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めっちゃ読みづらいです、読んでください。なんだこれ。ってなりながら読んでください。なんだこれ、ってなりながら書いてます。
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高校3年5月
いいの?
うん
しちゃった
いいの?
見てないことにする
うん
これからどこに行こうか
世界で二人きりになれたらいいのに
この電車に乗って、どこかまで行こう
これは2人の話。2人の話は2人の話だから誰かに話したってなんの意味もない、2人の話。
彼の好きな人は、ごく普通の女の子。名前は山田花子(仮)。アニメが好き、カメラに興味がある、音楽が好き、歌が上手い、ギターが弾ける、顔が可愛い、絵が上手い、はやりが嫌い、身長が低くて体型は普通。
あたしの方が可愛いし、頭がいいし、運動もできる、ダンスも、協調性も、スタイルも。学校であの子に負けることなんてほとんどない。それでも彼の好きな人は、山田花子(仮)なんだ。
あたしの好きな人は、数学の先生。名前は五十嵐龍之介(仮)。頭が良くて、バスケがうまい、生徒思いで、生徒からの人気は高い、それからとっても優しいし、放課後はずっと話を聞いてくれる、一緒にいてくれる。あたしは、先生が好き。
高校3年6月
「昨日、花子と遊ぼうと思ったら断られた。」
「君は嫌われてるから」
「本当にそうだったらどうしよう」
「冗談だよ。大丈夫、そんなことないよ」
彼は、またクリープハイプを歌うんだ。毎回、カラオケカラオケカラオケ。あたしのこの気持ちは絶対シングルカットさせないよ。それでもあたしは今を愛してる。それから彼は社会の窓の中でいくんです。それが、最高か最低かなんてあたしには分からない。
高校3年11月
「好きだと思う。あたしは、君が」
「そっか、ありがとう」
「山田花子(仮)のことが好きなのは分かっているから返事を求めたりはしない。好きよ。」
「ありがとう」
高校3年8月
そう言えばあたしには人生で一番好きな人がいたのだった。まだ小さな小学生や中学生の頃の少女は、きっと彼と結婚するとおもっていた。それくらいの好きがあたしの中にもあったんだ。少しLINEしてみようかなんとなく付き合うけど。
『お久しぶり、元気ですか?あたしは元気です』
『びっくりした。元気だよ』
4年前 3月
「好き、です。付き合ってください」
二人で映画を観た帰り、あたしはその人の家の前で告白した。
「ありがとう」
高校3年8月
『またどこか遊びに行こうよ』
『いいね。』
高校3年9月
「なんで、何でそんなことするの?あたしのこと好きなのかなって思っちゃうよ。また、勘違いしちゃうよ」
「勘違いしていいよ、勘違いじゃないよ。」
今日が人生で一番幸せな日だ。
きっとあたしの人生これ以上しあわせなことなんて、起こらないだろうな。それでもあたしは今日のことを思い出に一生、生きていけるだろうな。
「とても好き」
「俺も」
それから金曜日の夜は、この人と3時間くらい外で話した。学校のことや、バイトのこと、音楽のことや映画のことまではなした。あったかいな。あついけど、あったかいな。
高校卒業後 6月
『今日何食べたい?』
『君の手作りならなんでも』
『わかった』
彼の帰りを待つ時間、すごく幸せな時間だと感じる。寂しいけれど、大事な時間。彼のために料理をし、洗濯をして、掃除をする。とっても幸せな時間。今は、9時22分か。あと30分くらいで帰ってくるから、ご飯作ろう。今日はオムライスです。彼が帰ってきて一緒にいただきますをする。たわいもない話、テレビをつけて、ガキ使でもみよう。決して裕福じゃない彼は、バイトで遅くまで帰ってこない。それでもあたしはこんな日々が幸せだと思う。
「ただいま」
「まってた」
