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第六章 星の救済
第82話 真面目に考える
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これからのことを考えると、先ずは獣人族の大陸。
だが、封印を刺激して、奴を解放などとなれば面倒以外の何物でも無い。
「うーん? どうしようかなぁ」
「どうされました?」
シルヴィがお茶を入れてくれる。
「いや、大事な事を思いだしてね」
「大事な事ですか?」
「そう、大事な事」
そう言って、シルヴィを見ていると、赤くなりなぜか下着を脱ごうとする。
「ちょっと待て、何をしている?」
「えっ、昨夜は一度しかお相手して貰っていませんし、それを思い出されたのかと?」
「それはすまない。騒動があったしな」
「いいえ、その後何故かテレザが占有して。おかげで寝不足。あっいえ」
寝ていたと思ったのに、悶々としながら起きていたのか。
テレザと違い、シルヴィは引っ込み思案だから、気を付けてみていよう。
基本的に、獣人族は、いや魔人族もだな。性欲が強い。
身体的能力もだが、命の軽いこの世界では、そういう事に執着し、子孫を残そうという本能が強いのだろう。
特に魔人族は、人により結婚せずとも、子種だけもらいに行くという風習があるようだ。より強くそれだけを求める風習というか、種族的性質だな。
まるでどこかの、戦闘民族だ。
「それだな、シルヴィ達にも助けて貰わないといけないが、実はこの星が死にかかっている。それを思いだしてね」
「えっ?」
シルヴィの顔が、何言ってんだこいつみたいな顔になる。
「星がですか?」
そう言って、頭をかしげる。
「そうだよ」
「あのぉ。星って、夜に空に浮かんでいる物ですよね?」
「あれも星だが、余所の恒星だな」
「恒星?」
また、頭をかしげる。
「ああそうか、恒星というのは、太陽とかだ。自分が光っている星。火魔法の火球とかボールの大きいものだと考えれば良い」
「太陽というのは、昼間にお空にあるものです。夜には出ません」
きっぱり断言。どうだという感じで、まるでテレザの様だ。
「その太陽は、近いから光が強い。夜のは遠くの太陽だ。夜、近くにある明かりと、遠くにある明かりでは見え方が違うだろ?」
とうとうシルヴィの顔が、テレザを通り越し、炎呪になってきた。
ああ、炎呪は今朝早々から四天王の業務があるらしく連れて行かれた。
なぜか、ラウラも強制的に連れて行かれた。
「居ないうちに、いちゃつかれてはかなわん」
そう叫んでいたが、俺が昼間から盛ることは、たまにしか無い。
図を書きながら、説明をする。
太陽を中心に、いくつかの惑星を書く。
この星系の詳細を知らないから、太陽系で。
「こんな感じで星々があって、この三つめがこの星」
「えーと燃えていませんよ。燃えていれば死んじゃいますし。それにどうやって浮かんでいるのです?」
あー万有引力も必要かぁ。面倒。
「シルヴィ。こう、物同士は引かれ合っているんだ。だが、小さい力なのだが、物が大きくなればその力は大きくなる」
そう言いながら、持っていた魔石を机の上へ落とす。
「足下には、地面がある。地面というのが巨大な土の塊なんだ。それが、この三つ目」
図面を、指し示す。
「この中心が、太陽。つまりさっき言った恒星で、燃えていて、ものすごく大きい。そして、この星を含めて燃えていないのが、惑星と呼ばれる。そこまでは良いか?」
何とか、分かる様だ。
「そして、この恒星の周りをすごいスピードで回っているが、惑星は、目で見えないが引力と言う、紐で引っ張られている状態。鬼の湯の温泉で、手を繋いで俺を中心にしてクルクル回ったことがあっただろう?」
「あーはい。私たちの方が目を回しやすいと言って試したものですね。テレザが何故か気に入って、最後に気持ちが悪くなった」
