み、先端部分だけゆっくり落ちるようにした。シールドが生きている間に助けて貰わないと、敵に殺されるぞ」
「はーい」
そうは言っても、コイツはマティアス=マルティンと言って、魔法も剣技もかなりのものだ。百人やそこらの一般兵には、負けないだろう。
そして、帝国の将官らしきものが持っていた地図を入手。
一気に本丸である、パエデラ帝国の帝都インパラテリオスへと向かう事にする。
「帝国は女帝らしいぞ」
「そのようですな、王国では、クリスお嬢様を王位に就けようとしたら、大騒ぎだったのに」
ミヒャルは本当に……
見ると、握りこぶしを握っている。
ほら、馬が嫌がって少し暴れている。
馬は敏感に乗り手の感情を読む。
振り落とされることはないだろうが、まあ……
「王など、なっても大変だぞ」
「大丈夫です。すべての仕事は、私が宰相となって行います。お嬢様はそこに凜としたお姿で、そう、ただ玉座に座っておられれば、それで良いのです」
「ああ、そうなのか。それは良かったな」
「はい」
ミヒャルは会った当初、他人をすべて見下し、感情を表に出さなかったが…… 今では少し壊れ……
いや、人間らしくなった。
クリスお嬢様は、唯一の幼馴染みだし、暴走するのも仕方が無いのか。
でも、この前の…… あなたがお嬢様と結婚なさるなら、睦み事を一度見せていただきたい。それだけで、一生一人で暮らしていけます。と訳の分からない事を言っていたし。
さて、我が軍は少し特殊で、他の軍なら二十キロから三十キロ移動するだけで丸一日かかることが普通だが、少し違う。
装備をつけたまま、半日くらいなら全力に近い速度で走れる。
わずか二日と少しで、帝都インパラテリオスへ到着をする。
そう、駅馬車よりも圧倒的に速い。
帝都へ向かう商隊などもガンガンに追い抜き、途中物見が飛ばす馬を追い抜いた。
馬も、意外と全力で走れる距離は短い。
そのため……
「どこかの。予測ですが、アウルテリウム王国と思われる軍が、帝都に迫っております」
その報告に、御前会議中の帝国議会は騒然となる。
「今どこだ。数は?」
「数は、おおよそ一万。場所はその…… 昨日はトルッキの町に現れたのですが。わずか三時間ほどで町を占拠。―― 今は、目の前です。帝都の……」
ザワザワが広がっていく。
トルッキの町は、帝都から三十キロ程度離れている。
「ばかがぁ。先にそれを言え。兵を集め応戦準備」
女帝テレーズバイルが吠える。
「「「はっ」」」
だが…… テレーズは頭を抱えていた。
昨日、トルッキでもう、帝都前だと。
なんて非常識な奴らだ。
行軍を、馬車ででもおこなっているのか?
非常識な……
だが現実は、もっと非常識だった。
「おおい。聞きたいことがある」
昼間なのに、門は半分閉じられ、槍と盾を装備した兵が五十人ほど警戒をしている。
そこに、馬に乗ったレオンと、いまミヒャルは全軍の隊長級を集めて会議中なので、久々にシグナの集いが集まりやって来た。
ただ、その姿とは違い。気さくに。
そう、初めてこの町にやって来た、冒険者のように。レオンは和やかな笑顔で聞いてくる。
「ここは、パエデラ帝国の帝都。インパラテリオスで間違いないかね」
「そうだ。恐れ多くも、女帝テレーズバイル様の住まう町の前に、軍などを引き連れ何用だ?」
その物言いに、ヴェリ達と目を合わせ、全員が笑顔を浮かべる。
ヘラヘラと、妙に弛緩した雰囲気。そう、見た目は。
だが、さっきから兵達は、目の前にドラゴンでも居るのでは無いかという。圧と熱を感じて足が震えていた。
圧倒的強者。
たった四人の若い将官なのに、体が言うことを聞かず。
奥歯が勝手に鳴っている。
「そうか。帝都インパラテリオスなら良かった。長年の我が国への侵攻。それの終止符を打ちに来た。まあ、言わなくとも分かるだろう。―― 帝国には…… 滅んでいただく」
レオンはそう言うと、静かに門の前から離れていったが、『滅んでいただく』と言ったとき。四人全員の圧が一気に上昇した。
実際兵の中では、幾人かは腰を抜かし、気を失ったものも居る。
対応していた、帝都守備隊隊長ヴァレンティン=クリーク少尉は、足下に水たまりを作っていた。だが、その事に本人も気が付いていない。
全身を針で刺され、何かがぞわぞわと這い回り、その跡が焼かれるような感覚。全身の毛など完全に総立ちである。
言うことを聞かない体に活を入れ、何とか動き始める。
「――きゅ、くるぞおぉ。全員退避ぃ。伝令を城へ出せぇ」
真面目な顔で、マティアス=マルティン二尉が進言をしてきた。
「うん? できるぞ」
あっさりとレオンは答えると、戦闘の終了後。全員が帝国軍の剥ぎ取りと片付けをしている間に作業を始める。
全軍の総大将が、本当に嬉しそうに、鍛冶仕事をしていた。
まあ周りの兵は、いつものことだと気にもしていないようだが。
操縦桿とは別に、レバーを付け、それにより魔力砲が上下する。
「横は向かなくても良いだろ」
