恋愛 短編集

noraneko

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罪深き恋

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妻帯者が好きな訳ではないが、好きになるのがたまたま妻帯者が多いだけだ。


別に家庭を壊してまで、欲しいとは思ってない。


でも、そのとき好きな気持ちに嘘をつきたくない思ってるだけ。


「ねぇ、もう帰るの?」


「悪いけど今日は帰るよ。そうでなくても、遅くなるとうるさいんだ。」


シーツに包まりながら、ベッドの上から男の着替えを見つめる。


「少し先になるけれど、二人で旅行にいこう。」


「あなたは約束を破るためにつくの?          私はいつも先の約束はしないって前に言ったでしょ」


「本当だよ。旅行は行こう。今日は悪いと思ってる」


男はベッドに戻ると私の唇をキスで塞ぐ。


私はこの男がきっと少しの間好きだろう。


 「もういいから、帰って。怒られるわよ」


「あぁ、帰るよ。また、連絡する。愛してる。」


私は男が出て行き、少し安堵する。


彼はいつもの様に家族の元に普通の顔をして帰るのだろう。


きっと家では尻に敷かれているに違いない。
そう思ったら少し笑えた。


先の約束をしないのは、もう答えがみえているから。


もう彼とは別れよう。

好きなのはきっともう少しの間だけだ。
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