「そうそう、あの状態。回転して離れようとする、遠心力という力と、引き合う力引力がつり合ったところを、この惑星達は公転と呼ばれる状態で回っている。そして、惑星自体も回転しながらな」
図に対して、自転を書き足す。
さらに月もかく。
「こう惑星が回っているから、日は昇り沈んでいく。月も同じだ。この星の周りを回っていて、昇り沈む。だから昼間にも月が出ていることがあるだろう?」
「はいあります。月と太陽の仲直り期間です。月が我慢して小さくなっているとき。我慢できなくなると、夜に移って大きくなります。月が昼に出るときは、夜も暗いので、子作りをすると良いのですよ」
テレテレしながら、教えてくれる。
「そうなのか?」
「そうです」
「まあ考えておこう」
そう言ったら、嬉しそうなこと。
今更だが、獣人との間に子どもは出来るのかね。
チャチャのお母さんは、できないと断言をしていたが…… あっ、あいつ忘れたままだが、まあいいか子どもじゃないし。
「それでだな。この惑星だが、生きている星は、中が高温で溶けて燃えている」
また図を書き足す。
「中心にコア。つまり核と呼ばれる部分があって、鉄とニッケルが主成分と言われている。その周りを、マントルと呼ばれる高温の岩石が流れている。そしてその外側を地殻と呼ばれる土が覆っている。たまに、裂け目から圧力から解放され溶けたマントル、マグマが出てくるだろ。火を噴く山があるはずだ」
「火を噴く山? たしかフィーデ=ヨーシュ様がそんな事を言っておられた気がします」
言われて、思い出す。
「温泉が湧くのだから。あっでも断層型もあるのか。後深層型もあるな。でもフィーデ=ヨーシュがあるというのなら、火山があるのだろう。行ってみる価値はあるが、中へは入れないな。だが、行ってみるか」
そう納得したが、シルヴィは、まだ図とにらめっこをしている。
納得できないかな? 実験キットを作るか、夜に魔道具を弱めに点けて、良い雰囲気かもしれない。ナイトライトの代わりにプラネタリウム。良いなあ作ろう。
だが、封印を刺激して、奴を解放などとなれば面倒以外の何物でも無い。
「うーん? どうしようかなぁ」
「どうされました?」
シルヴィがお茶を入れてくれる。
「いや、大事な事を思いだしてね」
「大事な事ですか?」
「そう、大事な事」
そう言って、シルヴィを見ていると、赤くなりなぜか下着を脱ごうとする。
「ちょっと待て、何をしている?」
「えっ、昨夜は一度しかお相手して貰っていませんし、それを思い出されたのかと?」
「それはすまない。騒動があったしな」
「いいえ、その後何故かテレザが占有して。おかげで寝不足。あっいえ」
寝ていたと思ったのに、悶々としながら起きていたのか。
テレザと違い、シルヴィは引っ込み思案だから、気を付けてみていよう。
基本的に、獣人族は、いや魔人族もだな。性欲が強い。
身体的能力もだが、命の軽いこの世界では、そういう事に執着し、子孫を残そうという本能が強いのだろう。
特に魔人族は、人により結婚せずとも、子種だけもらいに行くという風習があるようだ。より強くそれだけを求める風習というか、種族的性質だな。
まるでどこかの、戦闘民族だ。
「それだな、シルヴィ達にも助けて貰わないといけないが、実はこの星が死にかかっている。それを思いだしてね」
「えっ?」
シルヴィの顔が、何言ってんだこいつみたいな顔になる。
「星がですか?」
そう言って、頭をかしげる。
「そうだよ」
「あのぉ。星って、夜に空に浮かんでいる物ですよね?」
「あれも星だが、余所の恒星だな」
「恒星?」
また、頭をかしげる。
「ああそうか、恒星というのは、太陽とかだ。自分が光っている星。火魔法の火球とかボールの大きいものだと考えれば良い」
「太陽というのは、昼間にお空にあるものです。夜には出ません」
きっぱり断言。どうだという感じで、まるでテレザの様だ。
