すみません、その悪役公爵令嬢……私の嫁です

御剣刃金

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セレスティア王立学園編

16.現在に至る過去①

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 父との会合が終わり、皆の居る別室へと廊下を歩きながら二人の女生徒の事を思い浮かべます。

 学園登校1日目にして欠席をしてしまったのは事が事だけに仕方がないとは思いまが、ハルさんとテルルの二人まで欠席させてしまったのは申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 ですがテルルの機転とハルさんのアーティファクトが無ければ爺は確実に既にこの世には居なくなっていたでしょう。
 本当にアーティファクトとは凄いものです。

 しかしアーティファクトですか……幼い日の頃を思い出しますね。
 
(「戦争ですか。なんだか怖い話ですね」)
(「でしょ?だから戦争が始まる前にアーティファクトを集めて聖女になるんだ」)

 あの赤い髪の少年は元気にしているでしょうか。
 10年前、突然私の前から消えた赤髪の少年。

 彼が余りにも楽しそうにアーティファクト探しを語るものだったので、彼が消えてしまった後私は独りでアーティファクト探しに明け暮れたんでしたっけ。


――――
――

――――10年前。


「アレク?朝早くからそんな恰好をしてどこか行くの?」

「しーーっ!と言うかなんでこんな朝早くに居るの!?」

「べ、別にアレクの寝顔を見ようと早起きしたわけじゃな、ないんだからね!」

「……そうなんです?」

「そ、そうよ!」

「だからシーーっ!」

 そこで漸く私がこっそり家から出たい事を察したテルル嬢。

「どこに行くの?」

 顔を寄せ小声で話しかける彼女の顔が近すぎて少し緊張します。
 ロリコンじゃありませんが、美女が約束された美少女です。
 そりゃ緊張します。

「アーティファクト探しだよ」

「アーティファクト?」

 彼女はアーティファクトを知らない様なので私が説明してあげようと、赤髪の少年から聞いていた内容をかいつまんで説明すると。

「人の能力を上げたり色々な効果が発現したりするアイテム?」

「大まかにはそんな感じのアイテムですね」

「それを探しに行くの?」

「ええ。ですがまずは冒険者ギルドか図書館で情報集めですね」

「そーなんだ……手伝おうか?」

 私の目の前に回り込み、首を傾げながらそんな事を美少女に言われて断れる人は居ません!
 目ぼしい情報があれば探しに出かけるつもりでしたが、今日は情報集めだけにすれば問題ないでしょう。

「お力をお貸し下さい公爵令嬢様」

 私は綺麗に一礼する。

「し、仕方がないわね!」

 そして私達二人は、この後に起こる2回分人生一番の事件が起こるとは思いもしなかったのです。







**********************


 後日修正します。

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