たわいもない、会話が広がる。こんな幸せなときに考えるのは、ここがあたしの最高地点。これ以上、上がることはないのだから、今の幸せを噛み締めて、さがってゆけばいい。ずっとこの思い出を支えに生きていけばいい。こんなふうにひねくれていて、幸せを真っ直ぐに受け止められない自分がとても嫌い。幸せを幸せとしてうけとめられない。これはもう昔からの癖。いつか誰かが、どこかの誰かが、どこかのヒーローが、あたしを助けてくれるんじゃないかって期待してる、期待して、待ってる。
「明日は休み、どこへ行きたい?」
「そうね、せっかく大阪にいるのだから、どこか観光地とかに」
「じゃあ、太陽の塔を見に行こう」
高校3年7月
「好きなんでしょ」
「好きだよ」
「じゃあなんで」
「君のことも好きだから」
「残酷」
「残酷だね」
「君とはもうキスしない」
「どうして」
「どうしても」
「君から始めたことなのに、残酷」
「残酷だね」
3年10月
「俺、今日眠れない、かも」
「なにそれ、可愛いね。」
「うるさい」
夜の公園。彼とキスをした。夢、だと思う。こんなこと、あるはずがない。あるはずが、あっていいはずが、ない。あたしなんかがこの人と。キス、だなんて。生涯あたしはこの日を、夢だと思い続ける、ような気になった。
「どうして、付き合わないの」
そう聞くと彼は、俺にはそんな器がないから。付き合って別れたりするのが怖いし、色んなことを知られて嫌われるのが怖いから。と言った。そんなところさえ、大切にされていると、幸せな気分になった。
3年11月
「もう、会うのは控えよう」
「何があったか分からないけど、助けられることがあるなら連絡して」
「ありがとう、たぶん無理。」
卒業後4月
「君のことを他の人に、紹介するよ」
「変わった、告白の仕方だね」
「伝わるか、心配だった」
「伝わるよ、長い時間、過ごしたからね」
「うん、ありがとう」
「始まるよ、映画。」
卒業後9月
「君のことなんか、好きじゃない」
「どうして」
「どうしても」
「いつから」
「いつからでもいいでしょ。今、好きじゃない」
「大事だよ、いつから君は嘘を付いてたの」
「いつからも」
「へぇ。」
卒業後8月
『次はいつ会える』
『運が良ければ、8月中かな』
『あたし、研修があるんだ』
『そういえば、昨日バイトの面接受かった』
『よかったね。』
いいの?
うん
しちゃった
いいの?
見てないことにする
うん
これからどこに行こうか
世界で二人きりになれたらいいのに
この電車に乗って、どこかまで行こう
これは2人の話。2人の話は2人の話だから誰かに話したってなんの意味もない、2人の話。
彼の好きな人は、ごく普通の女の子。名前は山田花子(仮)。アニメが好き、カメラに興味がある、音楽が好き、歌が上手い、ギターが弾ける、顔が可愛い、絵が上手い、はやりが嫌い、身長が低くて体型は普通。
あたしの方が可愛いし、頭がいいし、運動もできる、ダンスも、協調性も、スタイルも。学校であの子に負けることなんてほとんどない。それでも彼の好きな人は、山田花子(仮)なんだ。
あたしの好きな人は、数学の先生。名前は五十嵐龍之介(仮)。頭が良くて、バスケがうまい、生徒思いで、生徒からの人気は高い、それからとっても優しいし、放課後はずっと話を聞いてくれる、一緒にいてくれる。あたしは、先生が好き。
高校3年6月
「昨日、花子と遊ぼうと思ったら断られた。」
「君は嫌われてるから」
「本当にそうだったらどうしよう」
「冗談だよ。大丈夫、そんなことないよ」
彼は、またクリープハイプを歌うんだ。毎回、カラオケカラオケカラオケ。あたしのこの気持ちは絶対シングルカットさせないよ。それでもあたしは今を愛してる。それから彼は社会の窓の中でいくんです。それが、最高か最低かなんてあたしには分からない。
高校3年11月
「好きだと思う。あたしは、君が」
「そっか、ありがとう」
「山田花子(仮)のことが好きなのは分かっているから返事を求めたりはしない。好きよ。」
「ありがとう」
高校3年8月
そう言えばあたしには人生で一番好きな人がいたのだった。まだ小さな小学生や中学生の頃の少女は、きっと彼と結婚するとおもっていた。それくらいの好きがあたしの中にもあったんだ。少しLINEしてみようかなんとなく付き合うけど。