「その太陽は、近いから光が強い。夜のは遠くの太陽だ。夜、近くにある明かりと、遠くにある明かりでは見え方が違うだろ?」
とうとうシルヴィの顔が、テレザを通り越し、炎呪になってきた。
ああ、炎呪は今朝早々から四天王の業務があるらしく連れて行かれた。
なぜか、ラウラも強制的に連れて行かれた。
「居ないうちに、いちゃつかれてはかなわん」
そう叫んでいたが、俺が昼間から盛ることは、たまにしか無い。
図を書きながら、説明をする。
太陽を中心に、いくつかの惑星を書く。
この星系の詳細を知らないから、太陽系で。
「こんな感じで星々があって、この三つめがこの星」
「えーと燃えていませんよ。燃えていれば死んじゃいますし。それにどうやって浮かんでいるのです?」
あー万有引力も必要かぁ。面倒。
「シルヴィ。こう、物同士は引かれ合っているんだ。だが、小さい力なのだが、物が大きくなればその力は大きくなる」
そう言いながら、持っていた魔石を机の上へ落とす。
「足下には、地面がある。地面というのが巨大な土の塊なんだ。それが、この三つ目」
図面を、指し示す。
「この中心が、太陽。つまりさっき言った恒星で、燃えていて、ものすごく大きい。そして、この星を含めて燃えていないのが、惑星と呼ばれる。そこまでは良いか?」
何とか、分かる様だ。
「そして、この恒星の周りをすごいスピードで回っているが、惑星は、目で見えないが引力と言う、紐で引っ張られている状態。鬼の湯の温泉で、手を繋いで俺を中心にしてクルクル回ったことがあっただろう?」
「あーはい。私たちの方が目を回しやすいと言って試したものですね。テレザが何故か気に入って、最後に気持ちが悪くなった」
「そうそう、あの状態。回転して離れようとする、遠心力という力と、引き合う力引力がつり合ったところを、この惑星達は公転と呼ばれる状態で回っている。そして、惑星自体も回転しながらな」
図に対して、自転を書き足す。
さらに月もかく。
「こう惑星が回っているから、日は昇り沈んでいく。月も同じだ。この星の周りを回っていて、昇り沈む。だから昼間にも月が出ていることがあるだろう?」
「はいあります。月と太陽の仲直り期間です。月が我慢して小さくなっているとき。我慢できなくなると、夜に移って大きくなります。月が昼に出るときは、夜も暗いので、子作りをすると良いのですよ」
テレテレしながら、教えてくれる。
「そうなのか?」
「そうです」
「まあ考えておこう」
そう言ったら、嬉しそうなこと。
今更だが、獣人との間に子どもは出来るのかね。
チャチャのお母さんは、できないと断言をしていたが…… あっ、あいつ忘れたままだが、まあいいか子どもじゃないし。
「それでだな。この惑星だが、生きている星は、中が高温で溶けて燃えている」
また図を書き足す。
「中心にコア。つまり核と呼ばれる部分があって、鉄とニッケルが主成分と言われている。その周りを、マントルと呼ばれる高温の岩石が流れている。そしてその外側を地殻と呼ばれる土が覆っている。たまに、裂け目から圧力から解放され溶けたマントル、マグマが出てくるだろ。火を噴く山があるはずだ」
「火を噴く山? たしかフィーデ=ヨーシュ様がそんな事を言っておられた気がします」
言われて、思い出す。
「温泉が湧くのだから。あっでも断層型もあるのか。後深層型もあるな。でもフィーデ=ヨーシュがあるというのなら、火山があるのだろう。行ってみる価値はあるが、中へは入れないな。だが、行ってみるか」
そう納得したが、シルヴィは、まだ図とにらめっこをしている。
納得できないかな? 実験キットを作るか、夜に魔道具を弱めに点けて、良い雰囲気かもしれない。ナイトライトの代わりにプラネタリウム。良いなあ作ろう。
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