「そうですね。もう一人乗れれば攻撃に集中できますが、一人だとそれで十分です」
方向性が決まると、五機全部を一気に改造。
別件で、意外と使い勝手が良かったので、炸裂弾のレールを組み直し、装弾数を増やす。おかげで操縦士の後ろ側に、瘤のような出っ張り出来たが問題ないだろう。
「そんなに積んで、攻撃が当たると爆散ですね」
「衝撃を受けると、座席の背もたれを境目にして、前半分をシールドが包み、先端部分だけゆっくり落ちるようにした。シールドが生きている間に助けて貰わないと、敵に殺されるぞ」
「はーい」
そうは言っても、コイツはマティアス=マルティンと言って、魔法も剣技もかなりのものだ。百人やそこらの一般兵には、負けないだろう。
そして、帝国の将官らしきものが持っていた地図を入手。
一気に本丸である、パエデラ帝国の帝都インパラテリオスへと向かう事にする。
「帝国は女帝らしいぞ」
「そのようですな、王国では、クリスお嬢様を王位に就けようとしたら、大騒ぎだったのに」
ミヒャルは本当に……
見ると、握りこぶしを握っている。
ほら、馬が嫌がって少し暴れている。
馬は敏感に乗り手の感情を読む。
振り落とされることはないだろうが、まあ……
「王など、なっても大変だぞ」
「大丈夫です。すべての仕事は、私が宰相となって行います。お嬢様はそこに凜としたお姿で、そう、ただ玉座に座っておられれば、それで良いのです」
「ああ、そうなのか。それは良かったな」
「はい」
ミヒャルは会った当初、他人をすべて見下し、感情を表に出さなかったが…… 今では少し壊れ……
いや、人間らしくなった。
クリスお嬢様は、唯一の幼馴染みだし、暴走するのも仕方が無いのか。
でも、この前の…… あなたがお嬢様と結婚なさるなら、睦み事を一度見せていただきたい。それだけで、一生一人で暮らしていけます。と訳の分からない事を言っていたし。
さて、我が軍は少し特殊で、他の軍なら二十キロから三十キロ移動するだけで丸一日かかることが普通だが、少し違う。
装備をつけたまま、半日くらいなら全力に近い速度で走れる。
わずか二日と少しで、帝都インパラテリオスへ到着をする。
そう、駅馬車よりも圧倒的に速い。
帝都へ向かう商隊などもガンガンに追い抜き、途中物見が飛ばす馬を追い抜いた。
馬も、意外と全力で走れる距離は短い。
そのため……
「どこかの。予測ですが、アウルテリウム王国と思われる軍が、帝都に迫っております」
その報告に、御前会議中の帝国議会は騒然となる。
「今どこだ。数は?」
「数は、おおよそ一万。場所はその…… 昨日はトルッキの町に現れたのですが。わずか三時間ほどで町を占拠。―― 今は、目の前です。帝都の……」
ザワザワが広がっていく。
トルッキの町は、帝都から三十キロ程度離れている。
「ばかがぁ。先にそれを言え。兵を集め応戦準備」
女帝テレーズバイルが吠える。
「「「はっ」」」
だが…… テレーズは頭を抱えていた。
昨日、トルッキでもう、帝都前だと。
なんて非常識な奴らだ。
行軍を、馬車ででもおこなっているのか?
非常識な……
だが現実は、もっと非常識だった。
「おおい。聞きたいことがある」
昼間なのに、門は半分閉じられ、槍と盾を装備した兵が五十人ほど警戒をしている。
そこに、馬に乗ったレオンと、いまミヒャルは全軍の隊長級を集めて会議中なので、久々にシグナの集いが集まりやって来た。
ただ、その姿とは違い。気さくに。
そう、初めてこの町にやって来た、冒険者のように。レオンは和やかな笑顔で聞いてくる。
「ここは、パエデラ帝国の帝都。インパラテリオスで間違いないかね」
「そうだ。恐れ多くも、女帝テレーズバイル様の住まう町の前に、軍などを引き連れ何用だ?」
その物言いに、ヴェリ達と目を合わせ、全員が笑顔を浮かべる。
ヘラヘラと、妙に弛緩した雰囲気。そう、見た目は。
だが、さっきから兵達は、目の前にドラゴンでも居るのでは無いかという。圧と熱を感じて足が震えていた。
圧倒的強者。
たった四人の若い将官なのに、体が言うことを聞かず。
奥歯が勝手に鳴っている。
「そうか。帝都インパラテリオスなら良かった。長年の我が国への侵攻。それの終止符を打ちに来た。まあ、言わなくとも分かるだろう。―― 帝国には…… 滅んでいただく」
レオンはそう言うと、静かに門の前から離れていったが、『滅んでいただく』と言ったとき。四人全員の圧が一気に上昇した。
実際兵の中では、幾人かは腰を抜かし、気を失ったものも居る。
対応していた、帝都守備隊隊長ヴァレンティン=クリーク少尉は、足下に水たまりを作っていた。だが、その事に本人も気が付いていない。
全身を針で刺され、何かがぞわぞわと這い回り、その跡が焼かれるような感覚。全身の毛など完全に総立ちである。
言うことを聞かない体に活を入れ、何とか動き始める。
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