『お久しぶり、元気ですか?あたしは元気です』
『びっくりした。元気だよ』
4年前 3月
「好き、です。付き合ってください」
二人で映画を観た帰り、あたしはその人の家の前で告白した。
「ありがとう」
高校3年8月
『またどこか遊びに行こうよ』
『いいね。』
高校3年9月
「なんで、何でそんなことするの?あたしのこと好きなのかなって思っちゃうよ。また、勘違いしちゃうよ」
「勘違いしていいよ、勘違いじゃないよ。」
今日が人生で一番幸せな日だ。
きっとあたしの人生これ以上しあわせなことなんて、起こらないだろうな。それでもあたしは今日のことを思い出に一生、生きていけるだろうな。
「とても好き」
「俺も」
それから金曜日の夜は、この人と3時間くらい外で話した。学校のことや、バイトのこと、音楽のことや映画のことまではなした。あったかいな。あついけど、あったかいな。
高校卒業後 6月
『今日何食べたい?』
『君の手作りならなんでも』
『わかった』
彼の帰りを待つ時間、すごく幸せな時間だと感じる。寂しいけれど、大事な時間。彼のために料理をし、洗濯をして、掃除をする。とっても幸せな時間。今は、9時22分か。あと30分くらいで帰ってくるから、ご飯作ろう。今日はオムライスです。彼が帰ってきて一緒にいただきますをする。たわいもない話、テレビをつけて、ガキ使でもみよう。決して裕福じゃない彼は、バイトで遅くまで帰ってこない。それでもあたしはこんな日々が幸せだと思う。
「ただいま」
「まってた」
たわいもない、会話が広がる。こんな幸せなときに考えるのは、ここがあたしの最高地点。これ以上、上がることはないのだから、今の幸せを噛み締めて、さがってゆけばいい。ずっとこの思い出を支えに生きていけばいい。こんなふうにひねくれていて、幸せを真っ直ぐに受け止められない自分がとても嫌い。幸せを幸せとしてうけとめられない。これはもう昔からの癖。いつか誰かが、どこかの誰かが、どこかのヒーローが、あたしを助けてくれるんじゃないかって期待してる、期待して、待ってる。
「明日は休み、どこへ行きたい?」
「そうね、せっかく大阪にいるのだから、どこか観光地とかに」
「じゃあ、太陽の塔を見に行こう」
高校3年7月
「好きなんでしょ」
「好きだよ」
「じゃあなんで」
「君のことも好きだから」
「残酷」
「残酷だね」
「君とはもうキスしない」
「どうして」
「どうしても」
「君から始めたことなのに、残酷」
「残酷だね」
3年10月
「俺、今日眠れない、かも」
「なにそれ、可愛いね。」
「うるさい」
夜の公園。彼とキスをした。夢、だと思う。こんなこと、あるはずがない。あるはずが、あっていいはずが、ない。あたしなんかがこの人と。キス、だなんて。生涯あたしはこの日を、夢だと思い続ける、ような気になった。
「どうして、付き合わないの」
そう聞くと彼は、俺にはそんな器がないから。付き合って別れたりするのが怖いし、色んなことを知られて嫌われるのが怖いから。と言った。そんなところさえ、大切にされていると、幸せな気分になった。
3年11月
「もう、会うのは控えよう」
「何があったか分からないけど、助けられることがあるなら連絡して」
「ありがとう、たぶん無理。」
卒業後4月
「君のことを他の人に、紹介するよ」
「変わった、告白の仕方だね」
「伝わるか、心配だった」
「伝わるよ、長い時間、過ごしたからね」
「うん、ありがとう」
「始まるよ、映画。」
卒業後9月
「君のことなんか、好きじゃない」
「どうして」
「どうしても」
「いつから」
「いつからでもいいでしょ。今、好きじゃない」
「大事だよ、いつから君は嘘を付いてたの」
「いつからも」
「へぇ。」
卒業後8月
『次はいつ会える』
『運が良ければ、8月中かな』
『あたし、研修があるんだ』
『そういえば、昨日バイトの面接受かった』
『よかったね。』
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